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しもさんの「気になる一言」
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2014年02月01日(土)
一月の計は朔(ついたち)にあり

正月の一言で「一年の計は『1月2日』にあり」と書いた。
この時「一年の計は元旦にあり」は諸説あることも話したが、
中国の書物「月令広義」以外の説に、毛利元就の言葉説がある。
彼も、家臣に向かって「年の初めに一年の事をじっくり考える。
それが本当の祝いというものである」と言ったとされるから。
彼が家臣に伝えた台詞は、
「一年の計は春にあり、一月の計は朔(ついたち)にあり、
一日の計は鶏鳴(一番鶏が鳴く早朝)にあり。」
今回の注目は「一月の計は朔(ついたち)にあり」であり、
毎月1日に、その月の計画や準備が大切であることを教えている。
う〜ん、私の場合、前月の末日まで精一杯生ききり、
1日は前月のふりかえりと反省をしながら、改善点をみつけて
2日から新しい月のスタートとして考えたいのだが、
こんな高度情報社会で、そんな悠長なことは言ってられないから、
毎月1日の午前中に振り返り、午後に計画を立てることにしたい。
でも「一年の計は『1月2日』にあり」だけは譲れないな。
それくらい、じっくり時間を掛けて前年を振り返って欲しいから。



2014年01月31日(金)
風吹不動天辺月

映画「清須会議」(三谷幸喜監督)から。
三谷幸喜作品に限らず、掛軸などに書かれている言葉が作品のキーワード、
そんな視点で、多くの作品に使われている文字を暗闇でメモしてきた。
ほとんど「禅語」関連が多いけれど、今回もみつけて嬉しくなった。
今回は「風吹不動天辺月」
やや崩れた書体だったけれど、何度か登場したのでなんとか読めた。(笑)
読みは「かぜふけども どうぜず てんぺんの つき」
禅語なので解釈はいろいろあるだろうけれど、
雲は風によって流されるが、天上の月は流されることなく堂々と輝いている。
微動だにしない心を持つことの大切さを、監督は「清須会議」を通して
伝えたかったのか・・と自分なりに解釈した。
どんな誘惑にも惑わされない、強い信念や意思こそが、
世の中を引っぱっていく気がしてならない。
この禅語、ネットで調べたら実は、対になっている。
「雪圧難摧澗底松」(ゆきおせども くだけがたし かんていのまつ)
谷あいの厳しい環境の中で生え育った松は大雪でもびくともせず、
堂々としている、転じて前述のように、強い心の大切さを表現している。
三谷作品なら、きっとどこかにセットされていてもいいんだけどなぁ、
私の見落としか・・DVDになったら、また観直してみたい。
「会議も戦」と考えて臨んでいた秀吉、本当に動じなかったなぁ。天晴れ。



2014年01月30日(木)
「新しい出会いを生む」と「大切な人たちとの関係を育む」

講師「高橋誠」氏(LINE株式会社 政策担当)
演題「『LINE』の仕組みや子どもにネットを使わせる際の
注意事項について」から。
ネットの世界は、今では死語とも言える「パソコン通信」の
時代からWEB日記を書いているから、多少は知識があると
臨んだ研修であったが、ものの見事に砕かれた気がする。
特に「スマホ」のアプリに関する知識は、無いに等しかった。
特に「LINE」と呼ばれるアプリに関しては、
知識がないよりもまだ悪い、大きな誤解をしていたから。
これだけ全世界に急速に普及したアプリが日本製というだけで
称賛に値する(使いやすさで全世界に受け入れられている)のに、
何も知らない私たちは、子どもたちのいじめの原因となる・・
とばかり、日本のマスコミ報道に振り回されている。
そんなことに気付いたのは、一般的なSNS(facebook・mixi)と
「LINE」とのコンセプトの違いを知ったから。
勿論、どちらが優れている、劣っているということではない。
一般的なSNSのコンセプトは「新しい出会いを生む」、
この機能を活用し、私も多くの人と繋がることができている。
「LINE」のコンセプトは「大切な人たちとの関係を育む」、
だから「知らない人とのやり取りが、しにくいシステム」であった。
違いは「新しい出会いを生む」と「大切な人たちとの関係を育む」
今まで「ラインってスマホのチャット?」程度の認識だったから、
今回、この違いを知ったことは大きな成果だったと思う。
コンセプトが違うのに、同じように扱うからトラブルが起こる。
子どもたちにも、その違いを教えないと解決しないんだな、きっと。



