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しもさんの「気になる一言」
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2013年09月24日(火)
大阪の女は、男が何をやってるか、全部知ってるの。

書籍「プリンセス・トヨトミ」(万城目学著・文藝春秋刊・504頁)から。
指でピストルの形をつくり「バーン」とやると、芸人でなくても、
何人かが「やられた〜」と倒れるらしい、という話を耳にして、
以前から「大阪」という街に興味があった。
その「大阪という町の性格を決定づけた」のは、
「太閤秀吉の陽性な気質に大いに共鳴していた」からという表現は、
妙に説得力があった。
静岡県民の私には、まったく異質な県民(府民)として感じていたからか、
この物語が、フィクションとわかっていても、もしかしたら・・と
ちょっぴり期待している自分が、可笑しかった。
物語に登場する大阪の男は、自分たちの行動が誰にも知られていない、と
思い込んでいるが、それを支えている大阪の女の方が、一枚上手だったから、
面白くてメモをした。
「みんな知ってるの・・大阪の女は、男が何をやってるか、全部知ってるの。
だから、何も言わへんの。どうぞ、そっとしておいてあげなさい。
何かやってることに気付いても、見て見ぬふりをしてあげなさい・・って。
これは女だけの大事な秘密」
その包容力の大きさこそ、大阪のおばちゃんイメージにピッタリしている。
大阪の男は、大阪の女の手の平の上で、踊らされているんだなぁ。(笑)

P.S.
冒頭、静岡の地名が出てきたので、メモをした。
「一年のうち、富士山がまともに見えるのは、百十日くらいなんだ、
あとは雲に隠れている。さっき通過した三島に実家があるんだ。
沼津を越えるとそろそろ見える頃ですよ」
えっ・・三島駅からも富士山、見えるんだけどなぁ。



2013年09月23日(月)
ごめん、今日『半沢直樹』があるからもう帰る

長年、日記を書いているからか、時々ですが
「継続力」「持続力」の話をしてくれませんか?という
お誘いを受けることがある。
系統だてて、理論的に話せることもないし、
単なる「継続するコツ」ならば、いくらでも話せるけれど。(笑)
先日も、ある飲み会でそんな話になったので、こう切り返した。
「みんなだって、継続していることあるでしょ?」と前置きして、
「『あまちゃん』や『半沢直樹』を続けて観てるじゃないですか」。
実は真面目な「継続力」の話になるちょっと前まで、
爆発的な人気テレビドラマ「あまちゃん」や「半沢直樹」の話題で
大盛り上がりだったから。(その時は、私だけ蚊帳の外(汗))
「あまちゃん」を観るためには、一日に何回か放送される時間帯を、
自分の生活リズムに組み込んでいるようだし、
「半沢直樹」を観るためには、日曜日の夜には用事を入れないか、
午後9時前までに済ませるか、自分で段取りを組んでいるはず。
それこそ「継続するコツ」なのである。
また、そのためなら少しくらい周りからどう思われようと構わない、
「ごめん、今日『半沢直樹』があるからもう帰る」と言える力、
今までなら、せっかく盛り上がっているのに、悪いかな・・と
遠慮して言えなかった台詞の中に、そのヒントがあるとも言える。
自分が続けていることを、他人に宣言してしまう、というのは、
継続するコツの大切な要素であろう。
宣言されたら「ほら、そろそろ帰らないと、始まっちゃうよ」と、
サポートするな、私なら。

P.S.
話題の人気番組が、終わっちゃうんですってね。
この数ヶ月で身につけた「続けるコツ」、他にも活かして欲しいな。



2013年09月22日(日)
叩いて叩いて叩きこむこそ、教育の本質

書籍「13歳からの道徳教科書」
(道徳教育をすすめる有識者の会編・育鵬社刊・291頁)から。
実は、最近「道徳」にはまっている。(笑)
「偉人伝」を子どもたちに伝える、という動きは賛成だが、
あまりにも、現代の大人たちとのギャップが大きく、
13歳の生徒たちに伝わるだろうか、そんな疑問も持った。
ただし、「道徳心」を育むためのヒントはいただいた気がする。
私の好奇心に引っかかったのは「池田潔さん」を紹介している章、
イギリスのパブリックスクール(私立中等学校)が登場する。
簡単に言えば、
「英国紳士を育てるための厳格な規律ある学校生活を経験する場」
そこは「極めて制限された、物質的な可薄な生活であり、
主眼が、精神と肉体の鍛錬におかれている場」でもある。
その根底を流れる考え方が記されていたので、メモをした。
「よい鉄が鍛えられるためには、
必ず一度はくぐらねばならない火熱であり、
この苦難に耐えられない素材は、到底、その先に待つ、
さらに厳格な人生の試練に耐えられるものとは、
考えられないからなのである。
叩いて叩いて叩きこむこそ、教育の本質であり、
これが生涯におけるそのような時期にある青年にとって大切」とある。
徴兵制度には賛成しないけれど、若者の心と体を鍛える施設は必要、
そんなことを考えながら、本を閉じた。
このような教育を受けずに社会に出た、
私たちの忍耐力が弱いことは、自分でも自覚しているから・・。



2013年09月21日(土)
どうして、そんな余計なことするの?

