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しもさんの「気になる一言」
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2013年12月23日(月)
課長、仕事の時より真剣な顔してました・・

ジオラマアーティスト・田村映二さんの作品展
「夢國旅日記」も残すところ、あと3日となった。
今日は、田村氏本人と、助手の方々の指導を受け、
かねてより体験してみたかった「シャドウボックス」に
チャレンジすることとなった。
「シャドウボックス」とは、同じ絵を何枚か用意し、
カッターで部分的に切ったものを、
貼り合せたり、重ねたりすることによって
立体感や遠近感をつけて作る半立体的クラフトであるが、
やはり(笑)ハマってしまった。
細かい作業を2時間半、集中することの楽しさを知ったし、
苦労して出来上がった時の達成感ってこんなだったのか、と
小さい頃、細かいプラモデルを作り上げた時に感じた
何ともいえない充実感が戻ってきた気がする。
周りで私の作業を眺めていた、わが課のスタッフに、
出来上がった作品を見せて感想を訊いたら、
「課長、見たことのない怖い顔をしていましたよ」
「課長、仕事の時より真剣な顔してました・・」
感想は様々だったが、彼らが周りで観ていたのも忘れて、
本当にびっくりするくらい作業に没頭していたと言える。
「集中する」って、こういうことか、楽しかったなぁ。



2013年12月22日(日)
「もったいない」とは「命の大切さを伝える言葉」

講師「真珠まりこ」さん(絵本作家)
演題「もったいないばあさんと考えよう、世界のこと」から。
今年の春に開催した、絵本作家・宮西達也さんの原画展で知り合い、
わが町が今年度「道徳教育」に力を入れていることを伝えながら、
「もったいない」をキーワードに、まりこさんの力を貸して欲しい、と
密かに、ラブコール(笑)を送り続け、先日、その願いが叶った。
地元小学校の1年生から6年生に向けて、さらに町民に向けて、
「もったいないばあさん」の読み聞かせから始まり、
世界の子どもたちの悲惨な現状を話しながら「もったいない」とは、
「ケチ」とは違うことを教えていただいた。
幾つかのメモから、今回私が選んだのは「もったいない」の定義。
「もったいない」とは「大事にしようね」ってことだし、
「命の大切さを伝える言葉」であることを、改めて知った気がする。
またそんな話を、小学校1年生が約50分間、真剣に耳を傾けていたことに対し、
私は驚いたとともに、ちょっぴり嬉しくなってしまった。
話を終えた後、子どもたちが「今日は給食を絶対に残さないよ」と、
先生に感想を残したと言う。(これまた嬉しいことじゃないか)
「ケチ」は執着だけど「もったいない」は愛情なんだよねぇ、まりこさん。

P.S.
「忘れないうちに言おうと思って・・」と続けた「和食」の話、
「生物の繋がりを知ることで、自分を知るきっかけになる」
この生物の多様性の話は、また機会をみつけて取りあげたいと思う。



2013年12月21日(土)
知性と品格を磨いた女性には、世の中を変える力があるんですよ

NHK大河ドラマ「八重の桜」(最終回・いつの日も花は咲く)から。
あっと言う間に、最終回を迎えてしまった感じさえするが、
日本が、幕末から明治という大きく変わろうとしていた時代に、
「始めたことは、極めるまでやめない」
「新しいことを学ぶのは、面白いから」と好奇心旺盛の八重を、
毎週、テレビ画面から応援し続けいた1年だった気がする。
彼女は、同じ時代に生きている女性たちに向かってこう話した。
「知性と品格を磨いた女性には、世の中を変える力があるんですよ。
男子以上に」
腕力や権力の力で、世の中を変えようとする男性よりも、
知性と品格を磨いた女性の方が世の中を変える可能性が高い、
私もそんな気がしている。
今の日本に必要なのは、体が大きく豪腕な男性リーダーよりも、
知性と品格を磨いた女性のリーダーかもしれない。
巷で噂になっている「東京都知事選」も、
もしかしたら、知性と品格を磨いた女性が就くかもしれない。
最終回に呟いた「八重」の台詞が、現実に試される時が来たのかもなぁ。
主役の綾瀬はるか様、本当にお疲れ様でした。

P.S.
最終回タイトル「いつの日も花は咲く」って、
「花は散らす風を恨まねぇ、ただ一生懸命に咲いている。
花は散っても、また花を咲かせる。何度でも何度でも、花を咲かせろ」、
このフレーズから選んだろうなぁ、きっと。
NHK東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」案も、捨て難いけど。



