初日 最新 目次 MAIL HOME


しもさんの「気になる一言」
しもさん
MAIL
HOME

My追加

2012年12月08日(土)
「嬉しい・楽しいの違いは?」「是非・絶対の使い分けは?」

書籍「日本人の知らない日本語2」
(蛇蔵&海野凪子著・メディアファクトリー刊・159頁)から。
ハッとさせられる、日本語・日本の習慣についての話題が溢れている。
エッチな映画のことを、日本では「ピンク映画」と言うが
アメリカでは「ブルーフィルム」中国では「黄色電影」
なんとスペインでは「(Cine Verde)」と言って「緑」らしい。
書店のレジで本にカバーをかけてもらえる国は、
基本的に「日本」だけ、という知識は、けっこう嬉しくなった。
日本語学校に通っている外国人の質問「嬉しい・楽しいの違いは?」に
著者は「『喜ばしい気持ち』が続く時間の長さです」と答えている。
また「『是非、きてください』と『絶対、きてください』の違いは?」に
「是非」は、強く願う時、勧める時。「絶対」は、依頼という形の命令。
断らないで欲しいという強い気持ちが伝わる、と説明している。
私たちが、普段、何気なく使っている単語も、
日本語を勉強している外国人には、不思議に感じることがある。
もっと「日本語」を大切に使わなくちゃなぁ。



2012年12月07日(金)
「再生エネルギー」より「省エネルギー」

忘れないうちに・・
日大国際関係学部主催の市民公開講座(平成24年度下期)
統一テーマ「日本はどこへ行くのか」
講師「日本大学国際関係学部教授 竪尾和夫」氏
演題「日本の環境政策の今後について」から。
私が感じていた疑問を、そのまま説明してくれたから、
気になる一言は、「再生エネルギー」より「省エネルギー」。
原子力発電の事故にともない、全国で展開されているのは
原子力に変わるエネルギーの開発。
メタンハイドレードや、太陽光・風力・地熱などの発電。
あの年、計画停電などで芽生えたはずの
国民の「省エネルギー」意識は、どこかへ飛んでしまった。
もっともっと「省エネ」に力を入れれば、原子力数基分の
エネルギーは、必要なくなるのに・・と思ったものだが、
また、元の生活に戻ってしまった気がする。
街には自動販売機が乱立し、歩いたり自転車通勤できる人も、
なぜか自動車通勤をして車が溢れている。
講師の先生は、世界最先端技術の「ヒートポンプの利用」を
訴えていた。
2012.8.1の日経新聞に掲載された「地中熱で省エネ工場」 
「『水を媒体に』京セラ 15%節電狙う」の見出し。
私の考えるエネルギー問題も、まずは「省エネ」。
どれだけ「省エネ」ができるか、挑戦してみればいい。
寒ければ、暖房器具をつけるより、まず厚着で。
それでも寒ければ、思い切って「歩く」といい。
きっと体の中から温かくなるはずだから。



2012年12月06日(木)
100年後の日本を想像してみろ

大切な選挙が始まったから、と言うわけではありませんが、
映画「ローレライ」(樋口真嗣監督)から。
終戦直前の指導者たちの葛藤が上手く表現されていて、
日米、仲間同士の殺し合うシーンがあるにもかかわらず、
鑑賞後に爽やか感が残り、他の戦争映画とは異なる感覚を感じた。
特に、役所広司さん扮する「潜水艦伊507艦長・絹見真一少佐」と、
堤真一さん扮する「海軍軍令部・浅倉大佐」との緊迫した会話は、
男の野望と正義がぶつかりあい、激しい言い争いになる。
「わからんか、絹見。100年後の日本を想像してみろ、
大人たちは誰も責任を取らず、行動もしない。
子どもたちは、自国に誇りを見いだせず、希望も持てない。
このままでは、日本は米国に従属する奴隷になりさがるぞ。
そんな国に、何の価値があるというのか」と一気にまくしたてる大佐。
それに答えて「私は信じる。たとえ国が焼き尽くされようが、
日本人は自分で絶望から立ち上がる。だからそんな考えには同調できない」
と言い返す艦長。行き詰まる会話に、私のメモは増え続けた。
戦争映画は、とかくメッセージ性が強いため、
時として、間違った方向へ洗脳してしまう可能性を秘めているが、
この映画は、国と国との戦いである戦争を題材にしているが、
ちょっと視点を変えれば、会社同士の争い、団体同士の争いにも通じる
大きな判断をしなければならない、指導者の葛藤が重なってみえる。
子どもたちのために「誇りや希望が持てる価値ある国・会社」にしたい。



