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しもさんの「気になる一言」
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2015年05月27日(水)
いいネタを入れて、いい仕事をするのが職人で

映画「二郎は鮨の夢を見る」(デビッド・ゲルブ監督)から。
東京・銀座の名店「すきやばし次郎」の店主で寿司職人の
「小野二郎さん」に密着したドキュメンタリーである。
普段は、あまりインタビューで構成される作品は観ないのだが、
「ミシュランガイド東京」で8年連続の三ツ星獲得の秘密を知りたくて
メモ帳片手に、何度も巻き戻して鑑賞を終えた。
書きなぐりの台詞を整理したら「職人」というキーワードにぶつかった。
次郎さんだけでなく、登場人物のほとんどが口にする「職人」という定義が、
面白かったので、紹介したい。
元「すきやばし 次郎」鮨職人「水谷八郎」さんも、
「同じことを同じようにやるのが、職人の仕事だから」と言い切るし、
料理評論家・山本益博さんも、彼のお店で出される「お鮨」について
「どのお鮨もシンプル。余計なことをしていない。
シンプルを極めていくと、ピュアになる」という言葉を残している。
そのためには「毎日、決まったものを。電車にのる場所まで決まっている。
そして(次郎さんは)お正月休みが一番苦手だ、と言っていた」ことも披露。
自分に厳しく、いかにいつも同じ状態でいられるか、を念頭に置き、
「ミシェラン3つ星の条件」と言われる「クオリティ・オリジナリティ・
いつも同じ状態か?」は、ミシュランの格付けが始まる前から、
自分たちは実践してきた、という自負が感じられた。
そんな次郎さんの「職人」に対する定義は、皆のひとつ上をいく
「いいネタを入れて、いい仕事をするのが職人で」だった。
「あとは、儲かろうが、儲からんが、あまりそれは気にしない」と続いた。
「(鮨は)出来たらすぐ召し上がっていただくのが食べごろです」という、
次郎さんらしい言葉も印象に残る。
私として「プロフェショナル」とはちょっと違う感覚の「職人」の仕事、
この映画を観ると、無性に「職人の作った料理」が食べたくなるに違いない。



2015年05月26日(火)
両手を合わせると、怒りは消える

書籍「50代から強く生きる法」
(佐藤伝著・知的生きかた文庫刊・213頁)から。
いままでに、いろいろな自己啓発本を手にして、
「〜歳までにやっておくこと」などをメモしてきたが、
今回は、残された人生をどうやったら、有意義に過ごし、
楽しい時間、嬉しい時間が持てるだろうか、と考えていた時に、
本屋で見つけ、タイトルだけで購入してしまった。
数多く読んできたはずの「自己啓発」に関する知識は、
歳を重ねることで「成功」とか「ポジティブ」という言葉より、
「悟る」とか「丁寧」「大らか」などの単語が目につきはじめた。
まだまだ、人間がちっちゃいのか、不平不満が口から出てしまい、
その度に、反省することばかりであるが、今回のメモの中に、
ちょっとしたアドバイスがあることに気付いた。
それが「両手を合わせると、怒りは消える」だった。
たしかに、神社仏閣で両手を合わせる時、怒りの心は皆無で、
逆に「感謝」の言葉が、自然と満ちあふれている。
その行いを、日常生活にも取り入れ、何かあるたびに両手を合わせる。
「いただきます」「ご馳走さま」だけでなく、
「おはようございます」「おやすみなさい」などのシーンでも、
意識的に、両手を合わせてから動き始めることで、
一日中、安らかな気持ちで過ごすことが出来る気がする。
もうこの年齢になったら「この時代に生かされている」と考え、
なるべく、怒りの少ない時間を過ごしていきたい、と思う。
久しぶりに、私の想いにピッタリな「自己啓発」本に出合ったなぁ。



