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しもさんの「気になる一言」
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2012年05月02日(水)
奇跡は起こるものではなく、信じるものだ

書籍「宇宙に上手にお願いする法」
(ピエール・フランク著・中村智子訳・サンマーク出版刊・206頁)
ただタイトルにつられて、図書館で借りて読みきったが、
意外と面白かった・・というのが、読後の感想である。
私たちの願いを叶えてくれる「宇宙」とは、
「巨大な通信販売会社」という発想が新鮮だったし、
「宇宙にとって、願いの大きさは関係ない」というのも理解できた。
また「お願いの仕方」さえ間違えなければ、
必ず、願いは叶えられると言い切った作者が眩しかった。
「願いは、ほとんどいつでも絶対にありえないと思われる方法で
叶えられるから、ただ心の準備をして待っていればいいのです」
というフレーズは、妙に説得力があった。
「私たちが願いが叶うとよく口にする『奇跡が起こった』というのも
急にたくさんの『偶然』が人生の中に起こるから、とても驚く」
しかし、それは神が叶えてくれた「私たちの願い」だと気付くと、
「奇跡は起こるものではなく、信じるものだ」と理解できるらしい。
私も、まだその域まで達成していないけれど、
神様が形を変えて、願いを叶えてくれることは、知っている。
それに気付く感性を磨くことが、心を安定させることも・・。
エピローグに書かれていた「幸せは、心の安定であり、
実際に経験する出来事とは、ほとんど関係がありません」が、
これからの生活を充実したものにしてくれると確信した。



2012年05月01日(火)
今度、○○の映画を観て「気になる一言」書いて

気のおけない、ある読者からのメールが届いた。
「最近、映画の話、多くないかい?」
私の返信は、ちょっぴり言い訳っぽく
「そうなんだよ、だけど、話題は全部違うんだけどなぁ」。
自分でも、1日おきに「出典が映画」は気になっていたけど、
それだけ映画は観ているし、面白い台詞が多いってことも事実。
その気付きは、生き方、恋愛、家族、仕事等、活かせる場面が違うから、
それはそれでいい、と自分で納得している。
以前、出典先が重ならないように「月曜日は書籍からの引用」とか
「火曜日は講演会からの引用」と工夫してみたり、
「水曜日は恋愛・エッチネタ」とか「木曜日は仕事ネタ」等、
話題別に変えてみたこともある。
しかし、そんな書き方こそ、読者を意識しすぎて、
あとから思い出せるような「気になる一言」が書けていない。
さらに、これからも長く書き続けるためには、
無理をしてはいけないことを、私は体験から知っている。
「ごめんね。たぶん、これからも映画のネタ多いと思う」と返信したら、
「わかってるよ。今度、○○の映画を観て『気になる一言』書いて」と
リクエストがあった。こんなメールは大歓迎である。
ただし、ホラーや殺し合うシーンの多い映画はお断りします、
こう見えても、気が弱いんだよ、目をつぶってしまうので・・。



2012年04月30日(月)
「夫婦の日」「よい夫婦の日」「いい夫婦の日」

その日初めて車のエンジンを始動すると、
車のナビゲーションが教えてくれる「記念日」だけど、
驚いたことに、2月2日、4月22日、11月22日
全て「夫婦の日」らしい。(4月22日にメモ済)
それぞれ「夫婦の日」「よい夫婦の日」「いい夫婦の日」
その制定団体とか制定理由は、今の時代はネットで調べれば、
すぐわかるんだろうけれど、商魂逞しいというか、
語呂合わせが好きな国民だなぁ、と思わずにはいられない。
まぁ「良い夫婦」と「いい夫婦」の違いは気になるけれど。(笑)
そんなに「夫婦の日」を作って、どんな意味があるんだろう。
それだけ、我が国民は「夫婦」という単位を「記念日」にして
意識啓発しないと、うまくいかない「関係」ということなのかな。
外国ではこんな「夫婦の日」なんてない気がするから。
(そもそも英語に「夫婦」という語呂合わせが通じないし、
「夫婦」って単語がなかったと記憶している。
man (husband) and wife 又は a (married) couple
それなら日本独自の「毎月22日は夫婦の日」がいいと思うが、
「2月9日は肉の日」と「毎月29日は肉の日」にみたいに
「記念日」としてはちょっと軽くなっちゃうかなぁ。
そもそも「夫婦」を記念日にする必要があるのだろうか。(汗)



