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しもさんの「気になる一言」
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2009年06月07日(日)
「昔は速かったね」と「昔から速かったね」

汗ばむほどの晴天の中、地元の区民体育大会に顔を出した。
参加したのは、玉入れとか、大玉転がしなどの軽い種目だが、
やはり気になるのは、メイン種目の「年齢別リレー」。
40年以上前(笑)に記憶を遡ると、小学校1年から中学3年までは
町民体育大会でも必ず走った「年齢別リレー」だからかもしれない。
自分でも、不思議なくらい「リレー」が好きだった。(笑)
そんな私を覚えていてくれたのは、同級生とその前後の学年くらい。
私を見つけ近寄ってきて「昔は速かったね」と口にした。
「そうなんだよ、過去の栄光を知っている人はほとんどいないね」と
笑いながら、本当は「昔から速かったね」と言われたかったな。
「昔は・・」は過去形、「昔から・・」は、現在進行形だから。
「昔も速かったけれど、今も速いね」の台詞を言われる人は、
ずっと努力をしてきた証拠だし、嬉しいに違いない。
今の私に「昔から速かったね」という人は見つからない。(汗)
私のスポーツ能力は、何度か味わったぎっくり腰で弱気になった。
そして、今では「無理」をせず「楽しむ」ことに変わっている。
帰り際、誰もみていないところで、バトンパスの仕草をしたら、
忘れかけていた、リレーの緊張感が蘇ってきたのには驚いた。
長くゆっくりと走るジョギングもいいけれど、
時には100メートルの全力ダッシュもいいな、と思った日曜日である。



2009年06月06日(土)
レイプ、グレープ、ファンタグレープ

映画「重力ピエロ」( 森淳一監督)から。
原作が伊坂幸太郎著「重力ピエロ」とあって、楽しみにしていた。
しかし結果は、厳しいようだけれど「撃沈」。
やはり、伊坂作品を映画化するのは、難しいことを知った。
昨年映画化された「死神の精度」が良かったので期待したのだが・・。
理由は、事前に原作を読んでいたからだと思う。
あまりにも、省略された部分が多過ぎて、その面白みを失った気がする。
「ネアンデルタール人と、クロマニョン人」が、
作品に登場しなかったのには驚いた。(知りたい方は原作を(笑))
そこで、今回は原作になく、映画だけに登場したシーンから。
子供の時の回想シーンで弟が「レイプって何?」って訊くところがある。
兄が「レイプ、グレープ、ファンタグレープ」と口にして、ごまかす。
何度も何度も口にして、2人で笑い飛ばしてしまうところは、
ちょっと意外だったけれど、印象に残っている。
確かに「遺伝」は大事なキーワードだけど、
「レイプ」は、そんなに強調するキーワードとは思えないに・・。
もちろん作品関係者は酷評しないが、原作を何度も読んだ私としては
タイトルの「重力ピエロ」すら、うまく表現できていない、と感じた。
映画を観た後に、原作を読んだ方がいいのだろうか?
いやいや、伊坂作品は映画にしない方がいいな、きっと。



2009年06月05日(金)
月あり、酒あり、友あり

書籍「戦略経営者」(TKC刊)の巻頭、
「漢詩のこころ」のコーナーからの、気になる一言。
「月・酒・友」と題する詩が紹介されていた。
唐・李白「友人と会宿す」と書かれていたが、
どちらがタイトルなのか、知識不足でわからない。(汗)
友人と山中で同宿し、月明かりのもとで共に酒を飲んだ、
という詩であるが、妙に心に響いた。
月あり、酒あり、友あり、三拍子が揃って、
李白の真骨頂を伝えている、と解説されていた。
わかる、わかる・・・と思わずメモをした。
もう50歳を超えると、あまり多くのものを望まなくなる。
では、なにが必要か?と考えてみれば「月・酒・友」。
もう家族ではいかなくなった、キャンプのテントを使い、
星でも眺めながら、親友たちと、美味い酒を飲み、
それぞれの歩いてきた人生をしみじみ語っちゃう・・なんて、
ちょっとした男の哀愁を感じるねぇ。
さすが、李白。今頃になって、彼の良さがわかってきた。



