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しもさんの「気になる一言」
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2012年01月23日(月)
職業病というやつです。残念ながら特効薬はありません。

書籍「麒麟の翼」(東野圭吾著・講談社刊・325頁)から。
映画が始まる前に、原作からの一言を紹介しておこう、と思う。
主人公、加賀恭一郎は、彼にしかわからないような、
独特の視点と発想があり、常に「?」が念頭にあるような刑事。
ちょっとした仕草や言葉にも敏感であり、
そこから問題解決の糸口を見つけて、推理を組み立てていく。
そんな様子をみていた女性が「犯罪の臭いに敏感なんですね。」と呟き、
彼は「犬のようだ、とでも?」とサラリと返す。
この言葉のリズムとウィットに富んだ表現が、私は好きだ。
そして、自分でも納得しているのか、こう語るシーン。
「職業病というやつです。残念ながら特効薬はありません。」
レベルの違いはあれ、私も「まちづくり」に関して、
自分でも「職業病だな」と感じる時があるから、可笑しかった。
歩いていても、車を運転していても、お風呂に入っていても、
わが町の「まちづくり」を考えている時があり、これは治りそうもない。
いや、治そうと思っていないから、特効薬も要らないのかも。(笑)
地方公務員の職業病って、こういうことなんだろうなぁ、きっと。

P.S
残されたメモの中で、忘れられないのが
「昭和の匂いがすると松宮は思ったが、看板には大正八年創業とあった」
この視点、この発想、面白いよなぁ。



2012年01月22日(日)
このトランプには、ほとんど仕掛けがありません

第3回地域交流センター寄席・泉のまち古典芸能鑑賞会
出演は、二代目・林家木久蔵さん、三遊亭楽麻呂さん・
マギー隆司さん(マジック)・三遊亭好吉さん。
寒い土曜日、夜7時から、そして天気は雨、という条件にも関わらず、
多くの落語ファンが集まり、粋な時間を過ごした。
その中で、私のメモに引っ掛かったのは、落語以外の出し物、
色物と呼ばれる「マジック」のマギー隆司さん。
(色物とは、プログラムに赤い字で書かれていたかららしい)
師匠・マギー司朗の芸風に憧れ28歳で、自主的かつ強引に入門、
職歴「大工」のプロフィールが、私を思い切り笑わせてくれた。
師匠譲りのトーク爆発。
マジックの常套句「タネも仕掛けもありません」より、
「ほとんど仕掛けがありません」の方が笑えるのは、私だけではない。
マジックの途中で何度か呟いた、
「嬉しいです、今年、初めての仕事だから」は笑っていいのかなぁ。



2012年01月21日(土)
最愛の人が死んだ日にも、人間は晩飯を食う。

書籍「人間臨終図巻」(山田風太郎著・徳間書店刊・333頁)
毎年、恒例のように紹介してきた「○○歳で死んだ人々」。
今回の気になる一言は、
「53歳で死んだ人々」に対する、著者のコメント。
「最愛の人が死んだ日にも、人間は晩飯を食う」
そうなんだよ、人間ってそういう面が多々あるよなぁ、と
慌ててメモをした。
悲しくて悲しくて、食べ物も喉に通らない、なんて光景や
泣きつかれて目が腫れている親族も、あまり目にすることがない。
「人間の死」って何だろうな、と考えさせられたフレーズである。
さて、恒例の他界した偉人であるが、
昨年の私の年齢、53歳で他界した偉人は
諸葛孔明、道元、足利尊氏、喜多川歌麿、為永春水、緒方洪庵、
佐久間象山、チャイコフスキー、ベーブ・ルース、グレース・ケリー、
有吉佐和子。
そして、今年の私の年齢、54歳で他界した偉人は
太田道灌、足利義政、デカルト、中江兆民、ラフカディオ・ハーン、
レーニン、鈴木三重吉、近衛文麿、ヴィヴィアン・リー。
そうそう「54歳で死んだ人々」に対する、著者のコメントは、
死の1秒前の生者「おれを忘れるな、忘れてくれるな!」
死の1秒後の死者「おれを忘れろ、忘れてくれ!」
これまた、なるほどなぁ。(汗)