2015年05月25日(月)
「三にんぐみ」も「まりこさん」も「すてき」

絵本作家・宮西達也さんとの対談で、
同じく絵本作家の真珠まりこさんは、好きな絵本を訊かれ、
「すてきな三にんぐみ」を挙げた。
最初「自分の本で好きな作品は?」と訊かれ「全部」と答え、
「他の人の本で好きな作品は?」と訊かれ、
「今日、(この会場に)呼んでくれたので・・」と言いながら、
宮西さんと会場の笑いを誘い、(わざとではないのかも(汗))
最後に「本当は『すてきな三にんぐみ』です」と呟いた。
実はこの作品、私も大好きで、驚いた。
宮西さんの作品「にゃーご」にも似た構成となっている。
(悪役と純真無垢な主人公の数が、ちょうど逆だけど・・)
悪いことをする人の心を動かすのは、汚れを知らない人たち、
そんな感覚が、二つの作品の共通した感覚である。
数多くある絵本の作品から、この「すてきな三にんぐみ」を
選んだ彼女は、やっぱり「すてき」だな、と思う。
ただ「好きな絵本作家は?」と訊かれて、
「名前を忘れちゃったんです・・好きな人がいるんですが」は、
またまた私を笑わせてくれました。(笑)



2015年05月24日(日)
「まりこさんって『S』ですね」「それって『M』じゃないですか?」

愛知県刈谷市美術館で開催されている「宮西達也ワンダーランド展」、
今回、お目当ての企画は「『もったいないばあさん』シリーズで著名な、
絵本作家・真珠まりこさん」と「絵本について」語る対談。
職場の仲間たちとともに、ふたりとの再会を楽しみに足を運んだ。
このふたりの対談が、何度聴いても面白いと思うのは、きっと
同じ「絵本作家」という職業なのに、スピード、リズムみたいなものが、
まるっきり違うところにあるからだな、と感じた。
絵本という媒体を通じて、子どもたちの想像力を育みたい、と想いは、
どちらからも感じるのだが、その目的に向かう手法が違うのだろう。
叱られるかもしれないけれど、漫才の「ボケと突っ込み」に似ていて、
だからこそ、聴いている私たちは、引きつけられてしまうようだ。
対談が始まってすぐ、宮西さんが、彼女の作品「おべんとうバス」を
「おにぎりバス」と言い間違えた。(たぶんわざとではない)
続いて今度は、まりこさんが、宮西さんの有名な作品名をど忘れし、
なかなか話が進まない。(たぶん、これもわざとではない)
そんな彼女の様子をみて、宮西さんが「お返しですか?」と切り返す。
私は前列で聴きながら「仕返しですか?、じゃないのかな」とメモをした。
対談の後半、宮西さんが、いじられて嬉しがっている彼女をみて、
「まりこさんって『S』ですね」と言ったかと思えば、
小さな声で「それって『M』じゃないですか?」と呟くシーンがあった。
やはりその時も、メモしていた私は「真珠まりこ」だから、
イニシャルは「S」でも「M」でもいいし、おまけでいえば、
宮西は「M」、私は「S」だから・・と、楽しくなって書き留めた。
こんな調子で進んだ、1時間半の対談は、あっという間だった。
今回は、この日を思い出すための記録、として残しておきたい。
本題の「絵本について」は、後日、真面目に触れたいと思う。
やっぱり、私の大好きな絵本作家さんは、期待を裏切らないなぁ。



2015年05月23日(土)
鯛は、裏返して食べる2日目が美味いのぅ

映画「超高速!参勤交代」(本木克英監督)から。
江戸時代、平和を維持するために実施されたという
「参勤交代」を題材にしながら、
また、コメディの要素を取り入れながらも、
「財力の豊かさ」と「心の豊かさ」の対比は面白かった。
「幕府」と「弱小藩」の行動・考え方の違いが、
現代の中央・首都圏と地方都市と重ね合わすことができる。
特に、幕府の役人と小藩藩主が、各々のシチュエーションで
朝飯に、鯛を食べるシーンが滑稽であった。
幕府の役人は「鯛は、美味いところが少ないのぅ」と嘆き、
小藩藩主は「鯛は、裏返して食べる2日目が美味いのぅ」と
余すとこなく食べ尽くす。
同じ「鯛」という魚を、どう捉えて食するか、
そして「貧乏」とはいえ、考え方次第では、楽しめる。
「財政規模が小さくても、まちづくりは出来るぞ」
そんなことを教わった気がする。
「時には百姓、時には侍、移りゆく世を楽しく生きるのみじゃ。
ははは」と笑い飛ばす陽気さが、眩しかった。



