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しもさんの「気になる一言」
しもさん
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2010年08月31日(火)
流れが来ていない時は耐える

男子プロゴルファー・石川遼君のコメントだったと思う。
場面を忘れてしまって申し訳ないが、
石川君は成長したなぁ、と感じた一言である。
彼くらい若く、注目されていれば、
自分に流れが来ていようが、いまいが、
ガンガン、積極的に突っ込んでいき、
挑戦することで、流れを自分に引き寄せる、
そんな気持ちでプレーをしていると思っていた。
デビュー当時は、そんな勢いを感じたのだが、
今は「優勝」するには・・と的確に判断している。
その一つが「流れが来ていない時は耐える」。
この「耐える」を覚えた彼は、
今以上に、強いプロになる予感がする。
これは、ゴルフに限らず、いやスポーツに限らず、
私たちの生活でも同じことが言える。
大切なことは、流れが自分にきているかどうか、を
判断できる経験値の高さである気がしてならない。
最近、なんとなくわかるようになって来た52歳である。



2010年08月30日(月)
もう一度、種を蒔けば済むことです

実は、NHK「宮廷女官・チャングムの誓い」(韓国ドラマ)
に、はまっている。(悪友に、DVDの全巻を借りたのが原因)
メモしたらキリがないので、今回はメモせずに
時間があれば、パソコンで1話ずつ鑑賞しているのだが、
時々、何日たっても頭に残っている台詞がある。
今回の「気になる一言」も、そんな台詞の一つ。
苦労して、種から育てた薬草の葉が出たというのに、
何者かに荒らされ、元の状態に戻ってしまった。
周りは犯人探しに大騒ぎなのに、チャングムだけは違う。
「もう一度、種を蒔けば済むことです」と言い残し、
また同じ作業を初めから繰り返す。
このフレーズが、なぜか、私の頭から離れない。
とても単純なことなのに・・と思う。
不平・不満・愚痴を耳にすることは多いが、
口にした本人だけが満足し、周りはストレスがたまる。
畑を荒らされたら(努力を評価されなかったら)
もう一度、種を蒔けば済むことです・・と言い切りたい。
その余裕が、きっと幸運に結びつくに違いない。
私の仕事の姿勢「蒔かれたところで咲きなさい」、
それと同じくらい大きな意味がある言葉かもしれない。



2010年08月29日(日)
赤飲んで、白飲まないで、赤飲んで

先週末、職場の飲み会だった。
1次会の盛り上がった勢いのまま、2次会へ。
そこで頼んだのが、ワイン。
(1次会の飲み放題には、ワインはないから)
目の前には「赤ワインと白ワイン」のグラスが二つ。
交互に飲んでいたら、酔っ払ってしまった。
その時に思い浮かんだフレーズが
「赤飲んで、白飲まないで、赤飲んで」
まるで、旗揚げゲームのような感覚で、ワインを飲んだ。
アルコールの弱い人には、
「赤飲まない、白飲まないで、赤飲まない」
もちろん、アルコール大好きの人には
「赤飲んで、白飲みながら、赤飲んで」
くだらないと思うなかれ、けっこう面白い。
「ロゼはないんですか?」の問いには、
どうせ「赤白」飲むんだから、おなかの中では「ロゼ」、
くだらない質問するな、とばかり、飲ませればいい。
これは「ワイン版・一気飲み」・・お試しください。



