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しもさんの「気になる一言」
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2012年03月13日(火)
盛りを過ぎても、見事に咲き誇る

映画「カレンダー・ガールズ」(ナイジェル・コール監督)から。
映画解説には「中年女性たちが自分たちのヌード写真を
カレンダーにして売り出し、大反響を巻き起こしたという
イギリスの実話をもとに描く人間ドラマ」とある。
白血病で亡くなった夫が、生前、女性たちの前で話そうと考えていた、
原稿の一節である。「ヨークシャーの花は、女性に似ている。
生長を重ねるたびに、その美しさを増していく。
盛りを過ぎても、見事に咲き誇る。あっという間に枯れていくが・・」
とジョークも交えながら、素晴らしい原稿の一節である。
彼女らは英国ヨークシャーの片田舎ネイブリーに住んでいる。
英国の中でも、壮大な自然が広がる有数の土地らしく
その野に咲く花は、女性に似ているというわけだ。
子育ても終わり、生き甲斐を探す女性、特に中年女性にとって、
後ろから押してくれる、応援フレーズになったに違いない。
「盛りを過ぎても、見事に咲き誇る」
何度か登場するフレーズなので、きっとこの作品の根底を流れる想い、
そんな気がして採り上げてみた。

P.S.
個人的には「女性連盟の目的は?」(日本では「婦人会」)の質問に対して、
「『自己啓発』と『娯楽』と『親睦』」と即答したシーンがあり、
妙に納得してメモをした。今度、挨拶で使わせてもらお〜っと。



2012年03月12日(月)
お辞儀をして、元の姿勢に戻ってから、言葉を述べる

書籍「日本人・礼儀作法のしきたり」
(飯倉晴武監修・青春出版刊・188頁)から。
何気なくよった書店で目に付き買ってしまった本書、
へぇ〜と思うことや、そういえば・・と思い出すことばかり。
・「寸志」という表書きは、目下の者への謝礼に使う言葉。
・振袖は、長い袖を振って男性の気を引く着物。
だから、結婚したらもう袖を振る必要はないというわけ。
・「宴」とは「飲食をともにして、くつろいで楽しむ」という意味。
・気が利いた挨拶とは、お辞儀と言葉は、それぞれ心を込めること。
・箸は、食べ物を口に運ぶもの、器を運ぶものではない
・蓋付きは「冷めないうちにどうぞ」という意味が込められている。
そんな気付きオンパレードの中で、私が選んだのは
「丁寧な挨拶とは」という説明であった。
「お辞儀をして、元の姿勢に戻ってから、言葉を述べる」
最近、大勢の人の前で挨拶をする機会に恵まれるが、焦るためか
どうしても、お辞儀をしながら、挨拶をしてしまっている。
この一呼吸の「間」を意識すると、丁寧な感じがするし、
自分も落ち着いて「さて・・」と話し始められるのかもしれない。
これこそ、経験で覚えるしかないなぁ。



2012年03月11日(日)
落語の演題の1つに「黙祷」を追加

3.11、午後2時46分、館内に「黙祷」の放送が流れた時、
ちょうど、ある場所で「落語」を聴いていた。(汗)
冒頭「お忙しい中、生活苦の中、よりによってこんな日に」と
「この日この時間帯に落語をすること」への話題に触れたし、
会場内の誰もが、東北の被災者のことを考えたはずである。
また自宅に戻ってから、家族とも3.11の話題に触れよう、
だから、今は落語を楽しもうと思っていた矢先「黙祷」の放送、
当然、それまで話していた落語も、中断を余儀なくされた。
落語ほど、仕切り直しのきかないものはないと思う。
予期せぬ中断を「どこまで話しましたっけ?」ととぼけてみせ
機転の利いた話術で、切り抜けてくれたが、
これは噺家に失礼だったな、とメモをした。
3.11は、日本人にとって忘れられない災害には変わりないが、
朝から晩まで流れるテレビでの特集や、復興支援のイベントには
私がへそ曲がりのためか、首をひねりたくなる。
3.11は、忘れてはいけない日であるが、記念日ではないのだから、
静かに、東北の友人の生活や心を気遣うだけでもいいと思う。
「黙祷」は「もし出来ましたら・・」と協力は求められたとして、
けっして「強制」されてするものではない、と考えている。
予定していた演題を終え、今日の落語を紹介しながら、
その演題の1つに「黙祷」を追加するあたりが、粋だったなぁ。
さて、書き終えたから、東北の友達にメールしてみようっと。