映画「白夜」(小林政広監督)から。
フランス・リヨンの赤い橋の上で出会った
見ず知らずの女、その女の不倫相手を捜し出して、
彼女がここで待ってると、伝えてくる・・と走り去る男。
そんな彼に、彼女が呟く。
「どうして、そんな余計なことするの?」
私がこの台詞を残そうと思ったのは、実は訳がある。
監督を始め、制作スタッフに訊き直したいから。
作品全体的に、そう呟きたい衝動にかられてしまった。
意識的なのか、撮影カメラの固定をしていないのか、画面が揺れる。
特に、リンゴを食べるシーンは、酔いそうになった。
また、時々挟まれるのモノクロームの画像の意味もわからない。
出演者は、驚くことに、本当に2人だけだったし
舞台の「ふたり芝居」を観ているようだった。
撮影の甘さに「経費が足りなかったんだな、きっと」と思わせる
そんな素人っぽさだけが、残った。
この作品の良さがわからない、のは、私だけだろうか。
だとしたら「う〜ん、難しすぎる」

P.S.
「小さな親切、大きなお世話」と同じ意味かもしれない。
校長名(50音順)だけの公表を、市町別・学校名まで掲載した地元紙。
タイミングがよすぎるけれど、こう呟きたい。
「どうして、そんな余計なことするの?」



2013年09月20日(金)
ホームランってさ、ただ打球が遠くへ飛んだってだけでしょ?

映画「ポテチ」(中村義洋監督)から。
「人気作家・伊坂幸太郎さんの同名中編小説を映画化」と聞き、
とても楽しみにしていた作品である。
今回は、野球のホームラン関連の台詞を拾ってみた。
「ホームランってさ、ただ打球が遠くへ飛んだってだけでしょ?
そんなに大騒ぎすることじゃないよね」
「お前と同じ年の人間がホームランを打って人を喜ばせてるよって」
「だいたいホームランを打ったとして、何かが変わるのか?
人は、救われるのか?」「そうですよね」
そんな会話をしていたのに、ラストシーンは激変の台詞。
野球場で応援していた尾崎選手がホームランを打った。
もうそれだけで、大粒の涙とともに感激する。
それを横で見ていた男が言う。「どうした?」
彼女は答える、「だって、ただのボールがあんなに遠くに・・」。
そうそう、だからみんな興奮するんだよ、と言いたかった。
この違いは「ポテトチップの『コンソメ味』と『塩味』くらい」違う。
そうでも考えなきゃ、この作品タイトルで笑えないもの。(汗)
「ポテチ」のシーンは、たった一回だからなぁ。

P.S.
今年、王貞治選手が持つ、年間ホームラン55本の日本記録が、
ヤクルト・バレンティン選手によって、更新された。
ホームランって、ただ打球を遠くへ飛ばすだけじゃないんだよなぁ。



2013年09月19日(木)
満月を眺めながら、太陽の位置を意識する

まん丸の大きな月を眺めながら、その仕組みを考えることがある。
言い換えれば「満月を眺めながら、太陽の位置を意識する」。
周りの人には「変わってるね」と良く言われるが、
仕方ないでしょ、こういう性格だから、と諦めている。(汗)
ただ、目の前で起きている事象に対して、どうしてそうなるのか、
知りたくなるのは、悪いことだとは思っていない。
「満月」に見えるということは、太陽の位置は「月と正反対」の方向。
「太陽・地球・月」の順に一直線に並んだとき「満月」となる。
反対に「太陽・月・地球」の順に一直線に並んだとき「新月」となる。
もちろん、一直線といっても、地球が太陽の周りを回るときの通り道と、
月が地球の周りを回るときの通り道は、角度がずれているから、
遮られることは、ほとんどない。(遮られたら「月食」や「日食」)
話を戻す。
今晩の「月」があの状態だから「太陽・地球・月」の位置関係は・・と
考えるだけだが、これがまた面白い。
満月と反対方向の空を眺めている中年男性がいたら、たぶん私です。(笑)
昼間は「雲」、夜は「月と星」に興味を持つだけで、
人生の楽しみは倍加する気がするから、是非、お試しあれ。



