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しもさんの「気になる一言」
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2016年06月30日(木)
6月30日は、夏の大晦日ですね

会議で沼津市に向かう車の中で聞こえてきたラジオから。
6月30日ということもあり、パーソナリティの話題は
「もう一年の半分が過ぎた」と半年を振り返る内容。
1月から6月、世界、日本国内で起きた事件・事故等、
そうか、あれもまだ今年のことか・・と思う反面、
あれっ、あれは昨年だったかな?なんて思いながら、
自分なりの半年を振り返った。
歳を重ねると、なぜか日にちの過ぎるのが早い。
一年に一度、365日を振り返るよりも、
半年に一度、182日を振り返った方がいい気がする。
この感覚をうまく表現するフレーズが欲しいな、と
運転しながら考えていたら、パーソナリティの彼女が
「6月30日は、夏の大晦日ですね」と呟いた。
あっ、そのフレーズいいな、いただきとメモをした。
一年を上半期・下半期と分けるよりも、
「夏の大晦日・冬の大晦日」と分ける方が楽しそうだな。
半年をしっかり振り返って、新しい気持ち(目標)で、
7月1日を迎えたいな。



2016年06月29日(水)
「クラスター」とは「ぶどうの房」

書籍「ものづくり最後の砦」
(山岡淳一郎著・日本実業出版社刊・251頁)から。
日本の製造業(ものづくり)の現状と課題を説明しながら、
人件費などの高騰で、生産工場が海外にシフトしていく、
今までの悪循環を断ち切るためには、関連企業の集積が必須で、
それも「クラスター」と呼ばれる集合体が必要だと訴えている。
その代表として「成長産業である航空産業」を挙げ、
日本における製造業の最後の砦として、掲げている。
そもそも「クラスター」の概念が、うまくイメージできなかったが、
「クラスターとは、単なる企業の集積ではなく、
ぶとうの房のように、研究機関や学校、自治体などを含めて、
ネットワークを築き、市場革新を目指すもの。
いわば『新しい産業の森』が生まれようとしているのである」
この表現で、なるほど・・と思った。
一つの目的のために、いろいろな職種の産業が集まり、
城下町のように、町全体でその雰囲気を出していく。
それこそ「ぶどうの房」に相応しい街が誕生していく気がする。
頑張ろうっと。



2016年06月28日(火)
三島の「み」、清水の「し」

映画づくりでまちづくり人材の発掘・育成を目指している
「みしまびと」という団体。
「地域の『未来を創る人』を作る人」ともいうらしい。
真似したいことはいっぱいあるけれど、今はこれかな?と感じ、
今日からでも実践できることを選んでみた。
彼らは、写真を撮るとき「はい、チーズ」でもなく、
「はい、ピース」でもない。
2本指(チョキ)で写真の決めポーズをとるのではなく、
「三島の・・・」と溜めて「『み』」と、3本指を立てる。
これがなかなか面白い。
知らず知らずに「みしま」という単語を口にしているから。
わが町も「柿田川」や「ゆうすいくん」が有名になっても、
町名の「清水町」が知られなくては・・と悩んでいたら、
このポーズにぶつかった。(笑)
感のよい読者なら、わかったと思うけれど、
わが町は「清水の・・・」『し』」で決めてみたい。
親指と人差し指で「し」の形をつくる。
昔の人のチョキ、指鉄砲のカタチ(汗)であるが、
なんとなく「し」に見えなくもない。
写真を撮るとき「清水の・・・」『し』」(パチリ)
「まなぶ」は「まねぶ」からだからね。いただきます。

P.S.
「カタカナの『レ』と間違うよ」という突っ込みはいりません。
写真だから、左右反対だけは・・気をつけないと。(笑)



2016年06月27日(月)
英国人の哀悼の表現は、控え目で品位があるのです

英国、EU離脱の報を知って、思い出した映画がある。
映画「クィーン」(スティーブン・フリアーズ監督)から。
英国・エリザベス女王を見直した、なんて表現すると、
「映画だから」・・と言われそうだが、
英国王家の伝統・品格に対するメモも溢れた。
ダイアナの死に対して、世界はバッキンガム宮殿に半旗を望んだ。
しかし、その意味を知って、なるほどな、と思った。
「旗は『君主が宮殿にいる』ということのしるしなのだ。
400年続いているしきたりだ。誰のためにも、半旗にはしない」
さらに女王は、王室の動きの遅さや沈黙を批判されながらも言い切る。
「私は誰よりも英国民を知っていて、彼らの見識と判断を信頼しています。
英国人の哀悼の表現は、控え目で品位があるのです。
世界が尊敬する国民性です」と。このコメントに胸が熱くなった。
「今の世の中は、大袈裟な涙とパフォーマンスの時代、私はそれが苦手なの」
これが女王の真意なのかもしれない、とメモは続けた。
また彼女が、世界の反応に苦悩し、伝統に潰されそうになった時、
王家の1人が励ますシーンがある。「ヨーロッパ最大の王家よ。 
千年以上途切れることなく、続いてきた王家の長」
何か、日本の天皇家にも当てはまるコメントだな、とメモをした。
日本は、それ以上に続いてきたのだから、国民も誇りとし、
世界に尊敬される国民性に、もっと自信を持ち続けたい。