2010年08月28日(土)
何卒(なにそつ)、御協力お願いします

隣町で、静岡交響楽団の演奏会があるというので、
妻と一緒、足を運んだ。
先週、京大交響楽団の演奏会を、現場のスタッフとして
運営したので、その違いを確かめたかったし、
川勝平太静岡県知事が、ゲストで指揮を執るというので
その楽しみは膨らむことになった。
さて、親バカならぬ、管理職バカかもしれないが、
(演奏の良し悪しは、素人の私にはわからないが)
運営だけを考えたら、我が軍に軍配が上がった。(笑)
開演前に入ろうとした、隣接する喫茶店の要領の悪さや、
お客を不快にさせる不手際の数々、また、入場を待つ観客を、
入り口へスムーズに誘導するノウハウもなく、
「ここが最後尾で〜す」と大声で手を上げるスタッフ、
(「最後尾」の看板さえないのか、と目を疑った・・)
そして駄目押しは、演奏前に観客に注意を促す、司会者の誤読。
「なにそつ、御協力お願いします」(汗)
「えっ、もしかしてたら、なにとぞ?」と妻と顔を見合わせた。
どんなに、立派な建物でも、それを支える人たちの意識が
変わらなければ、文化のレベルは上がらない。
「施設が人を育てる」のフレーズが、頭に浮かんだ演奏会。
あまり、愚痴を書かない私だけれど、隣町のためにも、
期待しているからこそ、記録に残しておこう、と決めた。
今回だけは、反面教師として、参考にしたい。



2010年08月27日(金)
しもさんの「気になる一言」に刺激され

またまた、私宛に届いた、嬉しいメールの御紹介。
私が書き続けている理由の一つが、ここにあった。
「しもさんの『気になる一言』に刺激され
読んだ本や観た映画、興味を持ったものって
けっこうあると思ってますよ。
逆に、これ、しもさんに読んでもらいたいなぁ、
観てもらいたいなぁ、と思うものに出会うことも
時々ありますけどね。」
こんな交流が、嬉しくて、嬉しくて仕方がない。
しもさんだったら、どんな感想を持つだろうか、
しもさんだったら、どんな台詞をメモするだろうか、
そんな感覚なんだと言う。
書き手の一方通行、「気になる一言」送りっ放しより、
この書籍を読んで「気になる一言」を書いて欲しい・・
この映画を観て「気になる一言」を書いて欲しい・・
というリクエストの方が、俄然、燃えてしまう
52歳の「しもさんの『気になる一言』」である。
リクエスト、お待ちしています。(汗)



2010年08月26日(木)
そんな女は雇ってないぞ

映画「やわらかい手」(サム・ガルバルスキ監督)から。
幼い孫を助けたい一心で飛び込んだ未知の世界で
新たな人生を見つける初老の女性を演じるハートフル・ドラマ。
うん、その未知の世界が、大変な世界であった。
なんと「性風俗店」、それもタイトルから想像して欲しい。
「手のひらのイリーナ」(IRINA PALM)として、大人気となるが、
本人は、自分のことを「年増でサエない中年女」と称する。
しかし、その店のオーナーは、彼女の魅力を認めながら、呟く。
「そんな女は雇ってないぞ」
(おまえは、年増でサエない中年女なんかじゃないよ)の意味を込め。
この言葉で、彼女は輝きを増していく。
彼女の人生にとって、重要なキーワードだったな・・と、
物語全体を振り返ってみても、そう感じるシーンである。
もう1つ、この台詞もインパクトがあった。
店のオーナーが、冒頭、性風俗の世界に戸惑う彼女に諭すシーン。
「客は、女の感触を求めてやってくる。わかるか?」
そう、手だけで、女の感触を伝えるのは、天性のものに違いない。
テクニックだけでは、そうはいかないことを承知で、語った。
そして、お気に入りのラストシーン、その後のシーンはなく、
お互い惹かれ合った2人の無言の「キスシーン」で終わる。
う〜ン、久しぶりに、素敵な終わり方だった。



2010年08月25日(水)
豚汁からご飯を奪うなんて、この責任は大きいです

書籍「変な給食」(幕内秀夫著・ブックマン社刊・174頁)から。
驚くような給食メニューの写真が、所狭しと並んでいる。
冗談でしょ?と思うようなメニューが溢れていた。
どれを紹介しようか迷うほど、そのコメントも辛口だった。(笑)
その中でも、あとから思い出せるように選んだコメントは
「豚汁からご飯を奪うなんて、この責任は大きいです」
言い換えれば
「近い将来、豚汁でパンが食べたくなる大人ばかりになったら、
どうすればいいですか?」ということらしい。
「ドーナツとラーメンと牛乳というメニュー」も、
「栄養素のバランスを考えると、変な献立でも仕方がない」という
栄養士さんの言い訳にしか聞こえない。
私は栄養素のバランスよりも、
和食・洋食・中華など、食事全体のバランスの方が大切だと思う。
おかずとおかずのバランス、色合いなんかも、食事の楽しみ方だろう。
一度、子どもが持ち帰る「給食の献立表」を眺めて欲しい。



