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しもさんの「気になる一言」
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2016年12月07日(水)
教師になる前に、給食の食べ方ってのを学びますか?

「食べることは生きること。食育の町 清水町♪」
(ナチュラ・フェスタ2016)午後の部のイベント。
「漫画家 魚戸おさむ先生のトークライブ
『玄米せんせいの課外授業』」から。
漫画「玄米せんせいの弁当箱」を題材に、
作中のシーンをスライド上映しながら、作品に込めた想いや、
未来の子ども達に繋げたいことをトークライブで語ってくれた。
いろいろな視点からの考える「食育」は楽しかったが、
特に印象に残っているのは、学校給食。
取材して歩いた学校での話をエピソードで語ってくれた。
それは「先生によって(クラスの)給食の食べ方が違う」。
食事は楽しく食べなさい、と言われて育った先生と、
食事中は無駄話をしてはいけません、と言われて育った先生、
どちらが正しいというわけではないだろうが、
同じ学年、隣のクラスでも雰囲気がガラッと違ったという話は、
笑うに笑えなかった。
「学校給食って、先生の食歴が関わってくる」ことを知った。
思わず「教師になる前に、給食の食べ方ってのを学びますか?」と
先生方に訊ねた魚戸さんの気持ちは理解できる。
「どうやって食べるのか、誰と一緒に食べるのか」は、
「食育」にとって、とても大切な要素だと思っているから。
この視点は、思いつかなかったなぁ、学校給食。



2016年12月06日(火)
「和食」は、変動帯に暮らす日本人が生み出した文化

書籍「和食はなぜ美味しい(日本列島の贈り物)」
(巽好幸著・岩波書店刊・181頁)から。
「日本ジオパーク全国大会」で、著者の難解な説明を聴き、
この人の頭の中は、どうなっているんだろう?と疑問を持ち、
講演中に自ら紹介していた本書に興味を持った。
マグマ学者が書いた「和食」の本は、予想以上に楽しかったし、
読後は、「和食」にますます興味を持つようになった。
「ユネスコ無形文化遺産にも登録された世界に誇る『和食』は、
変動帯に暮らす日本人が生み出した文化なのだ」
プロローグでこう語り、自身の姪っ子を引き連れて、
関西を中心に食べ歩き、月別に紹介した解説は、
今までにない、新しいタイプの料理本かもしれない。
その姪っ子がこう呟いている。
「食べ物って、その背景のある自然の営みを知ると、
ずっと深く味わえるのね!」
日本の地形の不思議さ、その地形だからこそ味わえる和食。
後日、その中からお気に入りの月をピックアップしたい。



2016年12月05日(月)
失敗した時はムチではダメ。

長年おつき合いしているメル友から、情報提供があった。
「twitterで流れてきた話なんですが・・」と前置きをして
「心理学ではアメとムチのうち、成功した時はアメでもいいけれど、
失敗した時はムチではダメ。
ムチで叩くとやる気を失ってしまうから。失敗にはスルーが良い」
これはいつも考えていることなので、私もなるほど・・と感じた。
誉め方は意外と簡単だけど、叱り方は本当に難しい。
特に本人も「失敗」と感じている時に、さらに叱るのはよくないので、
私は「失敗は、文字の上に『ケイケン』とルビをふれ」と教え、
失敗を恐れず、なんでも挑戦することの大切さと共に、
同じ失敗を繰り返さないようにするにはどうする?を考えさせたい。
感情に任せた「ムチ」は逆効果なので「スルー」が相応しい気がする。
また「怒るのではなく、叱る。ただ、叱るなら『その場』で」。
「アメとムチ」という言葉は「信賞必罰」と同じ意味だろうけれど、
意識しなければいけないのは、そのタイミング。
タイミングの悪い「信賞必罰」は、受けた本人に伝わらないから、
「なぜ誉められたのか」「なぜ叱られたのか」すら判らない。
「アメ」は、少しずつ貯めて、成長(進化)する時に気持ちよく使う。
これも「ポケモンGo!」で気付いたテクニックなんだよなぁ。



