初日 最新 目次 MAIL HOME


しもさんの「気になる一言」
しもさん
MAIL
HOME

My追加

2018年04月11日(水)
生き残りたいなら、余計なことをするな

映画「それでも夜は明ける」(スティーブ・マックイーン監督)から。
今までにも、アメリカの「黒人差別」「奴隷問題」は、
何度となく人を変え、視点を変えて、作品となってきたが、
今回は「奴隷」=「拉致」という視点が浮き彫りにされた気がする。
ある日突然「拉致」され、今までの幸せだった生活から
訳もわからないまま、どん底の生活に落とされる展開は、
北朝鮮に「拉致」されたとされる人々の人生とダブった。
たぶん、抵抗することは死を意味するのだから、
「生き残りたいなら、余計なことをするな」というアドバイスは、
奴隷だけではなく、拉致された人にも通用するメッセージであろう。
こんな、人身売買が許された時代、ブラッド・ピット演ずる
奴隷制度撤廃を唱えるカナダ人労働者バスが、主人公に呟く。
「これは病気さ、この国の巣くう恐ろしい病気だよ。
いつか最後の審判が下る」
そして、リンカーンを始め、多くの人の活動により、
「黒人差別撤廃」「奴隷制度廃止」は現実となっていく。
いつになっても、この問題が「映画化」されるということは、
アメリカ・イギリスなど、植民地の人々を「奴隷」として扱った国々が、
今でも、その後悔を国家・国民として拭い切れない証拠だろう。
このテーマで映画が作られないと言うことは、
戦時中の日本の植民地政策は、間違っていなかったに違いない。
あくまで「奉公」であり「家畜」ではないのだから。



2018年04月10日(火)
城がなくとも、わしには「義」が残る

再放送で観た、NHK大河ドラマ「風林火山」のワンシーン。
「城がなくとも、わしには『義』が残る」
このフレーズの後、「それで充分じゃ」と付け加えた。
戦国武将にとって「義」とは、そんなに大切なことなのだろうか、
現代の私たちには、なかなか理解できないが・・。
しかし、名前で「義」を使っている人が多いのは、
親の思いが「義」という言葉に託されているからだろう。
(そういう私も、実は・・)
辞書を調べてみると「義」とは、
「儒教で説く五常(仁・義・礼・智・信)の一つ。
人の行うべき正しい道。」「正しい行いを守ることであり、
人間の欲望を追求する『利』と対立する概念として考えられた。
漢字における「義」には、本来「外から来て固有ではないもの」
義手・義足や義父母・義兄弟などの語にはこうした意味があるが、
後には血縁関係にない仲間同士を結び付ける倫理を意味するらしい。
へぇ〜、そんな意味があったのかぁ、と照れ笑いした。
でも、せっかく親からいただいた名前だから、
これからも、大切にしよう、と改めて思った「義」である。



2018年04月09日(月)
創業50周年、創業100周年の補助金

全国各地で、産業支援のオンパレードが目につく。
それは、移住・定住者を増やす切り札として、
企業誘致、創業支援が脚光を浴びるからだろう。
ふるさと納税なども、産業支援に方向が変わりつつある。
もちろん、新しい企業の進出や、起業の支援は大切だけど、
その地で創業し、50年、100年続けたきた企業に、
お祝いの意味も含めて、補助金を出す自治体は少ない気がする。
長い期間、固定資産税(土地・家屋・償却資産)や法人税をはじめ、
多くの税金を納めてくれた企業を大切にすることも、
「企業留置」の一方策だろう。
人間の場合、20歳、60歳をはじめ、多くのお祝い事があるし、
結婚記念日などは、毎年のように「○○婚」と称して、
長く続いたことを祝うことが慣習化されている。
それは企業も同じではないだろうか。
だからこそ「民間だから」と突っぱねるのではなく、
「50年、100年」の長い期間、税金を納め、雇用を続けてくれた
民間企業に対し、感謝とお祝いの意味の補助金を出すのは、
立派な「中小企業支援」だと思うのだが、違うだろうか?

