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しもさんの「気になる一言」
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2017年02月25日(土)
ねぇねぇ、本物の「カワセミ」観たよ

午前中は「本のイベント」(ビブリオバトル)に参加し、
子ども達に「お気に入りの本を紹介する方法」を伝え、
午後からは「文化のイベント」に顔を出して、
「合唱」ならではの、みんなで楽しみながら練習し、
年に数回、ドレスに身を包みながら、ステージに立つ、
その雰囲気を味わいながら、観客として拍手を送った。
帰りは、いつものように柿田川公園に立ち寄りながら、
観光バスの「ツアー名」に関心を示し(笑)、
エントランスで、新しく実装された「ポケモン」をゲット。
ベンチに座って、一息ついていたら、観光客らしい女性が、
大きな声で会話しているのが聴こえた。
「ねぇねぇ、本物の『カワセミ』観たよ」
「いいなぁ、私も観たかったなぁ、まだ観れるかな?」
「2時間に1回くらいらしいよ、ガイドの人が言ってた・・」
「湧き間、凄かったね、地下水って、どうなってるんだろ?」
「う〜ん、私の訊かれても分かんないよ、ごめんね」(汗)
そんな会話を耳にして、説明してあげたかったけれど、
なんだか不思議と、嬉しさが込み上げてきた。
それだけの会話だったけれど、伝えたいことが溢れてきた。
今は「たかが柿田川、されど柿田川」って気分かな。



2017年02月24日(金)
秋は秋、冬は冬の楽しみ方があるはず

ある新聞の最終ページに「女優・名取裕子さん」の
インタビュー記事が掲載されていた。
1957年生まれの彼女は、今年60歳を迎える。(汗)
ずっと前から、私たち同年代として、
彼女の考え方、生き方に興味をもっていたのだが、
今回のインタビューにやはり同感と頷くことが多かった。
「人生の四季が秋になり冬になったとしても、
秋は秋、冬は冬の楽しみ方があるはず。
毎日一歩ずつ前に向かって、人生を輝きあるものに
したいですね」と彼女は語っていた。
暑い夏を乗り切った葉っぱたちが、それぞれの色に染まり、
「秋」という年代に彩りを添えることができるし、
「冬」は葉が落ちることによって視界が広がり、
夏には見ることが出来なかった景色が目の前に現れる。
決して「春」や「夏」のように、陽気ではないけれど、
その季節にあった楽しみ方が必ずある、と気付かせてくれた。
無理やり背伸びをしてストレスを溜めたり、
無謀なことにチャレンジをして大怪我をするよりも、
年相応に、丁寧に、そして穏やかに生きていく事の大切さを
さりげなく私に伝えてくれていたのかもしれない。
「秋は秋、冬は冬の楽しみ方があるはず」
このフレーズを、これからの生活の糧として生きたいな。



2017年02月23日(木)
「事例に学ぶ」のではなく「事例で学ぶ」

静岡経済同友会 東部協議会「公開セミナー」
講師「田中里紗」氏(事業構想大学院大学学長)
演題「魅力ある地域を創る事業構想」から。
この一風変わった「大学」は、とても魅力的な活動をしている。
なんたって、学長が若い。(笑)
その魅力は「社会での必要性」(社会の中で「種」を見つける)、
社会の役に立っていることを、常に意識していることだろう。
それが「Civic Pride」(市民の誇り)に繋がるという。
「『自分は選んでここに住んでいる』と思える市民」を育てる、
それこそが「市民の誇りを取り戻す解決策」だと言っている。
その手法は「事例に学ぶ」のではなく「事例で学ぶ」。
「フィールド・リサーチ」を徹底的にすることで、
「手ごたえのある意見を聴く」ことができるし、そこで生まれた
人間同士の「コミュニケーション」が、活動の原動力となる、
そう教えられた気がする。
「人が人を呼び込む施策」こそ「市民の誇り」に違いない。