2014年01月29日(水)
あんた、アンチいないの?、まだまだね

なんの番組だったろうか?、いやいや、You-tubeで観たのだろうか、
HKT48で大活躍の指原莉乃さんを探していて見つけた、
屋台ラーメン屋での「小林よしのり」VS「指原」トーク。
小林よしのりさんは、AKB48に詳しく、たぶん彼女が好きなのに
敢えて「アンチ指原」とプログに書いている気がした。
(あまり事情に詳しくないので、間違っていたらごめんなさい。)
その時の私の関心事は、アンチについて語っていた2人の姿。
小林さん「アンチが必要なんだよ、本物にはね」
指原さん「一番のファンですね、アンチは」
小林さん「だから、若い子たちに言ってあげればいいよ。
あんた、アンチいないの? まだまだねって」
何気なく観たので、しっかりメモの準備をしてなかった。
だから、こんな感じだった、としか言えないけれど、心に残った。
アンチがいるってことは、その分野で本物になったという証拠。
みんなにチヤホヤされて喜んでいるようでは、まだまだ甘い、
そんな小林さんのアドバイスを「じゃあ、私も成長したってこと?」、
そんな感覚で「アンチ」を受け止めていた指原さんのプラス思考に、
驚くとともに、彼女のパワーが羨ましかった。
この感覚って、中間管理職の私たちにも通用する考え方だろうか。
・・・でも「アンチ・しもさん」って言われたら嫌だな、やっぱり。



2014年01月28日(火)
キャラクターは、基本的に、コンパスで描ける円

書籍「わたしが正義について語るなら」
(やなせたかし著・ポプラ出版刊・158頁)から。
キャラクターの作り方・考え方は、とても参考になった。
これって、企業秘密じゃないの?と思うのだが・・(笑)
「アンパンマンシリーズに出てくるキャラクターは、
基本的に、コンパスで描ける円にしています。
作りやすい、描きやすい、間違いがない。
こけしは、同じ基本形の上に描いていきますが、それと同じ。
基本形は同じだけれど、それに違う個性を持たせていくというやり方です」
そう言われて、アンパンマンシリーズに出てくるキャラクターを観察すると、
たしかに、基本形は同じなのかもしれない。
目の形や顔の色、服装などを少し変えるだけで、違ったキャラクターになる。
巷では「ゆるキャラ」と称して、多くのご当地キャラクターが生まれたが、
絵と立体の違いはあるにしても、この基本は変わらない気がしてきた。
逆に考えると、誰が描いても「作りやすい、描きやすい、間違いがない」、
そんなキャラクターが、これからの時代、生き残っていくのかもしれないな。
「キャラクターが良ければ、物語は面白くなる」
こう言い切った「やなせたかしさん」も94歳で他界した。
彼の言葉を信じて、素敵なキャラクターを育てていこうっと。



2014年01月27日(月)
1冊で「33話の気になる一言」が書けてしまいそう

書籍「アンソロジー カレーライス!!」(PARCO出版刊・239頁)から。
33人の著名人が書いた「カレーだらけ」のエッセイ集。
なんと印刷されている紙までが、カレー色。(笑)
表紙を捲るだけで、カレーの匂いが漂ってきそうな、
カレー好きの私にとっては、たまらない1冊となっている。
カレー好きの人が、この本を読んでみて
「すぐにでも、カレーが食べたくならなかったら、
その人は本当のカレー好きではないな」と思ってしまうほどの内容だ。
最初は「ライスカレー」と「カレーライス」の違いや、
カレー粉に何を混ぜるか、など、メモをしまくったが、
33人、ぞれぞれ「カレー」に対する想いがあり、そのたびに頷きながら、
メモが溢れてしまうことになり、珍しく、一つに選べない事態に陥った。
どんなにメモが多くても、必ず一つのフレーズに光を当ててきたのに、
今回ばかりは、選べそうもない。
言い換えれば「1冊で『33話の気になる一言』が書けてしまいそう」だから。
そのうち、少しずつ、少しずつ、カレーに対する自分の想いも込めて、
書いていこうかな、と考えている。

