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しもさんの「気になる一言」
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2012年07月11日(水)
オリンピック選考基準は「記録より調整力」

わが町の出身のオリンピック選手は、
男子10000メートルと5000メートルに出場する
日本長距離界のエースとも言われている「佐藤悠基選手」。
実は、記録だけなら彼の記録を超える選手は数人いた。
だから、今回選ばれるかどうか、不安だったのだが、
日本陸連の判断は「調整力」ではないか、という話を耳にした。
6/9に行なわれた「第96回日本陸上競技選手権大会」、
もちろん、オリンピック候補の選考レースであることは
私たちでも知っていたし、マスコミも拍車をかけた。
選手はものすごいプレッシャーと戦いながら、
さらに、緊張してこの大会に臨んだはず。
その大切な大会で優勝するということは、
記録より大きな意味を持っていることを、教えてもらった。
なぜなら「その大会に会わせてコンディションの調整してきて、
その大会で優勝した」ということで、彼の「調整能力」が
高く評価された、ということに他ならない。
一発勝負の記録よりも、大切な大会に体調をベストの状態で臨む、
それこそ、一流のアスリートが持たなければならない資質、
そう解釈してもよい。
他の種目も考えてみれば、同じような選考をしているな。



2012年07月10日(火)
人生の喜びは、得てから大事にすること

映画「めぐり逢い」(グレン・ゴードン・キャロ監督)から。
申し訳ないが、リメイク作品で元作を越えた作品は数少ない。
続けて2作品を観たからか、その差は歴然だった。
いやいや、映画「めぐり逢えたら」も含めれば、
3作品の比較になってしまったからだろうか、内容が薄かった。
そんな中でメモした、原作にはなかった場面。
配役が、主人公の「祖母」から「おば」に変わっていたのには
笑えたが、素敵な台詞を残してくれた。
「人生の喜びは何かを得ることじゃない」と前置きをして、
「得てから大事にすること」と呟く。
このフレーズは光っていた気がする。
この作品を通して、監督が伝えたかった、考え方かもしれない。
得るものは、当然「もの」だけではなく、愛する人たちも同じ。
その人たちの関係を、いかに大事にしていけるか、
これこそ、人生の喜びとは?の問いに対する答えのような気がする。
得るまでは、お金や力でなんとかなるのかもしれないが、
得てから必要なものは「愛情」しかないことに気付かされる。

PS.
「子ども好き?」「好きだよ」「いいわ」の会話は、
なんと、リメイク作品でも使われていて、ちよっと驚いた。



2012年07月09日(月)
今回は「浜岡原発、反対」の署名ではありません

中部電力浜岡原発(御前崎市)の再稼働の是非を問う、
住民投票条例の制定を求めよう、署名しているのに、
今回が「賛成・反対」の意思表示、と勘違いしている人が多い。
「住民投票」に慣れていない県民性なのか、
「賛成・反対は、この次の段階だよ」と説明しても、
反対しているのが知られるのは嫌だから・・とか、
今の段階では、どっちとも言えないから・・等を理由に
署名を拒否している人たちがいることに、驚いた。
住民投票の結果は別問題として、こういう大切な問題は、
議員の選挙とは別に、自分の意思表示をする、という動きなのだが、
若者や高齢者には、なかなか理解できない、というのが本音。
「今回は『浜岡原発、反対』の署名ではありません」
こんなメッセージを、丁寧に伝えていかないと、
今までにない、住民意思表示の仕組み、システムだからこそ、
慎重になりすぎてしまう可能性も秘めている。
あと数日で、どんな結果がでるのか、楽しみである。
県民の住民投票に対する意識が試されることとなるのだから。



