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しもさんの「気になる一言」
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2018年02月10日(土)
月明かりを浴びて走り回ってると、黒人の子供が青く見える

映画「ムーンライト」(バリー・ジェンキンス監督)から。
う〜ん、評価が分かれるだろうなぁ、という感想で観終わった。
アメリカが抱える、人種差別や貧困、児童虐待、麻薬売買、
更には、LGBTなどの性的マイノリティなど、詰め込み過ぎという評価と、
何度か登場する「ムーンライト」(月明り)の場面に、黒人の主人公が、
暗闇、静けさの中で、きれいに浮かび上がってくる映像評価。
実は、作品の中で、こんな台詞がある。
「老女は俺をつかまえてこう言った。
「月明かりを浴びて走り回ってると、黒人の子供が青く見える、
ブルーだよ。お前をこう呼ぶ、ブルー。」
何気ないたとえ話かもしれないが、タイトルの「ムーンライト」を連想させる
言葉は、この「月明かり」しか出てこない。
またこの台詞の後「自分の道は自分で決めろ。周りに決めさせるな」と続く。
そのことを作品の軸に据えて、自分の行動を決めていったようにも見える。
構成を、1.リトル(少年期)、2.シャロン(思春期)、3.ブラック(青年期)と、
わざわざ3章に分けた理由を知りたい、とも思った。
アカデミー賞(2017年)、ゴールデングローブ賞(2017年)など、
輝やかしい賞を受賞した作品なのだけれど、平々凡々と暮らす、
日本人の私にとっては、なかなか難しい作品だったなぁ。



2018年02月09日(金)
顔が痒いので頭を動かしてもいいですか?

定年退職1年前にしておこうと思った「脳ドック」を受けた。
私にとっては2度目の体験で、前回から6年ぶりとなる。
毎年のように受診してきた人間ドックとは違い、
なぜか緊張していた自分が可笑しかった。
狭いトンネルの中のような中で検査する「MRI」だけど、
準備の際に「頭は動かさないで下さい」と指示を受けたので、
目をつぶってじっとしていたけれど、なんと10分ほど過ぎた頃、
急に顔が痒くなってきて困った。(笑)。
何かあったら、このボタンを押してください、と言われたが、
まさか「顔が痒いので頭を動かしてもいいですか?」と訊けないし、
頬を動かして、なんとか痒いのを我慢しようとしたが効果なし。
結局は、そうこうしているうちに、検査終了し事なきを得たが、
もし脳以外にも顔全体を写されていたら、
とても面白い私の表情が写っているに違いない。(笑)
しかしながら、一番緊張したのは「MMSE」の検査。
認知症の早期発見を目的とする検査であり、
今振り返れば、笑ってしまうような問題でも、
その時はこれを間違えると「認知症」と診断されるかも・・と
必死に答えた、30点満点のテストは焦った。
突然訊かれると、詰まったりするものだなぁ、ふう〜。(汗)
24点以上が合格ラインらしいけれど、さて何点取れたかな。



2018年02月08日(木)
小娘みたいな泣き言はよして

映画「ショコラ 君がいて、僕がいる」(ロシュディ・ゼム監督)から。
人種差別が当然の時代、白人と黒人で芸人コンビを組み、
「小麦粉とチョコレートはうまく混ざらない」と言いつつも、
「黒人が白人に思いきり蹴られる」ネタで、大衆の人気を得る。
しかし「真の芸術とは、風穴を開けることだ、人々の範となる」と、
人種差別的なネタからの脱却を図り、奴隷に近い黒人たちにとって、
希望の星となり、独り演劇の道へ進もうとする。
演じるのは「シャイクスピア」の中から、黒人主役の「オセロー」で、
「俺以上にリアルに、演じられるものはいるか?」と豪語して、
スタートするのだが、結果は散々で自信喪失。
そんな状況下、ギャンブルやアルコールに溺れていく彼に、
「演劇とは、リスクの伴う芸術」となだめながらも、
「『俺こそ真のオセローだ』と自分で言い出したのよ。
小娘みたいな泣き言はよして」と、突き放すシーンが印象に残った。
プライドを傷つけられた彼が「失礼だぞ」と大きな声で言い返しても、
「じゃあ、しっかりして」と切り返す場面は、
何気ない会話なのかもしれないが、こういう彼女がいたからこそ、
立ち直っていけたのではないか、とメモをした。
「中途半端なプライド」ってジャマなんだよなぁ。



