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| 2013年07月26日(金) ■ |
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| 色彩に与えられた役目 |
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書籍「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」 (村上春樹著・文藝春秋刊・370頁)から。 推理小説かと思うほど、なぞは多いけれど、 かえって、村上春樹文学の内容分析より、 小説内に登場する「言葉」に集中できて、楽しかった。 もちろん、気になるフレーズのメモは溢れたが、 今回、私が選んだのは「色彩に与えられた役目」。 「模様をどのように生かすか、どのように浮かび上がられるか、 それが色彩に与えられた役目だった。色彩は、ごく淡く、寡黙に、 しかし、効果的に模様の背景を担っていた」の一部。 主人公は「色彩を持たない(模様の)多崎つくる」であり、 「赤・青・白・黒・灰・緑」は、全て模様の背景として登場する。 また「色彩を欠いた多崎つくる」という表現の後、 「色彩を持たない多崎つくる」へと変化していく過程は、 メモ魔の私としては、面白かった。 多崎つくるは「色彩ではなく模様」だったから・・と確信した。 沙羅は、その色たちを主人公の周りに調和して配置してた曼荼羅、 そんな位置づけで眺めていた。 本当はもっと奥が深い小説なんだろうなぁ、と思いながらも、 気持ちよく、1日で読み終えた作品である。
P.S 第3章の最後(51頁)と第4章の最初(52頁)に、同じフレーズが登場する。 「その男とは、大学のプールで知り合った。」 こればかりは「謎」ではなく「意図」が知りたい。
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| 2013年07月25日(木) ■ |
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| 昔は隣がコンビニだった。 |
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講師「薗田碩哉」氏(町田市社会教育委員の会議議長) 演題「社会教育委員や行政職員は、地域にどう関わるか」 (行動する社会教育委員を求めて) さすが、社会教育の分野では全国でも注目されている町田市、 そのリーダーの話は、頷くことが多かった。 多くの例え話から選んだのは「昔は隣がコンビニだった。」 今、コンビニは全国に50,000店ほどある。 なぜ増えたか、それは私たち人間が便利さを求めたから、 そんな解釈をしていたが、実は、コミュニケーション不足、 人との繋がりが希薄になったからだった。 「ちょっとお米借りてくよ。」という会話がなくなった、 言い換えれば「昔は隣がコンビニだった。」となる。 「うちの子、見なかった?」「あっちへ行ったよ。」という ご近所同士の会話も減り、子どもの名前も分からなくなった。 さらに「昔の先生は楽だった」という言葉の裏に、 「地域の人々が、初等のモラル、初等のマナーを教え、 しっかり躾けられた子どもたちを学校へ送り込むから」という 大きな意味が、隠されている。 家庭教育と同じくらいに、地域の教育力が大切だと再認識した。
P.S. この季節、青少年健全育成の夜間補導活動があり、 コンビニに立ち入り調査にまわるので、気になったのかな。
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| 2013年07月24日(水) ■ |
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| やっぱり、笑った方が可愛い |
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映画「7月24日通りのクリスマス」(村上正典監督)から。 以前から気になっていたタイトルの映画。 この日にアツプするぞ・・と決めていた。(汗) 「AV.24 de Julho」 タイトルの「7月24日通り」は、 リスボン(ポルトガル)に実在する通りの名だから。 と言いながら、映画は邦画。大沢たかおさんと中谷美紀さん主演の ロマンティック・コメディ映画。 気になる一言は、作品中に何度も耳にする台詞 「やっぱり、笑った方が可愛い」 「やっと笑ったね。笑ってる方がずっと可愛い」から。 男にしかわからない感覚かもしれないが、 女性の笑った顔をみると、なぜかこちらも嬉しくなるからだ。 いやいや、女性も同じかもしれない。 ラストシーン近くに、地味でサエないOL役の中谷美紀さんが、 憧れの先輩、大沢たかおさんに告白するシーンがある。 勇気をもってこう呟く。「あなたが笑ってくれれば嬉しい。 あなたが寂しい顔をしていると寂しい」 意味もなく、ヘラヘラ笑ってるな、という人もいるけれど、 私は、意味がなくても、笑っている方が嬉しいし、 「痘痕(あばた)もエクボ」で、悲しい顔も、怒っている顔も 可愛くみえる時もあるだろうけれど、やっぱり笑顔が一番だと思う。 さらに「笑顔」は、脳も刺激するらしい。 口癖にしちゃおうかな。「やっぱり、笑った方が可愛い」(笑)
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| 2013年07月23日(火) ■ |
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| 自分たちで制御できないものは、利用しない |
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ネット選挙解禁の「参議院議員選挙」を振り返って。 個人的には「ネット選挙は時期尚早」だなと感じた。 その理由はただひとつ。 「自分たちで制御できないものは、利用しない」 これは、福島第一原発事故のときも書いた気がする。 インターネットは、確かに便利だけど、 未だ、遠隔操作事件も解決出来ず、なりすましさえも把握できない。 毎日、パソコンに何通も届く「イタズラ・迷惑メール」さえも、 しっかり取り締まりができないのに・・という想いが強い。 日本全国で多くの国民が、毎日のように 「イタズラ・迷惑メール」を削除するエネルギーは莫大である。 そんなネット犯罪を撲滅できないのに、ネットを利用した選挙なんて 私には、到底考えられない。 今度は「投票した用紙」を写真に撮影し、ネット上に公表した人がいる。 犯罪ではないのかもしれないが、自分のしたことがどういう意味をもつのか、 本人に理解させる必要がある。 少なくとも、選挙権のある20歳上の成人なのだから・・。 最近、投票率を上げるためなら、なんでもOKという思惑が見え隠れする。 もう一度、選挙権について、慎重に議論する必要があろう。 1889年、選挙権は「一定以上の財産を持つ25歳以上の男子」のみだった。 性別は当然撤廃だが「税金滞納していない○歳以上」くらいの制限は 個人的には必要だと思う。言い過ぎたろうか?
