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しもさんの「気になる一言」
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2016年01月22日(金)
「紅炉一点雪」(こうろいってんのゆき)

映画「終戦のエンペラー」(ピーター・ウェーバー監督)から。
つい気になってしまう、作品の中に出てくる「掛け軸」の言葉。
1つは、近衛文麿邸でみつけた「天地人」。
戦に勝つことや物事を成功させるには、3つの条件(天・地・人)
が必要だと言われ、その意味は、
「天の恵みの絶好のタイミングは地の利には及ばない。
その地の利でさえ、人々の団結力には及ばない」。
なるほど・・出来ることなら戦争を回避しようとした近衛文麿氏は
そんな気持ちで戦争を考えていたのか、と映画を振り返った。
しかし、今回はもう一つ、作品の中で発見した。
西田敏行さん演じる「鹿島」宅でのワンシーン。
(ほんの瞬間なので、あっているのかちょっと不安ですが・・)
「紅炉一点雪」(こうろいってんのゆき)(正確には「紅炉上一点雪)
この禅語の意味は「真っ赤に燃えている炉に、
一片の雪が舞い落ちて瞬時になくなるように、跡形を残さないこと。
人間のはかない命や寿命、また煩悩や妄想が一瞬のうちに消え去る」。
こんな意味の禅語である「掛け軸」を、どうして飾ってあったのか、
それが、この作品を理解するうえで、とっても大切な気がしている。
戦争の勝利に、執着心をもっている、当時の日本国に対して
その雪のように、すべては無常であると教えているのだろうか。



2016年01月21日(木)
恒例とは「意識的に」「同じ間隔で」「3回以上」

私の日記には「恒例」という単語が溢れているらしい。(汗)
「しもさんの『気になる一言』には、頻繁に「恒例」という
単語が出てきますが、どんな時に使いますか?」という
素朴な疑問がメールで届いた。
辞書によると「いつもきまって行われること、
しきたりの儀式または行事。定例」とある。
英語では「an established custom」。
私が「持続力の秘訣」について話をするとき、
「ライフスタイル(生活習慣)にしてしまう」
「恒例にしてしまう」というアドバイスをするが、
それでも「恒例」の定義が、人それぞれなんだと思う。
私の場合、そんなに難しく考えないで
「意識的に」「同じ間隔で」「3回以上」実施すれば、
それは「恒例(行事)」と定義している。
気になる「同じ間隔」の間隔については
「毎日」「毎週」「毎月」「毎年」「5年ごと」「10年ごと」
・・言い換えれば、何でも構わない。
「20年ごと海外旅行している」でも、本人が意識していれば、
その人にとっては「恒例行事」だと私は考えている。
だから私の手帳は、もう既に「恒例行事」で溢れている。(笑)
新しい手帳が、自分で決めた「恒例行事」で埋まっていると、
なんだか嬉しくなるのは私だけかな?



2016年01月20日(水)
あまりものは、あまりもの

「ヒロシです・・」で一躍有名になったヒロシさんの
日めくり「ネガティブカレンダー」が、売れているらしい。
自他ともに認める、松岡修造さんや、
お笑いコンビNON STYLEの井上裕介さんのように
前向きの明るい言葉で、自ら元気を出そうとする考えの、
「ポジティブ・シンキング派」と
いつでも、そんな「ポジティブ」で生きていたら疲れちゃう、
前向きじゃなくても生きていける・・と考えて、
一生懸命生きれば「ポジティブ」でなくてもいいじゃん・・
そんな「ネガティブ・シンキング派」が輝いていることも、
私は知っている。(つもり)
その「ネガティブ思考」満載の「ヒロシ」さんが呟く、
日めくりカレンダーは、意外と私の心に響いて可笑しかった。
その中で私がメモしたのは、彼もお気に入りだという
「あまりものは、あまりもの」。
ポジティブで考えれば「残りものには福がある」だけど、
ネガティブでは、こう表現される。(笑)
ズルい言い方かもしれないけれど、私はどちらでもない。
人間だから、当然両方の思考は持ち合わせているだろし、
どちらに偏った思考よりも、それをうまく使い分けて、
バランスよく生きる、がいいな。
「ポジディブ」なのも、私。「ネガティブ」なのも、私。
人生の醍醐味「喜怒哀楽」ってそんな言葉だと理解している。



2016年01月19日(火)
「シムキンの靴直し店」「ジミーの理髪店」

映画「靴職人と魔法のミシン」
(トーマス・マッカーシー監督)から。
原題は「The Cobbler」(靴直し店)
「shoemaker」「shoe repaire」でないところが面白い。
さて、私が気になったのは靴屋だけでなく「お店の名前」。
小さな町のストリートだからか、その理由はわからないが、
店舗の上に掲げられているお店の看板に、
「○○の○○店」と、経営者の名前が入っている点だ。
最近の日本のまちかど風景で感じることは、
店名だけの看板では、なんのお店かわからない。
だからこそ、今回場面設定されていた
「NY市ロウアー・イーストサイド 1903年」は、
「シムキンの靴直し店」「ジミーの理髪店」は新鮮だった。
お店の名前やメニュー、金額で客を引き付けるのではなく、
個人の名前で、常連客がつく経営こそ商売なのかもしれない。
こういった作品の場合、職人の主人公は正直者で不器用、と
相場が決まっているのも定番で面白い。
そう言えば、原題の「The Cobbler」って
「不器用(不注意な)職人」という意味もあるんだよなぁ。