2012年04月29日(日)
文句言って何もしない人、だめよ

映画「蟹工船(2009)」(SABU監督)から。
小林多喜二による1929年のプロレタリア文学の名作「蟹工船」、
そう書かれた作品紹介に、なぜか引っ掛かるものがあった。
テストのために「蟹工船・小林多喜二」と対で暗記していたから、
すぐ原作者は思い出せたが、どうしても物語が浮かんでこない。
そこで原作は後回しにして、映画を先に観ることにした。
気になる一言は、出稼ぎ労働者で蟹缶の加工を行う船・蟹工船の
劣悪な環境に耐えられず脱走した主人公が、
救出されたロシア船で目にした労働環境の違いに驚いたシーン。
「本当に通訳?」と疑いたくなる人物が、彼に近寄り、呟く。
「一人ひとり、立たないとダメね。文句言って何もしない人、だめよ。
「わからない、怖い、やらないね。考えることやめたら、終わりよ。
ず〜と、考える。何するか見えるよ、今すること見える。
行動ね、一人ひとり考える。一人ひとり行動する。一人ひとり大事ね」
(うまく聴きとれたかどうか、疑問ですが・・(汗))
この会話をきっかけに、日本の蟹工船に戻り、
「俺たちの最大の弱点は、命令に我慢・慣れすぎている」と主張、
劣悪な環境に働く労働者たちを蜂起させるけど、
実は、映像よりも文字で読んでみたくなった。
早速、図書館に行って、原作を借りてこようっと。



2012年04月28日(土)
50歳からの映画デート

以前は、仕事の帰りにひとりで・・なんて事もあったけれど、
最近、映画館へは夫婦で出かけることが多い。
映画館では「夫婦割引」という特典もあるし、
幸いにも夫婦で歩いていける距離に映画館(シネコン)があるから、
私たちにピッタリのフレーズとして、夫婦割引のキャッチコピーを
気になる一言として、紹介したい。
「50歳からの映画デート」
夫婦どちらか片方が50歳以上だと2人で2000円、という割引は、
私たちだけでなく、多くの人たちに浸透しているようで、
土日に限らず、平日夜の上映作品でも、
夫婦(らしき)人たちがぴったり並んで、ポップコーンをつまみながら、
楽しんでいる姿は、微笑ましいという言葉がピッタリである。
時には、80歳近くの老夫婦がニコニコしながら観ているシーンもあり、
そんな2人を眺めているこちらの方が、嬉しくなったりすることも。
ドライブや食事とはちょっと違った「50歳からの映画デート」
映画館の回し者ではないけれど、是非、倦怠期の夫婦にお勧めしたい。
また昔のように仲良くなれること、お約束します、はい。
(不倫の映画とか、殺しの映画は観ないように・・・)



2012年04月27日(金)
お前みたいな奴をなんていうか知ってるか?・・アマチュアだ

映画「岳 ガク」(片山修監督)から。
もちろん、気になるフレーズとして、誰もが感じた
「生きてた君に感動しちゃった」「また、山においでよ」
「山に捨てちゃいけないものは? ゴミと・・命」というクイズなど、
多くのメモはしたけれど、私は敢えてこの台詞を取りあげた。
「お前みたいな奴をなんていうか知ってるか?・・アマチュアだ」
その前に、こんなシーンが展開されている。
長澤まさみさん扮する新人救助隊員の椎名久美が、
遭難者と遭遇し、自分で助けたいと無線で指示を仰ぐ。
そんな時、無情にも上司は彼女に指示を出す。
「お前には、まだ無理だ。そこは訓練場じゃない 命令を守れ」と。
それでも助けたいと、自分の気持ちを優先した彼女に、厳しい言葉が続く。
「聞こえなかったか? 命令だ。
休暇中だろうか、なんだろうが、プロとして、無責任な行動は慎め」
それでも「プロだから、見過ごすことはできないんです」と言い放つ、
緊迫したシーンであったが、自分勝手な行動をした彼女に対して、
のちに救助に向かったヘリコプターの操縦士が、彼女に諭す。
「お前みたいな奴をなんていうか知ってるか?・・アマチュアだ」
自分の感情だけで行動する奴は、見た目にはカッコいいけれど、
冷静さに掛けた判断では、結果は最悪状態を生むことになる。
さらに大きな二次被害を生むことになることも考えず、
自分の思い込みの「正義」だけで突っ走るのは、アマチュアだと、
プロ意識を主張する彼女に言い切るシーンに、私は感動した。
どんな仕事でも「プロ意識」が邪魔になることも多々ある。
もう一度、誰のための行動なのか、を再認識して判断基準としたい。
「お前みたいに『プロ』を口にするだけで、冷静な判断ができない人は多い。
それは「アマチュア」だと言い切る、ヘリコプターの操縦士のプロ意識、
ストーリーと無関係かもしけないけれど、大切なことだと、私は思う。
最近、こういう台詞で、後輩たちを指導する先輩が減った。
是非復活して欲しい、先輩・後輩、上司・部下たちの人間関係である。