2018年02月07日(水)
東京都民って、マスクしないのかねぇ

昨日、本当に久し振りに、仕事の関係で上京した。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、
急ピッチに工事が進んでいる感じがして刺激を受けた。
私たち地方都市は、この東京を相手に「移住・定住を増やそう」と
必死になっているのか、とちょっぴり目眩がした。(汗)
また、電車の中では、当然のようにほぼ全員がスマホの画面を眺め、
わたしの左隣の男性は、スマホで漫画を読んでいたし、
右隣りの女性は、スマホで小説を読んでいた。
私たちが、紙媒体で読んでいたものがスマホになっただけで、
本質は、あまり変わっていない気がした。
一番気になったのは、これだけ「インフルエンザ大流行」が
新聞紙上を賑わせているのに、マスクをしている乗客がほとんどいない。
地方ではよくみかける、予防の意味のマスク着用は皆無に近い感じ。
先日、クラス全員マスクしている中学校の光景を見たばかりだったので、
受験シーズンまっさかりの今、都民のほとんどがマスクをしている、
そんな先入観が、見事に裏切られた。
だから今回は、帰宅後、夕食支度をしている妻に、私が発した一言、
「東京都民って、マスクしないのかねぇ」を記録に残そうと思う。
理由がわかる方、是非、教えてください。



2018年02月06日(火)
私の役目は「プラットフォーム」

「新しいビジネスにチャレンジしたいすべての人々のための、
『想い』を『予定』に変える実践講座」と銘打った、
「わくわくビジネス塾・・スタートアップセミナー」に参加し、
定年退職後のヒントにしたいな、と勉強中である。
キャッチコピーは「一歩踏み出せば夢はかなう!」。
私の考えた「ビジネスプラン」について、講師の先生から
「こういうビジネスを『プラットフォーム』って言います」と、
ヒントをいただいた。
「プラットフォーム」(platform)とは、
「システムの土台となるハードウェアとソフトウェアの環境」
又は「駅などで乗客が乗り降りする一段高くなった場所。
歩廊。ホーム」
言い換えれば「人を集め、それらを繋いでいくビジネス」
なのかな?と拡大解釈をした。
それは現在の仕事でもある「行政の役割」とも言える。
私がこの世に生を受けて今までを振り返っても、
「プラットフォーム」の役目が多かった気がするし、
今後も、私のもとに集まってきてくれた、老若男女の人々を
うまく繋げていくこと、これこそ私の役目、と理解できた。
そうだ・・「Platform Shimo.」の名刺つくろうかな。(笑)



2018年02月05日(月)
『家族』ではなく『家人』と書き

「しもさん、最近の『気になった一言』聞いてください!」で始まり、
「twitterやFacebookとかで自分の家族の話題を出す時に、
『うちの家族が』ではなく『うちの家人が』って呼称する人、
結構見かけませんか」とメッセージをいただいた。
「どうして、わざわざ『家人』なんて使い慣れない言葉を使うんだろう?
『家族』では何か不都合でもあるのかな?」と、
前々から気になっていたようだ。(なるほど・・鋭い観察力)
確かに「家人」と書いている人は、以前から気になったけれど、
私の関心は、もっと単純に「なんと読むんだう?」だった。
たぶん、書いている人も読み方を意識していないような気がする。
辞書で調べても「いえびと」「けにん」「かじん」などあり、
あまり定かではないし、
意味も「家族」「家の人」「家に仕える人」など、いろいろで、
「同じ家で一緒に生活している人」という意味で理解している。
だって夫婦だけでも「妻・家内・連れ合い・うちのかみさん」
「夫・主人・旦那・相方」など、ちょっと文字にすると照れ臭いし
いちいち関係を文字にするのが面倒なのかな、とも考えてみた。
小説には、時々目にするけれど、会話では聴いたことがない。
だから「『家族』ではなく『家人』と呼び」ではなく、
「『家族』ではなく『家人』と書き」なのかもなぁ。

P.S.
こういうメッセージ、大歓迎です。お待ちしています。



2018年02月04日(日)
撤退による勝利はない。だが、この救出劇は1つの勝利だ。

映画「ダンケルク」(クリストファー・ノーラン監督)から。
作品冒頭に「ダンケルクで兵士たちは運命を待った。
救出に望みを託し、奇跡を信じて」と書かれたテロップが流れ、
(フランス北部の)「ダンケルク」という場所で繰り広げられる
救出作戦が奇跡的に成功したストーリーだと想像できてしまい、
なんとなく物足りなさを感じた。
台詞も少なく、メモに残したいフレーズが多いとは言えないが、
逆に、実際の戦争は、それほど喋らないのかも・・と、
よりリアルに、戦争の場にいる錯覚を感じたほどだ。
戦争における「撤退」は、ほぼ負けに等しく、
人・モノ・金を失い、大きな犠牲を払うこととなる。
にも拘らず、作品のラスト近くに、こんなフレーズを見つけた。
「撤退による勝利はない。だが、この救出劇は1つの勝利だ。
奇跡の脱出に感謝する」
作品の説明を、わざわざ文字で説明しなくてもいいよ、と
感じながら、鑑賞を終えた。
実話に基づいた戦争の奇蹟的な救出劇という視点でみれば、
私は、映画「ハクソー・リッジ」の方が好きかもしれないなぁ。



