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しもさんの「気になる一言」
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2009年05月28日(木)
「徘徊」「散歩」「パトロール」

高齢者に関する本で見つけた発想の転換。
認知症患者を、社会活動につなげられないだろうか。
そんなテーマの話だったと思う。
認知症患者の徘徊は、なかなか手に負えないらしい。
それを、こんなフレーズでまとめていたからメモ。
「1人で歩けば『徘徊』。2人で歩けば『散歩』。
みんなで歩けば『パトロール』」
1人でフラフラしていたら「徘徊」と通報されることも、
2人で徘徊していたら「散歩」と間違えられる。
ましてや、みんなで徘徊していたら、
遠目では「パトロール」をしていると勘違いする。
だからって・・徘徊には変わりないけれど、
人間の感じ方は、紙一重だから、面白い。
徘徊する人たちが、複数で歩いていたら、
町内のパトロールにつながる・・って、社会活動は、
視点を変えれば、彼ら・彼女らをあまり特別扱いしない、
最後まで、社会活動に参加させる、という意識が大切。
高齢者って、生きることに一所懸命なんだよなぁ。



2009年05月27日(水)
その上の顔が女なら、妊娠だ

映画「ある公爵夫人の生涯」(ソウル・ディブ監督)から。
予告から、故ダイアナ妃と同じく、英国中の人々から愛されたが、
夫からは、愛されてなかった・・という設定が、興味をひいた。
しかし、作品を観終わると、監督は何を言いたかったんだろう・・と
考えてしまったのも事実である。
それならば、作品の中に登場した面白い台詞を・・とばかり
やや読みにくいメモを書き出していたら、この台詞が浮かび上がった。
まず、映画を観なくても、日常の会話で使えるフレーズがいい。
人間ドックで「メタボ」と診断されても、
いっこうに痩せる努力をしない男たちは多いけれど、
いつしか「メタボ」という言葉が市民権を持ち、
他人に「おまえ、その体系、メタボだろ?」と言われても、
恥ずかしくないのも事実。
逆に、自分でお腹をさすって「俺、メタボなんだ」と堂々と自慢する。
そんな奴には、是非、この一言を。
「その上の顔が女なら、妊娠だ」
この厳しいフレーズで、初めて自分の「体系」がイメージできるはず。
今度、若くて太っている男仲間には、こう言って笑い飛ばそう。



2009年05月26日(火)
富士山静岡空港の開港日6月4日は仏滅

先日、もうすぐ開港する「富士山静岡空港」の話題になった。
「ねぇ、どうして、土日でもないし、大安吉日でもない、
木曜日・仏滅に、開港するの?」と訊かれて、即答できなかった。
「私の51歳の誕生日だから・・・」でごまかそうと思ったけれど、
気になったから、インターネットでも調べたが、
どうもはっきりしない。
めでたいことの始めは「大安吉日の午前中」と刷り込まれてきただけに、
不思議と言えば不思議。
情報源が確かではないので、断定できないけれど、
理由は航空業界は28日周期に活動しているため、たまたまその日であり、
しかも世界は仏滅を気にする仏教国ばかりではないから気にしないようだ。
ちょっぴり納得したけれど、万万が一、事故があったら、
開港日が仏滅だった・・なんてことを話題にしたがる日本人だから、
要らぬ心配かもしれないけれど、ちょっぴり気にして欲しかったな。
そんなこと言ってたら、何もできないけれど、
こういうことって、けっこう大事なんだよ、日本では。(汗)



2009年05月25日(月)
自殺は、事故ではない

韓国、前大統領の自殺を受けて、世論がいろいろなコメントを発している。
マスコミを始め、ネットの世界でも、大騒ぎであるが、
私が賛同したのは、産經新聞のコラムの一部。
言いたかったことは「自殺は、事故ではない」ということだろう。
電車への飛び込み自殺が起きると、電車は、当然のように一時停止し、
お決まりのように、こうアナウンスが流れる。
「ただ今、〜付近で人身事故がありました。ご迷惑をおかけしますが・・」と。
確かに「電車への飛び込み自殺がありまして」とは言いにくいけれど、
事実をしっかり伝えないと「自殺」が「事故」に取ってかわられる可能性がある。
もちろん、原因をはっきり調べないと「自殺」と断定できないことも承知の上で、
この「人身事故」の表現は、変えた方がいいと、私も思う。
今の日本では「自殺」の罪悪感が薄れているからか、
毎年、交通事故死の3倍くらいの数の自殺者が出てしまうことに、
何も感じなくなってしまう民族になってしまったようだ。
もう一度、気になる一言を胸に留め、自殺者の少ない世の中を願いたい。
辛いけれど、自殺は自分の意思で判断したことと、受け止めながら、
「自殺は、事故ではない」のフレーズを残しておきたい。