2017年02月22日(水)
不感症さえ治れば、君は完璧だよ

映画「昼顔」(ルイス・ブニュエル監督)から。
女優「カトリーヌ・ドヌーヴ」の男性ファンには、
堪らない作品に違いない。
彼女の下着姿まで観られ、1967年(昭和42年)
当時としては、けっこう過激な作品だったような気がする。
さて、ストーリーだけ考えると、実はよくわからない。
「昼顔」(Bell De Jour)という作品タイトルも、
彼女が演じる娼婦の源氏名だとわかると、滑稽だった。
この作品を思い出すためにピッタリのフレーズは、
「不感症さえ治れば、君は完璧だよ」という夫の台詞。
この不感症を直すために、彼女はこんな経験をしている、
そう思っていたが「芸者クラブカード」を差し出す、
日本人(東洋人?)との行為の後、
彼女は「最高に感じたわ」と恍惚の顔を見せたし、
知人に会う可能性が高いのに、秘密クラブに出入りする。
「では、何のためにこんなことを?」という疑問は、
解けないままラストを迎え、大ドンデン返しのような結末に
監督は何を伝えたかったんだろう?とわからなくなった。
まぁ、インパクトのある作品には違いなかったが・・。(汗)



2017年02月21日(火)
こんにちは! 過去の自分!

今まで書いてきた雑文を、定年までの残り2年間で整理しようと、
少しずつ纏め始めたけれど、その度に読み返してしまい、
なかなか削除が出来ない。(笑)
その理由は、気になる一言では、何度も何度も紹介している、
書籍「まにまに」(西加奈子著・KADOKAWA刊・268頁)で見つけた。
彼女は、6年分のエッセイを纏めた「あとがき」でこう書いている。
「『こんにちは! 過去の自分!』という感じだ。30歳を過ぎたら、
人間不動、趣味の嗜好思考なんてそうそう変わらないわよ。
そんな風に思っていたけど、
読み返すと当時と変わっていることがぽつぽつあって驚く。
『こんにちは!過去の自分!』ものすごく当たり前のことなのだ。
けど、私って、生きてきたんだなあと思う」
今の私の心境を、そのものズバリ表現してくれてある。
彼女は6年だけれど、私の場合は24年の過去の自分が待っていた。
「懐かし〜い」とか「若かったなぁ」と感じる反面、
この頃から、こんなこと考えていたんだ・・なんてのもある。
全て、私が生きてきた証・・やばっ、涙がでそうだ。(汗)



2017年02月20日(月)
日本酒がダメなら、ディズニーランドでも・・

映画「ヒメアノ〜ル」(吉田恵輔監督)から。
「V6」の森田剛さん主演で話題になったというので、
内容も吟味せず観始めたら、私の苦手なジャンルだった。
最近、精神的に壊れてしまった人間が巻き起こす事件が
気になっていたが、その原因がなんとなくわかった気がする。
彼らの発言は、私たちの発想では思いつかないこともあり、
時には、言葉としてメモの対象となる。
対応に困っている人に、アドバイスをする。
「ガツンと言ってやれよ」「いやぁ、無理ですっ・・」
「ガツンでなくていいから、コツンでいいからやってやれよ」
憧れの彼女と話ができて、なんとか会う機会を作ろうとする。
「日本酒でも飲みながら・・」みたいなお誘いに、
「私、日本酒はちょっと・・」と断られたら、すかさず
「日本酒がダメなら、ディズニーランドでも・・」。
この言葉が咄嗟に出てくる発想が、私のツボにはまった。(笑)
内容的には、ちょっと怖い感じがしたけれど、
そんな視点で観れば、こういった作品も悪くないかもなぁ。



2017年02月19日(日)
今度から「ニトリ芸人」と呼んでください

清水町文化芸術活動促進事業「第8回地域交流センター寄席」
古典落語「柳家花緑」独演会から。
(演目は「時そば・親子酒・井戸の茶碗)
昨年に引き続き、とあって「2年続けて呼ばれるのは、
噺家としてはなによりも嬉しい」とご満悦の「花緑師匠」。
行政が少しばかり「木戸銭を負担」してくれているため、
入場料は千円なんですよ、とこちらの裏事情まで披露。(笑)
その代わり「千円という破格の値段で」というフレーズを、
何度も何度もネタに使うなど、笑いっぱなしだった。
「だからって、手を抜いたりしませんよ」とお客を惹き付けて、
「今度から『ニトリ芸人』と呼んでください」とサラッと言う。
オチは「お値段以上」(満足して帰っていただきます)。
「飲食店・落語、主役はお客様」ときっぱり言いながら、
観客からの掛け声には「茶飲み話が、落語の原点」と呟く。
一番難しい「落語とは?」の問いには、先輩の言葉を引用して、
「落語とは、孫に聴かせるお伽噺みたいなもの」と纏めた。
下戸の彼が演じた「親子酒」の飲みっぷり(仕草)は、見事なもので、
「酔ってます、という人ほど酔ってない。だか、反対はまずい」と。
酔ってない、という人ほど酔っている、という例えに笑い転げた。
その上で「人の魅力は、(性格の)ギャップ」と言い切った彼は、
人間味豊かな真打だった。
また、来年も聴きたいな、「ニトリ芸人」の落語。