2009年06月04日(木)
手紙〜拝啓 五十二の君へ〜

ようやく50歳が楽しめるようになったと思ったら、
なんと、もう51歳を迎えてしまった。
これからは、1年、1年がもっと早く感じるんだろうなぁ。
そこで・・やっぱり誕生日くらい「気になる一言」も企画して。(笑)
今、中学同級生限定・混声合唱団で練習している、
アンジェラ・アキさんの「手紙〜拝啓 十五の君へ〜」を真似て、
一年後(未来)の自分に手紙を書いてみた。
最初と最後のフレーズだけをいただいて。
「拝啓 この手紙読んでいるあなたは どこで何をしているのだろう
(この部分は、自分だけの手紙なので、ひ・み・つ)
拝啓 この手紙読んでいるあなたが 幸せなことを願います」
どんな365日が待っているのか、ワクワクする自分がいる。
そして、どんな「喜怒哀楽」でも受け入れようと思う。
実は、書いていたら、なぜか涙が出てきて止まらなくなってしまった。
これは何を意味するのだろうか。
(嬉しい涙?悲しい涙?。きっと、1年後にわかるんだろうなぁ)
毎日を大切に生き、自分を見つめ直す1年にしたい・・
そう心の中で決めた。

PS.
しっかり封印をして保管、来年の6月2日頃に投函予定です。



2009年06月03日(水)
僕の目でみてごらん

日曜朝のテレビ番組「日曜美術館」から。
特集は「アングル」。(放送日は忘れました)
きれいな曲線が絵全体を包み、女性の裸婦が
現実以上にきれいに描かれているのだが、
その技術は、色々な角度から眺めた、いいとこどり。
そんな解説を聞きながら、なるほどなぁ、とメモをした。
しかし、もっと基本的な部分で、画家・アングルが
「きれいなものを見つける力」が優れているのだと思う。
他の人がみたら、何気ない情景が、彼の目を通すと、
きれいなものに変わってしまうようだ。
実際に、アングルのコメントなのか、聞き逃したけれど
「僕の目でみてごらん。
僕の目で見たら、こんなにきれいだよ」のフレーズが
私のアンテナに引っかかった。
私が書き続けている「気になる一言」も、同じこと。
どんな事件や事故でも、観る側の思考で、
汚くもなるし、美しくにも変わる。
マイナス思考の人には、耳元でこう囁きたい。
「(プラス思考の)僕の目でみてごらん」。



2009年06月02日(火)
レイプ犯は、自分が犯されてみればいいんだ

書籍「重力ピエロ」(伊坂幸太郎著・新潮文庫刊・485頁)から。
映画を観る前に、原作を・・・と読み直した。
彼の作品だけは、読み終えると、黄色の蛍光ペンだらけとなる。
(最近、メモを書き出すと時間がかかるので、塗ることにした(汗))
主人公の弟、春は、母親がレイプされた時に妊娠して生まれた子。
その兄弟の会話が中心となっている、遺伝を扱った小説だが、
溢れた黄色い筋から選んだのは、この台詞。
「レイプ犯は、自分が犯されてみればいいんだ」
ハムラビ法典の中の「目には目を」の解釈を説明するシーン、
誰もが「やられたらやり返す」と誤って解釈しているが、
「目を潰されたら相手の目を潰すだけにしなさい」
「歯を折られたら歯を折るだけにしなさい」っていう
「過剰報復の禁止」を述べているんだ、と弟が兄に教える。
「俺は、刑罰も、それでいいと思う」と続くのだが、妙に納得した。
加害者は自分がしたことと同じことをやられるべきなんだ、と。
違う刑罰を与えるから、面倒くさくなる、と私も思う。
裁判制度で揺れている法治国家・日本であるが、
家の壁に落書きされたら、落書きした加害者の家に落書きをする。
喧嘩して腕の骨をおられたら、その罰は腕の骨を折られてみるといい。
被害者の苦痛を味わうことが、加害者に相応しい刑罰、という考えは、
今の社会でも通じることのような気がする。
原爆を落とした国は、原爆を落とされたことがないから、
今も戦争をしている・・と考えるのは、過激だろうか。