2012年01月20日(金)
誰でもよ〜い。助けてくれ〜

この台詞は、NHK大河ドラマ「平清盛」の一場面。
自分の出生の秘密を知り悩む、平清盛。
それは、自分の生き方を真剣に考えた人にとって、
一度は陥る悩みなのかもしれない。
「くそ〜、誰なんだ、俺は。誰なんだ」と大声で叫ぶ。
そうだよ、わかる、わかる、お前の気持ち・・と
物語に入り込んでいた私であるが、
それに続く台詞に、思わず吹き出してしまった。
「誰でもよ〜い。助けてくれ〜」
声の主は、落とし穴に落ちて、助けを求めている新興貴族、
信西だが、テレビ番組「マルモのおきて」や
映画「舞妓Haaaan!!!」や「泣くもんか」などで、
独特のキャラクターをもっている大好きな俳優、
阿部サダヲさんだったから、この台詞を選んだ。
一方は真剣に人生に悩み、一方は穴に落ちて困っている。
繋げてみると、その面白さが倍加するからメモにした。
「くそ〜、誰なんだ、俺は。誰なんだ」
「誰でもよ〜い。助けてくれ〜」
これなんだよなぁ、言葉の面白さは・・。



2012年01月19日(木)
AEDの仕組みは、校長先生の号令

昨日話題にした「AED」(automated external defibrillator)
日本語に訳すと「自動体外式除細動器」。
しかし、その仕組み・役割を上手く表現出来ないでいたら、
担当の消防職員が、上手い例えを教えてくれた。
何かの原因で、心臓の動きが不規則(痙攣)になっているから、
それを規則的な動きに戻す役割、と説明を受けても、
さっぱりわからなかったのに、
「子どもたちが大勢集まって、ザワザワしている中で、
校長先生が登場して『静かに』と一声上げるようなもの」
という例えで、私はなるほど・・と理解できた。
不規則に動いている心臓の動きを、1度リセットして再起動、
そのために「AED」で心臓に電気ショックを与える。
そんなイメージでいいのだろうか。
これで、誰に訊かれても「AEDの仕組み」が説明できるし、
その必要性を理解したから、その場に居合わせたら、
躊躇なく「AED」を利用する気になれた。
(それまでは、それで「死んだらどうしよう」と思って、
行動できなかったけれど・・)
病院で行なう「電気ショック」も、そういう意味なんだろうな。



2012年01月18日(水)
その場に居合わせた人は、救命リレーの第1走者です

職場の「AED講習会」に参加した。
以前にも講習会に参加したことがあるが、
やはり、技術の進歩に伴い「AED」も進化していた。
1度習ったから講習はもういいよ、という問題ではなく、
何度でも、習っておく必要性があるし、
当時、疑問に思わなかったことも、気付くことがある。
「いつでも、どこでも、誰でも」という、
生涯学習の根底に流れている考え方と同じで、
「いつでも、どこでも、誰でも」使える「AED」で
あって欲しいな、と思う。
さて、気になる一言は、実習前に観たビデオの一節。
救命の連鎖(チェーン・オブ・サバイバル)と言われ、
「早い119番通報」「早い心肺蘇生と徐細動」
「早い救急処置」そして「早い医療処置」が求められる。
いわゆる「救命リレー」なのであるが、
一番大切なことは、倒れた人を見つけた人の初期対応。
この人の行動がなければ、救命リレーはスタートしない、
そう解釈した。
テレビ画面が消える直前に流れたテロップをメモ。
「その場に居合わせた人は、救命リレーの第1走者です」
わかりやすいフレーズであった。



2012年01月17日(火)
家の中、火事にして、何が消防団や

映画「ふるさとがえり(2011)」(林弘樹監督)から。
自主上映会作品として、感想も交えて記したい。
東京では、映画の助監督だった主人公が、
ある理由で故郷に帰った途端、消防団に入れられる。
ふるさとの地域活動と言えば、男は「消防団」。
(女性は「婦人会」かな?(笑))
その視点がもう古くて、故郷に帰りたくない、と
思う若者が増える気がして、ハラハラして観終えた。
家庭を顧みず、消防だから仕方ないだろ、と口にして
毎日、家を空け、子育てなども手伝わない。
そんな男たちを見て、彼らの恩師が声を大きくして叫ぶ。
「家の中、火事にして、何が消防団や」
終いには「離婚届」を突きつけられて、始めて気付く。
ここまで極端でないにしても、男の消防団活動は、
傍にいる女性には理解されにくい。
「消防ってボランティアでしょ?」の一言で片付けられる。
全国で蔓延している「消防団員減少」は、
ある面では、女性の理解が第一優先だな、と感じた。
「ふるさと」をテーマにしたはずなのに、
妙に「消防団」が目立ってしまった印象があり困惑した。
ロケ地では盛り上がったらしいけど、全国ではどうだろう。
「田舎」と言っても、いろいろあるし、自主上映とはいえ
映画「エクレール・お菓子放浪記」とはちょっと違ったなぁ。



