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しもさんの「気になる一言」
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2013年01月27日(日)
チャンスをうまくつかまえること

講師「女性クライマー・渡邉玉枝さん」演題「73歳の挑戦」から。
渡邉玉枝さんと言えば、女性世界最高齢エベレスト登頂の記録を持つ、
クライマーの世界では知らない人はいない、というくらい有名な方。
その彼女の講演会が、わが町の地域交流センターで開催された。
「エベレスト8848メートル登頂の記録映像14分」で始まり、
まだ彼女は登場していないのに、登頂達成の瞬間映像で拍手が起き、
会場内は、一瞬「エベレスト」の一部と化した。(汗)
当初、73歳で登頂したという、偉大な記録を持つ女性は、
どんなにがっちりした体格の人だろうかと期待したら、
なんと身長156センチの、ほんとに華奢な体つきで驚かされた。
さらに、彼女の登頂に同行した山岳カメラマン・村口徳行さんも
ゲスト出演してくださり、なごやかな雰囲気の講演会となった。
彼女の話の中で、私が1番印象に残っているフレーズは、
「チャンスをうまくつかまえること」
山に登ることだけでなく、人との出会いから仕事まで、
全てに関して通じる素敵な言葉だと思った。
お金の有る無しに限らず、自分にとってこれはチャンスだと思ったら、
迷わず挑戦する、それが彼女からいただいたメッセージだと思う。
22回の海外登山(全て登頂)で、1度だけ無理かと思われた「ローツェ」、
同行カメラマンの村口さんが訊いた。「なぜ諦めなかったの?」と。
彼女は答えた。「せっかく登りにきたんだから」
これがクライマーのセンス、と村口さんが解説したが、
そう何度も挑戦できることではない「高所登山」だからこそ、
「簡単に諦めてはいけない」という想いと、記録に関係なく、
「チャンスをうまくつかまえること」を考えていた気がする。
元気と勇気を2人からいただいて帰路についた。



2013年01月26日(土)
他の人が食べているでしょ

先日、妻と「ロイヤルホスト」で食事をしていた時のこと。
私たちの横で食事をしていた、母親と小さな子ども2人。
彼らは、まだ食べ終わってないのに、座るシートに寝てみたり、
ゲームを始めてみたり、いつものように落ち着きがない。
まぁ、子どもだから仕方がないな、と大目にみながら、
この母親が彼らにどんな躾をするのか、と観察していた。
彼らがなんとか食事を終え、帰り支度をしようと席を立った時、
「ほら、そんなところで、上着を着ちゃだめよ。
他の人が食べているでしょ」と小さな声で叱った。
外はこの冬一番の寒さで、大人の私でさえ、
その場で上着を着込みたいと考えたくらいなのに、
ボックス席を離れ、会計等のあるスペースで、上着を着せた。
ほぅ〜、と感心していたら、妻が横で呟いた。
「躾ができない数少ない親が目立ってしまうけれど、
ほとんどの親はわが子に対して、躾をしているのよ」
「イライラするほど躾のできない親」=「今の若い親」ではない。
頑張れ、若い親たち。それを支えるのが私たちの役目だな。



2013年01月25日(金)
孔雀が発明したのが花火だった

映画「カンフー・パンダ2」(ジェニファー・ユー・ネルソン監督)から。
アニメだろうが、やはり私は「カンフー映画」が好きだ。
2008年の前作は、アニメとは思えぬスピード感を楽しんだが、
今回は画像の美しさやリアル感がさらに私を喜ばしてくれた。
新たなる敵は、野望に満ちた「孔雀のシェン大老」。
その「孔雀」を、物語の冒頭で紹介するのだが、
「羽根を広げた孔雀」を「花火」に例え、
その「花火」とは、こういうものだという定義が気に入った。
「孔雀が発明したのが花火だった」と言い切り
「色と喜びをもたらす花火には、闇と破壊をももたらす力があった」と。
花火は「色鮮やかな華やかさ」と「それを見上げる人たちの歓声」を
連想してしまうが、違った視点では「消えた後の真っ黒な闇」と
「尺玉などが大きな音とともに破壊される、弾けるパワー」とも言える。
花火の明暗となる部分を「正義の味方」と「悪役」に振り分け、
的確に表現した導入部から、魅了された。
もちろん、今回も作品を陰で支える豪華な声優たちに驚きながら、
「アンジェリーナ・ジョリー」が吹き替えた「マスター・タイガー」の
ちょっとした色気が気になって仕方なかった。(笑)
それにしても、豪華な声優陣、みんな主役を演じる人たちばかりだもの。