2012年03月10日(土)
一言で言うと、真面目すぎるね。もっと楽しく・・

「早稲田大学ハイソサエティオーケストラ」と
「慶応義塾大学ライトミュージックソサエティ」の
両大学ビックバンドのOB・OGを中心に結成され、
アラファイ(50歳前後)を中心とする世代で構成されている
「ハイライトオールスターズ」の演奏会がわが町で開催され、
ジャズの世界をゆっくり堪能させていただいた。
第2部として、地元の高校「沼津商業高等学校吹奏楽部」との
ジョイント演奏会が実現したが、彼らが高校生にアドバイスした。
「一言で言うと、真面目すぎるね。もっと楽しく・・」
もちろん、真面目が悪いという意味ではないけれど、
音楽は、本来、楽しいもの。もっと笑顔で、楽しんでごらんよ、
と言いたかったのだろう、と観客席から眺めていた。
そんな気持ちが高校生たちに伝わったのか、その後は顔だけでなく、
演奏する音までも、楽しそうに聴こえたから不思議である。
30年以上演奏している、おじさんおばさんたちの音に刺激されて、
彼らもまた、ひとつ成長した気がした。
「お互いにとってメリットがあるから、また一緒に・・」と続けた、
大人の余裕こそ、若い人たちが感じることのない感覚ではなかったか。
やはり、人は人によって育てられるんだな、ということを
目の前で見せつけられて、観客の私たちも温かい気持ちになった。
この、人の縁を繋ぐお手伝いこそ、私たち行政の仕事なんだな、きっと。



2012年03月09日(金)
おむすびに手をふれて良いご縁がむすばれますように

先日、他界した「杉山憲夫氏」の名前を、柿田川公園の一角、
「貴船神社」で見つけることができる。
「一対の狛犬と参道整備」に寄付をいただいたことは、
御友人の弔辞で紹介されたが、もっと素敵なものを寄進している。
実は、参道の途中、御影石で作られたおむすび(?)が、
ひときわ目立って、2個載っている造作物に出会うのだが、
その寄進者は「顧問 杉山憲夫」と記されている。
そして、その石碑に書かれている言葉が、
「おむすびに手をふれて良いご縁がむすばれますように」。
縁結びの神様でも有名な京都の「貴船神社」から御霊分けされた。
だから、男女の仲の縁結びなのだと、私は勘違いしていたが、
「政治は人のため」を信念にしてきた彼から考えると、
縁結びは、なにも「男女」に限らず「男同士」「女同士」も含め、
大きな視点で「人との出会い」「人との縁」を大切に、という
想いがあるのではないか、と思わずにはいられない。
最近、「縁」にとても興味がある。もちろん「緑」にも。
「縁」と「緑」、どちらも大切にしたいと思う。



2012年03月08日(木)
君はビッグになれない。

映画「ガリバー旅行記」(ロブ・レターマン監督)から。
作品の冒頭、会社のメール係として働いているシーン。
部下がたった1日で昇進し、自分の上司になって現れる。
そして、こういう。
「デートに誘えないのも、昇進できないのも、理由は1つ。
これが君の限界だからだ」と。
さらに「そのビッグマウスも時々なら面白いし、
ジョークも笑えるけど、それだけだ。君は口先だけ。
認めるべきだ。君はビッグになれない」と続く。
この台詞が、あとの物語の伏線となっているから面白い。
そう、ご存知、主人公がビッグになった訳ではなく、
周りが、小さくなったり、大きくなったり。
小人の国では「ちっぽけな彼が初めて大物扱いされる」(笑)
ラストシーン、現実に戻った彼が、メール係に呟く。
「この世に、小さな仕事はない、(仕事に大きい小さいの差はない)
ただし、ものすごくちっちゃな人間はいる」
しっかり、落ちのある台詞で、メモが終わった。
言葉の面白さが味わえる、冒険(パロディ)コメディである。



2012年03月07日(水)
エアコン・車・電子レンジ・冷蔵庫・パソコン

運転中にラジオから流れてきたので、メモが取れず
順位も曖昧だけれど・・・
今、生活になくては困るもの・・のベスト5。
(アンケートの対象さえも不明で、データとしては
利用できないかもしれないが・・・(汗))
う〜ん、私は原始人なのだろうか、あまり必要性を感じない。
「エアコン」は、年間通してほとんど利用しないし、
「車」も、通勤には使わないのでどうしても・・とは感じない。
「電子レンジ」は、妻は必需品なのかもしれないが、
基本的には「お酒」をお燗にする時、遣うだけ。
「冷蔵庫」も、食料保存には必要だけれど、
冷やすものは、近くのコンビニやスーパーに行けばいいし。
「パソコン」も、この「気になる一言」を書くとき以外、
あまり電源を入れないしなぁ。
(映画のDVD鑑賞の利用が一番多い気がする(笑))
では、私の場合、なくては困るものはなんだろう。
たぶん、何でも書き込んである「手帳」だろうな。



