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しもさんの「気になる一言」
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2017年04月16日(日)
知ってる者には、責任がある

映画「僕のうしろに道はできる 奇跡が奇跡でなくなる日に向かって」
(岩崎靖子監督)から。
「ドキュメンタリー映画」の宿命で、評価が分かれるに違いない。
主人公・宮田俊也さんの入院生活を通して、彼の頑張っている姿に感動し、
なんでも諦めずに、続けることを学んだ人は、それを実践すればいい。
もう1人の主人公、養護学校教諭の山元加津子さんの熱心な介護と、
どんな状況の人でも、意識がある限り、想いは伝わるという信念を持ち、
そのことを知りながら、伝えなかった私が悪かった、と全国を講演している、
彼女の強い想いに、揺れ動かされて、行動するのもいい。
いや、彼のあんな姿を見るのは辛い・・と、予告編を見ながら、
本作は見ないという選択した人も、それはそれであり、だと思う。
私は好奇心旺盛だから観たけれど、観ない人を責める気にもならない。
こういった「ドキュメンタリー映画」は、作品を観ることにより、
何かを感じ、翌日からの行動が変わる人がいる。
それが、このジャンルの映画の醍醐味ではないだろうか。
ただ、これは絶対、伝えなくちゃいけない、広めなければいけない、と気負い、
強要するものでもないからこそ、難しいとも言える。
私にできることは「知ってる者には、責任がある」という、かっこちゃんと、
それを支えようとしている「自主上映会」を開催してくれた人たちを応援すること、
言い換えれば「支えようとしている人を支える人」になりたい。
「籠に乗る人、担ぐ人、そのまた草鞋(わらじ)を作る人」という言葉があるが、
まさしくその「草履を作る人」になりたいと思う。
もしかしたら、その草鞋を作る人を支える誰かでもいいかなぁ。



2017年04月15日(土)
献血って、前日の歯医者はダメなんですね

自分の中では恒例となっている、定例議会後の「献血」、
すなわち、年4回が私のノルマ。(笑)
健康だからこそできるボランティアとして回を重ねてきたが、
63回目にして、はじめて断られた。
理由は、前日の「歯医者」での治療。
3日以内に、歯垢を取ったり、虫歯を削ったりする治療は、
口の中の血液が安定しないのか、ダメらしい。(?)
とりわけ、歯医者へ行くことが5年に一度くらいのため、
あまり「献血」との関係を意識していなかったが、
今回は、久しぶりに歯医者に行き、治療をしてもらった。
受付を済ませ、血圧を測り、最後の「問診」の質問で、
あれ、もしかしたらダメなんだ・・と気がつき、
受付の方に、こう訊いた。
「献血って、前日の歯医者はダメなんですね」
歯医者も治療によるらしいのだが、人の生命に関わることなので、
潔く、断念した。
「献血」は本当に健康体でなければできないことを再認識した。
100回までは、まだまだ遠い道のりだなぁ。

P.S.
結局、63回目の献血を諦め、映画「ロクヨン 64」をレンタルし、
約4時間をメモしながら、観終わった。感想はまた後日。



2017年04月14日(金)
水は水でいいけれど、それを使ってどうするのか?

あるまちづくりの会議で、こんなコメントがあった。
わが町の観光資源は、自他ともに認める「柿田川の水」。
そんな資料を見ながら、外部アドバイザーは、こう指摘する。
「水は水でいいけれど、それを使ってどうするのか?」と。
「きれいな水」なんて、日本全国どこにでもある。
世界に目を向ければ、もっときれいな水は溢れている。
だから、小さな町の私たちが考えなければならないのは、
「水を売ること」ではなく「水」をキーワードに、
「その水を使ってどうするのか?」ということだろう。
美味しい水、きれいな水、健康にいい水・・
「大根」一つにとっても、切り口を変えることによって、
見え方・形が変わるように、「水」もスポットの当て方により、
活用方法は、無数にあるのだから。
全国のまちおこしは、自分たちの観光資源を見つけるところから。
そして、見つけたものをどう調理するかだなぁ。



2017年04月13日(木)
かあさん、おおかみってどうしていつも悪ものなの?