2018年02月03日(土)
私だったら、こんなまちづくり

最近考えていることは、35年以上関わってきた、
まちづくりのアイデアを、1年かけてじっくり放出していこう。
地方行政の最前線で、まちづくりに携わっていると、
発想・アイデアが、自分のまち中心に偏りがちであるが、
酒呑みながら、酔っぱらって思いついたことには、
わが町より、全国のある市町村で開催したら楽しいだろうな、
そんなことも沢山ある、いや、そんなことの方が多い。(笑)
この日記も、単なる一個人の呟きだから、
これからは、自分の住む、働くまちのことばかりではなく、
私だったら、こんなまちづくりをするかな、という呟きも
少しずつ書いていきたいな、とふと思った。
私のまちづくりの根底に「数打ちゃ当たる」があるので、
いくら立派な構想を拡げても、実行しなければ意味がない、
百発百中のアイデアなんてあり得ないから、とにかく試してみる。
小さくてもいいから始めて、試行錯誤しながら直していく。
それが、私にあった「まちづくり」の戦術なんだよなぁ。



2018年02月02日(金)
だからキューピッドは盲目に描かれている

映画「美女と野獣」(ビル・コンドン監督)から。
名作ディズニーアニメのこの作品は、
映画に留まらず、ミュージカルなどでも表現されたストーリー、
ご承知のとおり「真実の愛」がテーマに掲げられ、
冒頭、老婆の姿で現れた魔女が、王子にこう忠告するシーンで始まる。
「外見に騙されるな」「美は内面に宿るのだから」
それを無視した王子は、呪いで野獣の姿に変えられてしまうのだが、
呪いが解ける条件は、王子が「愛し愛されること」を学ぶこと。
この「愛し愛されること」が「真実の愛」なんだ、と私は理解した。
また、こんな例えをメモしてみた。
「恋は醜いものを美しく変える、恋は目でなく心で見るもの」と言い、
「だからキューピッドは盲目に描かれている」。
そんな視点で、キューピッドを観察したことがなかったので、
ちょっと嬉しい発見だった。
2人にとって「最高の瞬間が来たら・・」と、その告白のタイミングを
王子の周りの人たちがアドバイスしようとしたら、
本当の恋をしたことがない王子は、その会話をさえぎり、
「(その瞬間を)どうやって知る?」と聞き返す場面があるのだが、
部下たちは彼にこうアドバイスをした。「胸が苦しくなる」。
さすが「恋愛」をテーマした名作だけに、台詞も抜群だと思う。
最近、アニメの奥深さに、ようやく気付いた気がする。
ミュージカルも観たくなったなぁ。



2018年02月01日(木)
月から見ると『金環日食」ですね

奇跡的な天候に恵まれ約3時間の「皆既月食」を満喫できた。
この機会に何かフレーズとして残しておこうと思いたち、
1時間20分ほどの「皆既食」の間を利用して、
テレビ、インターネットのSNS、YouTubeなどの解説を、
赤銅色の月を眺めながら聴いていた。
「月食って変化があるからずっと見てられますよね」
「これを機会に、今後も空を楽しんでいきましょう」など、
なかなか面白いコメントがメモされた。
しかし、今回の私の一押しは、YouTubeの【LiVE解説】
「皆既月食2018 Total lunar eclipse ウェザーニューズ」で、
約3時間、解説をしてくれていた、
平塚市博物館の学芸員、塚田健さんのフレーズだった。
「月から見ると『金環日食』ですね」
日本全国で「皆既月食」の話題で盛り上がっていたし、
月食の仕組みを説明していた彼が、ボソッと呟いた。
私は「お見事」と頷き、この視点・発想に、拍手を送った。
妻も「今、飛行機に乗っている人はラッキーだったね」と、
下から見上げるだけの私たちより面白い発言だったが、
さすがに「月から見ると・・」という視点には及ばなかった。
「視点を変えてみる」ことで、大きな発見があるなぁ。

P.S.
「月食」って、月の光の中を地球が通過するのではなく、
地球の影の中を月が通過するんだよね、きっと。