2013年01月24日(木)
「絶対音感なの?」「いえ、だいたい音感です」

音楽家には、絶対音感が必要なのかと思っていたら、
全員が全員、絶対音感ではないという。
「絶対音感」とは、辞書によると
「楽音の高さを他のものとの比較によらずに識別する能力」
反対語は「相対音感」。
だから、絶対音感の能力がある人は、
私たちが話している会話でさえ、音符つきのメロディになってしまう、
なんて話を聞いたことがある。
昨年、演奏を聴かせていただいた「楽団ひとり」の小林さん、
「ソフトボイス」の彼女らがアカペラで歌い始めると、
尺八をはじめ、いろいろな楽器を手にしたかと思うと、
すっと入ってきて、ステキなメロディを即興で付けてしまうので驚いた。
そこで私が気になっていたことを質問したら、その答えが可笑しかった。
「絶対音感なの?」「いえ、だいたい音感です」
「絶対音感なの?」と訊かれたら「違う」と答えるけれど、
普通の人と同じか?と訊かれたら、それまた違う。
その微妙なニュアンスが「だいたい音感です」となったようだ。
彼らの中では、その違いがわかるんだろうなぁ。
私にとっては、楽器演奏者は、すべて尊敬に価する対象なんだけど。



2013年01月23日(水)
支払う代償が多すぎるから、欲望に従ってはダメ

映画「課外授業」(ヴィットリオ・デ・システィ監督)から。
作品鑑賞後の感想は「こんなエッチな映画だったかなぁ」(笑)
タイトルの「課外授業」も日本語訳では「個人授業」だったし、
ちょっと意外な作品だった気がする。
美しい年上のビアノ教師が、彼女を慕う無邪気な少年に、
色気をムンムンふりまきながら、こんな台詞で諭す。
「支払う代償が多すぎるから、欲望に従ってはダメ。
理性で行動するの」
先生、そんなこと、思春期の彼に言っても無理ですよ、と
画面を眺めながら、独り言を呟いている私がいた。(汗)
わからなかったのは、下半身を女性に見せて喜ぶ露出狂の存在。
何か意味があるんだろう、と考えていたが、このことかも・・と
メモを整理しながら、またまた一人で笑った。
可笑しかったのは、若い女性たちに露出したら「キャー」と騒ぎ、
高齢者の女性たちに露出したら、逆に「あそこの写真を撮影」され、
最後は、子どもたちに露出したら「遊んでいた弓矢の的」になった。
「支払う代償が多すぎるから、欲望に従ってはダメ」、
なるほどなぁ。

P.S.
退職金が減るから、と駆け込み退職を希望した埼玉の教員110人、
お金の欲望に従ったのかもしれないが、支払う代償は多いよなぁ。



2013年01月22日(火)
江戸の風

書籍「落語進化論」(立川志らく著・新潮選書刊・217頁)から。
今年は「落語」に夢中になってみようと、
新年1月から意識的に「落語」関連書籍やビデオをはじめ、
多くの「落語」を耳にするところからはじめている。
もちろん、東京の寄席や、近隣市町で開催しているホール寄席も
顔を出したいと思っているが、私が求めている「落語」は、
「古典落語」だということがわかってきた。
「新作」を否定しているわけではないが、やはり「古典」。
それも「江戸時代の雰囲気」が感じられる作品が好きだ。
そんなことを考えていたら、
筆者が、立川談志「最後の落語論」に、江戸の匂いを感じた、
落語家は「江戸」という「風」「匂い」の中で演じるということ。
落語にきちんと「江戸の匂い」を漂わせられるか、どうか。
古典落語の名人の基準は「江戸の風」を吹かせられるか。
そんなことを、書いていたので、思わずメモをした。
いろいろな愉しみ方があると思うけれど、
私は「江戸の風」を感じるか、そんな基準で落語を愉しみたい。