2013年12月20日(金)
「草野球のキャッチャー」って言うんだよ

映画「幸福の黄色いハンカチ」(山田洋次監督)から。
あまりに有名なラストシーンばかりが注目されるが、
古い映画は、撮影の時代背景がわかって面白い。
とはいえ、食堂のメニューや看板ばかりメモしていたのでは、
この作品を思い出すには至らないので、
今回は、主演の高倉健さんが口にした駄洒落を選んでみた。
北海道で知り合って旅を続ける若者たちに扮する、
桃井かおりさんに、ちょっかいを出す武田鉄矢さんに、
ある晩、高倉健さんが説教する場面。
「このバカたれが・・だまって聴け。
おなごっちゅうもんは、弱いもんなんじゃ
咲いた花のごとく、もろい、壊れやすいもんなんじゃ。
男が守ってやらないけん。大事にしてやらないけん。
おなご相手にぶうぶう文句を言ったり、
大きな声を出して喧嘩したり、さかりのついた犬の如く、
抱きついたり、お前のような男、俺の方じゃ
『草野球のキャッチャー』って言うんだよ。
わかるか?・・『ミットもない』ってこっちゃ」
これには笑えた。言い古されたギャグなのかもしれないが、
高倉健さんが照れくさそうに言うところが、実に面白かった。
古い映画って、味があるよなぁ。

P.S.
まだ若かりし頃の、桃井かおりさんが発した台詞、
「やぁね、こんなところでウンコしたりして・・」
私は、呆気にとられて、メモをした。(汗)



2013年12月19日(木)
いい人と出会う才能

メモを整理していたら、この一言を紹介していないことに気付き、
以前の話だけど、気になる一言の仲間入りさせたい。
長嶋監督、松井選手の「国民栄誉賞の表彰式」生放送のコメント。
松井選手が、小さい頃にお父さんから教わった
「努力できることが才能である」という言葉を紹介した時、
大のジャイアンツファンである徳光さんは、
しみじみと頷いたと思えば、半ベソの状態で
「彼は『いい人と出会う才能』も持っています」と発言をした。
(私も感激していて、メモが中途半端ですが・・)
後日メモを整理していたら、この「才能」って言葉が輝いていた。
辞書によると「才能」とは、
物事を巧みになしうる生まれつきの能力。才知の働き。
「音楽の―に恵まれる」「―を伸ばす」「豊かな―がある」
もって生まれた能力となると、今更、どうしようもないけれど、
「才能教育」という言葉がある。
個人のもつ素質を生かし、能力を早期に開発しようとする教育。
と考えると「いい人と出会う才能教育」も出来そうな気がする。



2013年12月18日(水)
雪の音なのかもしれない

書籍「十二国記(丕諸の鳥)」の中の「丕諸(ひしょ)の鳥」、
(小野不由美著・新潮文庫刊・358頁)から。
作品の中に「静かな音」についての表現が出てくる。
「水の零れる音、流れる音、せせらぎ、さざなみ、
どれも違う気がする。かと言ってどんな風の音でもない。
水音も風音も、何かを語りすぎる気がする。もっと、静かに・・
そう、そうだな、確かに雪の音なのかもしれない」
どれも、心地よい音のはずなのに、静寂さを伝えるための音は、
「雪の音」という視点が、私を驚かせた。
「しんしんと降る雪」に「結晶とか、冷たさ」は想像できても、
かすかに感じる「音」までは思い浮かばなかった。
私が雪国に住んだことがないからだろうか。
窓から眺める、空から落ちてくる雪の音が、わからない。
水の音や風の音を、何かを語りすぎると感じる感性は、
研ぎ澄まされているに違いない。
雪国を訪れることがあったら、雪の音を確かめてみたいな。
(雪国に住んでいる方の御意見、お待ちしています。(笑))