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| 2013年07月22日(月) ■ |
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| 戦いに負けても、誇りを失っちゃなんねぇ |
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いつもより1時間ほど早かった、NHK大河ドラマ「八重の桜」より。 このフレーズは「参議院議員選挙」に大敗した民主党に 聞かせてあげたかった台詞である。(笑) とうとう「降参」の旗を掲げ、鶴ヶ城を開城した会津の人々、 一日二千発とも言われた砲撃を受けて、ボロボロになった城を 明け渡す前に、会津の女性たちが、一所懸命に廊下の拭き掃除をする。 訳のわからない幼な子は、どうせ明け渡すのに・・不思議がるが、 彼女らは、ピシャリと言い切る。 「戦いに負けても、誇りを失っちゃなんねぇ」 今回の選挙結果も、予想どおりとはいえ、国民はその後をみている。 「真価が試されるのは、負けた後のこれからの姿・・」 選挙という戦さに負けた後の民主党の「誇り」を是非、見せて欲しい。 また「何があっても生き延びよ、最後の君命じゃ」と 会津藩第九代藩主・松平容保が命令したにもかかわらず、 「会津のものならみんな知っている、悔しくてたまんねぇ。 (殿様は)何があっても、生きてくださいまし」と八重が訴えたシーン、 いつもなら「出しゃばり過ぎ」と思う場面も(汗)、二人の迫真の演技で、 心が震えたのは、本当に悔しさが滲み出ていたからだろう。 「悔しさ」は内に秘めないで、態度で示すべきだな、きっと。
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| 2013年07月21日(日) ■ |
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| 私、道徳って、恥の概念のことだと思うの |
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映画「空中庭園」(豊田利晃監督)から。 角田光代さん同名原作の映画化、とあって楽しみに鑑賞した。 印象に残っているのは「道徳」に関する部分。 特別出演の永作博美さん扮する、変な愛人が一気に話すシーン。 「人間を人間たらしめているのは、恥。 恥を感じない人間は、猿と変わらない。 恥ずかしいと思うから、服を着るんだし、恥ずかしいと思うから、 人前でセックスしたりしないのよね。 私、道徳って、恥の概念のことだと思うの。 禁煙のバスで煙草を吸わないのは、なんで? 若い子の素足にいきなりしゃぶりついたりしないのはなんで? 恥ずかしいからでしょ? そんなことしたら。 だから、最も始末が悪いのは、恥という概念がない人間、 あんたのようなとろけた奴よ」 恥ずかしい、という気持ちが日本人に残っていれば、 日本の道徳は、またまだ捨てたものではないのだけれど。 偉人の話や感動の話を聞かせるのも確かに「道徳教育」だけど、 「恥ずかしい」という感情を、国民に教え直すことが、 道徳教育の一歩である気がしてならない。 家族の間でも「恥」という概念をもち、接することが大切だし、 「親しき仲にも礼儀あり」って、家族にも通用する言葉だと、 改めて認識した映画となった。 家族にとっても恥ずかしくない、夫・父親・息子でいたい。
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| 2013年07月20日(土) ■ |
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| 「怒られるからやめなさい」「迷惑だからやめなさい」 |
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わが職場の施設にも、おかげさまで老若男女、 多くの利用者が訪れているが、時々、気になることがある。 特に小さい子どもを連れた親は、子育てに忙しいのはわかるが、 子どもが展示物に触ろうとするので、注意を促したら、 座ったまま「怒られるからやめなさい」と子どもに声を発した。 私も珍しくムッとして(汗)、言い直してもらった。 「お母さん、『怒られるからやめなさい』ではなくて、 『大事なものを壊したら大変だからやめなさい』ですよ」。 子どもを躾ける親を躾けなくては・・と最近思う。 実は、こんなシーンは、いろいろなところで見かける。 電車の中、ショッピングセンターの中、公共施設の中・・。 (周りの人に)「迷惑だからやめなさい」という感覚が、 どこにもなく、この人がうるさいからやめなさい、では 私がわざわざ注意した意味が伝わっていない。 もちろん何度注意しても、叱りもしない親よりはマシだけど、 「怒られるから」を理由に叱るのは、躾でもなんでもない。 どうして、悪いことなのか・・これを教えないと。 親に叱り方から、教える必要があるのかなぁ。
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| 2013年07月19日(金) ■ |
