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しもさんの「気になる一言」
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2012年02月12日(日)
三遊亭の語源は、飲む・打つ・買う

知人が好きだという「三遊亭歌之介」さんのホームページで見つけた。
落語の一門は、桂、林家、笑福亭・・等、お馴染みのものが多いが、
どの一門より、私の頭にパッと浮かんだのは「三遊亭」。
芸人の苗字に当たる名前を亭号というらしい。
「芸人は、亭号だけを呼んでも誰だかわからないし、
そもそも亭号はその噺家がどの芸流に属しているかを示すもので、
姓とは全く異なるもの」との説明も見つけたが、あまり面白くない。
そんな時、冒頭の噺家のホームページで見つけたのが
「三遊亭の語源は、飲む・打つ・買う」
う〜ん、この方がわかりやすい。(笑)
逆に推測すれば「飲む・打つ・買う」の三拍子揃った噺家が、
「三遊亭」に所属していると考えれば、もっと面白い。
アルコールが飲めない噺家、バクチ・ギャンブルをしない噺家、
女遊びができない真面目な噺家は、三遊亭には相応しくない。
その遊びこそが、芸の肥やしになる・・なんて意味を付けて、
遊びまくっている噺家の方が面白いに決まっている。(汗)
今度は、そんな視点で「三遊亭」の噺家をウォッチングしてみようっと。



2012年02月11日(土)
母と娘は、行ったり来たり。

映画「50歳の恋愛白書」(レベッカ・ミラー監督)から。
「中年女性のラブストーリー」と解説にあったが、
私には、その恋愛場面では、引っ掛かるものがなく拍子抜け。
逆に、母と娘の微妙な距離感に、頷くものがあった。
主人公とその母、もちろん、主人公とその娘との関係は、
父親とその息子との距離感とは、ちょっと違う気がする。
血の繋がっている女性同士の関係は、未だに謎の部分が多い。
そんな関係を上手く表現した台詞が「母と娘は、行ったり来たり。」
さらに「いつも揺れ続ける、逆の方向へ」と続く。
仲がいいのかと思えば、こちらが驚くようなケンカしたり、
仲が悪いのかと思えば、べったりくっついていたり。(汗)
他にも「母がショートする日があった。電池切れだ」とか
「母の気分が私を支配した」
「母の正体を知るのに、私は16年かかった」など、メモは尽きない。
それでも、一番身近な同性として、離れられない関係なんだから、
ずっと仲良くすればいいのに・・は、息子であり夫であり父親の私の弁。
適当な距離で、見守るしかなさそうだな。



2012年02月10日(金)
クギか画鋲かセロテープ

タイトルだけで、何のことかわかるだろうか?
昨年末から家の掃除を少しずつしていて、気付いたこと。
我が家を始め、妻の実家も同じだったので、ご紹介。
答えは「高齢者の好きなもの」(笑)
何かを飾りたい場合、どうしたら柱や壁を傷つけずに
きれいに飾ることが出来るかを考えるのかと思えば、
ほとんどが「クギか画鋲かセロテープ」。
どうして、こんなに好きなんだろうか?と疑いたくなるほど。
柱や壁には、クギや画鋲やセロテープの跡が残り、
とりあえず・・という気持ちがわかるほど、その跡は多い。
祖父母や父母といった高齢者と一緒に住んでいる読者は、
きっと、うんうん、と頷いてくれると思うが、違うだろうか。
もしかしたら・・大型のいろいろな製品に、
油性マジックで購入した日付などを書いてなんていないよね。



2012年02月09日(木)
雪下ろし対策は、国家プロジェクトで

久しぶりに、コラムニストを目指す、私の呟きである。(笑)
テレビのニュースで、東北地方の雪下ろしシーンを見ると、
いつも考えさせられてしまう。
だからといって、私には、多くの人たちが勝手に言い放つ、
雪下ろしのアイデアや、雪が積もらないアイデアが
あるわけではない。
私が不思議なのは、小惑星探査機「はやぶさ」を始め、
宇宙に人間を送り込む、科学技術があるにもかかわらず、
本当に長い間、北国の人たちが苦労している
「雪下ろし」を解決する技術やアイデアが開発されないこと。
インターネットや自動車のナビゲーションなどの方が、
よっぽど、大変な技術だと私は思うのだが・・。
機械だとお金もかかるし、誰かが雪の下敷きになったら、
それこそ危ないから、人力が一番安全なんだ、と呟きながら、
一日中、雪を下ろしている高齢者をみると、胸がつまされる。
働ける生活保護者や、職がないと嘆く若者たちに、
高い賃金を払って「雪下ろしの仕事」を斡旋したり、
みんなが幸せになるシステムで、解決すべきであろう。
「2番目ではダメなんですか?」で有名になった
事業仕分けをする前に「雪下ろしをなくす方法」を
「国家プロジェクト」で考えるべきではないだろうか。