映画「おおかみこどもの雨と雪」(細田守監督)から。
本作は「母と子」をテーマに描いたアニメ映画、という解説だが、
観賞後の感想は、マイノリティ(少数派)の生き方の難しさ、
それを支えるには、周りの人たちの温かい理解が必要と知った。
ただ、劇場公開された2012年7月頃に、そういった考えが、
社会全体に浸透していたかどうかは、定かではない。
そこで、印象的な会話をメモに残すことにした。
自分がおおかみの子どもと知った男の子「雪」は、母親に尋ねる。
「かあさん、おおかみってどうしていつも悪ものなの?」
「悪ものって・・絵本?」
「みんなに嫌われて、最後には殺される。
だったら僕、おおかみはイヤだ」
「そうね、でもお母さんは、おおかみが好きよ。
みんながおおかみを嫌っても、お母さんだけは、おおかみの味方だから」
こんな時、宮西達也さんの絵本を読み聴かせてあげればいいのに・・と、
物語とは関係ない発想が浮かんで苦笑いとなった。
絵本作家・宮西達也さんの描く絵本は「おおかみ」を悪役にせず、
絵本「ぶたくんと100ぴきのおおかみ」をはじめ、
絵本「はらぺこおおかみとぶたのまち」など心優しい動物として表現し、
子どもたちに人気のキャラクターとなっているのだから。



2017年04月12日(水)
高貴な姫君だって、汗をかくし・・

映画「かぐや姫の物語」(高畑勲監督)から。
原作はもちろん「竹取物語」。
生まれてからの成長があまりに早いので、
一緒に遊ぶ仲間たちから「タケノコ」とあだ名されながらも、
自然を相手に朝から晩まで駆け巡る元気な女の子から、
都で高貴な姫君に変わるとき、眉毛を剃り、お歯黒を施すシーン。
姫君は、激しく動き回り、汗をかくこともないから、
額からの汗が目に入るのを防ぐ眉毛は必要もないから剃るらしい。
また、歯を出して笑うのは、高貴ではなく下品ということなのか、
お歯黒をするのは、そういう意味があるらしい。
それを知って、かぐや姫が「高貴な姫君は、人ではないのね」と呟く。
さらに続けてこう叫ぶ。「高貴な姫君だって、汗をかくし、
時にはゲラゲラ笑いたいことだってあるはずよ。
涙が止まらないことだって、怒鳴りたくなることだってあるわ」と。
公家など高貴な人たちが、眉毛を剃ったりお歯黒をする意味を、
とてもわかりやすく教えてもらった。(笑)
もう一度、図書館で「かぐや姫」を探して読んでみようかな。



2017年04月11日(火)
どしゃぶりでもかまわないと ずぶぬれでもかまわないと

私は、6月生まれからなのか、雨が好きだ。(汗)
先日紹介したアニメ映画「言の葉の庭」(新海誠監督)を観てから
さらに好きになってしまった。
特にエンディングで流れる「Rain」という歌は、
作詞作曲・大江千里さん、歌を秦基博さんがカヴァーしている。
特に「どしゃぶりでもかまわないと ずぶぬれでもかまわないと」
このフレーズを聴くと、雨の日もなぜか爽やかに感じてしまう。
以前、雨の日は「はじまりはいつも雨/ASKA」を口ずさんだけれど、
私も歳を重ねて、最近では、雨の曲といえば、この曲に辿り着いた。
みなが、車で移動することに慣れてしまい、
土砂降りの雨の中を、ずぶ濡れになって歩くことが減ったけど、
私は、意外と雨の中を傘もささずに歩くことも気にならない。
映画の冒頭「子どもの頃、空はずっと近かった。
だから、空の匂いを連れてきてくれる雨は好きで・・」
という台詞があるが、妙に頷いている自分が可笑しかった。
雨は、下界のモヤモヤした、いろいろなものを流してくれる。
通過したあとは、空気は澄んでいるし、虹が出ることも・・。
暖かくなったら(暑くなったら)、Tシャツで飛びたして、
空に向かって顔を上げて欲しい。雨が愛おしく感じるはずだから。

P.S.映画を観ていない人のために、YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=NgxTYCbr-K4



2017年04月10日(月)
全国の投稿者でリレー「実感!! 日本の桜前線」

今年は、開花時期がだいぶ遅かった「桜」であるが、
このところの春時雨で、一気に花開いた今日この頃。
私の今までの桜のイメージは「入学式」。
真新しい制服で、ピンク一色に染まった桜並木を通り、
空気は暖かで、気持ちもウキウキ・・といった感じ。
それなのに、最近では「河津桜」「熱海桜」などに代表される
早咲きの桜を、寒い時期に、これでもか、と眺めてしまうので、
(テレビでも特集を組んだりするので・・)
へそ曲がりの私の中では「桜シーズン」は既に終わっている。
品種改良し、少しでも早く桜を開花させることで、
全国から、多くの観光客は集ってくるけれど、
それゆえ、本来の日本人が感じる桜の季節感が薄れた気がする。
「桃・梅・桜」と咲く順番もズレてしまうので、
その見分け方がわからなければ、間違えてしまうほど・・。
開花の基準となる桜は「ソメイヨシノ」と決まっているのだから、
SNSで投稿される多くの「桜の画像」が、
南に住む人たちから順に、北に住む人に向かってリレーされれば、
「実感!! 日本の桜前線」のイベントになる。
そうすれば、季節感が感じられるのになぁ。



