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しもさんの「気になる一言」
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2014年11月18日(火)
巷に雨が降るごとく、わが心にも雨ぞ降る

俳優・高倉健さん訃報を耳にして、いろいろな映画が蘇った。
「気になる一言」で紹介した作品は「鉄道員(ぽっぽや)」「あなたへ」
「幸福の黄色いハンカチ」「居酒屋兆治」の4作品。
観たけど紹介してない作品が残っていたので、今回は追悼の意味で
映画「あ・うん」(降旗康男監督)から。
若い頃の高倉健さん、けっこう笑っているんだなぁ、と
ひとりで苦笑いしながらメモを取っていた。
その高倉健さんが、フランスの詩人「ポール・ヴェルレーヌ」の
「言葉なき恋歌」(訳:堀口大学)をさらっと口にするあたり、
昔の人は教養があったなぁ、なんて妙に感心したりした。
「巷に雨が降るごとく、わが心にも雨ぞ降る」
堀口大學がこの詩を訳して発表したのが「昭和12年」だから、
作品冒頭に映し出される「昭和十二年春」の文字ともピッタリ。
当時の人は、普通の会話や呟きにも「詩」が引用されたりして、
そのちょっと気取った会話が、私のアンテナに引っかかる。
「会いたいときに、会うのを我慢するのも愛情なんだよ」
なんて台詞を、サラッと言ってしまう高倉健さんが、輝いていた。
脇役の「板東英二」さんって、野球の選手だと思っていたら、
こんな映画にも出ているなんて驚きであった。
タイトルの「あ・うん」は、2人の関係を表しているのだろうが、
なかなか分かりにくいかもしれない。
作品の中では「(あの2人)狛犬ですね、似てませんか?」
「父と門倉のおじさん?」
「狛犬さん『あ』」「狛犬さん『うん』」だけだからなぁ。(笑)
P.S.
「修善寺・新井旅館」、昔の映画にはよく使われていたなぁ。

P.S
高倉健さんのご冥福をお祈りします。合掌。



2014年11月17日(月)
「握力や腕力」劣っていたからなんだな、きっと

昨日は、秋晴れの日曜日、朝からスポーツの秋を満喫した。
参加したのは「大人のスポーツテスト」と「大人の体力測定」。
春の「スポーツテスト」、秋の「体力測定」、どちらも、
私にとっては、一年に一度、自分の体力を測る、
運動能力データ蓄積の機会、といっても過言ではない。
今年は「春のスポーツテスト」が出来なかったため、
同日に隣り合わせの「屋外」「屋内」2会場で実施した。
スポーツテストは「50m走・走り幅跳び・ボール投げ・
懸垂・1500m持久走」
体力測定は「握力・上体起こし・長座体前屈・反復横跳び・
立ち幅跳び・20mシャトルラン」
この企画の言い出しっぺの1人である私は、老体に鞭打って、
2会場、全種目に挑戦した。(参加することに意義がある)
昨年より記録が伸びたのは「ボール投げ・懸垂・持久走」、
特に著しく落ちたのは「握力」。
毎日の成果が「1500m持久走」にあらわれたから嬉しいけど、
私が目指している身体能力は「全体のバランス」だから、
これからは少し「握力」を鍛えながら歩こうと思う。
懸垂が少なかったのは、昨年までの重たい体重ではなく、
「握力や腕力」が劣っていたからなんだな、きっと。
実は、月曜日の今日、普段使わない筋肉が悲鳴をあげている。

