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| 2017年12月22日(金) ■ |
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| 「北の空で1番明るい星よ」「カリーナか」 |
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映画「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」 (ヨアヒム・ローニング&エスペン・サンドベリ監督)から。 「シリーズ第5弾」だからなのか、前作の知識がないと、 なかなか楽しめた、という感想が持てる作品ではなかった。 強いて上げれば、孤独な天文学者カリーナが、 本当の父(たぶん名付け親)と会話をするシーン。 「あんたは孤児か、名前は何と言う?」 「北の空で1番明るい星よ」「カリーナか」 「カリーナ・スミス、星に詳しいの?」 「俺は船長だ、星をたどり帰途に就く」 海賊の船長が、自分の娘に星の名前を付ける設定は、 ちょっと涙腺が緩んだ。 ただ「北の空で一番明るい星」って定義には、 季節や時間によって変わってくるだろうし、わかりにくい。 特に、カリーナ(Carima)とは「りゅうこつ座」のα星。 「りゅうこつ」とは「船の竜骨(キール)」のこと。 また星座の「りゅうこつ座」は、もともとは 「アルゴー船」という巨大な星座の一部であり、 現在は「とも座」「ほ座」「りゅうこつ座」に分かれている。 名前の由来が、そんなことまで繋がっていけば、 父娘の関係が、より際だって良かった気がするのだが・・。 まぁ、シリーズ作品は、これからは注意しようっと。
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| 2017年12月21日(木) ■ |
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| 不意の難に番をするものあり。これを『奴雁』という。 |
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11月議会が終わる頃(例年12月20日前後)、 私は決まって、新しい手帳を買うことにしている。 ちょっと遅いかも知れないが、これが私の「恒例行事」。 新しい手帳に前年12月の予定を書き込み始めると、 私の目指す「手帳を使い切る」ことが出来なくなるから。 12月31日まで、古い手帳を軸に毎日書き込みをして、 新しい手帳へ、私の想いを引き継いでいくのが嬉しい。 一年ずつ、確実に使い切って保存していく愉しみは、 手帳自体が、自分の「自分史」になっているからである。 昨年の今頃、何していたのかな?というデータにもなるし、 今年知り合った人達、他界した人達を振りかえりながら、 自分の人間関係の加除も、年末の作業となる。 一番好きなのは、真新しい手帳の1ページ目に書きこむ、 自分の生き方を支えている「奴雁の哲学」。 (今まで全文を紹介したことがなかったので、ご紹介) 「奴雁の哲学」 「群れを成す雁、野にありて、餌を啄ばむ時、
そのうちに必ず1羽は、首を挙げて四方の様子を窺い、
不意の難に番をするものあり。これを『奴雁』という。」 来年も「奴雁」の役割をしたいなぁ。
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| 2017年12月20日(水) ■ |
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| 「楽しい!」で日本を元気にします。 |
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事業名は「平成29年度清水町男女共同参画講演会」だが、 例年のように、この漢字ばかりの名称で、 なおかつ「男女共同参画」をテーマに本当に人が集まるのか? という悩みを、若い職員の視点で変えてみた。 講師「佐竹美帆」氏(Spirity 代表取締役) 演題「自分『らしく』自分『のため』に生きる」 もちろんまだまだ満足のいく聴講者数ではなかったが、 それでも女子高校生らも参加し、今までとは違った講演会となった。 彼女の経歴で「(元)NFL Sun Francisco 49ers 専属チアリーダー」が 彼女たちに、話を聴いてみようっと思い立ったに違いない。 講演会は、町の広報誌やホームページで広く周知するのが基本だが、 今回の結果からも、ターゲットを絞り、ダイレクトに周知する方が、 より多くの方に集まってもらえると言えそうだ。 彼女の人生のターニングポイントの話から、帰国後、自分で起業し、 イベント会社を運営するまでになった話は、若い女性たちにとって、 刺激的な内容だったのではないだろうか。 彼女が代表を務める「(株)spirity」は、一言で表現すると、 「楽しくてわくわくするモノ・コトづくりをお手伝いする会社」、 また「理念とミッション」は「『楽しい!』で日本を元気にします」 「今一度日本を洗濯致し申し候」と言ったとされる、坂本龍馬、 「日本をリセットする」と言った、小池百合子東京都知事。 この国をどうしたい、という視点で「日本」を見ているんだなぁ。
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| 2017年12月19日(火) ■ |
