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しもさんの「気になる一言」
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2017年01月26日(木)
この「ちょっとした」と言う言葉を捨てた

書籍「まにまに」(西加奈子著・KADOKAWA刊・268頁)から。
昨日紹介した、彼女のエッセイ集だが、もう1つ残したい。
季節の変わり目、なぜか、部屋の片付けをしたくなる。
また、PCの中に残された文書などの雑文も削除したい。
そう思うのだが、なかなか「断捨離」が出来ない私に、
彼女のエッセイは、なるほど・・と気付かせてくれた。
「捨てようとする際、ある言葉が頭をよぎるのである。
『ちょっとした』だ。
『これ、ちょっした小物を入れるのに使えるかも』
『ちょっとした旅行に使えそうだわ』
ないよ。ちょっとしたシチュエーションなんてないよ。
私はまず、この『ちょっとした』と言う言葉を捨てた。
そうすると、とても気持ちがよかったのである。」
この感覚が、とても好きだし、実際に試してみたら、
意外とスムーズに捨てられることがわかった。
片付けのテクニックや、整理整頓のハウツー本ではなく、
西加奈子さんのエッセイを読んで、片付くなんて面白い。
文字好きには、どんなアドバイスよりもわかりやすかった。



2017年01月25日(水)
成功の美酒に酔う、という言葉を知っているのにだ

書籍「まにまに」(西加奈子著・KADOKAWA刊・268頁)から。
さすが、と言うべきが、当然、と言うべきか迷ったが、
彼女の作品は小説でハマり、読み続けているうちに、
エッセイにまで辿り着いた。(笑)
もちろん表現技術は雲泥の差があるが、気になる視点は、
私の感覚と似ているなぁ、と身近に感じて一気に読み終えた。
ある文筆家にこう言われた・・と綴っている。
「"濡れた"という言葉を頭につけると、
なんでもいやらしくなるのだ。やってみろ』と言った。
濡れた短歌、と言ってみた。本当だ、すごくいやらしかった。
濡れた体は、普通にいやらしいだけだ」
たぶん、私もいろいろ試してみて、本当だ、と大喜びをする。
また「いつか肴に」というフレーズにも反応している。
「『失敗しても、いつかそれを肴に酒を飲もう』という言葉に
助けられてきたのだった。
成功の美酒に酔う、という言葉を知っているのにだ」
これまた、私も「酒の肴に・・」と頻繁に口にする。
そして最後に、ちょっとひねりを加えて、にやっとさせるから、
もう楽しくて仕方がない。
彼女のエッセイをもっともっと、出来ることなら毎日読みたい。
もしかしたらだけど「川柳」も得意かもな。



2017年01月24日(火)
子どもや孫が、何十年後に発見したらどう思うかな

S.N.S花盛りの現代、各々が記者となり、毎日もの凄い量の記事が
インターネット上にアップされ続けている。
このインターネットという、情報検索・発信システムが、
これから先、どれほど続くのかは予想できないが、
私が怖いのは、自分は削除したつもりでも、どこかに記録が残り、
何十年も放置されるということ。
例えば、個人の公開範囲が「友達限定」であったとしても、
その友達にシェアされたりすれば、全国に向けて、
いや全世界に向けて、プライベート情報を発信していることに
変わりない、といつも思っているのだが・・。
一番、気になっているのは、子どもや孫の記事や写真を、
可愛いでしょ?とばかり、全国に向けて投稿していること。
撮影場所や撮影時間など、いろいろな情報が記録されている
写真投稿は、犯罪者にとっては、とてもありがたい情報となるし、
もっと気になっているのは、投稿されている子どもや孫が、
何十年後に(その投稿を)発見したらどう思うかな、
ということである。
彼らの知らないところで、自分の赤ちゃん時代の写真などが、
世界に向けて発信されていることに、違和感を覚えてしまった。
自分の写真なら、まだ諦めがつくけれど・・
子どもや孫たちの肖像権は、どうなるんだろうって。
考え過ぎかもしれないが、ネットは便利だけど怖いものでもある。