P.S.
もう一度見直すと、理髪店ジミーの台詞が胸にしみる。



2016年01月18日(月)
SNSは「友達の共感」で成り立っているシステム

先日、「女性との対話は『あ・い・う・え・お』」という日記を書いた。
同じ頃、Facebookの「いいね」が、いくつかのパターンが増えた。
妙に、内容がシンクロして、可笑しかったが、根源は同じことだろう。
わざわざネットに投稿して、誰も共感してくれなかったら・・という
恐怖感から、投稿はせず読むだけ・・という人は多いし、
自分の投稿に、1人でも「いいね」を押して欲しいから、
他の人の投稿に「いいね」を押す、という人もいるらしい、
とにかく「読んだよ」という印に「いいね」を押す、という人もいた。
「愛」の反対語が「無視」であるように、
私たち人間は「無視」されることに慣れていないから、
誰かに共感されたい、と心のどこかに感じながら、投稿をする。
Facebookの「いいね」は、「いいね!」「超いいね!」の他、
「うけるね」「すごいね」「悲しいね」「ひどいね」が増えたけれど、
すべて「共感」を前提とした「いいね」のような気がする。
「私はそうは思わないよ」とか「あなたとは考え方が違うな」なんて、
ボタンが合っても、誰も押さないからかなぁ。(汗)
まぁ、自分と意見が違ったら、何もリアクションしない方がいい。
とにかく、SNSは「友達の共感」で成り立っているシステムだから・・。
Facebookの新しいリアクション、日本人らしく「あいうえお」
「あ〜」「いいね」「うんうん」「え〜」「お〜」だったらよかったな。



2016年01月17日(日)
「お前ら、近道しただろ?(笑)」「「はい、もちろんです」

天気に恵まれた、1月恒例の「町親子マラソン大会&駅伝大会」。
昨年末から、わが町の陸上部門は、県市町駅伝3位入賞から、
地元中学校の全国駅伝大会4位入賞、と話題には事欠かないが、
やはり、一番身近な大会は、今日の「町駅伝大会」である。
私も、昨年は走らせていただいて、独特の緊張感を経験したし、
今年も・・と張り切っていたが、年末年始の練習中に、
軽い肉離れや、足が何度もつったりして、戦意喪失、
補欠はおろか、補助員で参加させてもらうことになった。(汗)
私のそんな体調とは無関係に、我が職場の精鋭は本当に頑張り、
なんと、一般の部、悲願の初優勝に輝いた。
参加しなければしないで「なんだ、役場は出ないのか」と言われ、
優勝すればしたで「お前ら近道しただろ?(笑)」とからかわれる。
まったく、言いたい事を言ったてくれる・・と思いながらも、
実は、そんな会話で私をいじってくれることが、とても嬉しい。
親しみのある皮肉は、私たち職場にとってはありがたい。
「お前ら、近道しただろ?(笑)」と言われれば、
「はい、もちろんです。町内の道は熟知していますから」とかわし、
「職員が通過した後『通行止め』にしておきました」と言い返す。
「役場は暇だからな」と言われる前に「役場は暇じゃないですよ、
彼らは、ちゃんと仕事もしてます」と先手を打てる。(笑)
とにかく、町主催の事業に、その結果には関係なく、
「賑やかし」として参加することが、何よりも意義かある。
小さい町だからこそ、町民に顔を覚えてもらい、沿道で声援を受け、
最後には「役場、頑張ったな、おめでとう」と言われること、
それが、私の理想だった、町民とのコミュニケーション。
自分が走れなかったことは残念だけど(タイム的に無理だけど)
優勝できたことが、こんなに嬉しいなんて・・。
みんなでタスキを繋いでいく「駅伝」って、やっぱり楽しいな。



2016年01月16日(土)
女性との対話は「あ・い・う・え・お」

雑誌「ミセス」(2016.2月号)から。妻から勧められた特集記事、
「たびたび起こる男女間での『なぜ?』男女の脳に違いがありました。」
井ノ原快彦さん(V6)×黒川伊保子さん(感性アナリスト)の対談は、
ほんの数ページの記事なのに、私のメモは溢れた。
以前「幸せの『は・ひ・ふ・へ・ほ』」と題し、日記を書いた。
これを口にすると、周りに対する不平不満もなくなる、魔法の頭文字。
(は)半分でいい。(ひ)人並みでいい。(ふ)普通でいい。
(へ)平凡でいい。(ほ)程々でいい。これは今でも大切にしている。
今回は、女性との対話は「あ・い・う・え・お」。
黒川さんは、こう説明している。
「女性との対話の法則は『共感』は欠かせません。
女性は共感ではじまって、共感で終わる形をとらないと対話とは思いません」
だから、男性(男脳)の私たちが心掛けたいのは、
「あ〜」「いいね」「うんうん」「え〜」「お〜」という
「共感のあいうえお」。
結論を出して欲しいのでもなく、問題を解決して欲しいのではなく、
単に、話に共感して欲しい、という女性(女脳)の特徴があることを、
申し訳ない、今まで理解できなかった。(汗)
だから「たびたび起こる男女間での『なぜ?』」が発生していたのか・・。
この記事は、是非「夫婦」(男女)で一緒に読んで欲しい。
一緒に読まないと、余計に不満がたまるかもしれないから・・(笑)



