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しもさんの「気になる一言」
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2009年11月24日(火)
寝食忘れて・・の時期が必要

静岡県東部の企業経営者で組織された21経営研究会。
先日、その2009年度「第4回例会」に参加させていただいた。
講師は「致知出版社社長・藤尾秀明氏」
演題は「出逢いの人間学 困難と逆境を切りひらく」。
「致知」といえば「経営=人間学」と言えるほど、
その世界では、有名な書籍である。(書店販売はなし)
「マネーキャピタル」から「ヒューマンキャピタル」、
「成功する人としない人の差には、ひとつの法則がある。
例外はない。自分に与えられた縁に
価値を見いだしていく力があるかないか。それだけ」
「人間とは、教えに出逢って、人間となる」等々、
数々の名言を、社長は残してくれた。
逆境を乗り越え、31年続けてきた「持続力」に驚き、
その秘訣を教えてもらおうと思ったら、一言。
「ただ単に10年続けるだけではダメ。
その中でも寝食忘れて、の時期が必要」と言い切った。
これからの私に、大きなヒントとなった気がする。
続ければ必ずいいことがあるわけではない。
寝食を忘れて夢中になる時期、
これがないと、いくら続けても誰も評価してくれない。
厳しい言葉だが、心に響いた一言である。



2009年11月23日(月)
きませんでしたね、あそこで拍手(笑)

第247回泉のまち音楽会
「野津臣貴博(のづみきひさ)フルート・コンサート」から。
プロフィール紹介すると、とても長くなるので省略するが、
現在、大阪フィルハーモニー交響楽団首席フルート奏者。
近隣の沼津市出身で、今回のコンサートが実現したようだ。
演奏者が曲の間におしゃべりもする「泉のまち音楽会」が、
もう247回を迎えたことに、立ち上げに関わった私としては、
なんとも言えない喜びで、胸が一杯になった。
さて・・気になる一言は、プーランクのソナタを演奏し終えて、
一息入れたところで、ニコニコ笑いながら呟いた。
3楽章まである曲を、観客が、第1楽章を終えたところで、
大きな拍手をしてしまったところから話は始まる。
(仕方なく)彼はマイクを片手に、途中で曲の構成を説明し、
演奏が途切れても、曲が終わりではないことを教えてくれた。
そして、ゆっくり第2楽章・第3楽章を演奏しはじめた。
余韻を残しながら演奏を終えて、
「きませんでしたね、あそこで拍手(笑)」(楽章の合間のこと)
緊張していた会場が、ぱっと和んだ一言が嬉しかった。
観客のマナーで、その街の文化のレベルがわかると言われる。
恥ずかしくない観客になろうっと・・。



2009年11月22日(日)
夫婦とは、○○と思う2人のこと。

11月22日は「いい夫婦の日」ということで、
今日は、このネタで、気になる一言。(笑)
義母の入院で、夫婦で話す機会が激増した。
平日の昼間は、病院で一緒に食事をしながら話し、
土日などの休日には、病院内で、時間が許す限り
いろいろな話をし、一緒にいることが多い。
たぶん結婚生活25年以上にも関わらず、
今が一番、会話をしている気がする。(汗)
そこで、こんな機会に溢れるメモをひっくり返して、
夫婦についてのメッセージを探してみた。
若い頃は、あまりしっくりこなかったけれど、
現在の心境は、これかな・・と紹介したい。
テレビ番組「夫婦。」で使われた台詞だったと思う。
・夫婦とは、自分が生きてきたことを、
誰よりもわかって欲しいと思っている2人のこと。
・夫婦とは、この広い世界で、
この人にだけは自分が精一杯生きてきたことを
覚えていて欲しいと思う2人。
・夫婦とは、自分という人間が、確かにいたってことを、
その人の口から誰かに伝えてもらいたいと思う2人。
こんな気持ち、若い頃から感じられていればなぁ(汗)。