2012年12月05日(水)
重ねるとは下のものをつぶしてはいけない

誕生日と携帯のメールアドレスを教えてもらっている人には、
気がついた時に、バースディメールを送っているが、
今年のメッセージは「歳は取るものではなく重ねるもの」。
「取る」はマイナス思考、「重ねる」はプラス思考・・
なんてことも伝えたいことの1つである。
(大忙しで忘れたり、相手のメールアドレス変更がされていたり、
届かないこともしばしばですが・・(笑))
そんな中「私の祖母も・・」で始まる返信が届いた。
「重ねるとは下のものをつぶしてはいけないものだからね。
乗せるのではなく、厚みが増えることを言うのだと教えてくれました」
この発想に、思わず拍手したくなった。
年を重ねると、ついつい自分が偉くなった気になるが、
実は反対で、下のものを潰さず、育てる意識が必要だ、と理解した。
また、以前のものに一段乗せるのではなく、経験の分だけ人間としての
魅力(厚み)が増えるということなのかもしれない。
また1つ、年齢の話になった時に使える引き出しが加わったな。(汗)



2012年12月04日(火)
「おい、ぼうず」から「坊や、ありがとな」

映画「菊次郎の夏」(北野武監督)から。
「ばかやろう」とか「てめぇ」とか、乱暴な言葉で
相手を威嚇してきた遊び人の主人公と、母親を探す小学生、
不釣り合いなふたりが繰り広げる一夏の冒険に違いないが、
気になる台詞をメモしていて気がついたのは、
北野武さん扮する菊次郎が口にする、子どもに対する呼び方。
旅の最初から途中までは、ずっと「おい、ぼうず」。(坊主)
それが、辛く哀しい経験をしていくにつれて「坊や」に変わる。
小学生が探していた母親が、あまりに幸せそうだった場面、
「人違いだった」と嘘をつきながら、引き返すシーンや
浜辺を手をしっかり握りゆっくり歩くシーンに、涙腺は緩んだ。
そして、お祭りで悪いことをして殴られ血だらけになった主人公の顔を、
小学生が、走り回って見つけた薬屋で買ったガーゼ等で、
丁寧に拭き取るシーンでの台詞「坊や、ありがとな」で最高潮に達し、
これ以後「坊や」と呼ぶシーンが増えた気がする。
この変化、きっと意識的だろう。
主人公・菊次郎の心の変化が、こんなところに表現されているとすれば、
メモが役にたったこと喜びたい。
「おじいちゃんの名前なんていうの?」という問いに
「菊次郎だよ」の会話で「ぷっ」と吹き出し笑いするラストシーン。
何か意味がありそうだなぁ。

P.S.
少年の予想で「競輪で6-3配当17,660円」を当てた時だけは
「坊や」だったかも。(笑)



2012年12月03日(月)
ある日パパとふたりで語り合ったさ

映画「哀しい気分でジョーク」(瀬川昌治監督)から。
現在は、映画監督として活躍している北野武さんが、
「ビートたけし」の名で出演している映画を観たくなった。
役柄は人気コメディアンの父親、脳の病に侵された息子との
愛情を描く物語。
鑑賞後、ストーリーに合わせて音楽が選ばれたのか、
音楽に合わせてストーリーが作られたのか、気になった。
テーマ曲となっている『グリーン・グリーン』は、
児童合唱団のさわやかな歌声は、清々しく健全なイメージとともに
国民の愛される歌となっているが、原曲はアメリカのフォークソング。
日本語訳の詩は、辛いものがあり、この映画に結びついている。
(亡くなるのは父親でなく、息子であるが・・・)
7番まである長い歌であるが、1〜3番までの歌い始めを抜粋。
「ある日パパとふたりで語り合ったさ
この世に生きる喜び、そして悲しみのことを・・」
「その時パパが言ったさ ぼくを胸に抱き
つらく悲しい時にも ラララ 泣くんじゃないと・・」
「ある朝ぼくは目覚めて そして 知ったさ
この世につらい悲しいことがあるってことを・・」
息子の病を知った父親が、今までの懺悔も含めて、精一杯尽くす。
子どもには、なにを今更・・という想いはあるだろうが、
父親の心からの愛情を受けて、嬉しくない子どもはいない。
父親に抱きしめられた記憶がない私は、
「これからは抱きつけ、俺にな」という台詞も、
「こわいよ、パパ」「パパにしっかり抱きつけ」の会話も、
羨ましくもあり、そして眩しかった。
「父と息子」の関係も、「父と娘」の関係と同じく、
照れくさいけれど大切にしなければならない関係だよなぁ。



2012年12月02日(日)
わが町の「対面石」が大河ドラマ「平清盛」に

初めて実施した、夜間防災訓練を終え、帰宅後、家族で鍋を囲み、
しばらくすると、楽しみにしていたNHK大河ドラマ「平清盛」。
とうとう源氏の「頼朝と義経」が対面するけれど、
今回は、どんな脚本、どんな場面設定で対面するのかな、と、
ドラマとは関係ないところで、私は興味津々だった。
というのは、わが町の八幡神社の境内にある石に2人は腰掛け、
初めての対面を果たしたと伝わっている「対面石」があるから。
しかしドラマの中では、兄弟の対面はしたものの、
私が考えていた対面の仕方とは違い、ちょっと残念だなぁ、と
思いながら、今回の47話を観終えた。
しかししかし、番組最後に紹介している「清盛紀行」に
わが町の名前がしっかりと表示された。
突然のことに、驚くやら嬉しいやら、言葉が見つからない。
今回は「気になる一言」というよりも、記録として残そうと思う。
「わが町の『対面石』が大河ドラマ『平清盛』に」
もし登場することがあったら「頼朝」か「義経」が主人公の時、
そう考えていたけれど、よく考えれば「清盛」でもいいんだよな。
わが町の町民、観ていたかなぁ。(笑)



2012年12月01日(土)
今日は駅伝で草薙に来られますか?

