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しもさんの「気になる一言」
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2010年02月12日(金)
大事なのは、立ち上がれるかどうかなんだ。

書籍「イチローに学ぶ勝利する人の習慣術」
(児玉光雄著・河出書房新社刊・95頁)から。
これは、イチローの言葉ではないが、気になったので。
「負けることを恐れない」の項目で
アメリカンフットボールの名手、ビンス・ロンバルディとして
紹介されていた。前後の文は、
「ノックダウンされるかどうかは問題じゃない。
大事なのは、立ち上がれるかどうかなんだ。
挑戦することをやめない限り、
完全に負けることなんて絶対にない」である。
イチローからは、こうした「負けることを恐れない」姿勢が、
伝わってくる、ということのようだ。
「ノックダウンされる」と当然のように意気消沈する。
それでも、立ち上がってくる気持ちがあるか、ないか。
これが、成功するには欠かせない要素となる。
「立て、立つんだ、ジョー」をリングサイドで叫ぶ
丹下段平の台詞が、思い出された。



2010年02月11日(木)
やってない!! (準備中) やってるよ!! (営業中)

映画「純喫茶磯辺」(吉田恵輔監督)から。
突っ込みどころ満載の人情コメディだけど、
今回のキーワードは「やる」(笑)
多額の遺産を受け継いだ主人公は、
何もしないでぼ〜っとしているのも気がひけるのか、
「女性にモテそう」を動機に、純喫茶・磯辺を開店する。
普通、お店の「OPEN/CLOSE」を表示する意味で、
「準備中/営業中」と両面に書かれた板をひっくり返すのだが、
今回は「やってない!!/やってるよ!!」だったから、メモ。
これだけだったら、取り上げなかったけれど、
主人公が恋したアルバイトの店員は、
ある事情でワザと彼に嫌われようとするシーンがある。
その時の彼女の台詞が「まぁ、私、やりまんなんで」(汗)
当然、彼はこの台詞に驚き、動揺し、嘘も見抜けず、
その後、その台詞に端を発し、店内で事件を起こす。
そんな時、ふっと思い出したメモが
「やってない!!/やってるよ!!」と書かれた看板文字。
偶然だろうか、監督の遊びだろうか、
こんな台詞が気になった私である。



2010年02月10日(水)
雨の日は、雨を聴くこと

書籍「日日是好日」(森下典子著・新潮文庫刊・252頁)から。
サブタイトルは「『お茶』が教えてくれた15のしあわせ」
読みやすく、そのうえ心に残る一冊となった。
15章からなるエッセイだが、章ごとのタイトルがすべて
その章を端的に捉え、インパクトのある一言になっている。
特に選んだのは「雨の日は、雨を聴くこと」
毎日が快晴とは限らない、それは天気でも人生でも同じ。
雨の日は雨の日の、苦しいときは苦しいときの
過ごし方を知ることは、とても大切なこと、
これこそ「日日是好日」なんだということだろう。
雨の日は雨を聴く。雪の日は、雪を見る。夏には、暑さを、
冬には、身の切れるような寒さを味わう。
どんな日も、その日を思う存分味わう。
それが「どんな日もいい日」(毎日が良い日)の考え方。
著者は、このことを「お茶の先生」のお宅で見つけた掛け軸に
「聴雨」と書かれていたことで気付く。
とてもいい話である、と思った。
こういったことは、たぶん文字を読んだだけではわからない。
またまた「禅語」「お茶」に関心が湧いてきた。



2010年02月09日(火)
(松蔭先生に)会わせてつか〜さい、桂さん

NHK大河ドラマ「龍馬伝」から。
どうも、土佐弁が耳について離れなくなってしまった。
即刻、レッドカードを出されそうな、シモネタから、
少し進歩したが、それでも、いつもの大河ドラマらしくない
「気になる一言」が続く。
もっと、胸にグッとくるような台詞もメモしてあるのに、
いざ、書こうと思うと、インパクトの強いフレーズが残る。
今回は、龍馬が桂小五郎に、師匠の吉田松陰さんに会わせて欲しい、と
懇願するシーン。
それがなぜか、桂三枝さんの名司会で長寿番組となっている
「新婚さん、いらっしゃい」とダブった。
新婚さんをお招きする時の、桂三枝さんの独特なリズム、
「新婚さん、いら〜っしゃい」と「会わせてつか〜さい」が似ていた。
それも、片方は桂三枝さんの台詞、もう一方は、桂小五郎さんへの台詞。
「桂つながりだぁ」と喜んでしまった。(汗)
こんな視点で、NHK大河ドラマを観ているなんて、失礼かな。(笑)
そのうち元に戻りますから「まっちょって、つかあ〜さい」
えっ、土佐弁でふざけるなって。「わかっちょります」(汗)



2010年02月08日(月)
星たちの背景となる暗闇にこそなりたい

週刊・西洋絵画の巨匠シリーズ
「デューラー」の号(49冊目)で見つけたフレーズ。
誰の言葉だったか忘れてしまったけれど、
「夜空に輝く星よりも、
その星たちの背景となる暗闇にこそなりたい」が
気に入ってメモをした。
夜空を見上げると、空気が澄んでいるためか、
どうしても「輝く星」たちに目がいってしまうけれど、
本当に星たちが輝くためには、背景となる暗闇が必要。
(証拠に、暗闇のない昼間では、星は見ることさえ難しい)
仕事でも、部下たち(星たち)を輝かして、
管理職は、その背景となっている暗闇に徹する。
そんな視点で仕事ができれば、いいな、と思う。
暗ければ暗いほど、星は輝く。
こんなことに気がついただけでも、最近は嬉しい。
黒子の役割がしたくてしょうがない、51歳である。



