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しもさんの「気になる一言」
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2018年03月02日(金)
3等になって、お前に靴をやる

映画「運動靴と赤い金魚」(マジッド・マジディ監督)から。
「製作国・イラン」と知って、好奇心旺盛の私は、
右から左へ書く「ペルシャ語」(?)に目を奪われながら、
家族愛・親子愛に代表されるアガペーと呼ばれる「無償の愛」を
兄妹愛にも感じ、幸せな気分を味わうことが出来た作品である。
貧しい生活の中にも、なぜか温かい優しさが溢れ、
鑑賞後、日本にもこんな時代があったのだろうか、とメモした私。
この作品を思い出すには「3等になって、お前に靴をやる」と、
妹に約束する兄の台詞で充分である。
(もちろん、邦題の「運動靴と赤い金魚」でも思い出せるが・・)
物語を文字にすると、ものすごく薄っぺらな感じになりそうなので、
今回の作品ほど、観て何かを感じて欲しい、と思うことはない。
ラストシーン、疲れ果ててボロボロになった足を、
家の前の池に入れて、その周りを金魚が・・
この解釈も、たぶん鑑賞者にまかされているのだろう。
お父さんが買ってきた、兄妹別々の2足の新しい靴。
渡された時の、2人の満面の笑顔が目に浮かぶからこそ、
この映画監督の優しさが際立ってくる。
アクション映画ばかり観ないで、たまにはこんな作品を観て欲しい。



2018年03月01日(木)
還暦は感謝開始の儀式

一足先に還暦を迎えた先輩たちの宴に参加してから、
余計に「還暦」というものの定義がしたくなった。
そんな時、メンバーのほとんどが使い慣れていない
「LINE」のグループで先輩の一人が、こう書き込んでいた。
「60歳まで節々に故障は出ているでしょうが、
元気に動けて、酒を呑めれば、自分の人生に関わった人達に
感謝開始の儀式が還暦なのかもしれません。
本当にみんなで喜び合いましょう」
う〜ん、さすが、その定義が欲しかった、とメモをした。
みなさんのお陰でここまで生きてこられました、ありがとう。
そう伝えて歩く儀式なのかもしれない。
還暦で祝ってもらうのではなく、こちらからお礼をする、
その視点が私には新鮮だった。
それは、古稀、喜寿、傘寿、米寿、白寿といった、
長寿を祝うお祝いの数々も、同じなのかもしれない。
あと100日も経たないうちに、感謝の旅に出なくちゃ。(笑)



2018年02月28日(水)
温かいお茶、ありますか

これから年度末に向けて続くであろう歓送迎会をはじめ、
最近の飲み会では「飲み放題」が多い。
その方が、幹事も楽だし、たぶんお店のほうも儲かる。
以前は、限定されていた飲み物のメニューも、
近頃は、ほとんど何でもOKになってきた。
飲み放題の制限時間が迫ってくると、
もう飲めない、と思っていても、余分に頼んでしまうのは、
いつまでたっても小市民の性なのか。(笑)
そんな中、飲み放題にもかかわらず「温かいお茶ありますか」
と店員に尋ねた女性がいた。
もったいないじゃない・・と思いながら、もちろんメモをした。
店員の配慮で「はい、ご用意します」と持ってきてくれたが、
私なら「すみませ〜ん、飲み放題のメニューにありませんので」と
一応、軽いジョークを言ってみるんだけどなぁ。
彼女にとっては、ビールなどのアルコールよりも、
温かいお茶の方が、刺身に合うんだろうなぁ、きっと。
やっぱり、飲み会は「気になる一言」には欠かせない。(笑)