2012年07月08日(日)
日本は、唯一の被爆国じゃないです

「核なき世界平和を願って・・」と題するイベントに参加。
映画「HIBAKUSHA(世界の終わりに)」(鎌仲ひとみ監督)を鑑賞後、
監督と橋田幸子さんとのトークセッション。
このイベントを通じて、私は「被爆」に対する認識の甘さを痛感した。
「被爆」は「広島や長崎の原爆投下」や「原子力発電の事故」だけでなく、
湾岸戦争でアメリカがイラクに投下した、大量の劣化ウラン弾でも
同じように放射能の被爆をすることが、理解できた。
世界で起きている戦争で、劣化ウラン弾が使われていれば、
それはまさしく、形は違うが、被爆したことと変わらない。
そんな想いが強かったのか「唯一の被爆国である日本」という
司会者が発した、手垢のついたフレーズに、監督が敏感に反応した。
「日本は、唯一の被爆国じゃないです」
実際にイラクを取材した監督の言葉は強かった、とメモをした。
想像を絶する大量の劣化ウラン弾を投下されたイラクで、
今、甲状腺ガンや白血病が急激に増加している様子を語ってくれた。
政府・国民に「唯一の被爆国」の意識があるならば、
劣化ウラン弾使用の湾岸戦争に、いち早く「賛成」したり、
自衛隊を派遣したりしないはず。変な国民かもなぁ、日本人って。
もう一度、勉強し直さなきゃ。



2012年07月07日(土)
パンティとプラジャーの値段

先日、落語に行って、メモしてしまったマクラに使われた小噺。
(ネタだから、披露しちゃまずいのかな?(汗))
バレンタイデーのお返しに、女性の下着売り場へ行く。
値段を訊くと「パンティが2000円、ブラジャーが3000円」
店員と値段交渉して、納得した値段が落語らしい。
「パンティが1000円、ブラジャーが4000円」
「支払う額は同じじゃないか、あはは」と笑うのは、
まだまだ、落語通じゃない。
いいの、いいの、合計金額は同じでも、
だって「パンティは下げて、ブラジャーは上げるから」。
こう答えられれば、ちょっぴりオチの楽しさがわかる人として、
男性には、一目置かれるけれど、女性にはわからない。
また、くだらないシモネタで受けてんの?と白い目で見られるのが
関の山。(相撲取りではないけれど・・)
落語を題材にした映画も、多いわけだな、やっぱり楽しいもの。



2012年07月06日(金)
飲みながら「iPad」講習会

高校時代からの親友が「今晩は大人の事情で1人で夕食」、
Facebookにそんなメッセージの書き込みがあったので、
では御相伴を・・と突然の飲み会になった。(汗)
場所は地元清水町の「TONYS TO DA MAX」、
ハワイの雰囲気の中、ボリュームたっぶりの料理を堪能した。
以前なら、仕事忙しい?とか、身体の調子はどう?など、
近況報告をしながら、生ビールのジョッキを飲み干すのであるが、
今回は、彼が持参した「iPad」のアプリを紹介してもらいながら、
アルコールの酔いに任せた。
まさしく「飲みながら『iPad』講習会」。
驚くほどの技術進化に、ただただため息をつくばかりであったが、
こんな飲み方も悪くないな、と帰宅後、ひとりで苦笑いをした。
私が、スマホやタブレットに手を出さない理由は
「ひらがな入力が出来ないから」(もちろんローマ字入力もできるが)。
そのうちに「ひらがな入力」のアプリが登場でもしたら、
私の断る理由が見つからなくなる気がしてならせない。
しばらくは、この流れを静観するが、魅力的な機器には変わりない。
それにしても「飲みながら」は、快適な空間であった。
楽しく覚えるには・・やっぱり酒の力が有効なんだよなぁ。(汗)



2012年07月05日(木)
オチャノコです。

映画「レディ・キラーズ」
(ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン監督)から。
1955年のイギリス映画「マダムと泥棒」のリメイクだというが、
メモを振り返っても、インパクトがあったのは、物語よりも
何度も字幕となって目にした「オチャノコです。」という和訳。
さすがに「日本語訳」とはいえ、違和感があった。
「おちゃのこ(御茶の子)」とは、辞書によると
1 「茶の子」の丁寧語。茶を飲むときにつまむ菓子など。
2 (1が腹にたまらないところから)たやすくできること。
朝飯前(あさめしまえ)。「そんなことは―だ」
そもそも「おちゃのこ」という言葉が、外人の口から出ること、
さらに「オチャノコ」という言葉がカタカナであったことにより、
私の違和感が倍加したと思われる。
いかにも日本語、という訳よりも、その雰囲気にあった訳の方がいい。
「問題ないよ」でも「イージーだね」でもよかった気がする。
訳す前の「英語」は、どんなフレーズだったのだろうか。
次回からは、気になったら、字幕を英語にして確認してみようっと。



