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しもさんの「気になる一言」
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2009年10月15日(木)
実際に逢って魅力を感じなければ、恋は成立しない

お待たせ、恋愛・男女・エッチネタの木曜日。(笑)
映画「ユー・ガット・メール」(You've Got M@il) のDVDを、
英語練習用にと、買ってきて何度も見直した。
その中の特典映像「監督・脚本:ノーラ・エフロン」のインタビューで
彼女は「文章で初めて人を笑わせた時は、すごく嬉しかった」と語り、
「文章が上手いというだけで恋に落ちるというのはファンタジーだわ」
と言い切り「現実には無理があるもの」と笑ってみせた。
そして「実際に逢って魅力を感じなければ、恋は成立しない」とまで。
その分析が面白くて、メモをした。
そうか「文章が上手いというだけで恋に落ちる」ことはないんだな、と
なんども繰り返してメモを読み返した。
別に、恋に落ちることを期待したわけじゃないけれど、
「文章が上手いというだけで」少しは異性にもてる、くらいは・・
期待しているのだが・・。(汗)
昔は、文通を始めて、暫くしてから写真を送ったら、
それ以後、手紙が来なるかもしれない・・なんて真剣に心配したものだ。
一度も逢わなかったから、恋が成立しなかったわけか・・なるほど。
あれ、そう言えば、何がきっかけで文通が途絶えたんだろう・・
愛知県岡崎市の・・さんだったよなぁ。う〜ん、こっちの方が気になる。



2009年10月14日(水)
51年間が1時間ちょっとで灰になっちゃったね

中学の同級生が先週末に他界した。
お通夜と告別式に参列し、私の記録として残そうと思ったが
なかなか気持ちの整理が出来ず、書いては消し、半ば諦めかけていた。
そんな時、火葬場の収骨室を出たところで、
同級生の女性が、しみじみと私に語りかけてくれた台詞を思い出し、
これだな、と気になる一言に選んでみた。
「51年間が1時間ちょっとで灰になっちゃったね」
産まれてから、多くの人たちと過ごした51年間の月日、
そして一緒に作ってきた思い出が、ほんのわずかな時間で消える。
1人の人間が死ぬということは、そういうことなのだろうか。
51年の間、細胞が記憶してきた知識、知恵がなくなることは、
やはり、私たちにとって大きな損失であるとも言える。
同級生の親が亡くなったという話は、最近、聞くようになったが、
まさか、同級生本人まで・・とは、考えてもいなかった。
それが現実となってきているのを実感した2日間であった。
今回の彼の死は、毎日を大切に生きなくては・・と私たちに教えてくれた。
死因はいろいろあるが、気がついたら既に10人以上の同級生が他界。
改めて、彼ら彼女らのご冥福をお祈りします。合掌。



2009年10月13日(火)
人間は、共食ができる動物

以前紹介した「食育研修会」テキストから。
他の動物の食にスポットをあててみると、
自ら進んで、食物を分配する行動は、
人類しかみられない、という話が載っていた。
これって、長年、人間しかやってこなかったから、
気がつかない視点だけど、なるほどなぁ、とメモをした。
「人しかできないこと。だからこそ、大切にして欲しい」と
講師がまとめていたが、その通りだと思う。
一緒に食べ、食事を分け合うことを覚えることが、
食育の基本なのかもしれないな。
「人間は、共食ができる動物」
日本人の場合、栄養のために食べること、よりも、
みんなで楽しみながら食べることに、視点を移して欲しい。
一人ずつ分配された食卓よりも、大皿から自分の分を取る。
それも、他の人も食べることを意識して。
これが算数で、分数を覚える必要性なのかもしれない。