2017年04月09日(日)
目指せ 2019年7月25日(6763話)

「新聞の一面を下から読ませる男」と言われた、
詩人・大岡信さんが先日、他界した。
三島駅北口にある「大岡信ことば館」にも、何度も足を運び、
その感性の一端を学ばせていただいていたので、残念である。
朝日新聞の一面を飾る連載「詩歌コラム・折々のうた」は、
季節を感じさせる詩歌がタイミングよく紹介されていて、
その感性と継続力に憧れを感じて、少しずつ書き始めたのが
今、私が書き続けている「気になる一言」。
もちろん、直接は教えを受けていないが、その作品の選択方法、
短い文字数でのまとめ方など、多大に影響を受けていることは、
紛れもない事実である。
彼はこの「折々のうた」の連載で、一度も穴をあけたことがなく、
足かけ29年間で計6762回。
そんな数字を見つけて、ちょっと弱気になっていた自分を反省した。
長年書き続けてきた「しもさんの『気になる一言』」を、
どのタイミングで止めようかな、とか、考えていたのに、
新たな目標を与えられた気がしたからだ。
「2001年01月18日(木)  昔はトイレとお風呂が外にあったから」から
毎日綴っている「気になる一言」は、5926話。(メルマガ「5651号」)
先生の「6762話」を越すには、2年以上先の「2019年7月25日」まで、
書き続けなくてはならないけれど、これを機会に、挑戦してみたい。
だから敢えて、目標を一言に残そうと思う。
「目指せ 2019年7月25日(6763話)」・・応援宜しくお願いします。



2017年04月08日(土)
「アキヒト」というの。意味は「輝ける王子」よ。

映画「ポール・ヴァーホーヴェン トリック」
(ポール・ヴァーホーヴェン監督)から。
映画の冒頭4分だけを公開してその後の脚本を一般公募し、
送られてきた1000以上もの脚本から監督自ら選出したものを
繋ぎあわせて製作という、新しい試みは評価できる。
ただ、その過程を追うドキュメンタリーを併せた2部構成は、
やや説明が長すぎるし、だから、中途半端な作品でも許して、
というメッセージが伝わってきて、残念だった気がする。
そんな制作過程は、作品鑑賞後に観たい人だけが観ればいい、
どんな形であれ、本作だけで評価を受けて欲しいと感じたのは、
私だけではないだろう。
やはり、内容は薄く、サスペンスを多く観ている人には、
最後の「父親を知りたい?」という台詞も予想できてしまうから、
物足りなさのまま、終えてしまった。
この作品を思い出すには、日本にいたはずの元愛人ナジャが、
おなかの子の父親を紹介するシーンかな。
「『アキヒト』というの。意味は『輝ける王子』よ」
名前の紹介の仕方が外国らしいなぁ、という感想。
まぁ、お土産(誕生プレゼント)の「盆栽」に対して、
枝を指で摘まみ持ち上げるシーンも違和感があった。
う〜ん、評価は分かれるだろうなぁ。

P.S.
「アキヒト」が、天皇陛下の名前(明仁)と気付くまで、
ちょっと時間がかかってしまいました、面目ないです(汗)。



2017年04月07日(金)
人が柿田川を護ることの価値を強く意識する

講師「樫村昇」氏(柿田川みどりのトラスト業務執行理事)
演題「柿田川湧水の生き物たち」から。
「柿田川生態系学習会」と題した説明は、わかり易かった。
「柿田川の生態系が、いかに特異かつ希少であり価値が高いか」
一番、柿田川に入っている人だけあって、写真、動画の鮮明さも、
私たちがスマホで撮影している作品の比ではなかったし、
柿田川の価値の高さは、彼の説明で「確信」に変わった。
また「柿田川は湧いた瞬間から命を与えている」と言い
「命を繋いでいける環境を作っていかなければ・・」持論を語った。
「この柿田川の特異な生態系をいかに護るか」に主眼を置き、
「人が柿田川を護ることの価値を強く意識する」ことの大切さを、
聴講していた私たちに訴えていた。
外来種駆除作業で、定期的に川の中に入り、その魅力に触れ、
さらに、毎日のように写真を撮り続けている私にとって、
柿田川のことを知れば知るほど、この川を護りたくなる、
そして、その価値を世界に向けて伝えたくなる、のは理解できる。
1人でも多く、柿田川の魅力に惹かれることを願っているし、
子どもたちの研究対象となればいいな、と感じた学習会であった。