2009年11月21日(土)
自然光が入ります

映画「アウェイ・フロム・ハー君を想う」(サラ・ポーリー監督)から。
作品としては、44年間連れ添った仲睦まじい老夫婦が、
妻のアルツハイマー病発症をきっかけに、ふたりの関係に変化が生じる。
その展開には驚かなかったが、妻が入ることになった施設(ホーム)の説明に
ちょっと笑ってしまった。
入所に不安を抱えている家族や見学者に対して、
同じ場所で、施設の責任者が、同じフレーズを口にする。
それがなんと「自然光が入ります」だった。
病院や老人ホームなど、治療をしている場所だからだろうか、
妙に「暗い所ではありませんよ」と強調しているようでメモをした。
そういえば、私の地元に開館しているシネコンは、
今まで暗いイメージがあった映画館のロビーに、「自然光」を取り入れて、
明るい待ち合わせの場所として成功している。
写真なども、家の中ライトをあてて撮影するよりも、
自然光の下で撮影した方が、より明るい感じが出ると言う。
「自然光」って単語、これからいろいろな分野で、目にする予感がする。
「太陽光や月光が入ります」より、オシャレなのかな。(笑)



2009年11月20日(金)
口から耳に伝えたかったから、紙ではなく・・

経済講演会「社会や福祉とつながる、企業のあるべき姿」
(講師・坂本光司氏)から。
書籍「日本でいちばん大切にしたい会社」の著者である。
鳩山総理の所信表明でも紹介された、
「チョーク工場(日本理化学工業株式会社)」に光を当てた人、
そう表現してもおかしくないほど、本作は感動に包まれている。
今回の講演も、数社を紹介してくれたが、
いい話だけだったら、本を購入して読めばわかる。
それでもなお、講演を引き受けた理由に、なぜか感動した。
それが「口から耳に伝えたかったから、紙ではなく・・」。
日本も、まだまだ捨てたものじゃない。
だって、こんなに素敵な会社があるのだから、という熱い想いが
紙では決して伝わらない講演となり、私の心に響いた。
障害者や生活弱者に対して、
こんな姿勢で取り組んでいる会社がある。
私に出来ることは、口(講演会)とペン(書籍)を使って、
多くの人に、この真実を伝えること・・と言い切った時、
講演中、何度か繰り返された
「この会社の努力に敬意を払うこと、この企業にお礼をしたい」
の意味が理解できた。
彼の残された人生の使い道は「いい世の中を残して、世を去る」。
何度も何度も頷きながら、
私も微力ながら力になりたい、と感じた講演会。
こんな心の揺れは、本当に久しぶりだった。



2009年11月19日(木)
「吸わないで」「どうして?」「キスするつもりだから」

映画「痛いほどきみが好きなのに」(イーサン・ホーク監督)から。
ストーカーって、こうやって始まるのかなぁ・・と
実感させられた映画だった。(汗)
「好き」という感情の度が越えると、
自分で自分の行動を抑えられなくなることを知った。
(私にそんな経験がないから・・(汗))
さてストーリーとは関係ないけれど、選んだ会話。
「(タバコ)吸わないで」と、彼女。
「どうして?」と聞き返す彼。
そして、さらっと「キスするつもりだから」と彼女。
リズムといい、タイミングといい、完全に参った。
映画館という暗闇の中で慌ててメモをした。
こういわれたら、男でも女でもタバコをやめるだろうか。
「禁煙促進のポスター」に、この台詞、使えないだろうか?

PS.
タイミングよく、今日からうちの課長、禁煙始めました。(笑)



2009年11月18日(水)
世界の中で日本人の感覚がおかしい

最近、講演・研修会の場で、講師が示す
世界の中の日本データが、面白い。
いや、やはり日本っておかしな方向へ向かっている。
中学3年生が先生を尊敬する割合では、
先進20カ国中、なんと20位。
トップは韓国84.9%。米国82.2%、中国80.3%、
19位の国でも70%の数字を示していたが、
日本は、驚くなかれ21%。
50%を割ったら教育は成り立たないと言われているし、
尊敬する人を持たないと、心は育たないのに。
また、犯罪被害率が低いのに、治安への不安度が高い。
同じように、パソコンに侵入された経験が少ないのに、
個人情報の安全性に不安を抱く率は、非常に高いという。
特徴あるデータばかり示されているから・・
と言えば、そのとおりなのだが、
やはり世界の国々と、意識が著しく違うのは心配だ。
これから世界を舞台に活躍しようとする人たちにとっては、
大きな壁となってくることだってありえる。
単純に「平均」が良いとは思わないけれど、
あまりに違う、世界の人々との意識の違いに、驚くばかり。
最近は、なぜか「平均」でいて欲しい、と願う私がいる。
もう一度、声を大にして書いておこう。
「世界の中で日本人の感覚がおかしい」