2012年07月04日(水)
「お〜いと言えばお茶」「ねぇと言えばムーミン」

書籍「舟を編む」(三浦しをん著・光文社刊・259頁)から。
読んだ人から「下山さんが頭に浮かびましたよ」という感想を
何人かに言われ、読む前から期待の小説となった。
主人公の「馬締(まじめ)」には、妙に親近感を覚えたし、
言葉に対する「こだわり」と「執着心」は、
なるほど・・似ている、と自分でも可笑しくなった。
そんな中で私が選んだのは「つうと言えばかあ」の例え。
もちろん意味は「お互いに気心が知れていて、
ちょっと言うだけで、相手にその内容がわかること。
気持ちが通じ合って、仲のよいこと」
略して「つうかあ」。「つうかあの仲」という使い方をする。
「つうと言えばかあ」その雰囲気・ニュアンスを伝えるのに、
「お〜いと言えばお茶」「ねぇと言えばムーミン」。
今の人にはわかりやすい・・と類語だな、と苦笑いした。
うん、こんな辞書があったら、是非、買いたいと思う。(笑)
「言葉を言葉で説明する」役割の「辞書」という書物。
「辞書は、言葉の海を渡る舟だ」と言い切り、
辞書編纂の作業は「海を渡るにふさわしい舟を編む」こと。
「太古から未来へと綿々とつながる人の魂を乗せ、
豊穣なる言葉の大海をゆく舟を」・・なるほどなぁ。



2012年07月03日(火)
「デジタル」から「アナログ」へ

2010年〜2011年(2年間)の自分史とも言える
「しもさんの気になる一言(縮刷版)第8巻」が、冊子となった。
「誰もが出来ることを、誰もが出来ないくらい」をモットーに
16年間、書き続けていることになるが、面白いことに気付いた。
書き始めた当時は、アナログで書いていた日記を、
「パソコン通信」という手段でデジタル化して知人に配信していた。
当時のキャッチコピーは「『アナログ』から『デジタル』へ」
しかし今では、インターネット上で打っているWEB日記を、
「印刷」というアナログの手法で、冊子という形で残し配布している。
最近のキャッチコピーは「『デジタル』から『アナログ』へ」
自分としては、長年、同じことをしているつもりなのだが、
いつからか、視点が変わってきたことに驚いている。
年を重ねたからか「手作り」とか「オリジナル」等の単語に弱い。
実は、簡単に複製(コピー)が出来るものには、関心がなくなり、
時間をかけてでも、人間の温もりが感じられるものが欲しくなった。
まぁ、今回も出来上がったことに、とりあえず「乾杯」。

P.S.
恒例の冊子ですが、ご希望の方、声を掛けてください。
デジタルの「メール」か、アナログの「電話や手紙」で。
意表をついて「電報」でも受け付けます。(笑)



2012年07月02日(月)
悩め、悩め、悩め。悩まない若者は生意気だぁ。

映画「神様のカルテ」(深川栄洋監督)から。
物語後半、そう言うことか、とタイトルの意味を噛みしめた。
主人公、栗原一止(イチ)は若手の医師、妻の榛名(ハル)は写真家。
人気アイドルグループ「嵐」の櫻井翔さんと宮崎あおいさんが、
絶妙の間合いで、この夫婦を演じていく。
この夫婦、全く違う分野で仕事をしながらも、
なぜか「寄り添う」という単語が似合う夫婦、という感じがした。
ところが、今回選んだのは、主人公が自分の進むべき医療の道を
研究中心の大学病院か、寝る暇も与えられないほど忙しい最前線か、
悩んでいたところ、先輩医師役の柄本明さんが、ホロ酔い気分で叫ぶ。
「悩め、悩め、悩め。悩まない若者は生意気だぁ」
最近、社会全体で、とことん悩むなんてことが少なくなった為か、
この「悩まない若者は生意気」というフレーズが心に残った。
「悩むこと」は決して悪いことではないし、むしろ思慮深くなる。
若い時には、仕事にも、恋愛にも、そして人生にも、悩んだ方がいい。
「若きウェルテル」のように、婚約者のいる身である女性に恋をし、
叶わぬ思いに絶望して自殺してしまってはまずいが・・(汗)
男でも女でも、悩んでいる顔って、意外とカッコいいんだよねぇ。