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しもさんの「気になる一言」
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2016年06月10日(金)
わからないということは、ダメではなく、努力の余地がある

映画「僕のうしろに道はできる 
奇跡が奇跡でなくなる日に向かって」(岩崎靖子監督)から。
ドキュメンタリー映画なので、説明はしない。
ただ作品の中で、この考え方は私たちにも言えるな、と感じた
台詞を取り上げてみた。
脳幹出血で倒れ、植物状態に陥ったところから、
徐々に(本当に少しずつ)回復していく姿を撮影しながら、
監督は、何を伝えたかったのだろうか?と考えたら、
「わからないということは、ダメではなく、努力の余地がある」
という台詞に辿り着いた。
傍から見れば絶望的な病状でも、回復の可能性はゼロでなければ、
努力しよう、という気持ちになれる。
(今回の場合は、ほとんどゼロに近かったのだろうが・・)
私の座右の銘である「可能性は、試みる人だけのもの」と
相通じるものがあり、嬉しくなった。
努力が報われる、報われない・・は関係なく、
努力しようと思えるかどうか、それが一番大切であろう。



2016年06月09日(木)
親友のフランキーより。

映画「Dearフランキー」(ショーナ・オーバック監督)から。
名作と言われるイタリア映画『ライフ・イズ・ビューティフル』を
彷彿とさせる内容に、胸が締め付けられた。
ただ違うところは、子どもの年齢にもよるだろうが、
親が最後まで、子どもを騙し続けるか、告白するか、の違いだろう。
どちらが正しい、どちらが間違っているということではないが、
子どもに対する、父親・母親の接し方の違いみたいなものを感じた。
「パパ、知ってた? また、引っ越しだ」の手紙で始まり、
「また会えるよね、次に寄港した時に。親友のフランキーより。」で
エンディングを迎える手紙は、もしかしたら、小さいながらに、
暴力的な父親から自分を護ってくれている母親に対して、
彼女を傷つけないようにしていた彼の「思いやり」だったかも・・と、
勝手に想像を膨らませたら、よけいに胸が熱くなった。
難聴の子どもから届く手紙の文が「唯一聞ける『声』よ」と悲しむ母、
それに比べ、理想の父親役を演じてくれた男に対し、
(自分の声で)「戻ってくる?」と訊ねたシーンがとても印象的だった。
ラストシーン、母子が桟橋に腰を下ろして海を眺めている光景は、
桟橋が台形に映し出されたためか「富士山の形」をしていた。
そこに、ふたりのシルエットが・・、音楽と絶妙にあって美しい。
印象に残るシーンや音楽、台詞があると、忘れられない映画になるな。



2016年06月08日(水)
最近チンチン使ってますか? 

(お待たせ、水曜日の「恋愛・エッチネタ」(汗))
久しぶりに、インパクトのある「いたずらメール」が届いた。
これだけストレートの見出しに、私も削除するのを忘れ、
大切に保存して、メモしてしまったフレーズ。
手首が振動したな・・と感じて、Apple Watchを覗いてみれば、
「最近チンチン使ってますか? チンチン欲しい女たちです。」
という内容のメールが届いていた。
迷惑メールと言えば、聞いたこともないような女性の名前だったり、
多額の登録料を請求するようなものが多く、そのまま削除だけど、
こういったフレーズには、微妙に反応してしまう自分が怖い。(笑)
だって、交際希望でもなければ、メルアド変更のお知らせでもなく、
タイトル(題名)が「最近チンチン使ってますか? 」。
思わず「お見込みのとおり」とか「暫時休憩しています」とか、
冗談で返信したくなってしまいたくなったくらい、私のツボど真ん中。
野球で言えば、変化球を意識してバッターボックスに立っていたら、
初球から、ゆっくりしたスピードで、ストレートのど真ん中がきた。
そんな感じ・・でわかってもらえるだろうか。
男性陣、何歳になっても、こんなメールが届いたら、
飲み会の話題に使うよねぇ、きっと。
女性にもストレートのいたずらメールって届くのかな?(汗)