P.S.
カレー好きの方、読みたくなったら連絡ください、この本お貸しします。
読後の感想会は、もちろん「カレー」を食べながら、是非。



2014年01月26日(日)
「ノロ」と「テロ」で「オロオロ」

最近、新聞・ネットの文字を眺めていると、
「○ロ」という言葉が頻繁に使われていることがわかる。
「ソチ・オリンピックのテロ対策」「ノロ流行拡大 手洗い徹底を」
こんな具合に略されるが、本来の言葉を忘れてはいないだろうか。
「テロ」とは英語の「テロリズム」(Terrorism)を略した和製英語。
政治的な目的を達成するために
暴力および暴力による脅迫を用いることを言うようだ。
「ノロ」とは「ノロウイルス(Norovirus)」の略、
非細菌性急性胃腸炎を引き起こすウイルスの一属である。
さて、巷の話題で「○ロ」を探したら、意外と見つかった。
映画館や本屋さんで目につくのは「(永遠の)ゼロ」だし、
音楽の部門では、だれそれが「ソロ」活動を開始した・・等、
本当に、毎日、いくつも「○ロ」を目にしていることがわかった。
そんな最近の生活感覚を文字にすると、
「『ノロ』と『テロ』で『オロオロ』」となって、気になる一言。
調子に乗って、その他の「○ロ」を考えてみたら
セクシャル・ハラスメントは「エロ」行為だし、
沖縄や東京では選挙の争点で「シロ・クロ」を付けようとしている。
あぁ、こんな時だからこそ、寿司屋のカウンターにじっくり座り
「トロ」でもつまんで、のんびりしたいなぁ。(お粗末でした)



2014年01月25日(土)
大喜利は、チームワークの笑い

第5回清水町地域交流センター寄席・泉のまち古典芸能鑑賞会、
出演は、真打(三遊亭楽之介さん、三遊亭全楽さん、三遊亭楽生さん)
二つ目(三遊亭橘也さん、三遊亭好の助さん)らの噺家5人と
バイオリン漫談(マグナム小林さん)。
同じ噺家でも、こんなにいろいろな話し方があるのか、と思うほど、
それぞれが独特のリズムやスピード、声の大小や艶、色気、
さらに間の取り方なども違っていて、飽きさせない話芸を持っていた。
東京の寄席以外で、こんなに多くの落語を耳にしたのは初めてだったし、
色物と呼ばれる芸も「紙切り」や「マジック」「漫才」、
傘の上でいろいろなモノを回す大道芸(?)しか知らなかかったが、
「バイオリン漫談」というジャンルに驚かされた。
さらにさらに、今年度は出演者全員で「大喜利」まで開催、
静岡県東部でははじめて、と説明に、言われてみれば・・とメモをした。
最近、全国各地、いろいろな場所で落語の独演会などが開かれているが、
テレビ番組「笑点」でお馴染みの「大喜利」は、なかなか耳にしない。
これぞまさしく、チームワークの笑い、なんだと実感した。
だから今回は「大喜利は、チームワークの笑い」と記したい。
この大喜利、ひとりだけが面白くて座布団を重ねてもつまらないし、
出演者の中でも、ボケ役と突っ込み役があったりして、大爆笑となる。
解答は事前に考えてあるのかと思ったら、本当に即興のようだ。
たしかに、あまり打合せをしてあっても面白くないだろうしなぁ。
その場の雰囲気で、咄嗟に自分の役割を決めている気さえした。
来場者にとって、大満足の「大喜利」だったのではないだろうか。
「大喜利」の演目がある落語会、また探して行ってみようっと。



2014年01月24日(金)
ポリーブ、取りますよ、いいですか?