2016年12月04日(日)
どうしよう、頭の中が大騒ぎだぁ

映画「脳内ポイズンベリー」(佐藤祐市監督)より。
以前から気になっていた作品であり、
誰にでもありそうな脳の構造がわかりやすかった。
どんな人でも「理性」「ポジティブ」「ネガティブ」「衝動」
そして「記録」の役割を持ち、全ての行動の判断基準を、
この思考たちが自分の役割を強烈に主張して、最後は
議長(リーダー)が決断し、他の細胞に指令を出す。
「ジキルとハイド」ではないけれど、二重人格、多重人格は
特別な人ではなく、誰でもその要素は持ち合わせている。
だからこそ、主張が拮抗した場合、議長は判断に苦しみ、
本人からは、こんな台詞が飛び出すことになる。
「どうしよう、頭の中が大騒ぎだぁ」
どの思考も、本人の幸せを望んでの主張だから、
この感覚は、ちょっぴり頷きながら納得してメモをした。
判断に迷った時、こう思うことにしたらスッキリ。
あの時は「ポジディブ」が「ネガティブ」を論破したな、
あっ、今「理性」より「衝動」が優っている・・なんて、
考えてみると、自分の行動が楽しくなるな。



2016年12月03日(土)
住民の皆さんが考えたおすすめのサイクリングコースです

沼津市・狩野川周辺サイクル事業推進協議会主催の講演会
講師「宇都宮一成」氏
演題「自転車が展望する地域連携のまちづくり」
(〜今治しまなみ海道の事例から〜)から。
今や「瀬戸内しまなみ海道」は、サイクリングの聖地として
「世界に誇るブランド力ある観光資源に成長中」であるが、
最初からこうなっていたわけではない。
彼は「自転車がまちを変える」と信じ、
「小さくてもいい、社会変化が起こせる」と夢中になった。
「自転車の持つ力」を「4つのK」と称し、
「健康」「観光」「交通」「環境」へと結びつけたが、
私は、一番大切なK「交流」を生み出した、とメモをした。
「これ始めるんだけど、誰かいい人いないかな?」
「こういう仕組みを作りたいんだけど、協力してくれんかな?」
彼独特の言い回しで、住民を口説き、ここまで成長させた。
瀬戸内の「しまなみ海道」には、こんな看板が立っているという。
「住民の皆さんが考えたおすすめのサイクリングコースです」
こんな看板を見つけたら、顔がほころんじゃうなぁ。

P.S.
講演後のパネルディスカッション、こんな台詞が引っ掛かった。
(結局は)「民間で汗をかく人がいる地域が残ってきた」



2016年12月02日(金)
ジョン・ワトソン先生、すぐ来い。都合が悪くても来い

映画「SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁」
(ダグラス・マッキノン監督)から。
観始めてからすぐ、あれ?なんか変だな?と感じたが、
ドラマの特別編だと気付いたのは、時すでに遅し。(汗)
他のストーリーがわからないため、あまりのめり込めず、
台詞の面白さをチェックする鑑賞方法に終始した。
「君は謎解きが好きなんじゃない。劇的な状況が好きなんだろ」
「恐怖は、危険回避の知恵、恥ではない」
「あなたの口癖で言うと『興味を引く点』は2つ」
「ジョン・ワトソン先生、
すぐ来い。都合が悪くても来い。ホームズ」
「オレンジの種は、米国では処刑予告を意味する」
「人には皆、過去の亡霊がつきまとう、晴れた日の影のように」
「ホコリの成分の大半は、人間の皮膚だ。
人間はホコリと同じ。まき散らされ、蔓延する」など。
中でも笑えたのは、ワトソンに宛てたホームズの電報。
「ジョン・ワトソン先生、すぐ来い。都合が悪くても来い」
「先生」と持ち上げといて「すぐに来い」と命令し、
「都合が悪くても来い」と強制するフレーズが面白い。
2人の人間関係が、よくわかったなぁ。(笑)