2012年02月08日(水)
妻を守るのは、君ではなくて、僕の役目だ

映画「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」
(ブラッド・バード監督)から。
映画タイトルが出るまでの、言わばプロローグ(導入部)で、
既にこの映画の持つスリルとスピードを味わい、
最初から最後まで、ハラハラどきどきの135分間だったが、
私が選んだのは、一件落着したあとのシーン。
前作で、確か結婚したんだよな、と思っていたから、
妻が死んだ・・という展開に、えっ?そんな、と絶句してしまった。
その妻の護衛役を任されていたのに、きっちり仕事ができず、
彼女を守れなかったということで苦しんでいたチームの仲間に、
トム・クルーズ扮する「イーサン・ハント」は、きっぱりと言う。
「妻を守るのは、君ではなくて、僕の役目だ」
この台詞、横で観ていた妻は、どう思っただろうか、と気になり
チラリと視線を移したが、何もなかったように画面に夢中だった。(汗)
しかし鑑賞後「ねぇ、どんな台詞が気になった?」と訊いてきたので
「妻を守るのは、君ではなくて、僕の役目だ」かな、と答えたら、
ちょっぴり嬉しそうだった。
「スパイアクション」なので、つい秘密兵器に目がいってしまうが、
本当は、人間味溢れるヒューマンやラブストーリーなのかもしれない。
この感覚こそ、他のアクション映画にはない「温かさ」を感じるとともに、
とかく駄作になりやすいシリーズ作品でも、
質を落とすことなくヒットを飛ばす秘訣、と私は感じている。



2012年02月07日(火)
ガンとは、お礼を言える病気なんだよ

講演会「静岡県東部社会教育委員研修会」、講師「田邊哲氏」
演題「貧乏神を追い払う『笑い』とよい『口ぐせ』の効用について」から。
元森町社会教育委員長を始め、数多くの肩書きを持つ彼の話は、
私たちの度肝を抜く格好で登場し、笑いっぱなしだった。
なぜかその面白さは、なかなか文字では表現しにくい。
溢れたメモから、私がなるほどなぁ、と思ったのは、
「癌」という病気に対する考え方。
「ガン」という病名は暗いから「ポン」に変えよう、と真面目顔で話し、
前向きに、そして明るく生きる大切さを教えてくれた。
ニコニコしながら語ったので、気付いた人が少なかったかもしれないが
「ガンとは(今までお世話になった人に)お礼を言える病気なんだよ。
クモ膜下出血とか脳溢血は、突然だからお礼がいえない」と呟いた。
ガンは余命何ヶ月と宣告されるけれど、突然死ぬことはない。
もちろん、死ぬことは恐いし別れは辛いだろうけれど、
自分の周りの大切な人たちに、お世話になったね、と伝えられる病気。
そんな前向き、プラス思考が、再発を予防するのだろうか。
これまた、なるほどなぁ、の一言であった。



2012年02月06日(月)
ハッキリとした上下関係が出来上がっている

書籍「9割がバイトでも最高のスタッフに育つディズニーの教え方」
(福島文二郎著・中経出版刊・287頁)から。
最近、地方自治の最前線である行政でも、臨時職員が極端に増え、
3年〜5年程度で人事異動してしまう正規職員より、知識も経験も多い、
こんなケースがどんな職場でも増えているのではないだろうか。
う〜ん、何とかしなくちゃなぁ、と思い悩んでいた時、ふと立ち寄った
書店に平積みで並んでいたので、つい・・手にしてしまった。(汗)
参考になったのは「教える側と教わる側という、
ハッキリとした上下関係が出来上がっているので、
叱ったほうが良いと思えば、遠慮なく叱ります。
叱られる側も、これは育てるという愛情の延長だと思っています。」
だから、バイトがバイトに対して叱る時もあるという。
もしかしたら、バイトが正規職員に対して、叱ることも・・・。
この関係がどの職場でも出来たら素晴らしいのに、とため息をついた。
もちろん、賃金の差があったりして、納得できない分もあるだろうが、
「ミッション」さえ明確ならば、それは二の次であり、
まずは、対象にしている人たちの「笑顔」を求めて、
全員・全力であたることの喜びと、この職場に勤めていることの誇り、
そんなものが「職場の風土」として根付いた時、
ディズニーランドのようなスタッフが育つような気がする。
まずは、自分から変わらなくちゃ。