P.S.
もう3回目のイベントです。興味のある方は、来年、御参加下さい。
他人と比較する必要はなく、あくまで前年の自分との比較ですから。



2014年11月16日(日)
通常「453」kcalの商品が「168」円。

ネットで話題になっても、メモして紹介するまでにはいかず、
飲み会でのネタになるくらいだったが、今回はハマった。(笑)
「日本女子大の生協POP」が、頭から離れない。
「きのこの山」通常「453」kcalの商品が「168」円。
「たけのこの山」通常「426」kcalの商品が「168」円。
文字だけにすると、あまり面白くないかもしれないが、
商品の前に、大きなPOPとして書かれていた画像でみると、
吹き出した、というより、参りました・・とメモをした。
この関連ない数字が並んだだけなのに、私たちの思い込みか、
「安売り」をしているような感覚に陥った。(汗)
たぶん詳細まで確認せず「通常『426円』の商品が『168円』、
そう思って買ってしまった人もいるに違いない。
「通常○○が、今なら○○」というフレーズは、特売の常套句、
私たちは、常日頃「費用対効果」ばかりを考えているからか、
そこに記された内容を気にせず「数字だけ」で判断している、
そんなことを反省させられた「日本女子大の生協POP」である。
こんな表現ができる、頭の柔らかさが羨ましかったなぁ。



2014年11月15日(土)
「よしおちゃ〜ん」と呼ぶ、唯一の人間がいなくなったってこと

ず〜っと一緒に「中学校の同級生限定・混声合唱団」を続け、
時には、透析をしながらも頑張ってきた彼女が不治の病に侵され、
私たちに姿を見せることもなく、あっと言う間に他界してしまった。
彼女は、屈託のない笑顔で、男女ともに人気があり、
私の知る限り、私のことを「よしおく〜ん」「よしおちゃ〜ん」と、
独特のイントネーションで呼ぶ、たった一人の人間だった。
親しみのある女性だっただけに、通夜・告別式と両日参列するつもりが、
なんと両日とも、時間調整できない用事とブッキングしてしまい、
葬儀に参列できなかった。
後悔が残るかなと、自分を責めてもみたが、不思議なことに、
「沖縄の知り合いに『海ブドウ』を箱で頼んでくれない?」と言い出したり、
「よしおちゃ〜ん、うちで採れた野菜だけど食べる?」なんて、
突然、私の職場に現れたこともあったなぁ、なんて
朝からずっと彼女と共有した時間が蘇ってきて、自分でも驚いている。
もちろんこの「気になる一言」にも、ちゃっかり登場していた。
2008年10月01日(水)「そっちの天気は?」と質問した私に、
「普通」(ふつ〜う)と答えた話題が記録に残っていた。
親交があったのに、葬儀に参列できなかったのは、初めてだけど、
その分「訃報」を耳にしてから今まで、想い出が鮮明に浮かんだ。
私のことを「よしおちゃ〜ん」と呼ぶ、唯一の人間が
この世にいなくなったってことなんだよなぁ、淋しいけど。
「しばらくしたら、墓参り行くから、許して・・」って言ったら、
「いいよ、寒いから」なんて言いそうだな、あいつのことだから。

P.S.
来年の干支の人形、どうすんだよ・・楽しみにしてたのに。
うそうそ、56年間お疲れ様、そして楽しい時間をありがとう。
(合掌・合唱)



2014年11月14日(金)
音の粒を揃えることに集中すると・・

映画「楽隊のうさぎ」(鈴木卓爾監督)から。
う〜ん、静岡県浜松市が全面協力したと耳にして、
どんな出来栄えになったのか、と楽しみに鑑賞したが、
最後まで煮え切らない主人公に、不完全燃焼で終えた。
映画として作品評価は、なかなか難しいので、
作品中にメモした、音楽に関する台詞を残したい。
「音の粒を揃えることに集中すると、余計なものは見えなくなるから」
「もっと集中して。音を並べるだけでは音楽にならない、
指揮をしっかりみて、音楽の太い流れを感じて」
「へたくそな演奏がダメな音楽で、
うまい演奏がいい音楽だとは、僕には思えないんだ」
「ティンバニー、一人で勝手に決めつけない。
人の話を聴く、そして話し始める、アンサンブルの中で」
「同じ楽器を使っていても、人の声と同じで、
音色はそれぞれ違います。お互いの音をもっと聴かないと」
「相手を理解しようとしないと、いいバランスは作れません」
「音の粒」って表現、なんだかグッときたけど、
やっぱり、自主上映会レベルの作品かな、申し訳ないけど。