2009年10月12日(月)
汚れた空気や水は、人間の心まで汚してしまう

映画「夢」(黒澤明監督)から。
「日照り雨」「桃畑」「雪あらし」「トンネル」「鴉」
「赤富士」「鬼哭」「水車のある村」・・のタイトルがついている
オムニバス形式の黒澤監督の作品である。
どの作品も、監督からの熱いメッセージが伝わってくるが、
特に最後の「水車のある村」には、目から鱗状態だった。
主役の寺尾聰さんと、水車村の老人役、笠智衆さんとの
会話だけなのだが、妙に心に響くものがあった。
特に、早寝早起きが身についてしまった、最近の私にとって、
「電気を引いているんですか?」「あんなものはいらん」
「暗いのが夜だ。夜まで昼のように明るくては困る」の会話は
頷くことばかりであった。
「人間を不幸せにするものを発明して、自分たちを滅ぼしている」
これまた、なるほど・・と頷いた。
そして、今回選んだ、気になる一言。
「汚れた空気や水は、人間の心まで汚してしまう」は、
現代の凶悪事件からいじめまでを、予感するようなフレーズ。
1990年に公開されたこの「夢」という作品から、
黒澤監督の先見性を感じずにはいられなかった。
どの作品も、メッセージ性が明確であるから、心に残る。
さすが・・黒澤監督、としか言いようがない。

PS.
どの作品も「こんな夢を見た」というタイトルから始まるが、
回を追うごとに、その文字が大きくなっている。
その意味がわからない・・う〜ん、気になる。



2009年10月11日(日)
大人の映画を背伸びしてみてたじゃない

テレビ番組「ボクらの時代」から。
今回の出演は「字幕翻訳家・戸田奈津子さん」
「ファッション評論家・ピーコさん」「映画評論家・おすぎさん」
この3人の映画の話題は、興味深かった。
今は、日本人の映画の見方が変わった、と言う。
それを象徴するフレーズが、
「大人の映画を背伸びしてみてたじゃない」だった。
自分にも経験があるので、わかる、わかる。
でも、なぜ?と原因を知りたくなったのだが、
それにも、明確に答えてくれた。
「今の子どもたちは、自分の知らない世界を見たくないのよ、
だから、TVドラマの映画化が多くなってしまう」と。
背伸びして洋画を字幕で観る子どもたちも減ったようだ。
どうしてか?「映画の途中でも、メールを見たいから」。
(邦画や洋画の吹替えなら、ストーリーが掴めるからだろう)
なるほど・・映画の質が落ちた・・なんて理由ではない。
映画を観る時は、映画に集中する。
だから、何年経っても、思い出に残るシーンがあるのに。
なんともはや、残念なことである。



2009年10月10日(土)
そんな気を使わなくていいぞ

職場の後輩の結婚披露宴だった。
久しぶりの白ネクタイに、心はウキウキ気分。
こじんまりとした宴だったが、
個性的な披露宴だったという感じが残った。
さて、気になる一言は、新郎新婦からの謝辞のシーン。
緊張している新郎が、必死に覚えてきたメッセージを
落ちついて、そして丁寧に話している時に発せられた。
「結びに、本日ご列席の皆様のご多幸と・・」と口にした時、
会場から絶妙のタイミングで、この一言が。(笑)
「そんな気を使わなくていいぞ」
会場の緊張感が、ぱっとほどけた瞬間を私は感じた。
せっかく、静かに新郎からのメッセージを聴いているのに・・と
いうお叱りを受けるかもしれないが、私にはウケた。
若い2人が、今からそんなこと気にすることないぞ、
それよりも、自分たちの幸せを考えなさい、という意味にもとれた。
ただの酔っぱらいの戯言かもしれないけれど、
それでも、言葉として面白かったなぁ、このかけ声。



2009年10月09日(金)
利用者は「雰囲気が好き」でリピーターとなる

私が所長を務めている「子育て総合支援センター」が、
開所2年を待たずに、10万人の来所数を達成した。
先日、自分のweb日記が、8年半かけて10万ヒットを記録し、
心から喜んだのもつかの間、
今度は仕事の面で「10万」という数字が浮かび上がった。
これは、紛れもなく、スタッフの力に他ならない。
施設が新しいとか、便利な場所にある、というだけでなく、
ディズニーランド同様、利用者はその施設の雰囲気が好きで
リピーターとなってくれるのだから。
一度利用してみて、嫌な思いをしたら、二度とくることはない。
実は、公共の施設だから、来場者の数字にとらわれず、
とにかく「安全に」を目標にした。
次に「安心して使えるスペースの提供」を心がけた。
それが、口コミで利用者に広がった結果だと分析している。
その前提には間違いなく「施設内の雰囲気を大切にする」という
スタッフ共通の考え方があることを、私は誇りにしたいと思う。
施設運営成功のコツは「施設全体を包み込む雰囲気にあり」
これからのマスコミの取材には、このフレーズを付け加えようっと。