2015年05月22日(金)
Facebookは、人間関係を楽しむ場所

先日、私が悩んだ問いに対し、多くの方にメッセージをいただき、
確信を得た、Facebookに対する考え方を記しておきたい。
もちろん「Facebook」は実名で参加が基本なので、
「友達」に登録されている人との人間関係もわかりやすいが、
どうして、あの人とこの人は友達関係なんだろう?とか、
へぇ、意外なところでこのふたりは繋がってるんだ・・という、
野次馬的に、人間関係を探る場所ではないってこと。
同じ時代に、この世に生まれてきて、
きっと何かの縁で繋がった関係であるに違いないが、
その親密度は、ふたりにしかわからないから面白い。(汗)
そこに、職業や性別や年齢などが絡んでくると、
意外と厄介なことになることは、今回、学ばせていただいた。
しかし「Facebook」は、私にとって「情報発信の場」であり、
「情報受信の場」でもあることは変わらず、
豊かな人間関係を築くうえで、欠かせない要素となっているのも事実。
(広報を担当している時、ある方からいただいたアドバイスは、
「情報を得たかったら、まずは自分から情報を発信しなさい」だった)
これからも、こうした「S.N.S」に振り回されることなく、
軸をぶらさず、彼ら彼女らと長くおつきあいが出来ていけたら、と思う。
とりあえず、流行に乗り遅れないために「登録だけ」しているとか、
特定の人物の人間関係を探るために「登録だけ」しているなんて、
せっかくの「(ヒューマン)ネットワークシステム」がもったいないと思う。
だから「Facebookは、人間関係を探る場所ではない」と言い切りたい。
「Facebookは、人間関係を楽しむ場所」であるのだから。



2015年05月21日(木)
その頑固さを、大事にしなさい。

書籍「火山のふもとで」(松家仁之著・新潮社刊・377頁)から。
淡々と過ぎていく物語の展開に、なぜか癒された。
作品全体に流れているリズムというものなのか、
作者独特の文体なのか、丁寧に、そして詳細に描かれている表現に、
毎日、読み続けることが楽しみになったことを最初に記しておきたい。
設計事務所の仕事ぶりと、ある図書館のコンペ参加という条件が重なり、
いつも以上にメモは溢れた。
設計事務所の所長である高齢の先生が、若い主人公に諭すシーン、
最初は、同じ事務所に務めている男性の人物評価かと思ったが違った。
「彼はシャッターを下ろしてしまうんだね。
そうやって自分を傷つけずにうまくやり過ごすための防衛策かもしれない。
しかしね、それではかえって傷を負う結果になるんだよ。
そういうことをくり返しているうちに、自分が何をやりたいのか、
やりたくないのか、だんだんわからなくなってくる」と、
仕事に対する姿勢を教えたかと思えば、
「理不尽なものに押し切られることもあるだろう。
相手のある仕事だからね。ただ、最後に押し切られるにしても、
自分の考えは言葉を尽くして伝えるべきなんだよ。
そうでないと、自分の考える建築がどこにもなかったことになってしまう。
自分自身ですら、たどれなくなってしまう」と言い、
「きみはやさしそうな顔をして、意外と頑固だからね。
その頑固さを、大事にしなさい。」と生き方をアドバイスする。
それはまさに、読者である私への、大切なアドバイスともとれた。
あと数年で停年なのに、こんなに頑固で良かったのかな、と振り返ることが
最近の悩みだったのに、この台詞で救われた気がする。
今更、変えられないものなぁ、この頑固さは。(笑)