2009年11月17日(火)
隠れて聴く曲ぐらい誰でもありますよ

映画「歩いても 歩いても」(是枝裕和監督)から。
義兄の命日に、家族3人で夫の実家へ泊まり、
一晩過ごすだけの、どこの家にもあるような出来事が、
なぜか、とても自然に映像化されている気がした。
その中で、私が選んだ一言は、妻役の夏川結衣さんの台詞。
場面を説明すると長くなるので省くが、
「あのレコード、きっと隠れて聴いていたな」と、
ややバカにしたような口調で話し掛けた夫に、
「隠れて聴く曲ぐらい誰でもありますよ」と返した。
「へぇ〜、君にもあるの?」「ありますよ」
「どんな曲?」「ひ・み・つ」、予想通りの会話であったが、
妙に新鮮に私の心に残った。
辛い時、悲しい時、寂しい時、家族にも、親友にも隠れて、
じっくりゆっくり、噛み締めながら聴き入る曲があると、
人間は強くなれる気がした。
映画のタイトル、何かの曲の一部だったんだぁ(笑)



2009年11月16日(月)
ヒトを続けてきたのですから

書籍「パルスだ、情熱だ」(五行歌集)(岡野忠弘著・市井社・251頁)から。
先月、静岡県清水町で国民文化祭「五行歌」が開催され、
夕方からの「交流会」で、隣に座ったのが、なんと作者の岡野氏。
五行歌でびっしりのメモ帳をみせられ、楽しいひとときを過ごした。
「サイエンスを歌にするのは、五分咲きなんだって」と呟き、
歌集を出していることを教えていただいた。
さっそく手に入れ、お気に入りを幾つかメモしたが、
その中でも一番心に響いた五行歌の一部を気になる一言にした。
5行全部を紹介すれば
「老人は
赤子以上に
やさしく
接しなければ
ヒトを続けてきたのですから」
そうそう、最近は少子化対策で「子育て支援」が花盛りだけれど、
「ヒト」という動物を何十年も続けてきた老人の方がもろくなっている。
戦争を経験し、現代の社会を築き上げてきた老人に対して、
やさしく接してあげるのは、後輩として当然のことだと思う。
なんだか、胸に沁みた。
また、科学者としての一面を感じさせる五行歌では、これが好き。
「ほたるの
発光ダイオード
まだ
完成出来ていない
自然の神秘さ凄さ」
やっぱり、科学者でサイエンスが好きなんだなぁ、岡野さんは。(汗)



2009年11月15日(日)
人生は「準備と感動」の繰り返しだね

以前、こんなフレーズをどこかで聴いてメモしたのだが、
情報源がわからず・・すみません。
でも、中学の同級生だけで結成した混声合唱団「風の会」が
今年も「町芸術祭」に参加し、
「見上げてごらん、夜の星を」「手紙〜拝啓 十五の君へ」の2曲を、
町民の前で、怖いもの知らずで披露した。(笑)
そんな時、ふっと頭に浮かんだのが、なぜか
「人生は『準備と感動』の繰り返しだね」のフレーズだった。
月に1度の2時間に及ぶ練習は、たぶん読者が想像している以上だし、
練習日以外でも、カセットテープに吹き込んでもらった
「男声パート」のメロディは、何度聴いたことかわからない。
そんな「準備」があったからこそ、上手い下手に関係なく、
歌い終えたあとの「感動」を得ることができたんだ、と私は思う。
しかし、一番感動したのは打ち上げの2次会での「カラオケ合唱」(笑)。
そろそろお開きとする前に、メンバー全員が立ち上がって歌った
「手紙〜拝啓 十五の君へ」に、不思議と涙が出てきた。
さて、来年に向けてまた「準備」が始まる。
心震える「感動」を得るために。
これって、合唱も、仕事も、人生も、全て同じことが言える気がする。
「準備と感動」の繰り返し。いいフレーズでしょ?