2016年12月01日(木)
家康は「サナダ虫」に悩まされた。

書籍「徳川将軍家十五代のカルテ」
(篠田達明著・新潮社刊・188頁)から。
世界の多くの人が知っている、あの徳川家康が、
終の棲家である隠居所をわが町に建てようとしていた、
そんな事実を知ってから、歴史本を読み直しているが、
私のアンテナに引っかかったのは、家康の健康状態だった。
「徳川将軍家十五代(家康〜慶喜)」の歴史的事実や、
彼らの死に方から推測して、こんな病気だった、というもの。
「徳川家康(初代)」は「日本最初の洋式眼鏡をかけた人物」
(静岡市の久能山東照宮に所蔵)から始まり、
「持病に『寸白(すはく)』を抱えていた。
寸白とは、条虫病、つまりサナダ虫のことである。
昔は下肥を肥料に用いたので、
だれもが回虫やサナダ虫に悩まされた」とあった。
家康は、数ある戦いで「真田家」に悩まされ、
健康でも「サナダ虫」に悩まされていたと知って、
NHK大河ドラマ「真田丸」の見方も変わってしまう。(笑)
「家康VSサナダ」、話題に尽きないなぁ。



2016年11月30日(水)
近いうちに調理するので、待っててね

11月は、休む暇なく目まぐるしく過ぎていった。
会議・講演会・コンサート・イベント・映画鑑賞・読書、
さらには、柿田川観察、ポケモンGO(笑)。
どれも、記録として走り書きを取るので、メモは溢れる。
ただ、それから「気になる一言」に進化するには、
多くのメモの中から一つを選び、落としどころを決め、
500字程度の読み切りとしてまとめる作業が必要であり、
メモは、単なる新鮮素材(ネタ)に過ぎない。
言い換えれば、メモを瞬間冷凍して冷凍庫に保管する感覚。
その時の疑問、感想、感動も一緒に閉じ込めておいて、
再びメモを読み返してきた時、蘇ってきたフレーズを
「気になる一言」にしている。
記憶が鮮明であればあるほど、書くのは数分で仕上がり、
何年後かに読み直しても、印象に残るから不思議だ。
ところが、11月末日、メモの倉庫が溢れそうになり、
素材たちの悲鳴が聞こえてきた。
そこで、私がメモたちに残した台詞が、気になる一言。
「近いうちに調理するので、待っててね」
議会が終わったら、一気に書き上げようっと。



2016年11月29日(火)
声聞いて、あっ、しもさんだ、と思ったから

先日、ある居酒屋で、知人とばったり会った。
最近の居酒屋は、小単位で区切られていて、
個室とはいかなくても、プライバシーが守られている。
だから、廊下から急に女性の顔が現われ、
「しもさん、お久しぶり」と声を掛けられた時、
嬉しいというよりも、驚いて体が固まってしまった。
「本当に久しぶりだね、元気にしていた?」と返すところ、
「どうしてこんなところにいるの?」と返してしまった。
私の本当の質問は「姿が見えなかったのに、
どうして私が入ってきたのがわかったの?」だった。(汗)
暫く雑談をして、心が落ち着いてから訊ねたら、
「声聞いて、あっ、しもさんだ、と思ったから」。
普段から滑舌が悪いのはコンプレックスになっているので、
話声でわかった、と言われて驚きだった。
声のトーン?リズム?・・あまり大きな声でもないし・・。
でも、声で私がわかった・・と言われて、嬉しかったな。



2016年11月28日(月)
1人の人物が周囲にいい影響を与えること

映画「マイ・インターン」(ナンシー・マイヤーズ監督)から。
映画鑑賞が終わると、いつも考えるのは、
「この作品は一言でいうと、〇〇な話」と表現したいし、
監督や脚本家は、この作品を通して、
私たちに何を伝えたいのだろうか、ということである。
その答えは、DVDだからこそ鑑賞できる特典映像の中、
監督や脚本家らのインタビューで見つかった。
「普通なら出会わない2人に友情が芽生える話よ」
「年の功が若さに優ることもある」
確かに、ワンフレーズにすると、この表現がピッタリだ。
では「この映画が伝えたいのは何か?」の問いにも、
「1人の人物が周囲にいい影響を与えること」と明快だった。
この2つがしっかりしているからこそ、ぶれることなく、
鑑賞後の後味が、爽やかな気分となった。
特に、同じ年代の男性が主人公だと、自分と比較したり、
時には、自分に置き換えて感情移入してしまうから面白い。
「周囲にいい影響を与える人物」になることは、
私たち年代の理想の形であり、自分もそうありたいな、と
つくづく思うこと。
若者ばかりの中であっても、女性ばかりの中にあっても。