2013年12月17日(火)
窓を開けるのは、子どもたち自身なのですから

書籍「子どもを本好きにする50の方法」
(さくまゆみこ著・柏書房刊・174頁)から。
1から50まで、なるほど、と思う方法が詰まっていた。
その中から少しだけ紹介しておこうと思う。
(13) 「本屋さんや図書館に慣れておこう」
本屋さんや図書館を、子どもにとって「おなじみの場所」に
なるようにしてあげよう、そんな提言だった。
さらに「マナーを教えることも大切」と書かれていて、
私を喜ばせてくれた。
本が好きになると、自然に本を大切に扱うようになったり、
図書館の使い方もしっかり覚えて、職員と仲良くなったり、
いつ行っても安心できる、楽しい場所になるようだ。
実際に、カウンターに座るスタッフに聞いたら、
本が好きな子は小さくても、バーコードが読みやすいように
並べ直してくれたり、彼ら彼女らなりの思いやりが感じられ、
嬉しくなるという話を耳にした。
そして50番目の方法を読んで、さらに共感した。
(50)「本はさまざまな風景を見せてくれる窓」
「本は窓です。窓を開けると、ここが違う風景が広がっている。
世界を知る窓、言葉を知る窓、人の気持ちを知る窓。
本という窓から外を覗くと、
こちら側とは違ういろいろなものが見えてくるはず
ただし、大人ができるのは、窓を用意することだけです。
窓を開けるのは、子どもたち自身なのですから」
窓を開けた子どもたちの顔を楽しみにしようっと。



2013年12月16日(月)
何を話していいか、わからないんだ

田村映二作品展「夢國旅日記」のスペシャル企画
「田村映二・宮西達也のギャラリートーク」から。
面白くなるだろうな・・と想像は出来たけれど、
予想をはるかに超えて、(私にとっては)大爆笑だった。
子どもの心を掴む天才・絵本作家・宮西達也さんと、
普段は、ほとんど子ども相手にしゃべらない(汗)
ジオラマアーティスト・田村映二さん。
会場には、保育園児もいっぱい集まり、
宮西さんは得意分野、田村さんは苦手分野。
この違いが、漫才の「ボケとつっこみ」そのもの。
「ずっと沼津市の原で育ったの?」「はい・・えへっ。」
「(いろいろ話して)・・楽しかったねぇ」「楽しかったな」
突っ込み役の宮西さんが何度も口にする「もっとしゃべれよ」、
田村さんが口にする「何を話していいか、わからないんだ」。
しかししかし、田村さんは気付いたようだ。
「僕に子どもがいなかったから、
こんなしゃべり方ができなかったんだって」
そして妙に嬉しそうに話した「来年、生まれます」の一言が、
微笑ましかった。(先輩に対して、すみません(笑))
来年、田村さんのしゃべりが、どう変わるか、楽しみである。



2013年12月15日(日)
落ち葉たち もうすぐ冬だと おき手紙

地元小学校廊下の壁に貼られていた11月の「言葉遊び」一席、
「落ち葉たち もうすぐ冬だと おき手紙」
思わず・・うまいなぁ、とメモをした。
著作権があるかもしれないので紹介が遅れたが、
たしか作者は、小学校4年生。
この感性は、自然をじっくり観察していなくては、
こんな素敵な表現できないだろうし、
落ち葉が多すぎてもう大変・・と嘆く大人たちと違い、
この落ち葉さえなくなると、本格的な冬がやってくるよ、と
木々が「落ち葉」を使って、私たちに伝えてくれている。
落ち葉の光景は、この時期ならどこでも見かける。
いつも車で移動している人には、たぶん分かりにくい、
「晩秋」と「初冬」の違いを「もうすぐ冬」という文字で、
風の冷たさを感じさせてくれる。
こんな子たちが、日本の良さを伝えてくれることに感謝したい。



2013年12月14日(土)
巡り巡り巡り巡って

映画「さや侍」(松本人志監督)から。
侍が竹林から走ってくるオープニングシーンと
最初から約9分間、台詞らしい台詞がほとんどない展開に、
ちょっぴり期待したが、「30日の業」たる変な処罰から
物語がわからなくなってきてしまった。
映画のジャンルを確認する必要を感じた、笑えないギャグが
とことん続く。
いい加減にしろよなぁ、と呟きながら、ラストシーン。
きっとこの30回目で、悲しみに浸っていた若殿がニコッとして、
めでたしめでたし、侍は無罪放免を予想していたが、
期待に反して笑わず、切腹を言い渡される。
もう一回与えられた「辞世の句」で面白いことを言い、無罪放免・・
という勝手に想像したストーリーも、裏切られた。
ただこの時から、映画の軸である、父と娘という親子の関係が
急浮上してくる。
娘に悟られないように渡された、娘に宛てた手紙。
(竹原ピストル作詞作曲のエンディングテーマ曲)
「巡り巡り巡り巡って あなたが父の子に産まれた様に
巡り巡り巡り巡って いつか父があなたの子に産まれるでしょう
巡り巡り巡り巡って ただそれだけですがそれが全てです」
お笑いの映画と勘違いしていた私は、ここで号泣。
「父と娘」の関係って「母と娘」とは全然違うんだよなぁ。
映画「アルマゲドン」の「父と娘」の親子愛を思い出した。