昨年のクリスマス・イブに受診した「人間ドック」で、
「便潜血」が引っ掛かって、再検査。
予約がやっと取れて本日「大腸の内視鏡検査」となった。
以前も一度引っ掛かったことがあったが、再検査では異常なし。
今回も、検便の前日に歯を磨き過ぎて歯茎から血が出たかな、
それとも、また痔かな?なんて、軽い気持ちで再検査に臨んだ。
前回は、バリウムの検査だったが、今回は、内視鏡検査。
なぜ、内視鏡を選んだのか自分でもわからないけれど、
結果は6mm大のポリープが見つかって、正しい選択だった。
初めての内視鏡だから、周りの人には、壁に当たると痛いよ、と
「麻酔」を勧められたが、自分では「麻酔なし」で受診し、
出来ることなら、画面で自分の大腸内を観てみたかった。(汗)
「大きさによっては、検査と同時に切除します」と説明されても、
どうもピンとこなかったのが本音であるが、
いざ「ポリープ発見」となると、ちょっとドキドキの体験だった。
そんな時、先生が、私の肩をトントンと叩き、一言。
「ポリーブ、取りますよ、いいですか?」・・(これを記録に残したい)
先生、内視鏡を入れてポリープが見つかって、切除するけどいい?って
訊かれて「いやです」なんて答えないでしょ、と心で思いながら、
痛くないように、お願いします・・と祈るだけだった。(笑)
痛くもなく、無事ポリーブを切除して、今こうして日記を書いている。
ふりかえれば、事前の「下剤2リットル飲む」ほうがキツかったし、
検査切除後の「ガス」(?)連発のほうが恥ずかしかったなぁ。
まぁ、明日からしばらくの間、アルコールはドクターストップ。
これが一番、辛かったりして。(我慢、我慢)



2014年01月23日(木)
こんな小さな播磨が、世の全てじゃないぞ

NHK大河ドラマ「軍師 官兵衛」から。
軍師・官兵衛の生き方が知りたいのに、
これから毎回「孫子」の兵法が出てくるのかなぁ、と
楽しみであるけれど、複雑な心境である。(汗)
大事な人を敵の奇襲で亡くした官兵衛は、気持ちがおさまらない。
そんな彼に向かって、祖父、黒田重隆がこう諭した。
「今のお前は、怒りにまかせているだけ、頭を冷やせ」。
そして「こんな小さな播磨が、世の全てじゃないぞ」と
大局観を植え付けたとも言える。
さらに、祖父の意を汲んでか、父、黒田職隆は、
息子、官兵衛を、世界と交流している「堺」に送り出す。
「井の中の蛙になるな、お前の知らない世界を肌で感じて来い」
そんな気持ちがあったに違いない。
そして官兵衛は、堺の商人の「戦」を間近で知ることにより、
あらためて、怒りに左右されていた自分の小ささを認識する。
「世界は広い、とてつもなく広い。俺には分からないことばかりだ」
坂本龍馬のときも、こんなシーンがあった気がするが、
歴史を動かす人物のドラマには、必ずこういった
「カルチャーショック」が付きものだ。偶然だろうか?


P.S.(今回の兵法・・番組では途中で切れた気がするのですが・・)
「怒りはもってまた喜ぶべく、憤りはもってまた悦ぶべきも、
亡国はもってまた存すべからず、死者はもってまた生くべからず。
ゆえに明君はこれを慎み、良将はこれを警む。
これ、国を安んじ、軍を全うするの道なり。」

(インターネットで見つけた、わかりやすい訳)
君主、将軍は、一時の怒りにまかせて戦争を始めてはいけない。
国益に合えば軍を動かし、国益に合わなければ軍を動かしてはならない。
怒りが喜びに変わることがあっても、滅んだ国は元には戻らず、
死んだ者が生き返ることもない。
だから、聡明な君主、優れた将軍は、軽率に戦争を始めない。
これが国家を安泰にし、軍隊を保全する方法である。