2016年06月07日(火)
賞を獲るって、こんなに嬉しいんだ

「地方創生実践塾in静岡県三島市」での映画づくり、
参加者が6グループに分かれ、座学(講義)の後、
自分たちだけで「ロケハン」「脚本」「撮影」「編集」をし、
3分の映画作品に仕上げる体験をした。
そして最後にみんなの前で「上映会」を開催し、賞を決めるのだが、
私の属したチーム名「3年E組」(5人)は、なんとか
時間内に作品に仕上げたが、他のグループの作品と比べたら、
風の強い外での撮影が多く、思うように音声が入らなかったうえ、
決してきれいな画像とも言えず、半ば「賞」は諦め状態だった。
たぶん他のグループは、監督賞は自分たちだと思っていたに違いない。
しかし「林弘樹(映画監督)」さんは、私たちの映画「三島食堂」を
選んでくれた。(自分たちでは『グランプリ』だと思っている(笑))
彼は「作品内で全てを語る必要はないんですよ」とコメントしたあと、
「1を表現して10を感じてもらうことの大切さ」を伝えてくれた。
(実は、舞い上がっていて、正確にはメモし忘れました。(汗))
しかし今回「気になる一言」に選んだのは、同じグループ(チーム)で
3日間一緒に行動した仲間「3年E組」が発した感想だった。
「賞を獲るって、こんなに嬉しいんだ」(私も同じことを感じたから)
最近、巷では「優劣」や「差」をつけることを極端に嫌うが、
やはり「比べられて、認められた」嬉しさと、
「頑張ったけれど認められなかった」悔しさを体験することは、
よし今度も・・いや今度こそ・・という行動につながるはずである。
アカデミー賞受賞などで大騒ぎして喜ぶシーンと重なり、
久しぶりに、ワクワク・ドキドキした瞬間を味わったなぁ。



2016年06月06日(月)
何をつくるか、より、誰とつくるか

58歳の誕生日を挟んで(6/3〜6/5)の3日間、
「地方創生実践塾in静岡県三島市」に参加していた。
「こんなセミナー他にはない?!
映画づくりでまちづくり人材の発掘と育成に成功した
実践例を学ぶセミナー!」と題するチラシを手にして、
映画づくりの仕組みを知りたかった個人的な興味と、
最近、羨ましいくらいの活気がある隣接市の三島市で、
住民の心に何が起こっているのか、知りたくて、
3日が6月議会の休会日と知って、すぐに申し込みをしていた。
しかし、研修が始まりしばらくして、
「今回は、映像の作り方を学ぶ塾ではないです」と言い、
「いかに、関わりをつくっていくか。
いかに関係性をつくっていくか」を学ぶ内容だと知った。
突然の発言に戸惑ったが、こうして3日間を振り返ると、
「映画をつくるのに必要なこと」を知らずに学んでいた。
「撮影、編集」などの技術を学ぶのではなく、
「何をつくるか、より、誰とつくるか」を大切にして
「このメンバー(チーム)だからこそできる」を意識する。
その心の動きのスイッチを「映画」という媒体で体験し、
「この仲間となら何か他のこともできるかも・・」という
熱い想いが「みしまびと」たちに宿ったんだなぁ、きっと。