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| 「気付いてから学ぶ」か「学んでから気付く」 |
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最近、考えていること。 「気付いてから学ぶ」か「学んでから気付く」。 どちらが正しいと言うことでもないし、禅問答みたいなもの。 人間の意識の中で、どちらの過程の方が記憶に残るのか、 そんなことをずっ考えている。 「あれ、どうして?」「なんだか変だなぁ」「これってなに?」 そんな好奇心や違和感を感じてから「学ぶ」という行為に入る。 最初は何も教えず、興味を持たせて、自分で発見する楽しみ、 これは何事にも変えがたい。 ただし、気付くことができないと、何も学べないのも事実。 それとは逆に「最初、知識として学んでから、好奇心を伸ばす」 そのうち「わかった」という気分になるが、実はわかっていない。 考えれば考えるほど、わからなくなり、真っ白になる。 その経験をしたあと「あっ、わかった」となる「気付き」、 これは、データとしての「知識」が、自分の「知恵」になる、 これまた、楽しい瞬間である。 「柿田川」についても、同じことを考えている。 「気付いてから学ぶ」か「学んでから気付く」か。 両方に共通しているのは「自ら発見する」ということかな。
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| 2017年12月18日(月) ■ |
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| 1人の市民だ。それ以上でも以下でもない。 |
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映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」(ケン・ローチ監督)から。 2016年6月24日、EU離脱が国民投票によって正式決定した、 イギリスの市民感情が知りたくて、この作品を観たくなった。 2016年・第69回カンヌ国際映画祭で最高賞を受賞したのも、 偶然とは思えず、ますます興味関心が膨らんた。 冒頭からメモは増えたが、やはり主人公が最後に (朗読するはずたった)「申立書」の全文が、全てを表現している。 「私は依頼人でも、顧客でも、ユーザーでもない。 怠け者でも、たかり屋でも、物乞いでも泥棒でもない。 国民保険番号でもなく、エラー音でもない。 きちんと税金を払ってきた、それを誇りに思ってる 地位の高い者には媚びないが、隣人には手を貸す。施しは要らない。 私は、ダニエル・ブレイク。人間だ、犬ではない。 当たり前の権利を要求する、敬意ある態度というものを。 私は、ダニエル・ブレイク。1人の市民だ。 それ以上でも以下でもない。ありがとう。」 真面目に生活している人たちの、心の底からの叫びは、 単なるクレイマーの大声とは大きく違う。 作品の中で、主人公、ダニエル・プレイクは、 壁にこう落書きし、市民の多くから喝采をあびる。 「飢える前に申し立て日を決めろ。電話のクソなBGMを変えろ」 これが、今のイギリスの実体なのだろうか。 国民にとって「EU離脱」が何かを変えるのだろうか?
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| 2017年12月17日(日) ■ |
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| あの苦しい時期があったから、今がある |
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アメリカンフットボールの全日本大学選手権決勝 「第72回甲子園ボウル」は、関学大の連覇を阻止し、 27年ぶりに、日大フェニックスが優勝した。 (関東勢の大学勝利も11年ぶりだと、解説で知ったのだが・・) 勝利監督のインタビューは、感極まったのか、涙で言葉が出ず、 大所帯のチームを引っ張ってきたキャプテンのコメントも 監督同様に、勝利の喜びというよりも、一年を振り返り、 こみ上げてきた感情の方が大きかったようだ。 短い言葉で「あの苦しい時期があったから、今がある」。 シーズン前、甲子園ボウルで優勝するなんて考えられないほど、 チームは低調で、たぶん私たちには想像出来ないほど、 自分たちに試練を与え、辛い練習に耐えてきた。 それは、体力的にも精神的にも自分たちを追い込んだに違いない。 このフレーズ、いろいろな場面で何度も耳にしてきたけれど、 頑固な肉体を持つ大男達が、涙ながらに呟いた台詞は、 久し振りに、心に響いたなぁ。
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| 2017年12月16日(土) ■ |
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| 課長、松坂牛のすき焼きは、怒りを和らげますね |