PS.(グッときたシーンを、ちょっとご紹介)
女王が、小さい女の子が花を持っているのをみつけ、
ダイアナへの献花と感じ声を掛ける。「お花を置いてあげましょうか?」
それに対して「いいの・・・あなたへの花です」と、女王に花を手渡す。
女王が、苦悩の顔から一瞬見せた笑顔が忘れられない。
「私に? ありがとう」の言葉を添えて。正直、涙腺が緩みます。



2016年06月26日(日)
「あっ、回ったぁ」「この子、回ってないね」

「働く女性の会(ATG)」の6月例会だった。
講師「岸本美代子」さん。(「沖縄茶屋なんくる」店主)
演題「夏だからこそ食べたい沖縄料理」
サブタイトル「医食同源 、ぬちぐすい(命薬)と言われる
沖縄料理を食べて元気になろう」から。
沖縄出身の彼女から「沖縄料理の作り方(コツ)を習い」、
そのまま、オリオンビール片手に懇親会へ突入し、
三線愛好会の生音を聴きながら飲み続けるという楽しい企画。
習ったメニューは、まず「ゴーヤーチャンプルー」。
ゴーヤーは斜めに切った方が、いろいろな食感が味わえて美味しい。
コツは、あまり混ぜない・・炒めるというより、蒸す・焼く感じ。
次に「ソーミンチャンプルー」は、ソーメンを炒める料理、
そのコツは、茹でたてを手早く炒めた方が美味しいようだ。
そして最後に「サーターアンダギー」(沖縄風ドーナツ)。
「最近の電子調理器はバカだよねぇ、170度一定に保てない」と
機器任せよりも、人間の感覚を大切にすることを教えてくれた。
揚げてるうちに、浮いてきて自然にクルクル回ったり、
片方が割れて、チューリップ型に割れ目が出来る。
実は、これが一番面白かった。(笑)
みんなで油の入った鍋を囲み「あっ、回ったぁ」と喜んだり、
動きのない生地を突きながら「この子、回ってないね」と心配したり、
「余裕がないと回らないし、割れないねぇ」とか解説をしてみたり、
ドーナツづくりがこんなに楽しいものだとは・・。
「沖縄料理」って、台風に備えて保存食で作る料理が多いんだね。

P.S.私が気になっていたのは「ゴーヤ」?「ゴーヤー」?
「ゴーヤチャンプル」のレシピ検索結果(135,000件)
「ゴーヤーチャンプルー」のレシピ検索結果(357,000件)
講師に訊いたら、当然「ゴーヤーチャンプルー」だった。



2016年06月25日(土)
「製作年」の他に「作者の年齢」

先日、静岡市美術館で開催されている企画展に足を運んだ。
「伊豆市所蔵近代日本画コレクション展 
「大観・靫彦・龍子らと修善寺」と題する企画、
美術館と言えば「題名・製作年・所蔵」の情報が、作品の近くに、
小さなスペースで掲示されているのが通常である。
私の知りたい「この作品を製作した時の画家の年齢」は、
ほとんど記載がなく、美術館を訪れるたびに、
画家の生年月日から計算し、この作品は、何歳の頃に描いのか、
そして、その年齢でどんな想いが込められているのだろうか、
と推察しながら、鑑賞することになる。
自分より若い年齢なら、同じ頃、私は何をしていただろうか、
ほぼ同じ年齢ならば、私ならどんな絵を描くだろうか、
そしてまた、私より歳を重ねていれば、
将来、同じ年齢に達した時、こんな絵が描けるだろうか、など
自分の人生と重ねて、鑑賞することが多い。
今回の企画展は、その「年齢」が「制作年」の後に表示されている。
ちょっとしたことかもしれないが、この表記に、
静岡市美術館のおもてなしを感じた出来事である。



2016年06月24日(金)
良い知らせを伝えるものの足は美しい

映画「幸せになるための恋の手紙」
(ミッチ・デイヴィス監督)から。
タイトルと内容があまり一致せず、戸惑いを感じたが、
キリスト教の宣教師としなって、トンガ王国に赴任。
しかし、そこには、すでに牧師がいる。
正直「牧師」と「宣教師」の違いすらわからない。
当初、言葉も通じず苦労したが、いろいろな経験を重ね、
次第に、原住民の信頼を得るようになっていく。
そして、任務を終えて帰国する時、原住民は
「体は離れても、魂はこの島と共にあるのよ」と涙し、
日頃の細々したことのお世話をしていた女性は、
「良い知らせを伝えるものの足は美しい」と呟いた。
意味もなく、私はこのフレーズが好きになり、メモをした。
足が汚れている人は、疲れやすい・・という話は、
いつぞや耳にしたことがあり、妙に納得したものである。
足って、どの部分を指すのか分からないが、
神の言葉を伝える役目の宣教師は、
足を美しく保っておかなければならないらしい。
それとも、太ることがないくらい歩いて回りなさい、
そんな意味なのかな。