2013年09月18日(水)
1ピン、2ホース、3レバー

「1ピン、2ホース、3レバー」
このフレーズで、ピンときた人は防災意識が高い人。
そう、施設には常備してある「消火器」の使い方である。
1で「(黄色い)ピンを抜く」、
2で「(下を向いている)ホースを持ちあげ、火点に向ける」、
3で「レバーを握り(放水・放粉)する」
「1ピン、2ホース、3レバー」「1ピン、2ホース、3レバー」
これを10回も口にすれば、もう忘れることはない。
そしてこの手順に従えば、突然の出火でも対応できる。(はず)
でも、こういうフレーズって、飲み会ネタになるんだよなぁ。
たとえば「焼き鳥屋」にて。
「消化器の使い方、順序知ってるか?」「もちろん知ってるよ」
「1ピン、2ホース、3レバー、ってやつだろう」
「あの〜、お話し中すみません、ご注文は?」
「1タン、2ホルモン、3レバー」。
おあとがよろしいようで・・。



2013年09月17日(火)
イチゴの葉っぱだよ

何かに夢中になるのはいいことだけど、
なかなか技術・腕は上達しない。
昔から好奇心旺盛でなんでもやりたがるけど、
とりあえず誰かに話ができる程度になると飽きてしまい、
また新しいことに挑戦したくなるのは、私の悪い癖。(汗)
だから、他人に尊敬されるほどになったことはない。(笑)
それなのに「どう調子は?」「どう、上手くなった?」と
訊く人が多いのには、参っている。
そんな時、私の答えは、だいたい決まっている。
「えっ、イチゴの葉っぱだよ」。
「なに、それ?」「だから・・・・・ヘタだよ」
ここで、笑いがくれば、私の狙い通りなのだが、
わざわざ、話に突っ込んでくる奴が時々いる。
「それってさ、果物に残っているガクのこと?」
「まぁ、そんなようなものだ。とにかくヘタだから、
腕前とか訊かないでくれるか」となって話は終わる。
と言いつつ、あとでインターネットで調べてみると、
「ガク」とは「花の最も外側の部分。ふつう緑色をし、
外面に毛をもつ。つぼみのときは内部を包み保護する。
うてな」とある。
「へた」とは、トマト・柿などの実についている萼(がく)。
なるほどなぁ、またひとつ知識が増えた。



2013年09月16日(月)
人間ね、あったかいことがごちそうですよ。

書籍「しあわせのパン」
(三島有紀子著・ポプラ文庫刊・207頁)から。
映画を先に観てしまったが、気になって原作を読んだ。
(あまりこのパターンは少ないけれど・・)
やはり映画より、登場人物の細かい感情が読み取れるから、
小説から読めばよかったなぁ、と反省した。
ところで、今回の気になる一言は、
阪神淡路大震災を経験した老夫婦を接待する場面。
「人間ね、あったかいことがごちそうですよ。
ずっと冷たいおにぎりやパンや冷めた揚げ物で、
もちろん正直、それでもありがたいんですよ。
でも、地震のあと、初めてあったかいお味噌汁、飲んだとき、
涙があふれて止まりませんでした。
もう体が冷えきってましたから、
足先からちょっとずつ溶けていくような気がしました」
書き出していても、涙が出そうになったくらい伝わってきた。
人間の心も食べ物も、やっぱり「あったかい」ものがいい。
「体にいい」というより「心にいい」、そんな感じがする。
「あったかい」ことは、手間暇をかけるということ。
また「手間暇をかけるということ」を「御馳走」という。
だから「あったかいことがごちそう」なんだよなぁ。



2013年09月15日(日)
これは化合物27-4、放射能を中和するガスよ

映画「ダイ・ハード ラスト・デイ」(ジョン・ムーア監督)から。
全体的には、作品の中でも使われているフレーズ
「いつも出たとこ勝負で、突っ走る」とか
「作戦は?」「考えてない、出たとこ勝負だな」のとおり、
ハチャメチャなシーンに飽きてきた、とも言える。
まぁ、主人公は絶対死なないから、安心して観ていられるけど。
今回選んだ台詞は、ロシア・チェルノブイリでの秘密兵器。(笑)
「これは化合物27-4、放射能を中和するガスよ」
高濃度の放射能が充満している、チェルノブイリ原発の中で、
いろいろな作業・活動するには欠かせない兵器である。
それが「化合物27-4」というもの。
なんでも「放射能を中和するガス」らしい。
ホースで噴射するだけで、みるみるうちに濃度が下がる。(らしい)
そんな化合物があるのなら、是非、大量に作って、
原発の放射能処理に手をこまねいている、日本の福島第一原発にも
活用させて欲しいな、とメモしながら素直に笑えなかった。
あまりに、放射能対策を簡単に済ませてしまったので、
カーチェイスやヘリの爆破が、安っぽく感じてしまった。
アメリカの映画界では「放射能」はそんな認識なのだろうか。(汗)
いくら、その放射能を中和するガス(化合物27-4)を使用したのが
ロシアという設定になっていても、納得できないなぁ。