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| 2014年07月21日(月) ■ |
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| 無数の魂の爆発が、二千トンの鉄の塊を宇宙へ運ぶ |
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映画「宇宙兄弟」(森義隆監督)から。 台詞の主は、アポロ11号の人類初の月面歩行をおこなった オルドリン宇宙飛行士。「Edwin Eugene "Buzz" Aldrin Jr」 ロケット打上げを遠くから眺めていた彼が、 座っていた椅子には「BUZZ ALDRIN」の名が刻まれていた。 彼が主人公に訊く。 「お前さん、あのでかいロケットの動力を知ってるか? それは『人間の魂』だ。 ロケットの乗り込んだ宇宙飛行士たちの勇気と情熱。 それを支える地上の技術者たち。 彼らエキスパートの英知とプライド。 そして見守る人々の希望と祈り、そして敬意。 そうした無数の魂の爆発が、 あの二千トンの鉄の塊を宇宙へ運ぶんだ。 つまり、お前のその面倒くさい心の内のモヤモヤも、 あのロケットが飛ぶのに少し役立つのさ」 「ところで、あんた誰なんだ?」 「遠い昔に、月を歩いたことがある、しがない老人さ」 このシーンでグッときてしまった。 オルドリンと言えば、アームストロング船長が 人類の歴史に名を残すほど注目された影に隠れて、 「月面に降り立った二人目の人類」という名誉を 「遠い昔に、月を歩いたことがある、しがない老人さ」 という表現をしたことに、私の心が動かされた。 あんな重たいロケットが飛ぶ仕組み、納得してしまった。
P.S. 月面着陸は、1969年7月20日。(昨日だったのを忘れてた) でも、着陸場所が「静かの海」(今日は「海の日」だから) まぁ、ネタとしては、タイムリーということで。(笑)
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| 2014年07月20日(日) ■ |
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| コンタクトレンズを捨て、眼鏡、ヒゲ、丸坊主。 |
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長泉町教育委員会・男(ひと)と女(ひと)のチャレンジらいふ講座 メインテーマ「〜見つけよう!本当の自分らしさ〜 『オトナの楽校』で学ぶ、本当の自分を見つける旅!」 講師「(株)ビオファームまつき 松木一浩氏」 演題「自分らしい生き方を見つけよう!」から。 今まで積み上げてきたキャリアを投げ捨てようと考えたきっかけ、 生き方を変えようと思った時の行動は、彼らしいと思った。 東京のレストランなどのサービス業は、ほとんど毎日、最終電車で帰宅。 もちろんその最終電車は満員。それもほとんど酔っぱらい・・ その雰囲気を観ているのが嫌になった、と語り、 東京の生活に行き詰っていたことも、さらっと紹介してくれた。 「どこかで農業でもやりながらのんびり」と当時の気持ちを語りながら、 「こんなこと言ったら農家の人に怒られるよね」と気遣いを忘れない。 「その時、その時、いいと思う方向に進んできた」と照れながらも、 今までの自分を捨てるために、彼が起こした行動は、私を驚かせた。 それが「コンタクトレンズを捨て、眼鏡、ヒゲ、丸坊主」。 今までサービス業として御法度だったものに「挑戦」したらしい。(笑) 転職には、これくらいの覚悟がいるのかも、とメモしながら笑った。 有機野菜のフィロソフィ(哲学)は「ある程度、虫にあげてもいいよね」 そして「種を3粒、蒔きなさい。(全部、収穫するのではなく) 空の鳥のため、土の中の虫のため、自分たち人間のため」 やっぱり、生きるための哲学ってカッコいいなぁ、誰の言葉でも。
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| 2014年07月19日(土) ■ |
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| スパイダーマンって、クモだって知ってた? |