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昨晩は、職場の忘年会。 今年の夏は「暑気払い」をするのも忘れたくらい忙しかった。 その分、貯まった課内会費を一気に吐き出しちゃえ、とばかりに 普段、行ったことのないお店と料理を堪能した。 それが「松坂牛のすき焼き」(汗) 実は、仕事でどうしても納得のいかない「怒り」が収まらず、 課員には申し訳ないけれど、冷静になれない自分がいた。 この「怒り」を鎮めてくれたのが、なんとこの牛肉だった。 食べ物に対するボキャブラリーが貧困という事もあり、 「うま〜い」しか言葉が浮かばなかったけれど、 「美味しかったもの」ではなく「うっとりしたもの」として、 わたしの手帳にメモされることになった。 さきほどの仕事のイライラを忘れ、幸せ気分に浸っていたら、 そばにいた課員の1人が私に、こう囁いた。 「課長、松坂牛のすき焼きは、怒りを和らげますね」 これから「怒り」が込み上げてきたら、この肉だな、 と言いつつ、お財布の中身を気にする私が可笑しかった。
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| 2017年12月15日(金) ■ |
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| 「こんなにあった」続けていることリスト |
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沼津ロータリークラブに所属している親友からお誘いを受け、 例会の「卓話」の機会を与えていただいた。 テーマはなんでもいいよ、というので、思案した挙げ句 「しもさん流 続けるコツ」というタイトルで話すことにした。 当日、私の持論が伝わったかどうかは定かではないが、 こういう講演のチャンスをいただくことでありがたいのは、 自分の考えをあらためて見直す機会となることだ。 何気なく過ごしている自分の生活を知る絶好の機会でもある。 例えば、今回のレジメとは別に用意した参考資料、 「2017年年間365万歩挑戦記録」は数字だけが並び(笑)、 「書き出してみると『こんなにあった」続けていることリスト」は、 いわゆる私の「恒例行事」を書き出しただけだが、 手帳に書かれているイベントをメモしたら、出てくる、出てくる。 毎日続けていること、毎週、毎月、毎年、2年に一度・・・ よくもまぁ、こんなに続けるものがあったものだ、と呆れてしまった。 私の悩みは「続けられないこと」ではなく「やめられないこと」、 今回の卓話で、このフレーズが一番、受けた気がする。 定年退職を意識して、これから少しずつやめていかないとなぁ。
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| 2017年12月14日(木) ■ |
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| 土に立つ者は倒れず、土に活きる者は飢えず、土を護る者は滅びず |
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農業関連の会議、冒頭の挨拶でこんな話を聴いた。 話のもとは「日本の農学者・農業経済学者で、 東京帝国大学教授・東京農業大学初代学長である、 横井時敬(ときよし/じけい)氏」。 「稲のことは稲に聞け、農業のことは農民に聞け」という言葉は 有名であるが、この言葉も味わいがあるなぁ、とメモをした。 「土に立つ者は倒れず、土に活きる者は飢えず、土を護る者は滅びず」 私が感じたことより、もっと深い意味があるのだろうが、 とにかく「土」を意識した言葉には「大地からのエネルギー」、 そんなイメージがあり、農業の力強さを感じることができる。 農作物は、大地からの栄養分と、太陽からの光を吸収し、 人間の口から直接エネルギーを補給できるものとして、 これからも大切に守っていかなければならないと思う。 なぜか、合唱曲「大地讃頌」を思い出した。 「母なる大地のふところに われら人の子の喜びはある 大地を愛せよ 大地に生きる人の子ら その立つ土に感謝せよ」 また、歌いたくなっちゃったな。
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| 2017年12月13日(水) ■ |
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| 車へのお湯掛け、おもてなし |
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昨日は、伊豆の国市「おおとり荘」で宿泊研修のため、 「気になる一言」は書けず、翌日にこうして振り返っているが、 朝、9時解散で、資料や着替えなどの荷物を車に運んだら、 昨晩、雨が降ったのか、車全体が分厚い氷に覆われていて焦った。 あちゃ、これは溶けるまで、時間がかかるな、と思案していたら、 なんと、旅館の従業員さんたちが、1台ずつ丁寧に、お湯を掛け、 少しでも早く出発できるように、手を貸してくれた。 冬の朝の何気ない対応だけれど、私はとても感激したので、 「車へのお湯掛け、おもてなし」として、記録に残したい。 人間の私達は、久しぶりの温泉で、早朝から朝風呂に浸かり、 リラックス出来たのだが、自動車たちは、冬の雨に打たれ、 昨晩から氷結するほどの寒さの中を、じっと待っていてくれた、 そんなことを考えたら、スタッフの心遣いに感謝したくなった。 こんな何気ない心遣いが「おもてなし」として、利用者の心に響く、 それを教えていただいた気がする。 「サービス」ではなく「おもてなし」なんだよな、これって。
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