PS.
読者のみなさん、ご推察の通り、昨晩は10万人達成の祝杯をし、
この日記は、翌日早朝、まだほろ酔い気分で書いてます。(汗)



2009年10月08日(木)
あなたって、ヤンキースの選手みたい

映画「NOセックス NOライフ!」(バート・フレインドリッチ監督)から。
セックスレスや晩婚の問題を軸に、愛の再確認を描いた
アラウンド30、40世代にぴったりの作品、という紹介文に惹かれ、
のんびりDVDで鑑賞した。
まさしく、セックスレスになっている夫婦の会話だった。(笑)
セックス依存症の夫にせがまれ、
仕方なく?お相手をした時の会話だったかな。
「あなたって、ヤンキースの選手みたい」と彼に甘える。
観ていた私は画面に向かって「その心は?」と呟く。
タイミングよく「いつも自信満々で、とどめの一球を投げる」
なるほど、そうきたか・・と思わずメモをしたが、
「でも、最近、よく打たれるんだよなぁ」と、
夫が悩みながら会話を続ければ、満点だったのに。(汗)
セックスネタは、どうしても文字にしにくいけれど、
それも人間の行動の一部だから、気になる一言が増える。
(苦手な方は、気にせず読み飛ばしてください)
「しもネタ」って、意外とニヤッとしながら頷くことが多い。



2009年10月07日(水)
どうだ、ここまでできるか

箱根の成川美術館で聴いた、支配人による名画鑑賞の解説から。
学芸員ではないので・・と前置きをしておきながらも、
支配人ならでは、裏話も交え、あっという間の1時間。
音声ガイドや、学芸員による解説もいいけれど、
私は、やっぱり生声の、それも裏話たっぷりの解説が
一番、お気に入りである。(笑)
今回の気になる一言は、日本画の巨匠、平山郁夫画伯の絵、
「黄金色」をふんだんに使った「シルクロード」関連の絵の前で、
若い画家に向けた、平山氏のメッセージとして紹介してくれた、
支配人が呟いた一言。
「この絵には、金(きん)が大量に使われています。
言い換えれば、よほどの収入がないとこの色は出せない。
この色が出せるように、もっと頑張りなさい」
という巨匠からの叱咤激励だろうか。
「どうだ、ここまでできるか」は成金趣味ではなく、
この「黄金色」(おうごんしょく)を出すために、
これでもか、と金(きん)を思う存分に使用して描いた絵は、
こんな輝きがあるんだ、と訴えかけているようだ。
巨額の富を得たにもかかわらず、
それをまた、自分の描く絵に還元する姿勢が素敵だと思う。
日本画ならではの色に違いない。
そんな視点で、平山郁夫画伯の作品を観てみると新しい発見がある。



2009年10月06日(火)
ダンスなんて、忘れたわ

映画「ヘアスプレー」(アダム・シャンクマン監督)から。
人種、チビ・デブといった差別用語を、
前向きに、そして明るく吹き飛ばしてしまい、
鑑賞後、メチャクチャ元気がもらえた映画であった。
「世の中がどんどん変わっていく」ワクワク感を
主人公のはち切れんばかりの笑顔が後押ししてくれる。
彼女の母親役は「サタデー・ナイト・フィーバー」でブレイクした
ジョン・トラボルタ。もちろん男(笑)。
ここでも、男とか女とか、の常識をぶち壊している。
ただ、女装したジョン・トラボルタ、というよりも、
特殊メイクを施し、ふっくらな女性の着ぐるみを身につけた
ジョン・トラボルタ、の表現が正しいのかもしれない。(汗)
内気でほとんど家から出なかった母親が、娘に導かれて、
新しい時代に飛び出し、自分を再発見していくストーリー。
「ママ、60年代にようこそ!!」と手を引き、ダンスへ誘う。
そこで、華麗なダンスで一世を風靡した彼(彼女)が、
「ダンスなんて、忘れたわ」という台詞を呟いたから、メモ。
また、娘の彼氏が出て行ったあと
「彼はきっと戻ってくる」と娘を慰め、
「母親だからそう言うのよ」の娘の切り返しにも、
「男の気持ちもわかるのよ」とさらっと答えるシーン。
これも、母親が男だと知っていたから余計に笑えた。
常識の呪縛から逃れたいあなた、是非、観て欲しい。