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しもさんの「気になる一言」
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2008年07月02日(水)
高齢者になって増える4つの「し」

評論家・樋口恵子さんが、あるテレビ番組で教えてくれた、
高齢者になって増える4つの「し」。
「しみ・しわ・しらが・しんさつけん」
(染み・皺・白髪・診察券)
語呂とリズムに誘われてメモしてしまった。
やはりキーワードは「しんさつけん(診察券)」。
今、巷で騒いでいる「後期高齢者医療制度」と重なって、
私は笑ってしまった。
いこいの広場的に、病院に集まっている高齢者、
その医療費を自分たちでは負担せず、政府と成人層に負担させる。
この制度に反対ということは、そういうことではないだろうか。
(ちょっと解釈が過激かもしれないけれど・・・)
病院の待合室で「最近、あの人、顔を見ないけど、
どこか悪いんじゃないの?」という会話があるとか。
診察券より、サービス券を集めている我が家の母のほうが、
よっぽど元気でいいな。(笑)



2008年07月01日(火)
2008年上半期、映画ベスト5 (しもさん選)

今年50歳だから「50本、映画館で映画鑑賞をする」。
そんな目標を立て、時間を割いて観続けてきた「映画」。
とりあえず上半期(1/1〜6/30)で振り返ってみよう、と思う。
選んだ基準は、作品の良し悪しではなく、
私の生き方に影響を与えたかどうか、なので、ご勘弁を。
1「死神の精度」(邦画)
(死神は、死ぬ価値のある生き方をしているかを
判断する役目と知って、それ以後の私の行動が変わった)
2「犬と私の10の約束」(邦画)
(忙しい時にじゃれてくる我が家の愛犬ジェイクが、
なぜか最近、鬱陶しくなくなったのは、この作品のおかげ)
3「ポストマン」(邦画)
(Eメールでは伝わらない、書き手、受け手の気持ちから
手書きの手紙の温かさを再認識、51歳にやることを見つけた)
4「ブラック・サイト」(洋画)
(インターネットの恐さ、人間の好奇心の凄さを知ってしまった)
5「いのちの食べ方」(洋画)
(映像のみ台詞なしで驚いたが、食に対する意識が変わってしまった)
映画って、いろいろなことを気付かせてくれる。
さて、あと半年で何本観ることができるかな?(汗)



2008年06月30日(月)
疲れた魚を元気にする「いけす」

映画「築地魚河岸三代目」(松原信吾監督)から。
主人公が、魚のことを知るために、ある港町へ修行へ行く。
そこで「いけすの魚」を見るシーンがある。
人間と戦ったばかりの魚は、身体も精神もヘトヘトになる。
そのまま、魚市場へ出しても元気がない。
その疲れた魚の元気を戻す場所が「いけす」というわけだ。
「魚によっては水温も変える、暗くもする」
釣った魚にも愛情を注がないと、魚の元気は戻ってこない。
そんな台詞があったと思う。もちろん、私はメモをした。
釣ったばかりの魚が一番元気、そう思っていた。
これからは、水槽に泳いでいる魚を見つけたら、
元気をとりもどしているんだなあぁ、と思うことにする。
「釣った魚にも愛情を注がないと・・」に反応した人、
もちろん、人間でも同じことが言えるよね。(笑)



2008年06月29日(日)
多くの「生前にお世話になりました」に驚かされたよ

週末の2日間、親戚2家族の別々の法事だった。納骨と49日。
いつもは、年配の親戚衆を送り迎えする運転手役なのだが、
今回は「車、おいてこいよ」の言葉に甘えて、
2日間とも、まっ昼間っから飲酒。もちろん三種混合。(汗)
さて「気になる一言」は、遺族のひとりの台詞をメモにした。
自分たちが知らない多くの人たちからも
「(故人には)生前にお世話になりました」とお礼を言われ、
あらためて故人の偉大さを知らされた、という話だった。
残された家族のまったく知らないところで、
故人はしっかりと他人のために生きてきたことを知るのは、
案外、嬉しいようだ。
それは年齢、性別に関係なく、誰にでも言えそうである。
家族しか知らない「生きてきた証」より、
家族も知らない「生きてきた証」があってもいいな、と思った。
我が家の場合、驚くことばかりかもしれない。(笑)



2008年06月28日(土)
明るいニュース放送、法案可決

新聞の片隅、誰も目にしないような記事だけど・・
情報源は「ブカレストAFP=時事」
ルーマニア上院は、同国の全てのラジオ局とテレビ局のニュース番組は、
暗いニュースと同じ割合で明るいニュースを流さなければならないとする
法案を全会一致で可決した。
この法案は「良くないニュースは人々の健康や生活に
取り返しのつかない影響を与える」として、与党・野党の議員提案らしい。
もちろん「表現の自由」を考えれば、何を流してもいいし、
法案で強制するなんて・・と思うが、私は新聞を切り抜き、メモをした。
それが「明るいニュース放送、法案可決」
知らず知らずに「殺人」「詐欺」「自殺」「事故」といった
「暗いニュース」ばかりを文字や映像で見ている国民に対して、
こうでもしなければ、何十年先のルーマニアという国は駄目になってしまう、
だからこそ、法案で可決してでも規制したいという、
提案した議員の気持ちが伝わってくる気がしたからである。
世界遺産に落書きしても、大したおとがめもない国とはえらい違いだな、と
久しぶりに記録に残しておきたい世界ニュースてあった。