2013年01月21日(月)
何かしようとすると、何もしないヤツが必ず邪魔をする

NHK大河ドラマ「八重の桜」から。
鉄砲がキーワードになっているからか、
主人公・八重が、裁縫のお稽古の時間が終わると、
ぱぁ〜っといなくなってしまうシーン。
シャレなのか「八重は鉄砲玉みたい」の台詞がウケた。(笑)
そして、桜の木の上で砲術本を無心に読む八重は
「本は木の上で読むのが一番です。誰にも邪魔されない」。
私は、トイレだなぁ・・と笑いながら、メモをした。
さて、今回の気になる一言は、佐久間象山からの手紙。
場面設定を説明すると長くなるのでしないが、
「何かを始めれば必ず邪魔する者が現れる。蹴散らして前へ進むのだ」。
フレーズとしては、第3回のタイトル「蹴散らして前へ」が注目される。
しかし、番組を観ながらの私のメモは、ちょっと違った。
「何かを始めれば必ず邪魔する者が現れる」ではなく、
「何かしようとすると、何もしないヤツが必ず邪魔をする」。
替わりに「何かをしようとしているヤツが邪魔をする」なら理解できるが、
「何もしないヤツが邪魔をする」から、私はメモをした。
「代替案」なくして、単なる「反対」は、何も生まれない、
しかし世の中、そういうことがよくある。
そういう時は「蹴散らして前へ」か・・・それもなぁ。(汗)



2013年01月20日(日)
「若さの秘訣は?」「お酒を飲む・・です」

さすが、酒好きは違う。
なんでもかんでも「お酒」を理由にして飲む。
先日も、ある懇親会のメンバーの中に酒好きの女性がいて、
彼女はビールでも焼酎でもなく、日本酒がいいと言う。
あの透き通った水、体の中からきれいになる、
そんな気がしてならないのだろうか。(笑)
「若さの秘訣は?」「お酒を飲む・・です」
「美貌の秘訣は?」「お酒を飲む・・です」
「元気の秘訣は?」「お酒を飲む・・です」
浪曲の「森の石松三十石船」ではないが、
「江戸っ子だってね?」「神田の生まれよ」と同じく、
何を訊ねられても「お酒を飲む・・です」が妙に可笑しい。
「夫婦円満の秘訣は?」「お酒を飲む・・です」
そうそう、私もこれからは「お酒」を理由にしようっと。

P.S.
やばっ、明日は年に1度の人間ドックだった。(笑)



2013年01月19日(土)
笑い声は、気になりませんから・・

落語家・三遊亭楽之介さん・三遊亭楽生さん、
そして紙切り・林家花さんと酒を交え、話をする機会に恵まれた。
(三遊亭鳳楽さんは、残念ながら、一席後、東京へ・・)
開演前、フラッシュを伴う写真撮影は、噺に集中できないので厳禁、
そう言われていたので、主催者としては気になっていた。
しかし宴席で、ある女性が「大きな笑い声も気になっちゃって」と、
その緊張感を伝えたら、笑いながらこう答えてくれた。
「笑い声は、気になりませんから・・」
そうだよな、落語家が笑い声に反応していては、
仕事にならないよなぁ、と思いながらも、なぜかメモをした。
写真撮影のフラッシュは気になっても、笑い声は気にならない。
噺の途中の拍手も、リズムが崩れてちょっぴり気になるようだけど、
お客さんが喜んでくれるなら・・と笑い飛ばした。(汗)
同じ舞台で満員の観客を前に、演奏や演じているのに、
職業によって「気になる音」が違うことは大きな発見だった。
あっそうだ、ひとつ訊くのを忘れている、私としては失敗。
「笑い声は気にならないようだけど、話し声は気になるのですか」



2013年01月18日(金)
地位は権力ではなく、責任である。

書籍「『ついていきたい』と思われるリーダーになる51の考え方」
(岩田松雄著・サンマーク出版刊・254頁)から。
ぶらっと立ち寄った書店で見つけたが、タイトルだけで、
衝動的に買ってしまった、というのが本音である。
部下が「ついていきたい」と思うリーダーは「逃げない姿勢」、
「部下にしてみれば、却下されたという結論は同じでも、
一度は上司と闘ってくれて、なおかつ理由をしっかり
説明してもらえれば、それで納得できると思うのです。
リーダーが最もしてはいけないことは、逃げてしまうことです。
やらなければいけないと思ったら、障害があったとしても、決断する」、
逆に解釈すれば、上司と闘わず逃げていては、
「ついていきたい」と思えない、そういうことだろう。
「上司が部下を見極めるには、3年かかる」が、
「部下は3日で上司を見極める」というのも頷ける。
ワンフレーズにするとすれば「地位は権力ではなく、責任である」。
「地位は権力」と勘違いしている人たち、多いんだよなぁ。