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映画「そして父になる」(是枝裕和監督)から。 子どもの取り違え事故をテーマにしながらも、 どこにでもいる「父・子」のコミュニケーション、 その難しさを感じながら、メモを振り返った。 物語の前半とラスト、2度に渡って登場したフレーズ、 「スパイダーマンって、クモだって知ってた?」 息子の知らないことを教えてあげるのも、父親の役割。 さらに、息子が自慢げに話すことに、へぇ〜と 驚いてあげることも、父親の役割、と教えてもらった。 「もちろん知ってたよ」と大人の会話をするのではなく、 「ううん・・初めて知った」と答えてあげることが、 子どもの好奇心をくすぐることになるし、 パパの知らなかったことを、自分が教えてあげたという ちょっとした自慢から、子どもは自信がついていく。 だが、子どもとの時間を最優先する父親は羨ましいけれど、 実際は、仕事を最優先しなければならないのも現実。 だからこそ、些細な会話で子どもとの関係を保つ努力は、 こういった何気ない気遣いが必要になるのだろうな。 もっと早く知りたかったなぁ、こういうことって。(汗)
P.S. 子どもが弾くピアノ曲「チューリップ」がキーワード。 「どの花みてもきれいだな」が、子育ての基本だものなぁ。
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| 2014年07月18日(金) ■ |
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| 京都の露天商には、語学が必要 |
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ざっと書き出してみた、今回の家族旅行(京都)。 (1日目) 祇園祭・前祭山鉾巡行 法華宗大本山・本能寺(織田信長公廟)拝観 神幸祭神輿渡御 八坂神社拝殿廻し石段前差し上げ 先斗町で京料理(京都地酒付き(笑)) (2日目) 鴨川(早朝)散策 鞍馬寺・貴船神社(七夕まつり飾り・水おみくじ) 京都府立植物園・京都府立陶板名画の庭 山寺 後藤美術館コレクション展(バルビゾンへの道) 近いうちに、写真や動画を整理しなくては・・と思うが、 一番驚いたことは、外国人が多かったこと。 近くで会話を耳にすると、ほとんど「中国語」、 台湾やフィリピンらしき音・英語・フランス語の音も耳にした。 (それに比べ「韓国語」は、少なかった気がする(汗)) もっと驚いたことは、たぶん学生時代に考えられない、 露天商の若いつっぱった感じの男の子が、中国語や英語を駆使して、 お好み焼きやフランクフルトを売りさばいている風景。 だから「京都の露天商には、語学が必要」を残しておきたい。 笑ってしまうような会話だけど、その必死さが伝わってきて、 私は、けっこう感激してしまったのも事実。 これから、2020年の東京オリンピックが近づいてくるにつれて、 外国人がもっともっと増えてくるのだから、どんな職業でも 語学が必要になるんだろうなぁ、きっと。 京都の景観政策、外国語表記・・見習うところは見習わなけりゃな。
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| 2014年07月17日(木) ■ |
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| 大人の家族旅行の形、見つけました |
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早々と厚生休暇をいただき、妻・娘と3人で、久しぶりの家族旅行。 目的地は京都、そう、祇園祭に合わせて1泊2日、京都の旅。 もちろん、メモ魔の私は書きたいことがいっぱいあるけれど、 一番の収穫は「大人の家族旅行の形、見つけました」ってこと。 子どもが小さいと、子ども中心に計画された旅行になるけれど、 子どもが大きくなるにつれ、なかなか家族旅行もままならない、 そんなモヤモヤがあったけれど、今回の旅行でヒントを掴んだ。 娘と親は当然「年齢」が違い、妻や娘と私は「性別」が違う。 もちろん、3人とも性格や行動パターンも同じとは言えない。 そんな些細なことが原因か、必ず、誰かがイライラしたり、 ケンカ腰の会話になってしまったりして、どこか負の部分を抱え、 思い出話に花が咲かないのが、今までのパターン。 だからこそ、今回は楽しかったねと言える旅行を、と考えていた。 「1日目はみんな一緒に行動し祇園祭を堪能し、先斗町辺りで夕飯。 2日目は、別行動。帰りの新幹線のホームで待ち合わせね」 そんな旅行ができるのも、大人だけの家族旅行ならでは・・と 気付いた。(結局は、妻と娘は一緒に行動したらしいが・・(汗)) 帰りの新幹線で、これまた自由に買ってきた駅弁や夕食を、 口に運びながら「今日はどこへ行ってきたの?」と訊かれ、 写真や動画を見せながら、得意げに説明することも出来た旅行。 このパターンの家族旅行、もう少し続けてみようかな。