2016年01月15日(金)
ゴシュジンサマ・ゴハンガデキマシタ

映画「ロボジー」(矢口史靖監督)から。
久しぶりに声を出して笑ってしまった作品である。
作品冒頭、ロボットの中に入ってもらう人を探すために、
「着ぐるみショー」と偽り、オーディションを開催。
1日3万円の日当目当てなのか、多くの人が集まり、
次々と審査されていくのだが、共通のチェック項目は
「ロボットらしい動きをしてみてください」。
パントマイムよろしく、若い人たちの感性が表現された。
その中で「一人暮らしの頑固老人・鈴木」がみせた演技は
ただチョコチョコ歩き「御主人様、ご飯が出来ました」
(ゴシュジンサマ・ゴハンガデキマシタ)と
直角に固まった2本の腕と手のひらに食事を載せて、
ぎこちなく運ぶ動きだった。(笑)
そうそう、私がオーディションを受けたら、たぶん、
同じような動きをしたんだろうな、と可笑しくなった。
私たち世代がイメージするロボット(鉄人28号等)と、
若い世代がイメージするロボットとの違いは、
大きな開きがあることを実感した。
誰もが「人間が入っているのでは?」と疑っているのに
「このロボット(ニュー潮風)、俺が入っているんだ」と
素直に告白しても誰も信じてくれない。
社会における高齢者の扱いって、こんなものなのかな、
そんな視点で観たら、ちょっぴり寂しくなった。
他には「勇猛精進」と書かれた掛け軸が気になったり、
お酒の自動販売機「サカリカップ」もメモしたが、
倒れて動かなくなった時「故障ですか?」の問いに
「大丈夫です、腰です、腰」と、ロボットが腰を押さえる場面、
何気ないカットなのだろうが、
私は笑いのツボにハマってしまった。



2016年01月14日(木)
レディの鼓動をきかせてあげる。

正月にメモした、化粧品メーカー「資生堂」の新聞広告。
「レディの鼓動をきかせてあげる。
自分をドキドキさせたら あの人をワクワクさせよう
世界だってキラキラにして それから、それから
レディにしあがれ。マキアージュ2016」
どうしてこのフレーズが気になったか、と言えば、
夕食後に確認する、私の女友達(Facebook)の投稿文には、
この「ドキドキ」「ワクワク」「キラキラ」という単語が多い。
1人でこの3つの単語を使う人は少ないかもしれないが、
個々の投稿を丁寧に読んでいると、この単語が頻繁に出てくる。
だから、このキャッチコピーを見つけた時、
「なるほど・・レディの鼓動だったんだ」と納得した。
それに比べて、男性の鼓動は、文字として表現しにくい。
「ドックンドックン」とか、文字にしても変だしなぁ。(笑)

P.S.(私の日記を検索したら、資生堂ネタが見つかりました)
2002年「いろはにぽ」、2008年「一瞬も 一生も 美しく」
そして、PUFFYの歌った『これが私の生きる道』も資生堂?。
漢字を組み合わせると「私生道」(資生堂)。うん・・参った。



2016年01月13日(水)
2016年は「ハイライトシーンを見ながら、レースを振り返る」

「10巻・20年」を目標に掲げて、書き続けてきた「気になる一言」、
毎年、箱根駅伝の10区間と比較しながら、区間ごとの走り方を参考にし、
私なりの、もうひとつの「箱根駅伝」の楽しみ方をしていた。
既に9巻(18年間分)を冊子にし、一昨年・昨年は「10区」の走りを参考に、
読売新聞本社前のゴールシーンを思い浮べて、書き続けてきた。
「10区」のアドバイスは「泣いても笑っても、明暗が分かれる最終区間」。
明になったか、暗になったかは、本人の考え方次第だろうけれど、
昨年の大晦日、とうとう「20年」という期間のゴールテープを切った。
(後は、6月の58歳誕生日まで、10巻目を印刷するだけ・・)
今年の正月は、20年間書き続けたという達成感が残っていたが、
よくよく「箱根駅伝の番組」を観察したら、最後は必ず、
「ハイライトシーンを見ながら、レースを振り返る」が放送される。
私も、書き続けた20年を振り返り、凸凹(デコボコ)の日常の中で、
「ハイライトシーン」を組み立てていきたいと思う。
冊子にするのは「10巻」で終えるが「気になる一言」は、
もうしばらく、書き続けていきたいな、と考えている。
レース後の「クールダウン」「ストレッチ」のつもりで、
どうぞ、もうしばらくお付き合いのほどを。