2012年01月16日(月)
「お帰りなさい・ただいま」VS「ただいま・お帰りなさい」

映画を観ていて、我が家はどうだったかな?、と感じることがある。
どの作品というわけではなく、よくある何気ない会話であるのだが・・。
家族・夫婦をテーマにしたような邦画には、必ず見かけるシーン。
旦那さんが帰宅して、玄関のドアを「ガラガラ」と開ける。
そのあとに、奥さんが先に「お帰りなさい」と言い、
続けて、旦那さんが「ただいま」と返す。
ちょっと待って、逆じゃないのかな?と我が家を振り返る。
私が帰宅し、玄関のドアを「ガラガラ」と開けるまでは同じ。
最初に言葉を発するのは私の「ただいま」。
それを受けて、妻や母が「お帰りなさい」というパターン。
朝も同じ。「行ってきます・いってらっしゃい」なのか
「いってらっしゃい・行ってきます」なのか。(汗)
どちらでも同じじゃないか、という人もいるだろうけれど、
私は、ちょっと違う気がしている。
不自然に感じられた映画のシーンだけれど、じっくり考えると、
先に、家族に声をかけてもらった方が嬉しいな、と気付いた。
上手く説明できないけれど・・感覚の問題かな。



2012年01月15日(日)
最後に、これだけ力が残っているなんてすごいねぇ

先週は「成人式」、今週は「第32回親子体力づくりマラソン大会」
生涯学習課は、新春からイベントラッシュで休みなし、
3月の年度末まで、体力・精神が持つだろうか、と心配になるが、
ヒントとなる光景に出会った。
「親子の部」と比べて、小学生や中学生は、2キロ、3キロと
長距離となるのだが、驚いたのは、最後の50メートル前後。
ほとんどの子供たちが、猛ダッシュでゴールを目指す。
脇で「頑張れ〜」と応援しているだけの私たちであるが、
直前までフラフラ状態で走ってきたのに、生き返ったように
辛そうな顔もせず、ゴールになだれ込むシーンは圧巻であった。
応援していた私たち50歳代の中年たちが、同時に呟いた台詞、
「最後に、これだけ力が残っているなんてすごいねぇ」。
どこに、そんな力が残っていたのか、今でも信じられない。
もう少しでゴール、という「もうひと踏ん張り」なのか、
早く終わりたい、という「ラストスパート」なのか、
とにかく「若い力」「エネルギー」を感じたマラソン大会である。
周りの応援も、励みになるというが、それだけではないだろう。
この力の出し方、私の仕事でも活かせないだろうか。
調べてみようっと。



2012年01月14日(土)
新春には、やっぱり「ポルカ」ですよね

第273回泉のまち音楽会、演奏は「Trio Aquarelle」。
(ピアノ小池冴佳さん・ヴァイオリン武田麻耶さん、
フルート遠藤佳奈子さんの3人)
「Aquarelle」(アクアレル)とは、フランス語で
「水彩画」を意味するらしい。(オシャレな名前だね)
選曲も、新春らしい曲目や、1月らしい曲をはじめ、
今年、生誕・没後〜年の作曲家の曲など、
彼女たちなりの思いやりが感じられる爽やかな曲だった。
アンコール曲は?と楽しみにしていたら、
ピアノの小池さんが満面の笑顔で、
「新春には、やっぱり『ポルカ』ですよね」と紹介した。
ヨハン・シュトラウス作曲の「ポルカ」と言えば、
ニューイヤーコンサートでは定番の曲であるが、
わが町の「2012年最初のコンサート」でも耳に出来、
大満足で帰路につくことができた。
季節に合った曲は、なぜか心にす〜っと入ってくる。
やはり、キーワードは「歳時記」だな、と確信した
今年はじめてのコンサートである。