2018年02月27日(火)
自分のこと棚にあげて、私のこと責めないで下さいよ

映画「裏切りの街」(三浦大輔監督)から。
特に不満がある訳ではないけれど、なんとなく裏切ってしまう、
ネットの出会い系で知り合った主人公たち。
とくに寺島しのぶさん演じる40代の専業主婦の一言、
「ダンナがどうこうじゃなくて・・ただなんとなく・・」が、
妙にリアル感があって、怒っていいのか、笑っていいのか。(汗)
夫・彼女を裏切って申し訳ない、という罪悪感があるにもかかわらず、
「行きませんか? ラブホテル」「私、全然大丈夫です」の会話を耳にし、
なんだよ、この2人、バチがあたるぞ、と思っていたら、
案の定、ラストで、お互いが、夫・彼女に裏切られていた。
「裏切ったつもりが、実は裏切られていた」
タイトルが「裏切りの街」だから、これは特別なことではなく、
どこでも、そして誰でも有り得る場面設定なんですよ、と、
監督に伝えられたような気がする。
このカラクリがわかってから、もう一度観直すと、
実は、裏切っていた、もう2人の発言や行動の方が面白い。
特に、奥さんの行動を責めたつもりが、逆に開き直られて、
「自分のこと棚にあげて、私のこと責めないで下さいよ」
と言われた、夫役の平田満さんの動揺ぶりは、可笑しかった。
まさか脇役の心の動揺まで、演技指導していないよねぇ、三浦監督。



2018年02月26日(月)
車の中で育てば、嫌でも芸術家になる

映画「アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生」
(バーバラ・リーボヴィッツ監督)から。
カメラマンになるには?の問いに、彼女は
「車の中で育てば、嫌でも芸術家になる」とぼそっと呟いた。
引越し、移動の多かった幼少期、彼女の目の前には、
いつも車の窓枠があった。
そう、それは自然に「構図」について鍛えることになった。
カメラマンや画家といった芸術家は、その枠の中に
自分の想いをどう収めるか、が課題となるのだか、
いつも、バランスやインパクトある構図を、
大人が運転する車窓から、年中観てきた。
いつしか、自然にその技術が身についたということだろう。
こういう視点は、私を喜ばしてくれる発見である。



2018年02月25日(日)
熱川バナナワニ園で「リアル・ポケモンGO」

大学時代所属していた「ユースホステルクラブ」の先輩たちが
全員還暦を迎え、伊豆熱川でお祝いを兼ねた宴を開催するといぅ報を受け、
卒業以来会っていない先輩たちもいたので、飛び入り参加した。
笑いころげた話は後日報告するとして、帰りの電車までの時間に向かったのは
なんと「熱川バナナワニ園」。
建物もだいぶリニューアルしてあり、予想外に楽しかった。
特にポケモン好きには、たまらない施設とも言えそうだ。
なぜか・・空想の世界だと思っていたポケモンが、あちこちにいるし、
本物のワニを見ながらゲットした「ワニノコ」は、感無量。(笑)
さらに、勢いに乗って「アリゲイツ」に進化させただけでなく、
「ワニの像」というジムに「オーダイル」を配置して、ワニ三昧。
この超マニアックな「ポケモンGO」の楽しみ方も、
「熱川バナナワニ園」では、まだまだいっぱいありそうだ。
「ラフレシア」「ウツボット」「ハスボー」などに似た植物が満載だから、
こんなポケモンをジムに配置するだけでも面白そうだ。
熱帯ジャングルにしかいなさそうな、不思議な植物も溢れていて、
ここは「ポケモンGOの聖地」として売り出せる、と直感した。(汗)
あとは仕掛け方を工夫するだけかもなぁ。



2018年02月24日(土)
また違った季節に、来てみたいよね

年に2度(夏・冬)ほど実施する、住民の有志による、
柿田川公園の清掃活動を終えて帰宅の途中、
バスガイドの持つ旗につながり、歩いてきた観光客とすれ違った。
その時、耳にした会話が、もしかしたら自然を売り物にする観光の
「基本中の基本」かもしれないな、とメモをした。
そのフレーズが「また違った季節に、来てみたいよね」
1年のうちに、そう何度も訪れるわけではないから、
自分たちが来訪した季節以外の景色が見てみたい、
それが美しければ美しいほど、意外であれば意外であるほど、
また違った季節に来てみようか、と思うからだ。
これって、日本に多い自然を売り物にしている観光地にとって、
とても大切な要素だと思う。
「目・耳・鼻・口・肌」から感じる季節感は、
その人の記憶に深く刻み込まれることは間違いない。
だからこそ、それをしっかり表現しながら、
魅力を伝える機能を備えた施設が必要なんだと再認識した。
そのためには・・まず、資料収集からだな。