2017年01月23日(月)
予測不能な人間でいたいのだ。

書籍「ドナルド・トランプ全語録」
(手嶋龍一監修・セプン&アイ出版刊・189頁)から。
第45代アメリカ合衆国大統領となった彼が、
どんな人間なのか、誰もが気になるところだが、
私は、彼の発した言葉を少しずつメモしていたら、なんと
コンビニで、この本を見つけて、衝動買いをしてしまった。
そして、一気に読み終えた感想は、私を驚かせている。
なんと「やばい、何度も頷いてしまった」だったから。
暴言王なのか、戦略家なのか、まだまだ分からないけれど、
大統領選の予備選、本戦と勝ち抜いた事実だけは残っている。
本当に「ウツケ」なのか、これも「演技」なのか、
私たち日本人が大好きな戦国武将「織田信長」の匂いがする。
彼の残虐性を嫌う人もいるが、秀吉、家康よりも人間味があり、
好きだと言う人もいる。(汗)
私たちは、「大統領という枠」に入り切らない型破りな人物に、
行動が読めないから「危険」とレッテルを貼っている気もするし、
本当に、まだまだ判断を下すには情報が少なすぎる。
もし、このトランプ語録から、1つピックアップするとしたら
「私は自分がしていること、考えていることを、
人々に把握されることを好まない。予測不能な人間でいたいのだ。」
今の彼の発言、行動の元は、この考え方だな、きっと。



2017年01月22日(日)
「おまえ達」ではなく「おまえ」が大切なんだ

映画「日本一幸せな従業員をつくる! 
ホテルアソシア名古屋ターミナルの挑戦」(岩崎靖子監督)から。
1時間半に渡り、総支配人(GM)柴田秋雄氏の講演を拝聴した、
そんな感じで、メモが溢れた。
会社(リーダー)が従業員(スタッフ)を守り、
会社に大切にされていると感じた従業員が会社を守る。
その関係があるからこそ、お客も温かいおもてなしを感じ、
ホテルの応援団が、どんどん増えていったに違いない。
多くのメモから、私が選んだのは、総支配人の一言。
「『おまえ達』ではなく『おまえ』が大切なんだ」
スタッフは、きっとこう感じているに違いない。
「(彼は)ひとりひとりを、ちゃんと見ていてくれる」と。
これって、とても大切なことだな、とつくづく思う。
中間管理職の私にとって、上司からはこう言われたいし、
部下にはこう伝えたい、と感じるからだ。
「みんな」とか「あなたたち」といった、複数の単語ではなく、
「あなた」「おまえ」「(名前)」が大切なんだ、必要なんだ、
そう言われたら、やっぱり頑張ってしまいそうだから。
作品冒頭、こんなフレーズから始まる。
「なぜか何度も来たくなる場所」とナレーターが呟いたあと、
「どうも従業員に秘密があるらしい」・・なるほどなぁ。



2017年01月21日(土)
「読書感想文、好きな人?」「は〜い」(汗)

地元の本屋さんと、子育てサークルの女性たちが、
コラボレーションで始めた「ビブリオバトル」イベント、
「本が好きな子、この指と〜まれ!」の第1回。
簡単に言えば「本の紹介コミュニケーションゲーム」。
私は3年ほど前、図書館長の時にこのゲームを知り、
何人かに声を掛けたが、お薦めの本を持ち寄ることは出来ても、
なかなか「ゲーム」としては実現に至らなかった記憶がある。
今回はそんな経験も活かし、何かお手伝いすることがあれば、と、
仲間に入れてもらった。
冒頭主催者から「読書感想文、好きな人?」と言われ、
思わず「は〜い」と手を挙げてしまった私であるが、
周りをみると、手を挙げてる子が誰もいない。(汗)
本は好きだけど、読書感想文は、ちょっと・・というのも分かる。
けれど、この「ビブリオバトル」を何回か経験すれば、
その本を読んだきっかけや、その本の好きな部分、好きな言葉、
さらには、その本で自分がどんな気持ちになったかなどを
みんなに紹介することになるから、簡単に読書感想文が出来上がる。
それを前提に「だから、みんなに読んで欲しい」と纏めれば、
「書評」「読書レビュー」の完成となる。
著者の想い・企画とは違っても、それはそれでいいんじゃないかな。

P.S.
キャッチコピーは「人を通して本を知る。本を通して人を知る。」
3年前の私の日記(参考になりませんが・・)
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=40832&pg=20131106



2017年01月20日(金)
こんな街で死ぬとは・・

映画「パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間」
(ピーター・ランデズマン監督)から。
ジャーナリストとして長年活動してきた監督だったからか、
「綿密な取材に基づき描いた」感じがして、物語性は不明。(汗)
ドキュメンタリー映画に分類したほうが、分かりやすい。
だからこそ、1つひとつの台詞にも、本当にこんなことを言ったかも
・・と思わせるリアル感が伝わってきた。
特に、タイトルとなっている「パークランド病院」内の手術の様子は、
「脈はない、心拍はあるぞ」の台詞で、即死じゃなかったんだと知り、
「それは?」「コルセット?」「何のために?」「どうでもいい、外せ」
など、短い台詞が当時の緊張感を表現していた。
印象的だったのは「許可なく、テキサス州から(遺体を)動かすな」と
テキサス州の法律に従うよう関係者が主張して、国と地方が小競り合う、
そんな時、連邦警察(FBI)かシークレットサービスの誰かが、
「こんな街で死ぬとは・・」と呟いた台詞。
ワシントン(首都)だったら、こんな面倒くさいことはないのに・・
そう言いたげな態度が、面白かった。

