
|
 |
| 2012年07月31日(火) ■ |
 |
| 迷いながらやっていた |
 |
敗者の弁だから、ネガティブになるのは当然だが、 コメントをメモすると、いっそう際立ってくる。 体操男子の内村航平選手は、 団体予選の鉄棒落下後「原因がわからない」を口にし、 団体決勝も、得点訂正で4位から2位にあがったが 「うれしい気持ちはなかった」と沈みがち。 卓球男子シングルス・水谷隼選手は、 「ここまで何も出来ないで終わると、何も言うことはない」 ボクシング・フライ級の須佐勝明選手は、 「ポイントを取らせてもらえなかった。迷いながらやっていた。 ペースを掴めないまま、試合終了のゴングを聞いた」 「これがオリンピック」の言葉が蘇るように、 不安を抱え、自信がないまま試合に望み、 「迷いながらやっていた」結果なのだと言える。 実は、本人たちが一番知っているのかもしれない。 「負けに不思議の負けなし」なるほどなぁ・・
|
| 2012年07月30日(月) ■ |
 |
| これがオリンピック |
 |
ロンドン五輪、私が注目していたのは、 常勝の柔ちゃんの存在で、いつも日陰を歩いてきた 柔道女子48キロ級、福見友子選手。 世界柔道選手権の代表選考試合で、谷亮子選手に勝ったのに 実績を重視した全日本柔道連盟の意向で選ばれなかった、 そんなことを覚えていたからだろうか、 なんとしても、今回、優勝させてあげたかった。 準決勝で負けた時、悔しさを滲ませながら 「私自身は一生懸命やりました。でも、これがオリンピック」。 そして、3位決定戦で敗れた後のインタビューは、 言葉が見つからず、長い沈黙が続いた後、やっとの思いで答えた。 「金メダル取りたかったです」 彼女にとって、金メダル以外は眼中になかったのかもしれない。 どんな結果であれ、柔ちゃんと比較されるに違いない、 だからこそ・・という想いが、私には伝わってきた。 本当の敗者の弁は、簡単に答えられないものなのかもしれない。
|
| 2012年07月29日(日) ■ |
 |
| ロンドン五輪は、敗者の弁に注目したい |
 |
眠たい目をこすりながら、深夜や早朝から、オリンピック観戦は続く。 ネットでも、多くの人が「にわか評論家」として書き込んでいる。 いろいろな視点で観戦が出来るが、何かテーマを決めて観てみよう、 そう考えて、昨日からずっと考えていてた。 姜尚中(かん・さんじゅん)氏は、オリンピックが始まる前、 「ギリシャ対ドイツ」の戦いに注目したい、とコメントしていた。 言い換えれば「小さいものが大きなものを倒す瞬間がみたい」 そんな意味だと私は理解した。 「ユーロ圏のお荷物とされるギリシャと、ユーロ圏最大の経済大国ドイツ」 そんな小国と大国がぶつかり合えるのもオリンピックならでは。 へぇ、そんな見方もあるんだな、とメモをとりながら、 自分だけの観戦の仕方を決めたい、と思いながら、 「ロンドン五輪は、敗者の弁に注目したい」に決めた。 剣道用語とされる「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」を 選手のコメントから確かめてみたいと思っている。 へそ曲がりかなぁ・・私って。(汗)
P.S ジャッジの変更で負けることもあるし・・。
|
| 2012年07月28日(土) ■ |
 |
| 「ロンドン・オリンピック開会式」VS「梅ちゃん先生」 |
 |
オリンピック開会式前から、サッカー男女の初戦勝利により、 盛り上がりを予感させる「ロンドン・オリンピック」。 この期間中、対抗できる番組はないな、と思っていた矢先、 開会式のライヴ中継中、画面の左側に何度も表示されたテロッブ。 「『梅ちゃん先生』は、ロンドンオリンピック開会式終了後 『おはよう日本』に引き続き放送します」 いくら、国民に愛されている朝の連続ドラマとはいえ、 こんなに何度もお知らせする必要があるのか、疑問である。 (私が、見たことがないから、そう思うのかもしれないが・・) ロンドン大会に相応しい、日本では考えられない 「エリザベス女王と007ジェームズボンド」の組み合わせなど、 感激の「開会式」だったのに、振り返ると なぜか「梅ちゃん先生」のテロップの方が、印象に残った。 インパクトというより、NHKにガッカリという想いだけど、 だからこそ、このフレーズを記録として残しておこうと思う。 「ロンドン・オリンピック開会式」VS「梅ちゃん先生」 これからしばらくは、オリンピックの話題が続くと思うが、 こんな「気になる一言」は、これで最後にしたい。 災害とか、余程の事件以外、テロップはいらない・・ 定期的に流されるニュースで充分だから。 さて・・気を入れ直して、オリンピックを楽しもうっと。(笑) メモ帳を片手に・・