2012年04月26日(木)
アンド・コール

音楽会の演奏が終わると「アンコール」の声。
これって、語源はフランス語で「なお」「もっと」の意であり、
「encore」という単語である。
フランス語では「Bis」(ビス)というらしい。
「演奏者が予定の演奏を終了したあと、客が拍手や掛け声で
追加演奏を求めること。また、それにこたえて行う演奏。」
しかし、ある演奏者が「アンド・コール」に応えて・・と
口にしたので、気になってメモをした。
たしかに「再び、舞台上に呼び出す」という意味では、
間違っていない気がしたから、今回の話題にしてみた。
もちろん「アンコール」(encore)が正しいのも承知だが、
「アンド・コール」(and call)も悪くないな、と、
思ってみたりして・・。(汗)
いくら「こんにちは」が正しいとわかっていても、
「こんにちわ」と書き続けるへそ曲がりの私にとって、
この「アンド・コール」も捨てがたい発見であった。
次の演奏会、わざと「アンコール」「アンド・コール」って、
叫んでみようかなぁ。



2012年04月25日(水)
目の前で笑ってくれるこの女を大切にしよう

映画「女たちは二度遊ぶ」(行定勲監督)から。
オムニバス小説の映画化で、5人の女性が登場するが、
映画だから、最後にこの5人が、どこかで交差していると
もっと面白いのになぁ、と思いながら、観終えた。
「どしゃぶりの女」「自己破産の女」「夢の女」
「平日公休の女」「つまらない女」
やはり一番興味があったのは、
長谷川京子さんが演じた「つまらない女」。
一所懸命に話すのだけれど、面白くなく、疲れる。
どこにでもいるような女性だけど、
意外といないのかもしれないな、とメモをした。
自分の話をしゃべりっぱなし、という女性は多いけれど、
ちゃんと相手の反応を気にして話す女性は少ない。
物語、冒頭「私、本当に、話すの下手だよね」の台詞が
妙に引っかかった。
さて、気になる一言は、ユースケ・サンタマリアさん演ずる
主人公の小説家、の気付き。
「つまらない女」を書いていたはずなのに、最後は
「目の前で笑ってくれるこの女を大切にしよう」と。
「おかえり〜という声のない生活」に寂しさを感じ、
あまり刺激的ではない「つまらない女」が気になりだし、
「こんな僕を必要と思ってくれる人」と悟る。
温かい気持ちになった「つまらない女」であった。



2012年04月24日(火)
石炭が産出できなかったから、自然が残った

今、イギリスで最も美しい町といったら、
「英国・コッツウォルズ」を挙げる人が多いだろう。
「英国一」ではなく「世界一」だと評価する人もいるくらい。
実は、このコッツウォルズをコンセプトにしている結婚式場もある。
それくらい、この街は優しい温もりが人々の心を癒すらしい。
コッツウォルズの中でも「王冠の中の宝石」と称される
チッピング・カムデンは、昔の面影がそのままに保存されている
歴史的にも重要な町の一つだというが、先日、面白い話を耳にした。
コッツウォルズは古い歴史を持ち、羊毛の交易で栄えていたし、
今では、その景観を活かした観光業が盛んになっており、
毎年多くの観光客が訪れていることは周知の事実である。
特に、黄色みを帯び「蜂蜜色の石」「ライムストーン」とも称される
石灰岩「コッツウォルズストーン」を使った建物群が、
特徴的な景観をなしている、と紹介されているが、
その影には「石炭が産出できなかったから自然が残った」ようだ。
周辺の街は、多くの石炭が産出され、どんどん開発されていったが、
コッツウォルズは、資源がなく相手にされなかったらしい。
その結果、今では皆が羨むほどの自然が残った・・という話。
中途半端な自然、中途半端な開発こそ、自分たちの首を絞める。
どん底まで落ちてみる、それで見えてくる「宝」もあるはずだ。
観光に携わる人たちに、多くのヒントを与えることにならないだろうか。



2012年04月23日(月)
紙ナプキンは「日本人の考案」

書籍「日本人・礼儀作法のしきたり」
(飯倉晴武監修・青春出版刊・188頁)から。
先日、立食パーティの宴に参加した時、思い出したこと。
そう言えば、あの本に書いてあったなぁ、とメモを調べたら
確かに、残っていた。
「紙ナプキンは『日本人の考案』」
「グラスの下半分に、紙ナプキンを巻く」ことは、
当然、アメリカとかヨーロッパの人たちのアイデアだと、
思い込んでいたら、日本人の考案、との説明があった。
紙ナプキンを巻くことによって「水滴が垂れたり、
手が濡れたり、手が冷えたりするのを防ぐ」のだが、
こんな配慮は、日本人ならではの発想なのだろう。
もしこの話が本当ならば、私は、日本人として生まれたことに
誇りと自信を持ちたい、と思った。
紙ナプキンは作れなくても、その使い方を考え出したら、
四季折々の場面で、工夫されるに違いない。
世界の中でも、こんなにハッキリとした「季節」を
感じることが出来る環境にいるなんて、幸せだなぁ、私たち。