2016年06月05日(日)
ルールを破った時、見えなかったものが見えてくる

映画「キッチン・ストーリー」(ベント・ハーメル監督)から。
「ノルウェー・スウェーデン合作」と耳にして、
以前から、気になっていた作品であったし、
さらに、先日読んだ書籍「住み心地はどうですか?」で、
この作品が紹介されていたので、ますます興味が広がった。
製品開発など多くの面で「行動心理学」が大きな役割を果たし、
そのデータ集積のため、台所に椅子を置き、黙々と記録を採る。
「独身男性の台所での行動パターン調査」中は、
対象者とは、会話をはじめ、コミュニケーション禁止がルール。
しかし、そこは人間同士のこと。
そんな空間を窮屈に感じた対象者が、調査者に話しかける。
「話をしなきゃ、互いに理解できないだろ」「わかってる」
そして「コーヒーでも飲め」と続く。
本当にゆっくりゆっくり、仲良くなっていく様子が表現され、
予告編で見つけたフレーズが頭に浮かんだ。
「ルールを破った時、見えなかったものが見えてくる」
逆にルールどおりに調査をしていたら、このふたりの関係は、
理解し合うことも出来なかったに違いない。
そういえば「ルールは、破るためにある」と豪語し、
楽しそうな人生を送っている高齢者を、私は知っている。
「人に迷惑をかけない」ならば、ルールは面倒くさいし・・。
ルールなんてクソ食らえだな、最近の私。(笑)



2016年06月04日(土)
「58歳」のテーマは「もうひと踏ん張り」

インターネット上では、誕生日を「非表示」にしたため、
ネット以外でつながっている人からのメールが多く届いた日だった。
返信したメールは、覚えていてくれてありがとう、という感謝と、
毎年恒例のように、今年1年のテーマ発表。(笑)
昨年は「おかげさまで『57歳』になりました」として、
どんな場面でも感謝の気持ちを持って過ごすことに決めた。
今1年を振り返ると、まだまだ感謝が足りなかったなぁと思うけれど、
テーマを決めて、1年を過ごすと面白いことが起きることも実感した。
さて、では今年は・・・と考え始め、これだというものに辿り着いた。
定年まであと3年弱となり、ついつい、守りに入りがちだが、
「あと3年だから」というと、我が課のスタッフからは大ブーイング。
「手柄はあげるから、しっかり働いてもらわないと困りますよ」と、
「叱咤・叱咤・叱咤激励」が飛ぶ。(もちろん、家庭でも・・)
そこで思案の末、彼らに返信したメールは、
「58歳のテーマは『もうひと踏ん張り』にしました(^_^)v。
この年齢になって、やっとやりたいことが見つかり、
少しずつですがカタチになってきたので、
あと一転がり頑張ってみようかな、と思っています。
56歳の時に決めた『あとはぼちぼち』は変わりませんが。(^^;;」
一気に成果を求めず「ぼちぼち」のペースを基本にしながら、
「もうひと踏ん張り」してみようかな、と思えた58歳。
やはり自分で動いて他人を喜ばせるのって、楽しいものなぁ。

P.S.
上映中の映画「64」(ロクヨン)は「昭和64年」の話だけど、
「6月4日」と考えるのは、この日に生まれた人だけの勘違いだね。



2016年06月03日(金)
ほらね、世界なんて、たった一晩で変わってしまうのよ。

映画「映画 ビリギャル」(土井裕泰監督)から。
話題になっているのは知っていたけど、私の先入観で、
「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて、
慶應大学に現役合格した話」という紹介に、面白可笑しく、
やや誇張して、ドキュメンタリー風に仕上げたんだろうな、と
決めてかかったのがよくなかった。(汗)
もっと早く観ておけば良かったなぁ、というのが感想である。
伊藤淳史さん演じる「坪田先生」のアドバイスも、
有村架純さん演じる、主人公「工藤さやか」のボケもメモをした。
どんな視点でも楽しめる作品なので、正直、1つに絞るのが難しい。
「全問不正解だけど、回答欄は全て埋めたよね」
「七夕の短冊と同じで、まずは願いを文字に書かないと」
「僕はダメな生徒なんていないと思うんです。
ダメな指導者がいるだけですよ」「ニュースが情報のどこを切り取るかで、
世論なんて、全然、変わってくるんだよ。新聞を鵜呑みにしないで、
いろいろな立場から考えないと、真実は見えてこないんだよ」
「可能性があるって知ってることって、すごく大事なの」
「傷つきたくないから、目標下げるの?
目標を下げた、どんどん低い方に流れていくよ」
「プレッシャーがあるってことは、受かる自信があるってことだ」
やはり、塾の先生らしいアドバイスが気に入った。
しかし、今回選んだのは、作品の冒頭、母親が小さい頃の主人公に
(立体絵本をめくりながら・・)囁いた台詞。
「ほらね、世界なんて、たった一晩で変わってしまうのよ」
これが、この作品を貫いている考え方だなな、と感じたから。
別に、受験生だけでなく、私たち年代にだって言えること。
「可能性は試みる人だけのもの」ってことなんだろうな、きっと。