P.S.
大統領暗殺犯とされる、リー・H・オズワルドが兄に語った台詞。
「『証拠』とやらを信じちゃいけない」
やっぱりこのフレーズが、一番意味深だったなぁ。



2017年01月19日(木)
そこかしこで 何かしら しゃべってる

最近、年齢を重ねたこともあり、視力が落ちないうちに、と
「映画鑑賞」や「読書」に時間を使うことが増え、
SNSから、少し距離を置いている。(笑)
普段ご無沙汰している友人たちの行動がわかっていいけれど、
とりわけ、知らなくても困らない情報も溢れている。
多くの人たちが喫茶店で雑談しているようだな、と感じていたら、
ある人が、SNSの頭文字を使ってこう表現していた。
S (そこかしこで) N (何かしら) S (しゃべってる)
そうそう、そんな感じです・・と「いいね」を押した。
と言うことは、投稿した本人はけっこう真面目に書いても、
受け手は、そばで雑談を聞いている程度にしか思っていない。
本当に興味のある人たちは「ホームページ」を基本に、
同じ方向性を持つ人たちとグループを組みながら、
SNS以外の場所で、しっかり活動しているということだろう。
誰かが、最近見つけた面白いことについて話している程度の
「何かしら」は、いつまで続くのだろうか?
「友達の数」イコール「読んでる人の数」ではないことは、
誰もがわかっているだろうけれど、誰にも読まれていない、
そんなこともありえるかもしれない。
まぁ、投稿自体が、自己満足の世界だからなぁ。



2017年01月18日(水)
話を聞いてもらわなきゃ人の心をつかめない

映画「帰ってきたヒトラー」(デビッド・ベンド監督)から。
ナチスドイツ時代からタイムスリップした、ヒトラー本人が、
現代の社会でも、若者を始め、多くの国民に受け入れられ、
皆がその魅力に惹かれていく様子が、妙に理解できた。
その基本は、より多くの国民の声に耳を傾けるヒトラーであり、
それを情報として、課題を見つけ、分析し、解決策を指示する。
そこには、ヒトラーのイメージに付きもののカリスマ性はない。
どんな人にでも丁寧に傾聴するリーダーの姿がそこにあった。
そして、自分の主張をどう聴いてもらえるか、に知恵を絞った。
人の心を掴むためには、立派な意見が必要ではなく、
聴いてもらえるかどうか、が大切だと言いたげだった。
「(道化)役に満足で?」と問いにも
「何の役でもいい。話を聞いてもらわなきゃ人の心をつかめない。
道化役も喜んでやる」と言い切るシーンが心に残る。
さらに「1933年の当時、大衆が(私に)扇動されたわけではない。
彼らは計画を明示した者を指導者に選んだ。私を選んだのだ」とも。
今のリーダーに足りないのは、
「確固たる世界観で、常に正しい結論が出せる」能力なのだろう。
なぜ、ドイツ国民が当時、ヒトラーを選んだのか、
ちょっぴりだけど、わかる気がしてきた。(汗)



2017年01月17日(火)
ジョギング1000km歩いた!

今年は「1000」という数字が、キーワードかな。
正月に「映画レビュー1000作品を目指す」と宣言し、
少しずつ観ているのだが、それよりも先に達成したのが
「ジョギング1000km歩いた!」という勲章。
なにを隠そう「ポケモンGOのメダル」の1つであり、
毎日毎日歩いている私が、一番欲しかった記録。
GPSを利用してのゲームだからこそカウントできた数字。
ゲームを始めたのが、昨年(2016年)7月23日だから、
6ケ月を待たずに、約1000キロ歩いたことになる。
「ポケモン図鑑」は、まだコンプリートしていないが、
これもまた、相棒を連れて歩くことによりアメをゲットし、
さらに進化を繰り返し、1つずつ埋めていきたいと思う。
あとは、無理をせず、メダルを増やしていけたら、
このゲームがなくならない限り、続けている気がする。(笑)
このシステムを参考にして、面白いことやろうっと。

P.S.(ちなみに・・)
2012.1.1から今日まで歩いた歩数は、20,169,226歩。
60㎝/歩で、12,102㎞。フルマラソンでは、286.8回分。
2017年は、2,620㎞。フルマラソンでは、62.1回分。
私って、本当に、貯まる数字が好きだよなぁ。