2016年06月23日(木)
人が集まってくると、いいことがいっぱい起こるんです

以前紹介した「地方創生実践塾in静岡県三島市」の開講式、
豊岡三島市長挨拶のワンフレーズ。
話始めは「ガーデンシティ」とか「ウェルネス・・」など、
耳触りの良い、カタカナ言葉が並んだが、一言で言うと
「美しく品格のある街」を目指していることが挨拶で理解できた。
この、誰にもわかりやすい短いフレーズは、
住民と一緒にまちづくりをしていくうえで、大切なことである。
「総合計画の将来都市像」とは違った親しみがある言葉は、
全国の観光客を呼び寄せる大きなキーワードであろう。
(この街に住んでみたい、と思わせる言葉ともいえる)
さらに「そうだ京都、行こう」などに代表される
観光のキャッチコピーがあれば、申し分ない。
毎週のように三島市内のどこかで開催されるイベントの根底には
市長が最後に語った一言に尽きる気がした。
「人が集まってくると、いいことがいっぱい起こるんです」
ディズニー・シーのバレードは、集り過ぎたようだけど・・(汗)
官民を問わず、とにかく人が集まってくる仕掛けが大切ってこと。
その雰囲気づくりの大切さを、首長が理解しているって、
なかなか簡単そうで難しいんだよ、本当は。



2016年06月22日(水)
私の知る全てのことは、愛によって知りえたこと

映画「終着駅 トルストイ最後の旅」(マイケル・ホフマン監督)から。
ロシアの文豪・トルストイの晩年を映画化した作品であるが、
ハッピィエンドとは言えない最後に、心は重たくなった。
困ったのは、主人公が誰なのか、わからないところ。
タイトルどおり「トルストイ」なのか、妻・ソフィアなのか、
それとも、トルストイを崇拝する青年ワレンチン。
誰の視点で、物語が語られているのか、微妙なところ。(汗)
気になる一言は、レイ・トルストイ「戦争と平和」の一節。
「私の知る全てのことは、愛によって知りえたこと」
しかし、ラストでは「弱い心や愚かさは、愛を台無しにする」と
メッセージが発せられる。
また「農民は貧乏だから純粋とでも?」と問う妻に
「そうとも、富は人間を腐らせる」と言い返し、
突然、爵位や財産を捨て、菜食主義の独り身になると宣言する展開は、
富に対する人間の卑しさに疲れた感じがよく表現されていた。
献身的な妻として50年近くトルストイに寄り添ってきた彼女が、
「世界3大悪妻」として名を残すことには、ちょっと意外な気がする。
夫の考えとは、まったく反対の生き方をした妻が「悪妻」と言うのなら、
50年間連れ添ったことはどう評価されるのだろうか。
私は、彼女の生き方に「悪妻」という評価はしないと思うから。

P.S.(参考に・・「世界3大悪妻)
ギリシャの哲学者ソクラテスの妻「クサンティッペ」
偉大なる作曲家モーツァルトの妻「コンスタンツェ」
ロシアの小説家トルストイの妻「ソフィア」



2016年06月21日(火)
増えすぎてしまったら、群れごと焼き払うしかないんです

映画「グラスホッパー」(瀧本智行監督)から。
大好きな作家「伊坂幸太郎さん作品」の映画化とあって、
とても楽しみに鑑賞し、期待を裏切ることなく観終わった。
もちろん原作を読んでいるが、書籍でメモした台詞と、
映画でメモした台詞の違いもまた、私の楽しみとなっている。
今回は「ジャック・クリスビー」の台詞を取り上げたかったが、
やはり「クラスホッパー」(バッタ)について、の描写。
「殿様バッタは何色か、御存じですか?」「緑じゃないですか」
「普通はそうなんですが、密集したところで育つと
『群集相』と呼ばれる変種になります。色が黒くなり、
羽根が伸び、凶暴になるんです。足りなくなった餌を得るために。
人間も同じです。過剰なまで情報が密集する今の世の中では、
人間も欲望を満たすために変種になる。
群集相のバッタのように、凶暴になるんです」
今の殺伐とした世の中を、この例えでスパッと表現するところが、
やはり唸るポイントだった。
しかし、後半にその解決策が、作品の核になってくる。
「群集相のバッタの話ですが・・」と切り出して
「増えすぎてしまったら、群れごと焼き払うしかないんです」
う〜ん、さすが、としか表現できないなぁ。