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しもさんの「気になる一言」
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2010年06月02日(水)
綸言(りんげん)汗の如し

鳩山首相退陣を知り、浮かんだ言葉が
「綸言(りんげん)汗の如し」。
直訳すると「リーダーの発言は、
かいてしまった汗のように、体に戻すことが出来ない」
言い換えれば「皇帝が一旦発した言葉(綸言)は、
取り消したり、訂正することはできない」という
中国歴史上の格言である。 
王のちょっとした言葉(細い糸)が
重い意味(綸・太い糸・組みひも)(影響力が強い)を持つ
との教訓で、リーダーの軽率な発言やその訂正を戒めた。
「言葉の軽さが命取り」という新聞の見出しに、
誰か、この格言を鳩山首相に教える人はいなかったのか、
損得ではなく、道を説くブレーンはいなかったのか、
そんなことを考えながら、新聞に目を通した。
ただ、私の感想は、
またまた日本人は「リーダー育成」に失敗した、である。
何度繰り返せば、気がつくのだろうか。
もう「リーダー育成」など考えず、
「リーダー発掘」に力を注ぐべきではないだろうか。



2010年06月01日(火)
言いたいことを言える子どもに育てる

講演「非行をした青少年の更生への道程」
(奈良少年刑務所教育専門官・小西好彦氏)から。
冒頭、こんな話をし始めた。
「寂しい」「辛い」の言葉を、
素直に、口に出来る子どもに育てることが大事であり、
「寂しい」は、弱々しい言葉じゃない、と。
しかし、これは犯罪者に限ったことではなく、
私たちですら、言いたいことをうまく言えない。
先生は、こんな例え話をした。
自分の子どもが夜遅く帰ってきた。
言いたいことは「こんな遅いから、私は心配したのよ」
しかし、なぜか口から出る言葉は
「何時だと思ってるの?」とか「何してたの?」。 
旦那さんが、毎晩飲んで帰ってくる。
言いたいことは「あなたの体が心配なの」
しかし、口から出るのは
「飲み過ぎじゃないの」「いい加減にしたらどう?」
心に思っていることを、何も飾らず、表現を変えず
「言いたいことを言える」人たちを増やしたい。
先生の、そんなメッセージが伝わってきた。
そうだよなぁ、相手に言いたいことを言わず、
皮肉や愚痴などで、誤魔化していた気がする。
寂しいなら寂しい、心配なら心配、辛いなら辛い。
そう口にすることが大事なんだよなぁ。



2010年05月31日(月)
余計なことを考えている暇はないんじゃないか?

前回のNHK大河ドラマ「竜馬伝」から。
自分の生まれ故郷の乱れが気になって
「土佐に戻りたい」と騒ぐ坂本竜馬に対して
勝海舟が、一喝したシーンがある。
もう、日本のある地域で起こっていることよりも、
「世界の中の日本」を考え、行動し始めた矢先に
まだ、小さいことに気をとられている彼を、叱った。
「今、お前がやんなきゃならないことはなんだい?」
と大きな声で諭した後、
「余計なことを考えている暇はないんじゃないか?」。
この台詞は、テレビを観ている私にも響いた。
まだまだ、この境地に到らず、飲み会に誘われれば、
誰彼と無く、のこのこと参加する私に対して、
勝海舟が叱ってくれたようにも感じた。
そんなことでは、時間がいくらあっても足りない。
もう50歳を過ぎたのだから、楽しいばかりではなく、
社会に対して、少しでも貢献できることを考えなさい。
そんなメッセージにも感じたフレーズである。
そうだよなぁ、もう一度、じっくり考えてみよう。