|
| 2012年07月27日(金) ■ |
 |
| 外人さんだからフライドポテトも出してあげようか |
 |
4年に一度、オリンピックの話題が増える「気になる一言」。 開会式を前に、思い出した「外人」のキーワード。 場所は、松本駅前のとんかつ・カレーの店。 観光客に評判なので、好奇心旺盛の私は楽しみにしていた。 とんかつもカレーも大好きな私にとって、 注文したのは、もちろん「かつカレー」(笑)。 味もさることながら、この店の人気の秘密は、 店主を始め、スタッフの笑顔と心遣いであると実感した。 私たちが食べている時、外人客が5人入ってきたが、 とてもにこやかに2階の座席を案内したかと思えば、 彼らの注文の後、店主がこう呟いた。 「外人さんだからフライドポテトも出してあげようか」 メニューにも載っていない料理を咄嗟に思いつき、 (たぶん)無料で提供しようとしている心遣いが嬉しい。 私が「松本のお水、おいしいですね」と声を掛けたら、 店主とスタッフが、何度も何度も注ぎにきてくれた。(汗) 「せっかくだから、いっぱい飲んでいって欲しい」という 彼らの気持ちが充分過ぎるほど伝わってきて、 「柿田川の水と同じですね」と言いそびれてしまった。 旅先では、こんなおもてなしが妙に嬉しい。
|
| 2012年07月26日(木) ■ |
 |
| ここがおかしい、映画『タッチ』の野球論 |
 |
後日と言わず、すぐ読みたいです・・というリクエストにお応えして。 突っ込みどころ満載の、高校野球を題材にした映画「タッチ」。 「青春ラブストーリー」と考えれば、何も気にならないけれど、 野球好きには、許せないことがいっぱい。 特に、甲子園がかかる地方予選の決勝の前日・当日の動きは、 高校野球ファンでなくても、気になって仕方がない。 硬式野球の投手が、前日に草野球とはいえ試合などしないし、 もし軟式野球だったら、肩さえ壊しかねない無謀な行為である。 決勝当日の朝、和也・達也・南の3人でキャッチボールをするが、 なぜか、数時間後、決勝で投げる和也だけが素手。 ケガでもしたらどうするんだよ、とくだらない心配をした。 達也が野球部に入るきっかけとなった、明星高校野球部主将との対決。 野球場で勝負するが、なんとベンチには、保育園・幼稚園児が多数。 ファウルでも飛んできたら、危険だろ?と叫んでしまった。 また、達也が思い切り投げる投球を、マネージャーの南ちゃんに 捕らさせて、ケガするまで眺めていた野球部員が、信じられなかった。 一番驚いたのは、最後の西東京大会決勝戦、マウンドには たった1年で、驚くほど上達した?、変化球も投げられない達也。 場面は「9回表ツーアウト、ランナー2・3塁、1点リード。 打席には、予選打率7割のバッター、新田。(松井・清原より凄い(笑)) その試合でも、満塁ホームランを打たれているし、達也は2回表、肩にケガ。 当然、敬遠の満塁策でしょう、と思いきや、真っ向勝負。 解説者が「上杉くんは変化球を持っていませんからねぇ」と言ってたのに、 最後には、7割打率の打者が、三球三振の結末。(汗) いくら映画とはいえ、演出がやり過ぎで、呆れるばかり。 極めつけは、その勝負を「あのバカタレどもが」と笑いながら見ていた監督。 「バカタレは、あなたです」、これが私のボヤキである。
|
| 2012年07月25日(水) ■ |
 |
| 南を甲子園へ連れてって |
 |
映画「タッチ」(犬童一心監督)から。 ちょっぴり野球を意識して観てしまったからか、 とんでもない場面設定に、驚くというよりも、 自分の常識が通じず、呆れて言葉を失ってしまった。 書き出したら、映画の感想ではなくなるから、また後日 「ここがおかしい、映画『タッチ』の野球論」として 紹介したい。(笑) さて、気になる一言は、物語の台詞の中から選んだ。 あだち充さんのコミックとそのアニメ番組で、 日本人なら知らない人はいないと言われるほどの名作、 上杉和也・達也の双子の兄弟に、生まれた時から一緒に育った 幼なじみの浅倉南ちゃんの呟いた、この台詞 「南を甲子園へ連れてって」が高校野球に全力を尽くす 2人の根底に流れていて、これまた驚いた。 「私をスキーに連れてって」とか「私を温泉に連れてって」と違い、 お金を出せば実現できることとは違うのだから、驚いた。 映画にするべきコミックじゃなかったな、これが感想である。 だって「南ちゃん」を嫌いになりそうだから。(汗)