2010年08月24日(火)
それを教えてくれるには、とてもいいホールです

たぶん・・わが町では、初めての(京大)交響楽団の演奏会。
音楽専用ホールではないので、演奏者の感想が気になった。
もちろん、素晴らしいホールです・・のコメントは
期待していなかったが、ドキドキしながら練習を聴いていたら、
指揮者が、嬉しいことを口にしてくれた。
「演奏会も前半の3公演を終え、疲れているかもしれないが」
と前置きしながらも「(演奏が)少しほころびている」と指摘。
さらに「今、直しておかないと、取り返しがつかなくなる」
と学生の彼ら彼女らに熱く語った。
そして「それを教えてくれるには、とてもいいホールです。」と
皮肉ではなく、真剣に話を続けた。
「(このホールは音楽専用ホールじゃないから)
いい音だけが飛ぶのではなく、いい音も悪い音も飛ぶ」と言う。
それは言い換えれば、みんなの技量を試すいい機会、と位置づけた。
普段は「いい音しか飛ばないホールだから、いい加減に演奏しても、
観客は気がつかないかもしれないが、ここは違う。
だからこそ、いい音を出すよう努力しよう」と伝えたかったのだろう。
「ここのホールは正直だから・・」そんなフレーズが耳に残った。
視点が違うだけで、このホールの短所を長所にしてくれた。
こうして施設が演奏者を育てていくんだと、実感した演奏会だった。
よ〜し、「京大」の次は「東大」だ。(笑)



2010年08月23日(月)
日本の社会は壊れてしまった

100歳以上の高齢者が、多数行方不明になっていて
日本では、完全に社会問題となっている。
それも、その原因を探し出し、攻め続け
やれ「民生委員が仕事をしていない」
やれ「役所の福祉課の職務怠慢だ」と、大騒ぎしている。
では、この問題を欧米各国は、どう捉えているか、
そんな視点で眺めてみると、(外国の新聞では)
「日本の社会は壊れてしまった」という表現になるようだ。
かつての日本は「家族・親戚」を大切にし、
自分の身内が何ヶ月も行方不明なんてことはあり得ない。
そんな日本の家族の絆を、諸外国は尊敬の念を抱いていたし、
その結束力を恐れていたとも言える。
しかし、今の日本の社会は、尊敬に値しない、怖くもない。
長い歴史で培ってきた「日本文化」とも言える
家長制度は、今はもうない。
もう、元には戻らないのだろうか、こんなことが起きても。



2010年08月22日(日)
いい音の作り方を、もう一度見直して

京都大学交響楽団の演奏会は、大興奮のうちに幕を閉じた。
会場の細かい打合せ・チェックをしながら、
私は、午前中の総稽古(ゲネプロ)から彼らの演奏を耳にした。
「ゲネプロ」とは、ドイツ語で、ゲネラル・プローベの略。
(Generalprobe)演劇・音楽の総稽古。ヨーロッパでは、
初日の前日に各界の名士を招待して行うらしい。
和やかな中にも、指揮者が、彼ら彼女らに厳しくアドバイスをする。
「気を張り詰めるのではなく、気を配って」
「いい音の作り方をもう一度見直して」
「ていねいに音をすくってあげて」
「(このホールは音楽専用ホールじゃないから)
いい音だけが飛ぶのではなく、いい音も悪い音も飛ぶので、
丁寧に、いい音を出すように」・・
そのことばを聴いて、納得したように頷く学生たち。
「いい音」という単語を何度も口にしていたので、
私のメモは「いい音」という単語が増えた。(汗)
是非、これからもコンサートに足を運び、
「いい音」と「悪い音」の違い、聴き分けたいと思う。
それが、彼らの演奏に対する謝礼のような気がするから。