2009年05月24日(日)
外人なのに「君が代」歌うんだぁ、複雑だね

大相撲夏場所・千秋楽、14勝1敗同士の優勝決定戦で
日馬富士(はるまふじ)が白鵬を降し、初優勝を飾った。
その後に行われた表彰式を、久しぶりに一緒に観ていた妻が、
面白いことを呟いた。
「外人なのに『君が代』歌うんだぁ、複雑だね」
毎回目にしている私は、何にも感じなかったのに、
相撲に興味を示さない彼女には、不思議な光景だったのだろう。
考えてみれば、千秋楽、結びの一番と、その前の取り組みは、
4人とも外国人。(3人モンゴル・1人ブルガリア)
誰が優勝しても、相撲が日本の国技である以上、君が代斉唱。
オリンピックなどで見慣れた光景は、
優勝者を讃えて、その国の国歌なのだが・・。(笑)
横綱「白鵬、朝青龍」、大関「琴欧州、日馬富士」
優勝するたびに、どんな気持ちで、君が代を口にするのだろうか。
妻が感じたように、複雑なんだろうなぁ、きっと。
自分の出身地の国歌を歌いたい、なんて言える訳ないしね。



2009年05月23日(土)
(でく)「のぼう様」

書籍「のぼうの城」(和田竜著・小学館刊・333頁)から。
読み終えた後のすっきり感、爽快感は、久しぶりである。
秀吉の軍勢が、唯一落とせなかった城として有名になった、武州・忍城。
その総大将、成田長親は、領民から「のぼう様」と呼ばれ親しまれていた。
「のぼう」とは「でくのぼう」の略であり、
それに申し訳程度に「様」をつけたにすぎない「のぼう様」。
文中、そんな説明がされていたが、本当にそうだろうか。
彼は、石田三成2万の軍勢に、たった2千で立ち向かうと言い出した。
誰が考えても、理解が得られないような戦いなのに、領民は立ち上がる。
「俺たちがついてなきゃ、あののぼう様はなにもできやしねぇ」
そう口々に呟きながら・・。
この行動こそ、申し訳程度に「様」をつけたにすぎないとは思えない。
「でくのぼう」は「木偶の坊」と書き、
国語辞典では、「人形。あやつり人形。でく。
役に立たない人。気のきかない人。人のいいなりになっている人。
また、そのような人をののしっていう語。」類語辞典では「馬鹿」
そもそも「でく」(木偶)とは、木彫りの人形のこと。
この物語の主人公「成田長親」は、決して「木偶の坊」ではないことを
農民は知っていたからこそ、尊敬の意味で「様」をつけたのでないか。
「でくのぼう」に「様」をつけるなんて、発想が面白い。
今回の気になる一言は、やっぱり「のぼう様」だな。
映画化が楽しみな書籍であった。



2009年05月22日(金)
食器は、料理の着物

陶芸家・北大路魯山人の言葉として、有名である。
言葉としては短いが、器の重要性を端的に表現している。
同じ惣菜やサラダでも、パックのまま食卓に並ぶのと、
皿に移し変えて出されるのでは、なぜか味が違う。
特に、高級な皿に盛られた食材は、見栄えがするから不思議だ。
小さい頃から「買ってきたままのパック」で食べ物が出されるのと、
とりあえず(たとえ面倒でも)「食器に移す」のでは、
大人になった時、大きな差となってあらわれるに違いない。
そんなところから教えることが、私たちに出来る「食育」だろう。
栄養のバランスや、食材なども大切だが、
「食べ物は、見た目が大切」という考え方を根底に、
「食器だけでも変えてみる努力」を勧めたい。
それが、魯山人のいうところの
「食器は、料理の着物」に通じると思うから。
それにしても、この北大路魯山人、いろいろな顔を持つ。
篆刻家、画家、陶芸家、書道家、漆芸家、料理家、美食家など。
書家を志して上京したらしいが、
どれが、彼の一番、やりたかったことなんだろうか、
今は、その方が、私の関心ごとだ。う〜ん、気になる。