PS.今回の放送だけど、
「新撰組の近藤勇と坂本龍馬」の対決シーンは見たくなかったな。
史実に有るかどうかは、関係なく・・。



2010年05月30日(日)
お前の判断 イコール 俺の判断だ、自信を持って

映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」(中村義洋監督)から。
「チーム・バチスタの栄光」に続く
海堂尊原作の同名小説を映画化した作品とあって、
楽しみに観賞した。
気になる一言がメモされたのは、
大きな火災で次々と病院へ運ばれ、大騒ぎになっている場面。
災害などで傷病者が多数出た場合、その緊急度、重症度に応じて、
救急措置、治療の優先順位を決める「トリアージ」という仕事。
(原語はフランス語の「選別する」から。患者選別。)
この大切な役を、救命救急センター部長の速水が、
副部長に任せる台詞、が私の心を強く打った。
日頃は、副部長の仕事ぶりを批判しながらも、
本当は、その仕事ぶりを評価していたことも、これで判る。
「佐藤副所長、いいか迷うなよ」とアドバイスを送り、
「お前の判断 イコール 俺の判断だ 自信を持って」と続けた。
こう言われた「副部長」が力を発揮するのは言うまでもない。
こうやって、部下の力を引き出していくんだなぁ。
テレビ番組では、この台詞が出てくるのだろうか?
う〜ん、気になる、気になる。



2010年05月29日(土)
全曲(22曲)暗譜は、表彰ものでしたね

「今を輝くハーモニー!」と題する
女声合唱「かがやき」の25周年記念コンサート。
平均年齢は?と訊くには申し訳ないシルバー合唱団。
(関係者によると、たぶん70代後半だろうって(驚))
会場は、立ち見が出るほど盛況で、
子どもから孫・ひ孫たちなど、多くの人たちに見守られ、
気持ちよさそうに、22曲を歌いきった。
観客として感想を述べるとしたら
「全曲(22曲)暗譜は、表彰ものでしたね」
私たち合唱団なんて、2曲も暗譜で歌えないのに、
彼女たちは、全て暗譜。
歌の上手い下手に関係なく、頭が下がる。
誰もが聴きなれた「童謡」が中心とはいえ、
それでも、私たちに出来るか?と訊ねられれば、
答えは「NO」なのである。
生きがいを持っている女性のパワーと、
いくつになっても忘れることがない童謡・唱歌の素晴らしさ、
そんなものをいただいた、記念コンサートであった。
5年後の30周年記念コンサートが、楽しみである。



2010年05月28日(金)
すご〜い、この人、「確り」が書けてる

映画「クローズド・ノート」(行定勲監督)から。
女優・沢尻エリカさんと竹内結子さんが演じる
ふたりのヒロインは、とても爽やかに
私の心の中を通り抜けていった。
映画の冒頭「確り」という字の話になる。
マンドリンクラブの指揮者は、沢尻エリカさん演じる、
教育大に通う香恵が音を外すたびに、
「確り」(しっかり)の意味を説明するシーンがある。
彼は彼女に「しっかり(確り)」とは、
「スコアどおりに確実に音を押さえるということ」と説明したが
「しっかり=確実」という図式が私の中で出来上がった。
その後、物語の核となる、竹内結子さん演じる、
小学校の女性教師の日記に、この「確り」の文字を見つけ、
気になる一言を呟く。
「すご〜い、この人、『確り』が書けてる」
実は、この場面、物語の展開とはあまり関係ないけれど、
私にとっては、なるほど・・とメモすることになった。
掛け軸の禅語だったり、こうした漢字の読みだったり、
私の映画鑑賞は、これからも、他人とは違った角度から
切り込んで行くことになりそうだ。(笑)



2010年05月27日(木)
余裕が素敵な50代

雨の日は、車で通勤。(ほんの数分で着いてしまうが)
楽しみにしているのは、SBSラジオの「朝だすうらない」。
星座や血液型ではなく、年代別の占いが、とても新鮮。
その年代別とは
「若さで勝負20代」「まだまだイケてる30代」
「大人の魅力だ40代」「余裕が素敵な50代」
「人生の達人60代」「いぶし銀の境地70代」
「お達者で何より80代以上」
単なる「○歳代」でないところが、お気に入り。(笑)
私は、もうすぐ52歳だから「余裕が素敵な50代」。
なぜか、ちょっと嬉しい。
「素敵」かどうかは他人の判断だけど、
「余裕」が出てきたことは、自分でも自覚しているから。
さて読者の「年代表現」はどうだろうか?
あぁ、早く「人生の達人」になりたいなぁ、とも思う。
「いぶし銀」にはまだまだ時間があるし・・。
まぁ、私の場合、70代になっても、
「いぶし銀」という言葉は似合わないだろうけれど。