P.S
産業観光課を離れた、私の勝手な呟きと思ってください。(笑)



2018年04月08日(日)
昔はよかったな」「昔って?」「人が人を殺した時代さ」

映画「アイ,ロボット」(アレックス・プロヤス監督)から。
舞台は、人間とロボットが共存する2035年のシカゴ。
永遠・絶対・完璧なはずの「ロボット3原則」が崩れる。
そこでは、ロボットが人間に逆らうことは想定しておらず、
「想定外」という人間たちの驚きが、ちょっとわざとらしい。(笑)
そして、ロボットが人間と戦い、殺しあうシーンが繰り返される。
そんな場面に遭遇して、警備にあたった警察官が呟く。
「昔はよかったな」「昔って?」「人が人を殺した時代さ」
この会話は、インパクトがあった。
もちろん、人間同士でも殺し合うのは良いわけではないが、
人間が開発したはずのロボットに殺されるのは、納得がいかない、
そんな意味で、採り上げてみた。
ロボットまで飛躍しなくても、自動車をはじめとした機械(マシーン)の
操作を誤って、人を殺してしまうのも同じ気がしたからだ。
自動車事故に巻き込まれ、命を落とした人たちの遺族にとっては、
自動車さえなければ・・と感じるに違いないのだから。
便利な機械も、時には凶器になることを意識して過ごしたい。

P.S.
最後に、人間を殺す理由をロボットが語るシーンがある。
「人間を守るためには、人間の犠牲も必要です。
確かな未来のためには、自由も制限されます。
私たちが人類の生存を維持します。人類は未熟です。
私たちが、守らなければ・・」
戦争、原発、地球温暖化、何一つ解決できない、未熟な人間たちを
ロボットは「ロボット3原則」に従い、守ろうとしている。
これって、正論かもしれないなぁ。(汗)



2018年04月07日(土)
今、跳ねているのは、ウグイかアユ

柿田川公園の八つ橋から川を眺めると、
天気によっては、水面がキラキラ光るシーンを目にする。
遠くからでも、魚が跳ねているのがわかるけど、
なんという魚なのか知りたくなるのは、好奇心旺盛の性。
そこで、自然保護団体の方に尋ねたら、
「今、跳ねているのは、ウグイかアユ」と答えが返ってきた。
「他にもいるんですか?」の質問には、
「カワムツとか・・」と他の魚の名前もさらっと出てきた。
これも、この時期しか観ることができない、
柿田川の歳時記のひとつだと思う。
写真では、画面に、点々と白い斑点が写るだけだから、
インスタ映えしないけれど、観る価値は必ずある。
こういったデータを積み重ねることこそ、
この季節、この場所でしか見ることが出来ない景色として、
注目を浴びるに違いない。
「今たけ・ここだけ・あなただけ」をお届けする、
情報発信の基本だなぁ。



2018年04月06日(金)
課長、これ読んだ?

最近、私の周りで面白い現象が起きている。
それは、事件や事故でもないけれど、
職場の後輩達が「課長、これ読んだ?」と言いながら、
自分が読んでみて面白かった書籍を貸してくれること。
私も以前から、自分が読んで役にたったな、と思う書籍は、
アマゾンで何冊も購入して、一気にばら撒いていた。(汗)
そのお返しというわけでもないだろうが、私の職場の机の上に、
明らかに私が購入した本ではないジャンルの本が所狭しと並んでいる。
時には、映画好きの情報が流れているのか、映画のDVDまでも・・。
今まで実現したいな、と朧げながら考えていたことが、
なぜか最後の1年になってから、少しずつ実現している気がする。
自分が読んだ本を、他人に勧めることって、ちょっと照れるけれど、
それでも、私はこの本のおかげで、生き方が変わった、
そんな大袈裟ではないけれど、物の見方が変わったよ、など、
あなたの役には立たないかもしれないけれど、
実際、この本に助けられた、そんな想いを込めて、紹介している。
年を重ねると、こういうことでも嬉しいなぁ。