2009年05月21日(木)
もうつがってないぞ、もとつがい

映画「アルビン/歌うシマリス3兄弟」(ティム・ヒル監督)から。
子供向けの映画だと思っていたら、どうしてどうして・・。
なかなか感激するシーンがあって、満足だった。
今回、選んだ一言は、主人公デイブの「元妻」を見て、
動物らしい単語だったからメモをしてみた。
しゃべるシマリスは、主人公に訊ねる。
「デイブのつがいの相手?」・・聞きなれない言葉に戸惑ったが
「もうつがってないぞ、もとつがい」とシマリスに説明する。
「モトカレ」「モトカノ」「モト夫」「モト妻」とは違って、
なんだか、ホッとする単語だった。
「つがい」を辞書で調べてみると、「番い」と書き、
「二つのものが組み合って一組のものになったもの。
特に、動物の雄と雌の一対。」とある。
人間も動物だから「つがい」でもいいんだよなぁ。
「つがい」という意識で、付き合っているかどうかは不明だけど。



2009年05月20日(水)
旦那さん、素敵な方ですね

映画「60歳のラブレター」(深川栄洋監督)から。
映画館は、いつになく「夫婦」らしき2人で溢れている。
ペアと呼ぶべきか、カップルと呼ぶべきか、
それとも、アベックと呼ぶべきか、と迷うくらいの2人が、
所狭しと集まったらしい、先週の週末。
私たち夫婦は、それを想定して火曜日の仕事帰りに。(笑)
(もちろん、夫婦50歳割引、5組くらいの男女しかいない)
内容は、どこにでもいそうな3組の夫婦愛、
一言で言えば、テレビの「2時間ドラマ」の延長って感じ。
映画と呼ぶには、ちょっとインパクトがなかったかな。
しかし、メモは溢れた。
中でも、綾戸智恵さん扮する妻・光江さんの手術前、
心配そうに妻に寄り添うイッセー尾形さん扮する夫・正彦さんをみて、
病院の看護師さんが、不安いっぱいの彼女に語りかけた台詞。
「松山さん、旦那さん、素敵な方ですね」が心に残った。
この台詞「奥さん、素敵な方を旦那さんに選びましたね」
と言い換えることができる。
2人を知らない他人から、こんな台詞を言われた時、
私の異性を見る目は間違ってなかった、と実感するに違いない。
こんな台詞を、一度は横に座っている妻に聞かせたいな、
そんなことを思いながら、メモ作業を続けた夫である。(笑)



2009年05月19日(火)
子育ては1に体力2に体力3・4がなくて5に笑顔

書籍「ミセス」6月号、表紙の人・渡辺満里奈さんのメッセージ。
今、子育てを楽しんでいる彼女が
「子育ては1に体力2に体力3・4がなくて5に笑顔」だと言う。
えっ、どうして笑顔が一番じゃないの?と私が感じたことを、
次の行で明快に説明してくれた。
「笑顔は大切だから、一番にしようかと考えてたんですが、
まず体力がないと笑顔にもなれないんですよ。
疲れて辛かったら、笑えない。
まず、私が安定できる状態を作ってから」と。
正直、この発想ができる彼女に、悔しいけれどちょっと驚いた。
辛くても子どものためには「笑顔」を作るのが母親でしょ、
そんな感覚が昔の私にはあったから。
朝早くから、夜遅くまで、子育てをするのには体力がいる。
仕事を持っている女性は、さらに体力が・・。
このことをもっと男性が理解してあげられればいいんだけれど、
気付くのは、私のように50歳を過ぎたような年齢かな。
でも、今の男性は優しいから、気付いているかもしれないな。
そうそう、子育てに限らず、介護も同じかも・・。
「介護は1に体力2に体力3・4がなくて5に笑顔」
いやいや、介護は、5も体力だ。(笑)