2010年05月26日(水)
これはこれで美味しいけれど・・

妻が友人らと、京都1泊旅行に出かけている間に、
なんと一人娘が帰省し、2人で「北海道料理・中むら」へ。
数年前までは、ビールすら飲めなかった彼女が、
今では、チューハイまで飲めるようになっていた。
しかし、なんと、今晩は「日本酒」まで口を付けた。(嬉)
私がビールを飲まず「日本酒」を飲んでいたからだろうか、
「ちょっと飲んでみる?」とふったら、
躊躇わず飲んで「あっ、おいしい・・」(汗)
調子に乗って、日本酒の利き酒をすることになった。
比較したのは
「雨後の月・(広島)・八反錦・純米大吟醸」
「田酒(うとう)・(青森)・年一回の限定純米大吟醸」
「十四代(出羽燦々)・(山形)・純米吟醸」
私にとっては、どれも、甲乙付けがたい・・(笑)
しかし彼女は、私の一番好きな「十四代」を、さらっと評価した。
「これはこれで美味しいけれど・・」
彼女のお薦めは、なんと「雨後の月」だった。
日本酒を飲めるようになった娘に驚き、
なおかつ、自分の意見を言えるようになったことに感謝したい。
帰り際、お店の方が
「娘さんと2人で飲むなんて、幸せですね」と囁いた。
「ありがとうございます」それしか返せなかったけれど、
そのとおりだと自覚している。だから飲み過ぎた。(汗)
今日ばかりは、記憶に残しておこうっと。



2010年05月25日(火)
とにかく恋は一瞬のきっかけで始まる。

映画「最後の恋のはじめ方」(アンディ・テナント監督)から。
原題は「HITCH」、その意味を調べてみると、
「hitch」とは、ヒッチハイクに代表される、
ひっかける、の意味の他に、「〜を結婚させる」の意味があった。
また(すぐにほどけるようにした)結び目、連結部、つなぎ。
思いがけない障害、支障、つまずき、などの解釈もできる。
作品は、モテない男たちを幸せにする恋愛のプロに
ウィル・スミスが扮したロマンチック・コメディであるが、
なかなか興味深くメモをした。(笑)
言い換えれば「恋には、きっかけが必要だ」とも言える。
その「きっかけ」づくりのお手伝いが、主人公の仕事であった。
なかなか目の付けどころがいいな、と関心したのは、
制作年の2005年から約5年も経っているのに、
そのコアの部分は、ちっとも変わっていない、ということ。
いや当時よりも、「きっかけ」づくりが出来ない男女が多い気がする。
テレビゲームなどで疑似恋愛はするものの、
本当の異性の温もりを知らず、どんな場面で手を握るかも、
マニュアル化しないと実行できない男女が増えたということなのだろう。
好きな人とすれ違う瞬間に「ハンカチ」を落としてみたり、
図書館などで同時に本棚の「本」を取ろうとしたり、
わざとらしい「きっかけ」とわかっていても、
それを楽しんだ世代もいる。(コメントは控えます)
「君って、次の僕の彼女にそっくり」なんて台詞は、
面白くメモをしたが、「恋なんかしない方が利口よね」
「恋なんて、心の空しさを埋める暇つぶしよ」の台詞には反発もした。
「一瞬のきっかけ」さえクリアできれば恋はスタートできる。(はず)
あまり凝らない方がいいのかもしれない。



2010年05月24日(月)
日本の首相は、鴨・鶏・信天翁・鷺・鸚鵡・鳩・雁

私の情報源は、知人の日記から。
彼の情報源は「新潮45」の平沼赳夫氏の小論らしい。
普段は、二ユースソースを確認してから書くのですが、
あまりに面白かったので、さっそくご紹介。
「日本には謎の鳥がいる。 正体はよく分からない。」
・中国から見れば「鴨・カモ」に見える。
・米国から見れば「鶏・チキン」に見える。
・欧州から見れば「信天翁・アホウドリ」に見える。
・日本の有権者には「鷺・サギ」だと思われている。
・オザワから見れば「鸚鵡・オウム」のような存在。
・でも鳥自身は「鳩・ハト」だと言い張っている。
・私はあの鳥は日本の「雁・ガン」だと思う。    
カタカナだと、あまりにもストレートなので、
ちょっと捻って、漢字を調べてみたけれど、いかが?
こんな洒落た例えが出来る平沼赳夫氏、見直してしまった。