2014年11月13日(木)
入居者様募集中

街で見かけた「気になるフレーズ」だった。
新築賃貸住宅の建設物件に、工事中から事前に入居者を募集、
その意図は理解したが、私が違和感を覚えたのは、
「入居者様募集中」の「様」。(汗)
あれ、いつから「様」が付くようになったのだろうか。
私が知ってる限りでは「入居者募集中」、
当然「(この物件)、入居者を募集しています」の意味だが、
この「入居者様」は、なぜか違和感があった。
そんなに謙らなくてもいいのに・・という感覚だろうか。
(ちなみに「謙る」は「へりくだる」と読み、謙譲の意が含まれる)
「入居者様」は「課長様」「部長様」と同じくらいの感覚、
うまく表現できないけれど、わかってもらえるだろうか。
しかし、インターネットで検索すると、さも当然のように
「入居者様」という単語と「入居者様募集中」というフレーズが
溢れていて驚かされた、というのが私の本音である。
敬語として「尊敬語」「丁寧語」「謙譲語」とあるけれど、
違和感を感じたら、疑ってみるという癖がついているからか、
こんなことも、メモの対象になってしまった。(笑)
街中を歩くと、いろいろな言葉に出会う。
やっぱり、書くネタには困りそうもないな。



2014年11月12日(水)
葛城インターって言われてるんですよ

先週、職場の後輩たちと、久しぶりにゴルフに行ってきた。
年に1度でも、このコンペは回数を確実に重ね、今年は20回目の記念大会。
奮発して選んだコースは「葛城ゴルフ倶楽部・山名コース」
LPGA公認女子ゴルフトーナメント「ヤマハレディースオープン葛城」
で有名な、名門中の名門コースである。
どのゴルフ場よりも管理が行き届いていることを、いろいろな場面で感じ、
プレーヤーへのおもてなしの質の高さを実感した。
天気に恵まれ、同伴者にも恵まれたにも関わらず、私のスコアは
皆に紹介できるものではない、しかし商品はゲットして大満足。(汗)
久しぶりに、キャディさん付きのゴルフで、舞い上がったのか、
私は、プレーよりもキャディさんと話をしながら、芝生の上を散歩した、
そんな感じで、リラックスした1日となった。
さて、この日を思い出すには「葛城インターって言われてるんですよ」。
以前のアクセスは「東名高速道路・袋井ICから8km」だったが、
新東名高速道路が開通して「森・掛川IC」から3km・車で約5分」となり、
抜群の立地条件を背景に、東京や名古屋からの利用者も増えているようだ。
確かに、屋根付きの駐車場に、普段みないような高級車がズラリだったし、
「葛城ゴルフ倶楽部」のためのインターチェンジとも言えなくない。
インターチェンジの強みってこんなところにあるんだ、と理解した。
逆に、アクセスの悪い、山の中のゴルフ場は、これから大変だろうなぁ。

P.S.
実は「葛城インターチェンジ」は、奈良県葛城市・南阪奈道路に実在する。
私と同じ年齢のキャディさんに教えてあげれば良かったかなぁ。(笑)



2014年11月11日(火)
人は皆、何かを待ってる

映画「ターミナル」(スティーブン・スピルバーグ監督)から。
トム・ハンクス主演とあって、楽しみに観始めたら、
現実にはあり得そうもない話題なのに、実話のようにも感じ、
期待どおりの展開に、映画の面白さを実感した作品である。
舞台は、ニューヨークの空港。
彼は、到着したにも関わらず、ある事件がきっかけで、
アメリカへの入国を拒否され、空港内に住み着くことに・・。
「OK?」「OK!!」「プリーズ、プリーズ」程度の英語しかわからず、
意思疎通が出来なかったのに、いつしか、通訳が出来るまでに上達。
その裏には、空港内で出会った「さまざまな人々」の存在がある。
自分も、トム・ハンクスが体験している状況を想像してみたが、
待合のフロアに「YOSHINOYA 吉野家」の看板を見つけた時、
私なら、このコーナーへ飛び込むだろうなぁ、と思ったり、
不思議な体験をしながらの鑑賞となった。(笑)
彼の目的は「約束」を果たすこと、そしてその為には「待つ」。
諦めずにとことん「待つ」、それが最後には「奇跡」を起こし、
「運命」へと繋がっていく。
目的は「約束」、手段は「待つ」、人生、これに尽きる。
「待ちわびるだけの一生」は空しいとは限らない、
だって「人は皆、何かを待ってる」のだから。



