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しもさんの「気になる一言」
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2016年05月21日(土)
どうしてこの川が、こんな形で残っているのか?

隣接の三島市には「国立遺伝学研究所」があり、
世界中から、多くの学者さんたちが訪れる。(らしい)
その専門的な知識を持つ彼らを、案内する場所のひとつに
「柿田川」がある、という話を耳にした。
彼らにとっての関心ごとは、私たちの観光的な視点である
「40キロ離れた富士山の雪解け水」「すべてが湧水」
「1.2キロの一級河川」などではなく、
町のど真ん中にある、緑あふれた柿田川の「存在」らしい。
その好奇心を質問にすると(言語は不明だけど・・)
「どうしてこの川が、こんな形で残っているのか?」。
世界を探せば、これくらいのきれいな水はどこにもあるし、
もっと大きな湧き間だって、あるに違いない。
だから、自然の素晴らしさには、さほど驚きはしないのだろう。
「自然保護団体を中心に、住民みんなで護っているから」
そんな答えに「I See」(なるほど)となる、という。
「柿田川」が「国内の観光地」ではなく、
世界に誇れる、この取り組みこそ、観光資源かもしれない。
世界的に認知されるということは、こんな視点なんだろうな。



2016年05月20日(金)
どうしてこの曲を選んだのですか?

映画「のど自慢」(井筒和幸監督)から。
「のど自慢」と言えば、NHKのあの番組しか浮かばない。(汗)
その長寿番組に出場しようとする人たちの姿は、
涙ぐましい努力と、誰にも言えない想いを抱えている。
それは(たぶん)大勢の前で唄うと決めた「曲目」に詰まっている。
だから、得意な歌、好きな歌とは限らない。
誰かに伝えたい歌詞やメッセージがあったりするからドラマになる。
それを引き出してくれるのが、司会者のあの台詞。
「どうしてこの曲を選んだのですか?」
鐘の音が、合格であろうと1つ、2つであろうと、
喜んでいる人、がっくりしている人に、司会者は訊ねる。
私は、この理由を聞くのがなぜか好きだ。
実は「のど自慢」だけではなく、カラオケでも同じことを考える。
画面に映し出される、色が変わっていく歌詞を読みながら、
この人はなぜこの歌を選んだろう、と。
観終わった後に、予告編を何気なく眺めていたら
「つらい時、悲しい時、あなたの心の中の『応援歌』は何ですか?」
「よければみなさん、御一緒に!!」のキャッツコピー。
その応援歌を持っている人といない人、
生きてく上で、大きな差になってくるよなぁ。



2016年05月19日(木)
塩ヤキソバがリミックス、ソバメシがマッシュアップ。

先日、映画「ピッチパーフェクト2」(エリザベス・バンクス監督)で、
「マッシュアップ」という単語が出てきて、紹介をした。
実は、突然の単語だったので、問合せのメールが届いた。(汗)
簡単に言えば「音」の作り方であるが、
「マッシュアップ」とは、複数の楽曲を編集して複合し、
1つの曲にする音楽の手法。
語源は「混ぜ合わせる」という意味があるらしい。
「すでにあるものを混ぜ合わせる・組み合わせる」方法。
対して、最近よく耳にする「リミックス」とは、
「複数の既存曲を編集して新たな楽曲を生み出す手法の一つ。
複数のトラックに録音された既存の楽曲の音素材を再構成したり
様々な加工を加えることによって、
その曲の新たなバージョンを製作すること」らしい。
判らなくなって、ネットで調べたら、面白い例えにぶつかった。
「簡単に言うと『味付け変えて食うのがリミックス、
混ぜて食うのがマッシュアップ』。
もっと分かりやすく、食べ物に例えると
「塩ヤキソバがリミックスで、ソバメシがマッシュアップ」
なるほど、と頷きながら、まちづくりに似ていると感じた。
地域素材(資源)を「味付けを変えるか」「混ぜるか」。
「付加価値」の付け方の問題だな、これは。



2016年05月18日(水)
豆と女はそばにあると手が出る

居酒屋では、あまり豆類(ナッツなど)は食べないけれど、
バーとかスナックに行くと、必ず食べてしまう豆類。
ビールや日本酒、焼酎にはあわないけれど、
ウィスキーやワインにはある気がするのは私だけ?(笑)
実は、隣の人の分まで手を出してしまうほど、豆が好き。
それを見ていて、ある人が面白いことを言った。
「豆と女はそばにあると手が出る」
あっいいですね、そのフレーズいただきます、と
さっそくメモをしたら、さらに「続きがあるよ」という。
「もったいぶらずに教えて下さい」と頼んだら
「そして、なくなるまで止まらない」(笑)
う〜ん、豆はわかるけれど、女は無限にいますからね、
と思いながらも、いつも食べ切ってしまう私は、
ナッツを摘みながら、またまたメモをしてしまった。
今度、お酒を飲みながら、このネタ使ってみてね。(汗)