2016年06月02日(木)
あなたが名を売るのはいい。だが、他人を犠牲にするのはよせ

映画「ロスト・ワールド ジュラシック・パーク」
(スティーブン・スピルバーグ監督)から。
鑑賞後のメモから推察すると、あまりに台詞が少なく、
恐竜に追われ逃げ惑う、単なるパニック映画と変わらなかった。
前作が偉大すぎたからか、あまり感じるものがなく観終わった。
強いて上げるとすれば、映画冒頭の会話。
「二度と同じ過ちは起こさんよ」「これは新しい過ちだ」
前作で生命力の強さをこれでもか、と思い知らされたにもかかわらず、
またまた、欲に目がくらんで「同じ過ち」を繰り返すことになる。
本当に懲りない人たちだなぁ・・とつくづく呆れてしまった。
そう言えば、こんな台詞がメモに残っていた。
「あなたが名を売るのはいい。だが、他人を犠牲にするのはよせ」
私が「ジュラシック・パーク」のシリーズで感じたことを一言で言えば、
このワンフレーズで表現されてしまう。
個人が責任を取れる範囲の研究・開発ならいいが、
人間はなぜか、発見したことを試してみたくなる性格をもっている。
そして、その成果を世に認めて欲しくなるに違いない。
その過程で、多くの人たちが犠牲となっている事件を、
現実の生活でも実感するからこそ、このフレーズを残そうと思う。
映像は、CGを駆使してリアルになったにもかかわらず、
恐怖心はあまり感じなかったのは、主人公は殺されない・・という
単純な発想であった気がする。
銃で撃たれて死ぬのと、恐竜に喰われて死ぬのでは、違うのだから。



2016年06月01日(水)
「戀」とは、いとし、いとしと言う心

先月、地元の本屋さんで開催された「朗読会」。
俳優の篠田三郎さんが、三島市在住の脚本家、
故・宮内婦貴子さんの作品を朗読してくれた話を取り上げた。
その冒頭、彼女を紹介するプロモーションビデオの中で、
彼女が書き続けた作品のテーマが4つだと知った。
「命」「戦争」「戀(恋)」「絆」
特に「戀」の説明では、見慣れない難しい漢字が登場し、
それが「恋」という漢字だと理解するのに、時間がかかった。
敢えて「戀」という古い漢字を使った理由が洒落ていた。
「戀」を分解すると「糸」という字で「言」を挟み下に「心」。
だから「いとし、いとしと言う心」が「戀」です、と。
これには、なるほど・・と頷くしかなかった。
現代の恋愛観と比較するわけではないが、
メールや携帯電話がなかった時代、手紙がその役割を果たした。
だから返事を待つ間、相手のことを考え、愛しいと感じる。
そんな想いが、この「戀」という字には込められているようだ。
今では「(好きな相手を愛しいと感じる、そんな想いを)、
心の中に溜め込むことがなくなった」と呟いたコメントが
とても印象に残った。
現代人は、毎日の生活が忙しいのか、すぐに結果を求めたがり、
告白もメールでする、という話も耳にした。
出来ることなら、今からでも
「愛しい(いとしい)」「慕う」そんな感情を取り戻したいな。