P.S 夏の高校野球県予選が真っ盛りなので、この話題にしてみました。
|
| 2012年07月24日(火) ■ |
 |
| 古い文化を活かし、新しい文化を創造する |
 |
日大市民公開講座(平成24年度上期) 講師(日本大学国際関係学部特任教授・小林寛道氏) 演題「伊豆文化再考」(老舗温泉旅館の新しい取り組み)から。 伊東市の老舗旅館を例に、廃業に追い込まれている業界が、 空き部屋をトレーニング室に改造して人気を博している、 そんな新しい取組みとして紹介していたが、 評価すべきかは意見の分かれるところだろう。 ただ考え方は、面白いと思いメモをした。 「古い文化を活かし、新しい文化を創造する」 新しい文化を創ることは、意外と簡単であるが、 それでは今までの文化を否定することになる。 まちには、それぞれの歴史・文化・風土があり、 それを大切にしながら、まちづくりをすることが 「住民参加のまちづくり」へと繋がる。 それを無視すると、せっかくの企画も協力が得られない。 さて、わが町の古い文化、もう一度調べなおそうっと。
|
| 2012年07月23日(月) ■ |
 |
| 「琵琶」って「ギター」以上の楽器かも・・ |
 |
神津善行の面白音楽講座と音楽会 「第1回琵琶語り」(裾野市民文化センター)から。 出演(語り)中村メイコさん・大出俊さん・加賀美幸子さん (琵琶)坂田美子さん 前半は、神津さんの歴史に関するトーク。 「さすが、勉強しいてるね」とは、隣で感心していた妻の弁。 特に後半の4人による「琵琶語り」に繋げていく話術は、 自分で語りのストーリーを書いたとはいえ、 私たちの緊張を解いてくれるには、申し分なく天下一品。 さらに、出演者それぞれの役割が「関ヶ原の戦い」を再現し、 語りと琵琶演奏だけなのに、映像が浮かんできたのは、 たぶん私だけではないだろう、と思う。 特に「琵琶」の演奏を耳にするのは初めてであり、 琵琶と言えば「 小泉八雲作・耳なし芳一」か、 今年の大河ドラマ「平清盛」で、深田恭子さん演じる清盛の妻、 「時子」の演奏した「琵琶」しかイメージがなかったので、 今回耳にした「琵琶」は、別の楽器ではないかと感じるくらい、 表現が豊かで驚かされた。(汗) 語りのBGMとしてだけでなく、時には言葉では表現できない音で、 いや、言葉以上に、関ヶ原の合戦を語ってくれた。 「琵琶」って「ギター」以上の楽器かも・・が、私の感想。 もう一度、ゆっくり聴いてみたくなった楽器である。
|
| 2012年07月22日(日) ■ |
 |
| ゴルフは、精神のもろさを克服するゲームだ |
 |
映画「ティン・カップ」(ロン・シェルトン監督)から。 映画にするには「野球」より「ゴルフ」、そう確信した。 同じ監督、同じ俳優が主演して、こうも違うものか、と驚く。 たぶん、ゴルフというスポーツの性格上、技術よりも メンタルの部分が大きく成績に左右することを知りながらも、 練習場に通い続ける自分がいることに、苦笑いしてしまう。 また、ゴルフの方が、名言が多く残っている。 今回、気になる一言として選んだ 「ゴルフは、精神のもろさを克服するゲームだ」を筆頭に、 「一発、ナイスショットを打って、身体の中で音楽が鳴ったら、 病み付きになってやめられない」とアドバイスをし、 イチかバチかの勝負に出た時、 「なぜ打ったかわかるか? 自分を試す一瞬だったからさ」と呟く。 それを諭すように「知ってるか? パーで充分な時もある」と キャディが諭すシーンも、人生と同じだ、と感じてしまう。 さらに、生き方の持論というべきか、ポリシーみたいな 「ゴルフの楽しみはリスク。それが持論でしょ」が続き、 おまけに「ゴルフとセックスは、下手でも楽しい」、 「君が上になって、ティーアップを」と、なんでもゴルフ用語で 会話してしまう楽しさがある。 ケビン・コスナーのゴルファー役は、ハマっているし、 映画らしい最後の終わり方も、この作品を引き立たせている。
|
|