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| ちょっと出しゃばっていい? 焼きすぎ、焼きすぎ |
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先日、熱海在住の日本画家、坂本武典さんのご推薦、 伝説の焼肉店に、5人でお邪魔した。 (申し訳ない、店名は内緒・・ということで・・) 私の焼肉人生(?)の中でも、トップクラス間違いない。 何も説明しないで、この美味さを表現するのは、 心苦しいけれど、店主の一言を選んでみた。 「ちょっと出しゃばっていい? 焼きすぎ、焼きすぎ」 この店の焼肉初心者である私たちの食べ方に、 ニコニコしながらアドバイスをしてくれた。 厚切りのカルビや塩タンも美味しいけれど、 ロースでご飯を巻いて食べた時の感覚は、絶品そのもの。 「うま〜い」という言葉が口から出る前に、 顔が自然とにやけてしまう私の様子は、同行したメンバーが 傍でみていて、とても可笑しかったらしい。 言葉を発する前に、脳が顔の筋肉を緩めたに違いない。 実は、意外と「焼肉の食べ方」を教わる機会は少なく、 どれくらい焼けば食べられるのかも、けっこう曖昧なところ。 せっかく仕入れた肉を、一番美味しい状態で食べて欲しい、 そんな気持ちが伝わってきた一言だった気がする。 こんな店主たちの一言が、口うるさいと感じるか、 アドバイスと感じるか、人それぞれだけど、 私は店主の方々と、話しながら食べたり飲んだりが好きだなぁ。
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| 2013年07月18日(木) ■ |
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| 「士魂商才」と「堪忍柳画賛」 |
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書籍「海賊とよばれた男」(百田尚樹著・講談社刊・ 上巻380頁・下巻362頁・計742頁)から。 昔、同級生がこんな川柳を口にしたのを覚えている。 「偉人伝 お疲れ様と 読み終えり」 まさに、主人公に「お疲れ様でした」と声を掛けたくなった。 多くのメモから、私が選んだのは、2つの言葉。 「士魂商才」(武士の心を持って、商いせよ)は、 彼が、儲かる、儲からないではなく、正しいか、正しくないか、 人の道を踏み外していないか、そんな判断の心をもって、 商売をしてきた、そんな気がしたからだ。 また、仙厓和尚(江戸時代)が描いた、風になびく柳の絵 「堪忍柳画賛」(気に入らぬ 風もあろうに 柳かな) 「いろいろな軋轢や衝突をうまく受け流し、 大地にしっかり根を下ろせ」という意味で使われている。 いかにも大きな敵と戦ってきたイメージがあるが、 読み終えると、爽やかさが残るのは、このためだろう。 「戦いはあえて敵の懐に飛び込まねばならぬ時もある」 そう言った戦術は、柳でなくちゃ出来ないものなぁ。 今の時代にも通じる考え方に違いない。
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| 2013年07月17日(水) ■ |
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| アソコが濡れてきたわ、と言っても燃えない? |
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意外と期待されている、水曜日、エッチネタですが・・(汗) 映画「クローサー(2004)」(マイク・ニコルズ監督)から。 ジュリア・ロバーツ扮する「女性写真家」をはじめ、 小説家志望のジャーナリスト、医師、アメリカから来た女性ストリッパー、 主人公の4人がロンドンを舞台に、いろいろな場面で絡み合うのだが・・。 多く残されたメモから、どれを選ぼうか迷ったが、 やはり、読者の反応を意識することなく、自分の気持ちに向き合って、 一番インパクトのある会話を記憶に残したい。 それは、女性からのエッチ(セックス)へのある誘い文句。 「アソコが濡れてきたわ、と言っても燃えない?」 いくら正義感ぶった男であっても、たぶんこの台詞にはかなわない。 たしかに「据え膳食わぬは男の恥」の時代は終わったけれど、 女性とふたりきりになって「アソコが濡れてきたわ」と言われ、 興奮しない(燃えない)男は、たぶん、いないと思う。(笑) 「あなたに抱いて欲しいの」みたいな直接的な表現ではないけれど、 男の脳は想像を膨らませ続けて、我慢できなくなるに違いない。 物語でも男は「そう言われればね」と認めてしまう。 映倫区分(R15+)の指定だと知りながらも、興奮したから気になる一言。 そんなこと言われても、燃えない男なんて男じゃないな、 そんなことを感じながら、メモの整理をした。 「子どもは欲しい?」「ええ、今日じゃないわよ」の会話も笑えたし、 「君のあそこの味は?」「天国の味」と、メモの多くがシモネタなのに、 イヤらしさを感じなかったのは、俳優たちの力なのか・・ 大人の映画ってことなのかなぁ。
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