2015年05月20日(水)
「チェス」と「将棋」の違いが「日米の文化」の違い

映画「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」
(平山秀幸監督)から。
太平洋戦争、サイパン島での史実に基づいた物語、
そう理解しながら鑑賞すると、また違った視点が生まれてくる。
アメリカ軍の指揮官にとっては「武士道、自決」が理解できず、
どうして命を賭けて向かってくるのか、わからない。
そんな時、日本の文化を理解しているアメリカ兵が口を開く。
「自尊心の問題です。長い間に育まれた考え方です」と前置きをして、
一個の小さな木片を出し、説明を始める。
「これは将棋の駒です。敵と味方を見分けるのは、駒の向きだけです。
チェスと違い、大佐の駒がとられても、敵はその駒を捕虜にしません。
方向を変えて、大佐に対して利用できます、味方として。
日本人は主君への忠誠に重きを置きます。
捕虜となれば、新しい支配者に同様の忠誠を・・示さなければなりません。
捕虜になれば、天皇を裏切ることになる。
そうなるくらいなら、彼らは死を選ぶのです」
これは「武士道、自決」をわかりやすく説明しているな、とメモをした。
「チェス」と「将棋」の違いが「日米の文化」の違いとなっている。
なるほどなぁ・・日本人らしいゲームだな、将棋は。



2015年05月19日(火)
日本をひっくり返すんぞ、お前なしで出来るか

NHK大河ドラマ「花燃ゆ」から。
2回ほど見逃したけれど、ほぼ毎回視聴しているし、
メモも溜まっているのだが、なかなかタイミングが合わず、
紹介出来ずにいるのが現状だよ、という報告も含めて、
「最近、大河ネタが少ないですね」というメールの回答としたい。
勝手に和親条約を結んだ幕府に対して、破約攘夷を求めて、
長州の若者たちが決起するシーン。
高杉晋作は、行動に慎重な態度を示す、久坂玄瑞に対して、
「おまえも参加しろ」と何度となく誘い、ケンカ寸前の状態。
しつこい高杉に、久坂が「なぜ、俺を誘う?」と詰め寄る。
その時、2人が顔を近づけたかと思った瞬間、高杉が口を開く。
「日本をひっくり返すんぞ、お前なしで出来るか」
いつも顔を合わせれば、口喧嘩ばかりしている相手に、
こんな台詞を言われて、動かない男もいないだろう。
久しぶりに、心を揺さぶられるフレーズだったと思う。
「どうか、お前の力を貸して欲しい」と言うよりも、
「お前がいなければ、これは成功しないんだ」のほうが、
男気に訴えているに違いない。
女性はどうだろうか、と考えたけれど、同じ人間だから、
「貴女なしでは、成功しないのよ」と言われれば、
きっと、その想いが伝わって、動くのではないだろうか。
結局、人間って「心意気」が大切なんだろうな。



2015年05月18日(月)
このまま聞いても、俺の心が乱れてる

映画「ダンシング・チャップリン」(周防正行監督)から。
映画の前半部分は「第一幕 アプローチ」
通常の映画では「メイキング」と称される部分。
後半部分が、作品としての「第二幕 バレエ」
映画だと言うのに「第一幕」と「第二幕」の幕間に
しっかり「5分」の休憩時間があるところが面白い。
まぁ、周防監督が奥さんである草刈民代さんのバレエシーンを
劇場で開催される公演記録としてではなく、
映画作品として残そうとしたところが斬新と言えば斬新。
振付師(ローラン・プティ)に映画の構想を語り、
意気投合して、一気に進めようとした監督に、
振付師は「私にとっては、映画化する意味がない。
そんなやり方では、やりたくない」とピシャリ。
このままでは、話が一向に進まないと判断した監督は、
通訳の人に、小さな声で耳打ちをした。
「ちょっと作戦立てるほうがいいかもしれない。
このまま聞いても、俺の心が乱れてる」と。
冷静さを失って交渉することの難しさを教えてくれた。
メイキングとはいえ、このシーンはインパクトがあった。
映画作品としての評価は分かれるところだろうが、
新しい試みとしては、面白かったのではないだろうか。