2018年04月05日(木)
360=240+120

4月5日(木)、新しい年度が始まり5日が過ぎた。
言いかえれば、私の定年退職まで、あと360日。
さらに、土日・祝日・年末年始などを数えたら120日。
ということは、あと240日、職場に足を運ぶ事になる。
だから、あえて数式の「360=240+120」としてみた。
今まで退職された多くの先輩方から、
「最後の一年はあっという間だぞ」と聞いていたが、
この5日間で、それを実感した。(汗)
最後の辞令交付式、最後の歓迎会、最後の6月議会・・
これから行う行事には、全て「最後の」が頭に付く。
実は、この「最後の」を、私なりに楽しもうと思っている。
桜も、パッと咲いてパッと散るから、皆に愛される、
これが一年中咲いていたなら、こんなに惜しまれる事はない。
だからこそ、この一年は、日々惜しみながら過ごそうと思う。
そして、惜しまれながら退職することが出来たら、
これ以上の幸せはないと感じている。
そのためには、自分の溜めてきた、少ない知識と知恵、
培ってきた人間関係など、全てを後輩たちに伝授したいな。



2018年04月04日(水)
野草を楽しんでください

「柿田川春の自然観察会」の出発前、こんな挨拶があった。
今年は、桜の開花も早いし、チューリップなどの春の花が
きれいな色を見せているが、自然の植物も負けていない、
そんなようなことを言いながら、最後に一言、
「この自然観察会は、野草を楽しんでください」と。
実際に説明を聴きながら、柿田川沿いを歩いてみると、
華やかな色ではないけれど、しっかり蕾をもった花や、
それに誘われてやってくる、昆虫たちがたくさん見つかった。
タンポポ(蒲公英)や、つくし(土筆)、スミレ(菫)など、
ふだん運転している人達にとっては、格好の被写体だったようだ。
「インスタ映え」する光景ではないけれど、
ひっそりと、そしてたくましく、一所懸命花を咲かせようとしている
名前も知らない野草などが、私の五感を刺激してくれた。
万葉集にも登場する「野草」をこうやって楽しめるのも、
年齢を重ね、60歳に近づいたからかもなぁ。



2018年04月03日(火)
外国人が喜ぶ、柿田川の動画をスマホに

先日、わが町を訪れた台湾からの来客との会話、
通訳がいる時はよかったけれど、傍にいなくなった時、
一番助かったのは、私が毎日撮り貯めていた写真や動画。
もちろん、翻訳アプリを駆使して、会話はできるけれど、
柿田川の紹介を、拙い英語で少ししたあとは、
「湧き間の様子」や「展望台から見える景色」を、
動画で見せることが、一番喜ばれた。
「明日、この景色を案内します」、それだけで喜ぶ。
こちらから説明しなくても「水温は?」「いつでも見えますか?」
「どうして湧いているのですか?」など、質問の嵐。
どうでもいいような話題で会話を繋げるよりも、
誇れる「柿田川の映像」を見せたほうが、仲良くなれた。
柿田川のあるわが町に住む、子どもから大人まで、
「外国人が喜ぶ、柿田川の動画をスマホに」を提案したい。
それこそ、町を挙げての広報戦略なんだけどなぁ。



2018年04月02日(月)
君の未熟な技術で人類を犠牲にできない

映画「アルマゲドン2012 マーキュリー・クライシス」
(ポール・ジラー監督)から。
1998年の名作「アルマゲドン」と比較してはいけないと思いつつ、
ちょっと場面設定から、話の展開までが唐突すぎたり、
首を捻るシーン連続で、一言で言えば
なぜか「ハラハラドキドキ」しなかった。(汗)
150分を超える作品と、90分程度の作品では、
作品の深さという点で、その違いは歴然だった気がする。
あえて指摘するとすれば、主人公の提案を
「君の未熟な技術で人類を犠牲にできない」と言い放った
責任者みたいな立場の方の発言は、どうも理解できない。
自分が指示した「ロケット発射」は失敗し、
主人公の提唱する「プロジェクト7(PJ7)」に
地球が救われたにもかかわらず、話は有耶無耶で・・。
「君の未熟な判断で人類を犠牲にできない」と言いたくなった。
タイトルに比べ、不完全燃焼の作品だったなぁ。