2018年02月23日(金)
「トッポイぜ」「ホットな仲だったんだよ」

映画「ストリート・オブ・ファイア」(ウォルター・ヒル監督)から。
ストーリーがダサい・・と思って観ていたら、
言い合う台詞(もしかしたら和訳?)もダサかった。(笑)
ツッパリのお兄ちゃんたちが叫ぶ。「文句でもおありか?」
女性の兵士が「俺も行く」と男言葉を使えば、
「スカートは引っ込んでな」と言い返す。
「トッポイぜ」「ホットな仲だったんだよ」
「ブチのめす価値もない男だ」「心配すんな」
「ヤな野郎だよ」「ありがとよ」・・
始めは真剣にメモしていたけれど、
ラストのほうでは、笑わずにはいられないくらい
ダサい台詞満載で、飽きなかった。
結局は何を伝えたかったんだろう?なんて考えない。
製作者には悪いけれど、コメディ映画とも言えるくらい
場面場面のダサさが面白かった。
和訳の字幕がなければ、こんなことはないのかもなぁ。



2018年02月22日(木)
いち・に・さん・よん

朝の通勤途中に目に飛び混んできたのは、地元小学校の朝の風景。
全校生徒だろうか、先生の号令に合わせて、縄跳びをしていた。
前日はランニングだったから、日によって違うのかもしれない。
縄跳びか、懐かしいな、と思いながらも、ちょっと違和感を覚えた。
それが、朝礼台に上り、掛け声をかけている先生の号令。
「いち・に・さん・よん」
咄嗟に「えっ『いち・に・さん・し』じゃないの?」と思った。
小さい頃から聞き慣れた号令は「いち・に・さん・し」。
たぶん「ラジオ体操」も、同じだったと思う。
それが「いち・に・さん・よん」だと、どうも調子が狂う。
もしかしたら、どちらが正解、なんてないのかもしれないけれど、
小さい頃に覚えた「音」というものは、不滅だなぁ、
そんなことを感じて、小学校の前を通り過ぎた。
もう一度「ラジオ体操」で、確認してみようっと。(汗)

P.S.
ラジオ体操は「いち・に・さん・し」でした。



2018年02月21日(水)
皆さんの元気の源を、今日知りました

本来なら、落語独演会の時間に合わせて、当日に来町し、
終われば、そのまま三嶋駅まで送るというケースが多い中、
「柳家花緑師匠」は前日から清水町入りをして、
夜の7時から「花緑のよもやま話」と称して講演会をこなし、
翌日には、午後2時から始まる独演会の前に、
できることなら「柿田川公園を案内したい」という、
こちら側の希望を快く受けていただいた。
さらには、メインイベントの独演会では、
「皆さんの元気の源を、今日知りました」と話し始め、
「僕は、あんな澄んだ水を見たのは生まれて初めて」と驚き、
「若々しいってことは、瑞々しい(みずみずしい)ってこと」と
「みず」にひっかけて「水」の持つ魅力を語り、
会場満員の350人に向けて、我が町をPRしてくれた。
住んでいる私たちが、どんなに声高に叫ぶより、
全国行脚をし、超一流の景色を目にしている彼らの発言の方が、
どれだけ、多くの町民に誇りを与えたか、計り知れない。
本当にありがたい、と心から思う。
これからも、多くの著名人に「柿田川(公園)」を案内し、
私たちが慣れてしまった「柿田川の魅力」を教えて欲しい。
それこそが、交流人口を増やすヒントになる気がする。