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| 2014年07月16日(水) ■ |
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| 同じ話でも、テーマが違うと気付きも違う |
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隣町で「男女共同参画社会」関連の講演会があり、 講師が「ビオファームまつき 松木一浩さん」、 演題「自分らしい生き方を見つけよう!」だったので、 夜7時からだったが、参加させていただいた。 ほんの数ヶ月前に彼の話を聴いて、多くの気付きをもらい、 「畑の一年を伝える」「畑の仕事をライブで伝える」という コンセプトの話題で、気になる一言を書いたばかりだったのだが、 彼の気さくな話し方に惹かれ、もう一度聴きたい、と会場に入った。 そこで私は、今までにない経験をすることになった。 講演前に「前回のお礼」を含め、軽い挨拶を交わした時、 「前回と同じ話ですよ」という彼の言葉を信じず、有機農法といった 全く違うジャンルをどう結びつけるのか、とても関心があった。 もちろん、話す時間も対象者もテーマも違うのだから・・という 私の思い込みもあったが、彼は前回と同じく、笑顔を絶やさず、 ほとんど同じ内容を、丁寧に話してくれた。 そして帰宅後、メモを整理し講演内容を振り返ってみると、 前回とは違ったフレーズのメモが溢れていた。 この驚きは、何十年前に楽しんだ、映画や書籍の感想と、 現在鑑賞し直したり、読み直した時に感じる違和感とは、 明らかに違う気がする。まだ数ヶ月前に聴いた話だから・・。 だから「同じ話でも、テーマが違うと気付きも違う」を残そうと思う。 今日の講演の気付きは、また近いうちに取り上げたい。 講演会って、聴講する側の意識が、大切ってことなんだなぁ。 また1つ、面白い「講演会」の楽しみに気付いちゃった。(笑)
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| 2014年07月15日(火) ■ |
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| 約1000年間、芸術のモチーフになっている「富士山」 |
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日本大学国際関係学部・市民公開講座(平成26年度上期) 統一テーマ「富士山 世界遺産登録とその魅力」 講師「日本大学国際関係学部教授 神山眞理氏」 演題「絵画にあらわれる富士山」から。 様々な年代の様々な画家の富士山をスライドで紹介しながら、 「発見しながら、観てもらいたい」と話し始めた。 配布された文字資料は「家に帰ってから思い出すため」と 会場の電気を暗くして観た「富士山の画像」は迫力があった。 鎌倉時代の富士山図から現代まで、本当に多くの画家が、 自分の想いを筆に託して、描き続けている。 江戸時代を代表される、葛飾北斎・歌川広重などの版画も含め、 どのように「富士山」を表現したのか、大変興味があった。 もちろん、絵画だけでなく、文学・音楽・工芸等、 その表現方法は、多角的に広がっている。 近年では、写真や映像といった「デジタル表現」も加わり、 その魅力は、これからも続くと思われる。 「約1000年間、芸術のモチーフになっている『富士山』」は 世界にも珍しい山と言えそうだ。 これが「世界文化遺産」となりうる根拠であり、 日本人の誇りとして、これからも作品が残されていくだろう。 文化芸術の専門家が残した 「日本の場合、四季が文化を作ってきた」のフレーズは、 一年中、文化が堪能できることを気付かせていただいた。
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| 2014年07月14日(月) ■ |
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| 柿田川で、冷た〜いと思うの、すごく大事だと思うよ。 |
