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しもさんの「気になる一言」
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2013年09月04日(水)
思ったこと、なんでもそのまま口にするよねぇ。

書籍「空中庭園」(角田光代著・文春文庫刊・281頁)から。
集まったメモを整理していて気がついたこと。
作家・角田光代さんはたぶん意識していると思うが、
表現を変えて、同じような内容が何回か登場する。
「タカぴょんってさぁ、ほんと思ったこと、
なんでもそのまま口にするよねぇ」
「思ったことを思った瞬間に思ったそのままに口に出す、
わかりやすく順序だてたり、言いにくいことだから遠慮したり、
聞かせてはいけないことだがら言わずにいたり、
そういうフィルターの役目を果たす脳味噌の部分が
欠落しているのだ。だぶん、生まれつき」
「なんでもかんでも、脳味噌をつかわずに話して
楽になろうとしないでよ!」
どうやら、周りがどう考えるかなんて考えず、
誰かに話したという事実が自分を満足させる行為が、
気になって仕方がないようだ。
それは、老若男女に限らず・・といった様子。
ストーリーには、直接影響はないのだろうけれど、
これだけ登場するとやはり気になる、が私の本音。
う〜ん、これがどういう意味をもつのか、
もう一度、読んでみなくちゃダメかなぁ。(汗)



2013年09月03日(火)
「エレベーター調節中」ではなく「エレベーター調整中」

先日、講演をしていただいたの眼科の先生から
「老視」は「調整力の低下」ではなく「調節力の低下」よ。
こんな指摘を受けて、嬉しくなって調べてみた。
小説「舟を編む」(三浦しをん著)の主人公になった気分で・・。
辞書によると、
「調整」とは、ある基準に合わせて正しく整えること。
過不足などを正してつりあいのとれた状態にすること。
「調節」とは、ほどよく整えること。つりあいのとれた状態にすること。
「物事に手を加えて、適切で安定した状態にすること」という、
共通した意味が存在していることに気付いて、ますます面白くなった。
振り返ると、自分はあまり意識して使い分けをしていなかった気がする。
それなら英語にした方が、わかり易いだろう、と調べてみたが
「調節する」は〔規制する〕control; 〔規準・条件などに合わせて〕regulate;
〔機械などを〕adjust
「調整する」とは〔望ましい状態にする〕adjust;
〔一定のレベル・状態に保つ〕regulate 再調整する readjust
似たような単語が書かれていて、ますます、わからなくなってしまった。(汗)
しかし、先生は私の日記を読んで、咄嗟に違和感を感じたのだろう。
眼の働きとして、妥協点を見つけるような「調整」ではなく、
きっちりと焦点を合わせるといった「調節」が正しい、と。
ここまで調べてみて、私たちの感覚を持ち出すのもおかしいが、
エレベーターの点検作業中を示す立て札が、その悩みを解決してくれた。
「エレベーター調節中」と書かれていて、違和感を感じたら、たぶん正解。
必ず「エレベーター調整中」と書かれているはずだから。
今度、街でエレベーターの点検を見つけたら、報告願います。(笑)



2013年09月02日(月)
季節外れの風鈴ほど、悲しい音はないもの

映画「あなたへ」(降旗康男監督)から。
今回は、オーソドックスに気になる台詞を選んでみた。
作品冒頭、夫婦役の高倉健さんと田中裕子さんの会話。
「いい音だ」と、風鈴の音に感激する夫。
「でも、秋になったら忘れずにはずさなきゃね。
季節外れの風鈴ほど、悲しい音はないもの」と妻。
この会話が核となって、物語は展開する。
「いつもでも自分のことを思い出してくれるのは嬉しい、
だけど、時が来たら、私のことを忘れて、
あなたの人生を歩んでください」
そんなメッセージを伝え、妻は病気で死んでいった気がする。
ラストシーン間近に、夫が悟るシーンを発見して頷いた。
「女房にとって、自分はなんだったんだろうって、
そればっかり考えながらここまできました」と悩み続けたあと、
「あなたにはあなたの時間が流れてる、そう言いたかったんだと」
だから、墓に埋めずに「故郷の海へ散骨」という方法を、
「あなたへ」と書いた、夫宛てのはがきを残したに違いない。
全体には切ない物語だったが、夫婦とは?・・と考えさせられた、
静かだけど胸にしみた作品である。