12月の第1土曜日、恒例の静岡県市町対抗駅伝競争が開催された。
今年は晴天に恵まれ、好記録続出の大会であったが、
やはりテレビ観戦より、現場での応援が何よりも楽しい。
しかし、私には密かに楽しみにしていることがもう1つある。
主催が、地元のマスコミということもあり、
ゴールの県営草薙競技場には、現在は異動してしまったが、
わが町の担当だった歴代新聞記者達も、県下各地から集る。
そんな彼ら彼女らと久しぶりに会うことが、何よりも楽しい。
朝の「今日は駅伝で草薙に来られますか?」のメールかを受け、
「行くよ、着いたら連絡します」と返し、到着後、
「競技場に着きました」とメールをすると、しばらくして
私を探しながら、歴代のわが町担当記者が集ってきてくれる。
「おぉ、久しぶり。元気だったか?」と冷静に声を掛けながら、
実は私の喜びは、最高潮に達している。
彼ら彼女らと過ごした日々を昨日のように振り返りながら
自分の娘よりも若い世代が、こうして会いにきてくれることが、
私にとって、何よりの誇りであり、財産とも言える。
「情報発信」の大切さは、誰よりも知っているつもりだけれど、
もっと大切なのは「情報発信してくれる人」との繋がり。
これがわかったら「広報合格」なんだけれどなぁ。(笑)



2012年11月30日(金)
55〜60歳は人生のリレーゾーン

講師「前総務省自治財政局長 椎川忍」氏
演題「公務員が変われば、日本が変わる!」
(「公務員参加型地域おこし」のすすめ)から。
定年退職1年前に離職したという、
椎川流の理想の公務員像について説明を受けた。
彼が実践してきたまちづくりについては、
意見を挟む余地はないので、この場での感想は避けたい。
ただし「夜中の2〜3時まで」「朝の3〜4時から」という
曖昧な時間帯が気になった。(笑)
その中で、これいただき、と思ったフレーズは、
「55〜60歳は人生のリレーゾーン」。
来年55歳を迎える私にとって、なるほどなぁ、と思った。
自分の最後の力をふりしぼって、次世代にバトンタッチ。
そんな仕事のイメージが、真っ先に浮かび上がったから。
また、プライベードでは、仕事優先の生活リズムから、
地域活動優先の生活リズムへと切り換えていく期間、
そう解釈してもいいのではないだろうか。
だからといって、手を抜くわけではない。
前後どちらかが力を抜いては、うまくバトンが渡せない。
スピードを落とさずに、自分の体と心をリレーしていく。
来年の大きなテーマを気付かせていただいた気がする。
(定年が延びたら、リレーゾーンも変更だけど・・(汗))



2012年11月29日(木)
人は誰も自分の脚で立つべきだと思います。

師走の選挙を控えて、政治のリーダーについて一言。
映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」
(フィリダ・ロイド監督)から。
まだ、英国の教育大臣にも首相にもなる前、
父親の影響で議員を目指し、初当選した頃のコメント。
「人は誰も自分の脚で立つべきだと思います。
もちろん助け合いは必要よ。
でも自分で立てる人は立って行動すべきです。
泣き言を言うだけでなく、問題と取り組み状況を変えなければ・・
どこにでも通じることです」
う〜ん、いいこと言うなぁ、とメモが増えたのは言うまでもない。
そして、1979年に英国初の女性首相、その時のスピーチは
「では一言だけ・・」と前置きをして、
「私は英国国民が私に託して下さった信頼に応えます。
争いのあるところに、調和をもたらそう、
過ちのあるところに、真実をもたらそう、
疑いのあるところに、信仰をもたらそう、
そして、絶望のあるところに、希望をもたらそう」
今の日本の政治家に聞かせてあげたい台詞だった。(汗)
「鉄の女」の異名を持つ彼女の孤独感も描かれているが、
リーダーは孤独なものだから、敢えてとりあげないことにした。
フォークランド紛争時「信条を貫くかどうかが問われているのです」と
呟いたあと、(アルゼンチン艦隊を)「沈めて・・」とゆっくり、
そして低いトーンで指示を出したシーンも、印象的であったなぁ。
有事の時こそ、リーダーの資質が問われる・・さすが「サッチャー」。