2016年05月17日(火)
マッシュアップじゃダメだ。

映画「ピッチ・パーフェクト2」(エリザベス・バンクス監督)から。
女性アカペラチーム「バーデン・ベラーズ」のメンバーで
音楽プロデュースを担当する主人公(?)の女子大生が、
本格的に音楽の道を目指し、必死に自分の実力をアピールする。
その才能に可能性を見つけた専門家が、こうアドバイスした。
「でも物足りない。音楽プロデューサーに将来なるなら、
オリジナルの声を・・才能をみせるんだ」
「マッシュアップじゃダメだ」
「君は見習いだし、他のみんなも見習いだ。
君も他のみんなも才能がある。問題は、何が君を特別にするかだ。
だからこうしよう。もう一度、チャンスをやる。
アーティストとしての君を見せろ」と。
学生のレベルでは、ちょっとした「付加価値」を付ければ、
「ほう〜」と感心され、注目を浴びることもあろう。
しかし「仕事」として独り立ちしたいのならば、
それ以上の実力を発揮し、周りに認めさせなければならないよ、と
厳しいようだが、的確な助言だとメモをした。
これは音楽に限らず、私たち仕事のどの分野でも同じことが言える。
そこそこ有名になればいいのか、テッペンになりたいのか、
その「想い」こそが、行動に繋がることを知った。



2016年05月16日(月)
ダースベーダーは、ロダンの作品がヒント?

先日、静岡県立美術館に足を運び、ロダン館へ向かった。
超有名な「地獄の門」や「考える人」は、何度も観ているが、
やはり、その迫力に圧倒されてしまう。
ところで以前から気になっていた「未完の大作」のコーナー、
完成品ではないが、ロダンらしさが溢れている。
その中に「バルサックの頭部」という真っ黒なブロンズがあり、
びっくりするような大きさで飾られている。
髪の毛がやや不自然だが、その黒さや大きさに、
以前、静岡市美術館で観た「スター・ウォーズ展」の中、
ダースベーダーの頭部と類似していて、思わずメモをした。
あの発想はどこから生まれたのかな?と思っていたので、
一度、ジョージ・ルーカス監督に
「ダースベーダーは、ロダンの作品がヒント?」と訊ねたい。
ロダンの作品がヒントだよ、とは言わないだろうけれど。(汗)
静岡県立美術館の近くに住んでいる方、是非、確認して欲しい。
「ロダン館」は常設展示なので、いつでも観られますから・・。



2016年05月15日(日)
ここは君たちの言う「煉獄」だ

映画「追憶の森」(ガス・バン・サント監督)から。
(まだ観ていない人、ネタばれ、ごめんなさい)
「静岡を出ますと次は浜松に停まります」の車内案内で
おいおい、どこまでいくつもりなんだ・・という突っ込みで
メモを取り出したが、帰宅後、映画館の暗闇で書いたメモを
読み直したら、その脚本の素晴らしさに驚かされた。
その中で「ここは君たちの言う『煉獄』だ」という台詞が、
妙に引っかかった。
辞書によると「煉獄」とは「天国には行けなかったが
地獄にも墜ちなかった人の行く中間的なところであり、
苦罰によって罪を清められた後、天国に入るとされる」とあり、
日本の富士山青木ヶ原樹海が、その役割を果たしている。
価値観の違いで、いがみ合っていた夫婦が、妻の病気を機に
やっと望んでいた夫婦の形が取り戻せると思った矢先の妻の死。
これは「ナカムラタクミ」という1人の日本人男性を通して、
夫婦で迷いながらも、お互い助け合って苦難を乗り切っていく、
2人が望んでいた夫婦の形だったのかも・・と理解した。
DVDが発売されたら、もう一度、台詞をメモしながら、
「愛は、思わぬところであなたを待っています。」の意味を、
じっくり味わってみたい。

P.S.
鑑賞後、ふと頭に浮かんだのは「ナカムラタクミ」の意味、
「NTTドコモCM・携帯電話役の『渡辺謙』さん」、そして
映画「靴職人と魔法のミシン」(トーマス・マッカーシー監督)