2013年09月01日(日)
眉間を見ると、無理してるな、とわかる

「働く女性の会(ATG)」の9月例会だった。
講師は「木村眼科医院・木村裕子さん」
講演テーマは「アラフォー世代からの眼のエイジングケア」。
眼科の先生らしい視点で、私の今までの知識を覆させられた。
冒頭「どちらが良い眼でしょうか?」の問いがあり、
(A・・遠くがよく見える眼 B・・近くが楽に見える眼)
自信をもって(A)を選択したが、
講演終盤には、なるほど(B)だな、と思い直した。(笑)
「老視」とは「調節力の低下」を意味することも知ったし、
70歳になると、水晶体がなかなか膨らまないことも理解できた。
また「涙」の役割を知り「涙は優れもの」という名文句が、
私の耳に残った。
だから、眼にとって害になるものが眼に入ったときなど
「余程のことがない限り、眼は洗わない」方がいいらしい。
多くのメモから、迷った挙げ句、私が選んだのは、
スマホとか携帯電話の画面を見ている人たちの
「眉間を見ると、無理してるな、とわかる」。
年齢を重ねれば重ねるほど、近点は遠くなってくるから、
画面を凝視する緊張感、言い換えればムリして見ていることになる。
だから自然と「眉間にシワを寄せて」、疲れ目の原因となる。
「今は、近くのものを見ることが多いから・・」という説明に、
妙に納得してしまった私がいた。
小さい頃から、眼鏡をしている私にとって、55歳になって
「目的に応じた眼鏡の使用をする」という発想は新鮮だったし、
それこそが、冒頭の問いにあった「近くが楽に見える眼」、
言い換えれば、ストレスが溜まらない生活の仕方と言えそうだ。
「疲れ目よ、さようなら!!」は、眼のストレスを取り除くこと。
そのためには、眼の環境に悪い現実に眼を向けることかもなぁ。



2013年08月31日(土)
覚馬の発案、槇村の決済、明石の実行

NHK大河ドラマ「八重の桜」から。
オープニングの画面が変わったことまでメモして、
ここ数回を振り返り、気になる一言を選んでいるのだが、
なかなかタイムリーな話題がなく、ご無沙汰している。
だが、メモを整理したら、面白いフレーズにぶつかった。
京都のまちづくり(近代化)が、他の地域と比べて、
素早く上手くいった原因だと思えるフレーズ。
「覚馬の発案、槇村の決済、明石の実行」
八重の兄・薩摩の山本覚馬が発案(企画)し、
京都府知事の槇村が判断・決断を下し、
明石博高が、実行に移して形にしていく。
その役割分担は、見事なものだったと言える。
何でもかんでも1人の力でやろうとすると、
そこには大きな壁が立ちはだかり、頓挫してしまう。
しかし、この3人は自分の役割を認識し、
決して、異を唱えないところにあった気がする。
信頼し合っていた、と言っても過言ではない。
この後、いろいろあって決裂するけれど、
この当時の京都には、面白いネタがいっぱいだったな。
このフレーズ、自分の住むまちに当てはめてみてはどうだろう。



2013年08月30日(金)
心臓ガンがないのは、細胞分裂しないから

書籍「ゴボウ茶を飲むと20歳若返る!」
〜Dr.ナグモの奇跡の若返り術〜(南雲吉則著・
ソフトバンククリエイティブ(株)刊・151頁)から。
まずもって、20歳若返ろうと思っていないから、
話題本という程度の認識で、サラッと読み流したけれど、
医師らしい説明はメモに値するものもあった。
その中でも、なるほど・・と思ったことは
「ふくらはぎは、第二の心臓。ウォーキングは、
ふくらはぎを鍛えることになる」という事実と、
「『心臓ガン』がないのは、細胞分裂しないから。
心拍数は、誰でも20億回」という視点。
誰もが「ウォーキングが健康にいい」と言うが、
どうしていいのか、は、実はあまり理解していなかった。
下半身へ流れてきた血を、心臓へ送り返す力は、
ふくらはぎが担っている、この説明、妙に納得できた。
また心臓は、他の臓器のようには細胞分裂しないから、
ガンにもならないけれど、止まる回数が決まっている。
それが「20億回」というわけ。
心拍数(100回/1分)は、1年52,560,000回。
一生の20億回で割ると、38年しか生きられない。
しかし寝ている時間は、心拍数も減るから、平均すると
(50回/1分)は、1年26,280,000回、76年、
(40回/1分)は、1年21,024,000回、95年。
病気や事故で死なない限り、心拍数のあがらない生活こそ、
長生きの秘訣とも言えそうだ。  
心安らかな生活が、それを実現可能にしてくれる。



2013年08月29日(木)
「iPS細胞」で、人間はどこに向かうのか?