2009年06月01日(月)
コーディネートはこーでないと・・

情報源がわからないけれど、妙にはまってしまった。
「コーディネート」とは「coordinate」と綴り、意味は
「各部分の調整をはかって、全体がうまくいくように整えること」
「服飾などで、色・素材・デザインなどの釣合いがとれるように
組み合わせること、また、その組合せ」。
だから、コーディネーターと呼ばれる人たちは、
調整する役目を果たしながら、アドバイスをすることとなる。
その時に「コーディネートはこーでないと・・」と一言。
これ、笑えるよなぁ。
但し、このネタは、外人にはほとんど理解できないので、御勘弁を。
(最近では、同じタイミングで笑う外人もいるけれど・・(汗))
ありふれたダジャレかもしれないけれど、
笑いのツボにはまると、誰かに伝えたくなる悪い癖、
これからも続きますので、よろしく。



2009年05月31日(日)
よしおより、しお。

なんと日清食品「カップヌードル しお」のキャッチコピーある。
出演は「そんなの関係ねぇ〜」でお馴染みの「小島よしお」さん。
文字にすると「よしお」より「しお」。
筋肉質の体に、パンツ一丁姿の彼と、販売目的のカップヌードルが、
全然関連がないところが、また面白い気がする。
単なる「言葉遊び」に近いけれど、インパクトがあって
一度耳にしたら、なかなか忘れないフレーズとなってしまった。
特に、私も「よしお」なので、とっても気になる。(汗)
お笑い芸人「のりおよしお」さんや、欽ドコの「よしお」とも、
どこか違う、ちょっとした親密感を彼には感じる。
裸には、自信がないけれど・・(笑)
まぁ、とにかく「よしお」を全国区の名前に引き上げた功労者として、
私なりの評価をしたい。
一発芸人だと言われたけれど、どうしてどうして。
これからの活躍も楽しみである。
それにしても・・・「よしお」より「しお」は、インパクとあるなぁ。
今度の私の差し入れは「カップヌードル しお」に決まり。



2009年05月30日(土)
妬ましいほど幸せそうに見える人が、オシャレ

妻の愛読書にも関わらず、たぶん、私の方がじっくり読み込む書籍、
月に一度の発行だからこそ、丁寧に、ゆっくり読める書籍「ミセス」。
その本のワンコーナー「おしゃれの本音」(齋藤薫さん)から。
オシャレの定義がいくつか紹介されていて、私のメモは増えた。
彼女によれば、うらやましいほど幸せだから、オシャレが際立った、
そういうことらしい。
オシャレって、「オシャレ」単独では、人の心をあまり動かせないし、
あくまで背景があっての、オシャレだと言う。
背景と相まって幸せな空気を生んでいてこそのオシャレ、
見ていて気持ちよくないオシャレは、オシャレとは呼ばないし、
本人がそれを着ていて幸せそうなこと、それが一番だと彼女は訴える。
なるほど・・「オシャレと幸せは、ペアなのか」と悟った。
「人の目に心地よく映ること、それこそが美しさなのに」とまとめた
オシャレの定義は、男性でも同じことが言えそうだ。
上質の幸福感が、オシャレを包み込むのだろうか。
ブランドでも、価格でもない、誰でも得られる「幸せ」を大切に。
安物でも、オシャレに見えてしまう人って、こう言うことか・・。



2009年05月29日(金)
べっぴんやなぁ

映画「子猫の涙」(森岡利行監督)から。
ミュンヘンオリンピック、ボクシング銅メダル獲得、
これが、今回の主人公の肩書き。
逆に、この過去の栄光から抜けきれず、
波乱万丈の人生を歩んだ、森岡栄治さんの実話に基づいている。
内容は、関西弁満載のテンポある展開で、飽きなかった。
(関西人に言わせると、そんな方言はない。
大阪は大阪弁、京都は京都弁、その他河内弁等・・
と区別しているらしいのであるが・・・)
そこで、選んだ一言は「べっぴんやなぁ」。
まったく便利な言葉である。
漢字で書くと「別嬪」。
意味は、とりわけ美しい女。美人。
「キレイ」でも「可愛い」でもなく「べっぴん」。
気軽に口に出来、セクハラにもならない誉め言葉。
主人公が、女性を見るたびに使うわけだ。
「あんた、べっぴんやなぁ」