2008年06月27日(金)
給食は、好き嫌いを無くすためではない

職場の栄養士さんに聞いた話。
「給食って、好き嫌いをなくすためにあるんだよね?」
「違いますよ、室長」あっさり否定されて、ちょっと驚いた。
「どうして?」という私の問いに
「味覚は、もっと大きくなってから変わるんです」
が彼女の答えであった。
「食材に興味をもってもらう」「いろいろなものを口に入れる経験」
そんな意味で給食があるらしい。
(これ、聞きかじった私の解釈ですが・・あってるかな?)
何十年来、私が抱いていた疑問が、彼女の一言で簡単に解決した。
実は、どうして小さい頃大嫌いだった「お寿司」が、努力もせずに
今は食べられるようになったんだろう、とずっと考えていたが、
「味覚が変わったんだ」と知ったら、す〜っと理解できた。
だから「うちの子、好き嫌いが多くて困るんです」と悩む母親には、
「気にしなくていいですよ」とアドバイスできるようだ。
小学校低学年、給食がなかなか食べられず、
教室の前で正座して食べされられた私にとっては、
もっと早く知りたかった「給食」の定義である。(汗)



2008年06月26日(木)
観た人が感情的になって欲しい

昨晩、映画「クライマーズ・ハイ」の試写会に先立ち、
舞台挨拶をした「原田眞人」監督の台詞である。
場所は、沼津市出身の監督ということもあり、
全面的なバックアップをしている「沼津シネマサンシャイン」。
本当に多くの方が集まっていた。
ストーリーにはあまり触れず、ロケのこぼれ話、
出演者について語っていたが、
今回のテーマのひとつ「親子」について、熱く語った後、
試写会に駆けつけた私たちに向けたメッセージを放った。
これからこの作品を観る人たちへのメッセージかもしれない。
「観た人が感情的になって欲しい」
テレビや漫画で人気になった作品の映画化ではなく、
映画にしか表現できない作品にした、という想いが伝わってきた。
第三者的視点で観るのではなく、自分もその場にいたつもりで、
いろいろ考えてみて欲しい、そんな意味だろう。
確かに、考えさせられました・・が感想である。
公開したら、またメモの中から一言を。(乞う、ご期待!!)



2008年06月25日(水)
今まで誰かがやってくれていたんだよねぇ

日曜早朝のテレビ番組「はやく起きた朝は・・・」から。
「森の磯松」のひとり、松居直美さんの台詞。
(他は、森尾由美さん・磯野貴里さん)
彼女が、子どもの学校の役員か何かを引き受けたらしい。
そして、お便りのコピーなどを、初めて経験したようだ。
苦労して、印刷した様子が窺える。
そんな時、大変なものを引き受けちゃった・・と思うところ、
彼女は違う感想を持った。
それが「今まで誰かがやってくれていたんだよねぇ」。
この視点が嬉しくて、さっそくメモをした。
自分がその役を引き受けてみて、はじめてわかることってある。
当然のように印刷されて、配られていたお便りでも、
それはそれは、大変な工程があった。
それだけでも、彼女にとっては大きな発見だったようだ。
そう思っていただけるだけで、私は嬉しかったし、
これからも、縁の下の力持ちをしようって思える言葉だった。



2008年06月24日(火)
手品師が客の前で一瞬だけ種をみせるかのように

書籍「「死神の精度」(伊坂幸太郎著・文藝春秋刊・345頁)から。
映画を観たからかもしれないが、原作が読みたくなった。
もちろん、大好きな「伊坂幸太郎」さんだったから。
「陽気なギャングが地球を救う」もそうだったが、
映画も原作も面白かった。
どうして、この人が直木賞を取れないのか、不思議である。
さて、気になる一言は、溢れるメモから選んだひとつ。
正確には「手品師が客の前で一瞬だけ種をみせるかのように、
ワイパーがざっと動いた」であるが・・。
ワイパーが動いた様子を、こんな例えが出来るなんて羨ましい。
そうそう、そんな感じ・・と思ってしまう。
「吹雪後の雪景色のような端正さもあった」もその類だ。
また「グッチのバッグ、ドッグのグッチ」
「無我夢中なのか、五里霧中なのかもわからなくなる。」
そんな言葉遊びも、抜群なのである。
さらに「俺の会う年寄り女の全員『昔は美人だった』と言うんだ」
「人間は何を見ても、人生と結びつけるのだ」など皮肉も忘れない。
彼の作品を読んだ後、困るのは、メモが溢れること。
東北大学法学部の彼は、いったいどんな経験をしてきたのだろう。
とっても、気になる。



2008年06月23日(月)
これ以上、こんな姿を見せたくない、撤収

映画「僕の彼女はサイボーグ」(クァク・ジェヨン監督)から。
ちょっと、ホロリとさせられてしまった作品だった。
観始めは、場面設定に無理があるなぁ、なんて感じたが、
「サイボーグのロボットダンス」に、笑わせられた。
しかし、主人公の彼を守るために、
サイボーグの彼女が、身を呈して守るシーンがある。
彼女の身体は破壊され、機械部品が丸出しになり、
人間でないことが露(あらわ)になる。
感情が芽生えてきたサイボーグの彼女が、
人間の彼に向かって呟く。
「これ以上、こんな姿を見せたくない、撤収」
最後の「撤収」が妙に、機械的であるが、
かえって、グッときてしまうフレーズとなった気がする。
恥じらい・・そんな言葉が、浮かんできたフレーズだった。

PS.おまけの感想
主演の綾瀬はるかさん、ボブカット、似合っていたなぁ。
日本人監督でなかったことも、私の驚き。