講師「松田純」氏、静岡大学人文社会科学部社会学科教授
(人間学、生命倫理学)
演題「「iPS細胞(『夢の治療』それとも人間の変貌?)」
山中教授がノーベル賞を受賞した時、
もちろん「iPS細胞」って凄いらしい、という感覚はあったが、
実は、私にはあまり関係ない、理系(科学)の話と片付けていた。
しかし「哲学」なども含め「生命倫理」の視点から、文系の専門家に
「iPS細胞」について解説を受けたら、す〜っと理解できた。
「遺伝子操作によって『細胞の初期化』に成功」
これは、発生分化のブロセス(細胞の時間)を逆戻しすること、
臓器や組織、細胞になる前の、幹細胞の状態に戻すことらしい。
その技術の詳しい説明よりも、その技術を利用することによって、
「ありえないことがありうる時代」へと突入する。
「技術的には、精子も卵子も作れるが、本当に作っていいのか?」
同性愛者にも、子どもが出来るし、極論、男は必要なくなる。(汗)
いや、人間ひとりで「子ども」が作れることにもなる。
「人間の生殖や誕生についての社会の理解を、
根本から揺るがすことになる」であろう、その技術「iPS細胞」を、
これからどう活用するかは、私たちにかかっていると言えそうだ。
「人間はどこに向かうのか?」など、突きつけられた問題は大きい。
この分野はもう「文系・理系」などとこだわっている場合ではなく、
「諸学を総動員した取組み」が望まれる、とまとめた講演は、
まさしく目からウロコの「iPS細胞」解説だった。



2013年08月28日(水)
読ませる気がないのなら、やめた方がいい

久しぶりに私のボヤキ。
どのテレビ番組というわけではないが(汗)、
終了間際に流れる、制作関係者を記したエンドロール。
映画と比較しては申し訳ないが、
画面の右から左、または下から上ら流れる文字は、
あまりに速いスピードで、逆に驚かされた。
全くと言っていいほど、読む人を意識していない。
文字を追うだけで、眼が疲れることも考えてないようだ。
画面に流れる文字を読もうとするのは、人の本能だから、
読ませる気がないのなら、やめた方がいい。いや、やめて欲しい。
それも番組の途中で流れるから、文字の背景も滅茶苦茶。
何のための、誰のためのエンドロールなのか、説明を求めたい。
映画ではないので、番組の余韻に浸る時間は無理でも、
この作品は、どんな人たちが作ったのかな、と関心を示す人だっている。
番組のラストがあのスピードでは、慌ただしさだけが印象に残り、
「ストレスが溜まった」という感想は、決して本意ではないはず。
製作者の都合ではなく、視聴者の視点を・・なんて、
何度も社内研修で勉強しているはずなんだけどなぁ。



2013年08月27日(火)
「罪の文化」と「恥の文化」

国の文化について、多くの方が、インターネットに
持論を展開しているが、私が気に入っているのは、
「罪の文化」と「恥の文化」。
どこの国の文化か、わかるだろうか?
私は「国の文化」=「道徳の基本」と考えているが、
まさしく「罪の文化」はアメリカ、「恥の文化」は日本。
どちらが正しくて、どちらが間違っている、
そんな話ではなく、国民性の違いについて書いている。
「罪の文化」とは「自律」が前提条件にあり、
誰もみていなくても、自分にも相手にも厳しく接する。
「神が見ているから、悪いことをしたら『罪』だ」と。
それに対して「恥の文化」は、周りの人に対して、
迷惑がかがる行為をすることは恥かしいという考え方で、
そんな行為を人目にさらすことさえ「恥」とする文化。
日本の道徳文化を支えてきた、と言っても過言ではない。
自決(切腹)も、恥をさらしたまま生きていけない、という
「恥の文化」ならではの行為といえないだろうか。
そして私は、この「恥の文化」である日本が好きだ。
「道徳教育」と大上段に構えなくても「恥」という考え方を、
丁寧に浸透させることこそ「道徳心」のある国民になる、
そんな気がしてならない。

P,S.
<サッカーの国際大会>韓国応援席 歴史問題にからむ横断幕
韓国は「恨みの文化」かな(汗)



2013年08月26日(月)
旅行は、自分の住んでいるところの再発見

第162回泉のまちカレッジ(講演会)
講師「斉藤静雄」氏(初代・三島市ふるさとガイドの会会長)
演題「ボランティアで生き甲斐を」
(おもてなしの心は、感謝から)から。
自己紹介で、波乱な人生を語ってくれた後、
観光ボランティアの考え方、おもてなしの定義など、
多岐にわたって説明をしていただき、メモは溢れた。
観光客を受け入れるだけでなく、本人も旅行好きらしく、
旅先の話も交えながら、和やかな雰囲気の講演会だった。
「素晴らしい風景は、おもてなし」と言いきり、
「富士山のおもてなし力」の凄さを私たちに伝えてくれた。
その中で私が選んだフレーズは、
「旅行は、自分の住んでいるところの再発見」。
他の地域を旅行することで、自分の住んでいる場所の良さを
改めて発見する、ということだ。
特に、今まで静岡県東部に住んでいた人で、
「住みにくくて引っ越した人は、皆無」という話に、
私のアンテナが引っかかった。
富士山はいつも見えるし、気候は温暖、水は美味しい。
伊豆・富士・箱根に近く、海の幸、山の幸も味わえる。
どこに旅しても、大満足しないわけがわかった気がする。
「住めば都」って、そういう意味なんだよなぁ。