2012年02月05日(日)
いかなる世でも、美しく生きることが私の志

NHK大河ドラマ「平清盛」から。
いくら私が今年の大河ドラマが気に入ったとしても、
みんな観ているだろう、を前提で「気になる一言」を書くのは、
私のおごりであるし、時代背景、人間関係を説明していては、
それだけで、何十文字も費やしてしまうので、
観ていない読者にもわかるような一言を選ぶようにしたい。(汗)
さて番組の前半、日本の将来を左右する若者3人が、
飢えた世の中に対し、各々の「志」(こころざし)を語るシーンがある。
源義朝は「武士の力を示す好機ととらえ、強さを磨きたい」といい、
佐藤義清(のりきよ)(のちの西行)は「美しく生きたい」といい、
平清盛は「おもしろく生きたい」と語った。
私が同感したのは、武芸も闊達、歌にも通じた佐藤義清の考え方。
矢が的に当たるのも、真ん中に的中するのが一番美しいし、
歌も上句、下句のバランスがとれた歌が美しいと感じるところだ。
彼は「いかなる世でも、美しく生きることが私の志」と言い切った。
「いかなる世でも・・」の台詞に、私の心のアンテナが反応した。
社会が複雑になればなるほど、志の持ち方も難しいと考えがちだが、
それは逆で、複雑になればなるほど、とてもシンプルな表現こそ
生き方としてわかりやすく、大切なことだと私は思う。
心も体も美しく、そして国全体が美しければ、
どれほど、汚いものを取り除く手間とお金が要らなくなるだろうか。
そう言えば、安倍晋三元総理は「美しい国・日本」を
本気に目指していたなぁ、と急に思い出した。(汗)
私も「美しい心」「美しい暮らし」「美しいまち」を目指したい。



2012年02月04日(土)
彼らも、同じ日本列島で生きているかけがえのない仲間です。

映画「日本列島 いきものたちの物語」(出田恵三監督)から。
公開日初日、初回の上映時間に合わせて、映画館に足を運んだ。
今年、楽しみにしていた映画の1つであったから・・。
「えっ、これが日本?」と疑いたくなるほどの風景と、
CGと見間違うほどの景色の移り変わりが、私を驚かせた。
屋久島では、猿が落とした木の実をシカが食べるといった、
日本列島ならではの、いきものたちの「絆」も紹介されていたし、
ストーリーとはまったく関係のない、いわゆる「間」の部分でも
カタツムリが葉っぱを移るシーンや雲の流れなど、
撮影だけでなく編集にも手を抜かない、製作スタッフの気持ちが
観ている私たちを喜ばせたのだろう、あっと言う間の95分である。
世界のいきものに関する映画は、何度となく観てきたが、
日本列島に絞った「いきもの」と考えると、貴重な映像が多い。
私が心の中で「頑張れ、メダカ!!」と叫んだ直後に、
ナレーターの黒木瞳さんが「頑張れ、メダカ!!」と呟いた時、
隣に座っていた妻には申し訳ないが、妙に嬉しかった。(笑)
この作品を思い出すため、ラストシーンに流れた台詞を残したい。
「彼らも、同じ日本列島で生きているかけがえのない仲間です。」
そう、日本列島には人間だけが住んでいるわけではない。
「日本列島ならではの、人間も含めた、いきものたちの絆」、
世界に胸を張って紹介したいものである。

P.S
「共同プロデューサー・小野泰洋」は、私の幼なじみ。
彼の名前をエンドロールで確認して、妻に自慢してしまいました。
「あいつ、いい仕事してるなぁ」、私も負けられないな・・(汗)



2012年02月03日(金)
今年の節分は、いつもより待ち遠しかった

今年は絶対、豆まきするぞ、と早く帰宅した。
昨年の節分、もう近所のどこの家でも豆まきの声がしないし、
我が家は、子どもも大きくなっていないし、
そもそも、52歳の私が「鬼は外、福は内」と声を出すのも
恥ずかしいから・・と小さい頃から長年続けてきた豆まきをやめた。
その時は何も感じなかったが、こうして1年を振り返ると、
家族が大病したり、愛犬が亡くなったり、と悲しいことが続いた。
ただの「偶然」と片付けるのもいいが「恥ずかしい」を理由だけで
節分の豆まきをやめた自分を責め続けた。(汗)
だからこそ、今年の節分はいつもより待ち遠しかった。
「豆まき」というよりも「鬼やらい」「追儺(ついな)」の表現の方が
立春の前夜、悪魔を追い払い、福を呼ぶ神事に相応しい気がする。
旧暦では「立春イコール新年」だったから「節分イコール大晦日」。
そういう意味では「立春」は1年の始めでもあったから
「節分」は新しい年を迎える大切な行事でもあったに違いない。
明日からは、手紙、メール好きの私にとって
「立春とは名ばかりで、まだまだ寒い日が続きますが・・」
と書き始める手紙のシーズンでもある。(笑)