2016年05月14日(土)
こんな場所は全国でも例はないよ、大切にして

昨年12月、映画「千年の一滴 だし しょうゆ」の柴田昌平監督を
地元映画館上映の初日・初回後の舞台挨拶を終えたあと、
せっかく清水町に来ていただいたのだから、と、
柿田川周辺を約1時間、案内をしたのを思い出した。
もちろん公園内の2つの展望台から見える湧き間にも驚いていたが、
「清水小学校の教材園」には、驚くというよりも羨ましがった。
こんな風景をいつも眺められる子どもたちは、とても幸せだと、
是非、伝えてください、とやや興奮気味に話してくれた。
そして、この景色を護るためにも、大学を卒業したら、
必ずこの清水町に戻ってこい、と自信を持って、
大人の私たちから、子どもたちに伝えるべきだと、と。
今まで「柿田川公園・清水小教材園・眼鏡橋」というスポットに、
数多くの有名人を案内してきたが、一流になればなるほど、
日本三大清流・国天然記念物・日本名水百選である「柿田川」の中でも
目の前に広がる「清水小教材園」の自然環境に驚き、
「こんな場所は全国でも例はないよ、大切にして」と口を揃える。
「教材園」なんだから、この川を教材に、理科だけでなく、
国語、算数、社会、音楽、読書など、あらゆるシーンで、
この場所を使っていくべきだね、と言いたげだった。
私たちの小さい頃は・・なんて昔を懐かしんでいるだけでなく、
この環境の素晴らしさを、どう子どもたちに伝えていくか、
これは、私たち大人に課せられた課題なのかもしれない。
これからも、多くのプロを「柿田川」に案内し、そこで耳にする
プロが観た「柿田川」の感想を大切にしなくちゃなぁ。



2016年05月13日(金)
本を選ぶときに読む、メッセージは心に響く

「柿田川公園ブックフェス2016」で是非、やりたかった
「物々交換」ならぬ「BookBook交換」。
中身が見えないように、外国語の新聞、布、紙袋などで包み、
その書籍名・著者などが直接わからないような内容で、
「メッセージカード」に「この本のお勧め理由」を書き、
そっと「交換テーブル」に置いておく。かわりに、
他の書籍に添えられた「メッセージ」だけを頼りに、
自分の感性にあった本を選び、持ち帰る。
ただそれだけのことであるが、とても大きな意味があった。
「本を選ぶときに読む、メッセージは心に響く」からだ。
当初「本の帯コンクール」にしようと考えたが、
第1回にしては、参加者のハードルが高いことを実感し、
昨年の「六本木ブックフェス」で開催していた
「ブックジャーニー」を真似て、実施してみたら大当たり、
小さい子どもから高齢者まで、多くの方が参加してくれた。
自分の書いたメッセージが、誰かの目に留まるかどうか、
置いた本が、もっていかれたかどうか、気になるらしく、
何度も何度も足を運ぶ人もいて、楽しかった。
暫くして、自分が提供した本がないのを確認して、
「あっなくなっている」と叫んだ子どもが嬉しそうだった。
他人に本を進める楽しさ、インパクトのある言葉の力、
そんなものを感じて欲しかったイベントだから、大成功かな。



2016年05月12日(木)
この国では簡単に死ねません

地元の信用金庫主催「ぬましんビジネス塾特別講演会」、
講師「辛坊次郎」氏、演題「未来を見直す!」
(正しい判断に必要なことへ)から。
TV「そこまで言って委員会」の司会者でお馴染みの彼は、
早口でありながら、私と違って滑舌がいいのか、
1時間半、もの凄い勢いで話したが、ほとんど聞きとれた。
ボキャブラリーが豊富な上に、経済の知識人であり、
さらに、ヨットが太平洋で黒い何かにぶつかって沈没し、
死にそうになった経験もあり、知識と智恵が見事に調和され、
私は頷くことばかりで、メモを取るのも忘れるくらいだった。
そんな時、彼は私たちに訊ねた。
「みなさんにとって人生最大のリスクはなんですか?」
真剣に考えても、なかなか思い浮かばなかったのだが、
さらっと「長生きのリスクです」と正解を披露したあと、
「この国では簡単に死ねません」と笑いながらも、
目は真剣に訴えていて気がする。
ノーベル賞を受賞した、山中伸弥教授が言ったという
「(ips細胞)で、人間を死なないように出来ます」を、
笑いのネタにしながら、それほど医療技術が進歩し、
「この国では簡単に死なせてくれない」ともう一度口にした。
言い換えれば「死を見つめる機会が減っている」ということ。
これは、大切な視点だな、とメモをし直した。
だから、児童虐待とか残虐な殺人事件が増えているのかもなぁ。