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講師「地元出身の絵本作家・宮西達也氏」 演題「絵本の世界を通じた豊かな心づくり」から。 母校での講演は初めてなんですよ、とちょっと照れながら、 1部「低学年(1〜3年)」2部「高学年(4〜6年)」を対象に、 自作の絵本の読み聞かせを交え、楽しい時間を過ごした。 作品「うんこ」では、「みんなで、ここでしてみようね」と言い、 「せぇの・・う〜ん」と大声で、その真似をしてみせた。 そんな話の中で、彼の作品のほとんどは、自分が小さいころに 遊び親しんだ、柿田川をはじめとした清水町の自然が、 大きな影響を与えていることを、子どもたちにもわかるように 丁寧に、そしてゆっくりとこう話した。 「柿田川で、冷た〜いと思うの、すごく大事だと思うよ」 「きれ〜い」ではなく「冷た〜い」という感覚の大切さ、 これをしっかり伝えていて、すごいなぁ、と感じた。 柿田川の河岸を教材園としてもつ小学校だからこそ、 この言葉は、子どもたちの心に残っていて欲しいし、 大人になった時、自分の原風景として、柿田川を思い出して欲しい。
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| 2014年07月13日(日) ■ |
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| 親分のいない「Remyの会」 |
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妻の知人が出演するというので、一緒に足を運んだ音楽会。 ピアノ演奏を中心に、ソプラノ独唱・ハープ演奏などもあり、 久しぶりに、生の楽器の音を耳にして、癒された。 メンバーは、音大を卒業してから、結婚・子育てといった、 普通の生活に追われながらも、音楽を身近に置き、 今は指導する立場になっても、いつまでも勉強しましょうよ、 そんな前向きな気持ちを持った女性たちばかり10人。 私が気になったのは「Remyの会」という会の名前。 「レミー」と言えば、映画「レミーのおいしいレストラン」を 思い浮べたが、音楽家たちが「レストラン」というのも妙だし、 きっと「どこか外国の作曲家?」程度の想像しか出来なかった。 ところが、演奏終了後に「Remyの会」の説明があった。 音楽家だから「ドレミファソラシド」という音階の一部らしい。 それなら「ドレミの会」でも良さそうだが、そこで一ひねり。 「ド」という音符の親分みたいな存在がいない、 みんなで切磋琢磨して、一生勉強していきましょうという意味で 「レミの会」・・「Remyの会」と名付けたようだ。 う〜ん、奥が深いなと、嬉しくなってメモをした。 会の名前は、飲食店の名前と同じくらい興味関心がある私は、 「何か意味があるんですか?」とついつい訊いてしまう癖がある。 そう言えば、私が長年、賛助会員として参加させていただいている 「働く女性の会 A.T.G」も「明るく、楽しく、元気よく」の略。 会の名は、参加メンバーを想像させる大切なファクターだな。
P.S. 「音符の『ド』は親分的存在」って発想、これには笑えた。 私には、この視点は全くなかったから・・(汗)
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| 2014年07月12日(土) ■ |
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| カタカナの「ト」の字に「一」の引きようで |
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自分の名前に関係しているからか、以前から気になっていたフレーズ。 「カタカナの『ト』の字に『一』の引きようで 『上』になったり『下』になったり」・・・ 文字数からいうと「短歌」なんだけど、川柳のように、 ちょっとひねくっているところが好きある。 最初に耳にしたのは、落語の演目「目黒のさんま」だったかなぁ。 上手いことを言うなぁ、とメモしたのを覚えている。 だから「世の中は「中」がいい。「中」という字は口を書いて、 上下へ棒が抜けてます。だから上下へ口がきける」と解釈するのだろうが、 「一」の字は、心の置き場所、という言い方も出来る。 自分が、どこに「一」を置くかによって、その人の気持ちが表現される。 「ト」の字の上に「一」を引いたら「下」、下に「一」を引いたら「上」、 この正反対の結果が、私には面白くてメモをした。 本人は、上から目線のつもりでも、周りの者からは「下」の評価、 逆に、自分の心を下に置くと、周りの者からは「上」の評価が得られる。 「実るほど 頭(こうべ)を下げる 稲穂かな」 「下がるほど 人は見上げる 藤の花」 昔の人は、こんな表現が本当に上手く、いつも感心させられることばかり。 「上の人は下の気持ちがわからない」「下の人は上の気持ちがわからない」 そんな使い方だけは、したくないなぁ。
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