2012年03月06日(火)
「春一番」を「五感」で確認して欲しい

私の住む静岡県東部地域は、午前中のシトシト雨が上がり、
午後からは、雲が勢いよく流れ、一気に晴れた。
外は、予想以上に風が強いが、もうポカポカ陽気。
「これ、きっと春一番だね」なんて会話が聞こえてくる。
今の時点で気象庁からは、
今日の早朝の雷、そして突風が「春一番」という発表はない。
けれど、後日、インターネットや新聞の文字を見て、
「あぁ、やっぱり、あれが春一番だったんだ」と思うより、
外に出て、ポカポカの日差しと、妙に温かい気温、
そして、吹き飛ばされそうになるくらいの強い風を、
身体いっぱいの五感で確認して欲しい。
これが「春一番」ってものか・・と感じる好奇心こそ、
一年をいや人生を、歳時記と共に楽しむコツであるのだから。
「三寒四温」の四字熟語も「暑さ寒さも彼岸まで」の諺も、
知識として頭で覚えるより、知恵として身体で覚えたい。
きっと何年たっても、今日の日の出来事を、
春一番の日の出来事として、思い出されるに違いない。
今日が違っていたとしても、春はもうそこまで・・だな。



2012年03月05日(月)
学んだ知識を、行動に移しましょう。

映画「不都合な真実」(デイビス・グッゲンハイム監督)から。
キャストは、民主党クリントン政権下で米合衆国副大統領を務めた
アル・ゴア氏。
彼の温暖化に対する講演を中心に、作品が展開されていく。
自己紹介の「一瞬だけ大統領になった、アル・ゴアです。」が
聴講者の緊張をほぐし、リラックスして聞き入ることができた。
まるで、大学の講義を受けているようで、私のメモは溢れた。
この映画、アメリカで公開されるや、各都市で大ヒットを記録した
環境ドキュメンタリーであるが、日本では?の問いに、
記憶が定かではないくらい「地球温暖化」の話題は消えている。
今は、原発と3.11をはじめとした大きな地震が話題の中心であるが、
こういう間も、地峡温暖化は確実に進んでいることを、再認識した。
ストーリー後半、こんなフレーズが私の心を揺さぶった。
「地球という星に、私たちは住み続けられるのか?
未来の世代は、きっと自問するに違いない。
前の世代は、何を考えてた? 一体、なぜ現実をみなかった?
今、その質問を子どもたちが大人に投げかけて欲しい。
子どもたちは、地球を壊さないで、と両親に言いましょう。」と。
最後に「アフリカの古いことわざ」を引用して
「何かを祈るときは、行動もすべし。」と訴えかけた。
そして極めつけは「学んだ知識を、行動に移しましょう。」
いい話を聴いた、では終わって欲しくない。
そんな彼の強い思いを感じた、映画(講演?)である。



2012年03月04日(日)
「よく来たな、これもってけ」「特等席だな、ここは」

元衆議院議員「杉山憲夫」氏が他界して、告別式に足を運んだ。
彼の息子が中学生の同級生ということもあり、私にとっては
代議士というより、同級生の父親という感覚が強い。
不思議なことに、忘れられない言葉が2つあった。
いつだったろう、自宅へ遊びにいって、居間で雑談していたら、
突然、襖がガバって開いて、おじさんがこちらをみて言った。
「よく来たな、これもってけ」とミカンを一袋くれた。
また狩野川の河川敷、花火打ち上げ会場の土手で準備を終え、
仰向け・大の字で寝ていたら、誰かが呟いた。
「特等席だな、ここは」・・誰だよ、うるさいなぁ、と目を開けたら、
真上に青空をバックにした、おじさんの顔があった、これまた驚いた。
奥さんと散歩の途中だったらしいが、その顔と声が忘れられない。
人は彼のことを、いろいろな角度から批評するが、私は私の経験から
「面倒身のよい、気さくなおじさん」と記録しておきたい。
斎場に立てかけられた写真を見て、またこの台詞が思い出された。
「よく来たな、これもってけ」「特等席だな、ここは」
どうしてこの2つのフレーズを覚えているのか、私にもわからない。
でも、インパクトがあったんだろうな、きっと。
ご冥福をお祈りします。合掌。