P.S (2016年02月06日(土))
ラッキーな人を見て、ラッキーだと思える人になりたい
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=40832&pg=20160206



2017年02月18日(土)
初めて原作を読んだあの日から28年

今話題の映画「沈黙 サイレンス」の映画監督
「マーティン・スコセッシ」氏のコメントが、
映画パンフレットをはじめ、予告編の動画に登場している。
「初めて原作を読んだあの日から28年。
ずっとこの作品のことを考えてきました。」と。
なぜか、反応してしまったのは「28年」という時間の単位。
私が大切に思う「柿田川」の湧水は、諸説あれど、
現在は「富士山に降った雪や雨が地中に染み込み、
約40キロの距離を28年間の歳月をかけてゆっくりの流れ、
ここ清水町の柿田川で地上に湧くんです」と説明しているから、
この「28年間」構想を練っていた、とコメントする監督と、
「柿田川の流れ」が妙にダブって感じられた。
「やっと地上に顔を出した水」と「作品として公開された映画」
どちらも、世界に認められた存在になるに違いない。
共通は「神が作らせた作品」なのかもしれないなぁ。



2017年02月17日(金)
「お控えなすって」「控えてねぇよ・・」

映画「龍三と七人の子分たち」(北野武監督)から。
任侠の殺し合いなどが多い、北野武監督作品が多い中、
今回のような、コメディタッチで描いた作品は面白かった。
流石というか、当然というか、お笑い要素満載で、
私のメモも増えた。
ヤクザ引退後、毎日くすぶった生活を送っていた
元ヤクザの連中が集まり、詐欺で荒稼ぎしている若者たちを
潰してやろう、という単純なストーリーが愉快だ。
新たに結成した「7人」は、それぞれイメージを膨らます。
「七人の侍」「13人の刺客」「二十三の瞳」・・と、
数字に関係する作品を口にし「瞳が1つ足りねぇじゃないか」と
突っ込まれたりする。そんなシーンが何か所も設定されていて、
その都度、メモしてしまった私がいる。(笑)
何と言っても作品名が「龍三と七人の子分たち」だから、
明らかに「白雪姫と七人の小人たち」をもじった、と分かる。
若い奴らに乗り込んで、仁義を切るシーンは最高だ。
「お控えなすって」「お控えなすって、って何なんだよ」
「お控えなすって」「控えてねぇよ・・」
ヤクザの世界も、世代交代だなぁ。(笑)

P.S
緊張したところで「ぷう〜」とはっきり聞こえる「おなら」、
何回も登場するけど、どんな意味があるんだろうか。



2017年02月16日(木)
過去の延長線上に未来はない

内外情勢調査会主催(2月全国懇談会)
講師「小林喜光」氏(経済同友会・代表幹事)
演題「Japan2.0 最適化社会に向けて」から。
北は北海道、南は九州・沖縄から集まった、
約1,000人を超す聴衆は、日本の将来のあるべき姿を語る
彼の話に耳を傾け、必死にメモを取っている姿が印象に残った。
それは「過去の延長線上に未来はない」とする、
「経営者としての強い危機感」が伝わってきたからだろう。
グローバル化、デジタル化、ソーシャル化(多様性)が進み、
「統合化の反作用で分散の動き」が始まったことを指摘し、
まったく新しい日本の経済・社会システムを構築する必要性を、
「30年後にも持続可能なシステム構築」と提案している。
それは「改善」ではなく「改革」といった部類だろうか。
今あるものをうまく残しながら・・という視点ではなく、
視点、発想などを変えなくては構築できない
「まったく新しいシステム」に、日本の未来がある気がした。
そういう意味で「過去の延長線上に未来はない」のフレーズは、
企業だけでなく、私たち個人にも共通する考え方だな、と
定年をあと2年後に控えた私は。メモをした。