2014年11月10日(月)
「涙いっぱい」より「鼻水たら〜」の演技に感激

NHK大河ドラマ「軍師 官兵衛」から。
今回は話の展開よりも、出演者の演技力に触れたい。
以前は、悲しい時に涙腺が緩み、しだいに涙がいっぱいになり、
感極まって、手で拭うのも忘れ、目から涙がこぼれ落ちる。
その演技を目にし自然に涙が溢れるなんて、さすが俳優さんだなぁ、と
感心していたが、もっと驚いたのは、鼻水を垂らしながら泣く演技。
振り返れば「もう官兵衛は死んだのだ」と泣き叫びながら、
小寺政職を演じていた、片岡鶴太郎さんの鼻からは、鼻水がたら〜。
愛する夫を殺されたと知って、静かに泣く妻・光(てる)を演じていた、
中谷美紀さんの鼻からも、鼻水がたら〜。
そして、右近の裏切り、妻の裏切りに悔しさを滲ませながら、
荒木村重を演じていた、田中哲司さんの鼻からも、鼻水がたら〜。
そして今回の「秀吉最期」のシーン。「秀吉」を演じた、竹中直人さんと
「官兵衛」(如水)を演じた、岡田准一さんの鼻からも、思いっきり垂れた。
今まで観続けてきた、NHK大河ドラマの放送で、
こんなにも俳優さんたちの鼻水をメモしたのは、私だけかもしれない。(汗)
しかし、ずっと画面を観ていて、1度も「汚い」と感じなかったし、
これまた、俳優さんたちの役になりきる真剣さが伝わってきた。
ここまでの演技だからこそ、毎回真剣に観てしまうんだな、きっと。



2014年11月09日(日)
聴き入っていた・聞き惚れていた・(我慢して)聴いていた

中学生時代を一緒に過ごした同級生で結成し、月に1度の練習を重ね、
町の芸術祭(発表の部)に参加し始めてから、9年目を迎えた。
今回の発表曲は「心の旅」と「家族になろうよ」り2曲。
今年は、個人のいろいろな都合で、当日参加できる人が少なく、
参加も危ぶまれたが、せっかく練習してきたんだから・・を理由に、
1年に1度の舞台に立った。
参加当初、観客を前に舞台で歌うだけで、足がガクガクしていたのに、
9回目を迎えると、舞台から観客の様子を伺う余裕が生まれ、
ランチを兼ねた打ち上げでは、その様子を私が皆に伝え、大爆笑になった。
「『心の旅』は、一緒に口ずさんでいる人もいたし、良かったんじゃない?」
「チューリッブの曲だし、知っている人も多かったしね」
この報告には、みなも頷いていたが、2曲目の「家族になろうよ」は、
ランチ会場に響くほどの笑い声が溢れた。(汗)
「福山雅治さん作詞作曲」で、テレビでも耳にする静かな曲だったし、
「歌詞を観客に聴かせるつもりで歌おうよ」と、直前のアドバイスを受け、
自分ではけっこう「しっとり」と、大人のムードで歌ったつもりなので、
「みんな、私たちの歌を聴き入っていたよ」と報告したからだ。(笑)
「ちょっと評価高すぎじゃない?」なんて言われ、さらに調子に乗って
「いや、聞き惚れていてかも・・」と言い直して、大爆笑となった。
「聞き入る」は、聞くことに集中して、じっと聞くの意味。
「聞き惚れる」は、聞いてうっとりする意で用いられる場合が多い。
そうか・・やっぱり「我慢して、聴いていたよ」くらいでよかったな。