2010年02月07日(日)
生きるってことは、死なないってことだ

映画「風のダドゥ」(中田新一監督)から。
「ホース・セラピー」を題材にした作品だが、
リストカットを繰り返す少女に、
犬塚弘さん演じる、じい(?)が
「生きる」とは何かを淡々と伝える場面がある。
生きているということが、辛い、苦しいと呟く彼女に
「生きるってことを難しく感じるんじゃない。
生きるってことは、死なないってことだ。
ただそれだけでも大変なことなんだよ」と諭すシーン。
これって、本当に単純だけど、わかりやすいな、と思う。
「生きる」ことを真剣に考えてしまうと、
どうして、生きていなければならないの?と
答えがない問答にハマってしまう。
死なないで生き続けることは、簡単そうであるが、
実はとても大変であることに気付く人は少ない。
そんな意味を含めて、
「生きるってことは、死なないってことだ」のフレーズは、
私の記憶に残った。
舞台は、広大な緑が広がる熊本の阿蘇山近く。
馬に乗って駆け回ってみたい、そう思わせるロケーションに、
自然のふところの大きさを感じた作品であった。



2010年02月06日(土)
あんな化け物に、刀は通用しません

NHK大河ドラマ「龍馬伝」から。
黒船を間近に目にした、桂小五郎と坂本龍馬は、
カルチャーショックを受ける。
(人の意識を変えるのは、これしか方法がない)
それを伝える龍馬の表現が、
「あんな化け物に、刀は通用しません」
自分は、剣の道を究めたいと江戸に修業に来たが、
剣で勝てる相手ではないことを知り、愕然とする。
「もし異国との戦になったら、剣は役に立たん」と
千葉道場の道場主にモノ申すシーンは、笑えたが。
「時代遅れだというのか!」と大きな声で突き放す
息子・千葉重太郎を横目で見ながら、
道場主・千葉千葉定吉こそ、本当は一番納得し、
この時がきたか・・と悟っていた気がする。
しかし、自分の立場、社会での役割を考えた時、
それを認めたくないことも理解できる。
私としては、黒船の凄さを黙って認め、
武器としては、役に立たずとも、
黒船と戦う人たちの心を強くする手段として、
剣術の修行は、役に立つと考えているのだが・・。
(今風でいえば、メンタル・トレーニングとして)
今後、千葉道場がどうなるのか、違った意味で興味がわいた。



2010年02月05日(金)
誉められたら「ありがとうございます」

書籍「仕事で疲れたら1分間だけ読む本」
(成美文庫・松本幸夫著・189頁)から。
生活するためのヒントが溢れていた本であるが、
特に、なるほどなぁ・・と思ったことがこれ。
誉められたら「ありがとうございます」と口にする。
けっして「たいしたことありませんよ」とか
「いや、私なんてまだまだです」は言わないこと。
誉められると、こそばゆいというか、照れてしまって
ついつい、謙遜してしまうのが、今までの私。
なにもこんな場面で、誉めてくれなくてもいいのに、と
感じることもしばしばであったし、
それが、日本人の文化だと勘違いしていた。
しかし、それは誉めてくれた人に失礼になると思い直した。
素直に「(誉めていただいて)ありがとうございます」
と受け入れれば、それでいい。
嘘か真実か判断できない潜在能力には、
謙遜していることさえわからないから、
やはり、誉められたら「ありがとうございます」。
これは、今日から直したい習慣である。



2010年02月04日(木)
「無事」

書籍「心が晴れる禅の言葉」
(赤根祥道著・中径の文庫刊・222頁)から。
私たちは、何事もなかったことを「無事」という。
禅は、さらに一歩踏み込んで、
何ものにも振り回されない自分であることができた時、
「無事」だという。
人は、我欲や名利に振り回されて、
自分をどこかへ吹き飛ばしてしまっているが、
何ものにも振り回されない「無事」を目指して生きたい、
そんな解釈で紹介されていた。
う〜ん、奥が深い。
「今日も無事に一日を過ごすことができた」は、
「今日は何物にも振り回されず自分で判断できた」と
同じ意味なんだと知り、これから毎晩寝る前に自問したい。
「今日は『無事』に過ごせましたか」
「はい」と答えられる日を増やしていくことが、
禅の言葉を理解するうえで、一番の早道かもしれない。
読むだけではダメ、実践して覚えたい「禅語」である。



2010年02月03日(水)
じゃぁ、のちほど〜

映画「R246 STORY-弁当夫婦」(ユースケ・サンタマリア監督)から。
原宿・渋谷といった繁華街を沿道に持つ「国道246号線」を題材に、
6人の著名人がメガホンを取ったオムニバス・ムービーのひとつ。
始まって5分くらい台詞なしで黙々と料理を作る、女優・永作博美さんは、
料理が上手なんだな・・と惹き付けられる。
その彼女の口から、何度となく発せられた「じゃぁ、のちほど〜」は、
文字にすると「じゃ、後ほど」であるが、
なぜか気だるそうな、いや事務的な会話のリズムまで耳に残っている。
ひとつの物語が20分ほどの長さなので「弁当夫婦」のタイトルに
てっきり、倦怠期を迎えた夫婦だと思っていたら、まだ同棲中だった。(笑)
場面や登場人物の設定が、理解できないまま、物語後半を迎えて、
やっと、そうか、そういうことだったのか、と全体像がわかってくる。
そんな時、彼女の口癖が、再び思い浮かんだ。
「じゃぁ、のちほど〜」
まさか、わからない部分は、後ほどわかるようにしてあります・・という
キーワードではあるはずがないのに、妙にハマった気がする。
今度は、ユースケ・サンタマリア監督のもう少し長い映画を観てみたい。