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しもさんの「気になる一言」
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2007年07月18日(水)
地震被害者は「災害弱者」ではなく「情報弱者」?

先日発生した「新潟県中越沖地震」の被害情報が増えるたびに、
家屋が倒壊して亡くなった高齢者を
「災害弱者」として紹介している番組が増えたが、
私はあえて、それに異を唱えて「情報弱者」と再定義したい。
なにをもって「災害弱者」と定義するのかわからないが、
大きな地震に備えて、全国の自治体で実施しているはずの、
古い家屋の「耐震診断」も知らなかったし、
その結果に基づく耐震工事の補助制度も知らなかったようだ。
最近「生活弱者」「交通弱者」・・と「〜弱者」を付けては、
高齢者を一束で括る傾向があるが、本当にそうだろうか。
テレビ・新聞・ラジオを始めとしたマスコミなどから
「大切な情報」を得る手段が少ない「情報弱者」では、と思う。
インターネットから得られる情報なども含めて、
若い世代と同居していたら、入っていたはずの情報なども不足。
「オレオレ詐欺」(振り込み詐欺)などで騙された高齢者をみると、
どうして、これだけ「気をつけましょう」「注意しましょう」と
呼びかけているのに・・といつも感じていたが、理解できた。
「情報」をうまく収集できない人が、被害を被るパターンが多い。
ただし「情報弱者」となれば、高齢者に限ったわけではない。
社会の動きに無関心の若者にだって「情報弱者」はいるはず。
今の世の中、「情報弱者」が被害に遭うケースが多いことを、
是非、覚えておきたい。



2007年07月17日(火)
川奈の女神が微笑んでくれた

以前から楽しみにしていたゴルフが実現した。
プレイしたのは、川奈ホテルゴルフコース・富士コース。
春には、女子プロが「フジサンケイレディス・クラシック」を
開催した名門コースであるが、まさか自分がプレイできるとは・・。
一生に一度でいいから、是非プレイしてみたいコースだったから、
多少の雨では、全然気にならなかった。
トーナメントでは、よく「このコースには魔物が住んでいる」とか
「女神が微笑みかけた」など手垢のついた表現が使われるが、
今回だけは、私も恥ずかしめもなく使いたいと思う。
「川奈の女神が微笑んでくれた」と。(笑)
いい時ばかり気になる一言にする、とお叱りを受けそうだが、
やはり、後で読み返した時に、気分がいいからなぁ。(汗)
不思議なことに、春にギャラリー(観客)として、
女子プロと2周も歩いたコースだから、意外と覚えていた。
あの選手があそこへ打ったよなぁ、ここでこんなことがあったっけ。
インパクトのある光景は、驚くほど何度でも思い出せた。
今回は、数々のドラマを生んだ名物ショートホールで、
ラッキーではなく、ちゃんと(笑)ワンオンした時、
このフレーズが、また蘇ってきた。
「川奈の女神が微笑んでくれた」・・川奈大好きの私に。



2007年07月16日(月)
勘助、そちが月影となれ

久しぶりに、NHK大河ドラマ「風林火山」のワンシーン。
千葉真一さん演じる、武田家の重臣・板垣信方が、
武田家軍師の山本勘助に、諭した。
「月影となって親方様を照らし続けろ」と念を押したが、
脇役の役割を的確に表現してくれたと思う。
決して「そちが太陽になれ、地球になれ」とは、言わなかった。
「まことの軍師となれ」と遺言し、
合戦では本陣にあって晴信を守るよう命じた台詞、胸にしみた。
軍師たるもの、自分で輝いてはいけない。
太陽の光を反射して、主役てある惑星「地球」を照らし続けること。
それが、地球の衛星としての「月」の役割である。
そんな気持ちが込められているのだろうか。
とても、意味の深い言葉であったと思う。
有名になると、つい自分が惑星の一つと勘違いしてしまいがちだが、
放映後の翌日、彼は俳優としての引退宣言をし、
「世界で活躍できる俳優を1人でも多く作ってみたい。それが喜び」
と意気込んだ彼のこれからの生き方と、タブって聞こえてくる。
今後の活躍にも期待したい。お疲れ様でした、板垣信方様。



2007年07月15日(日)
雲が台風の目に向かって動いているね

昨晩から大騒がせだった、7月最強の台風4号。
結局、警備で一晩徹夜してしまった。
予想していた大雨、強風は、お陰さまでなかったけれど、
楽しみにしていた、東京ドームの野球観戦をキャンセルにした
この台風を、是非記録に残したいな、と思っていたが、
何年か後に思い出すキーワードがなかなか思い付かなかった。
一夜明けて、疲れを取るために、背伸びしながら上を向いたら、
雲がいつもとは違う方向に、すごい勢いで動いているのが目に付いた。
そこで、同僚に呟いた私の台詞が、気になる一言。
台風の目に向かって、雲が引き込まれているのがはっきりわかった。
いつもなら、強い雨中で気が付かなかった台風の時の雲の動き、
なぜか今回は青空に浮かぶ白い雲の動きで、台風を実感できた。
本当に、渦を巻いて雲が吸い込まれるように動いている。
テレビニュースやインターネットの画面で、
台風の渦巻きを知識として理解していたが、
今回、寝不足でぼ〜っとした頭の中でも、はっきりと理解できた。
今、この雲の動きだから、台風の中心はあの辺りだな、と。
もちろん、帰宅してからは爆睡。でも、勉強になった台風だった。



2007年07月14日(土)
こんな日は「自宅待機」調べ

台風4号のお陰で、どこにも出かけず、自主的に「自宅待機」。
そう、愛する町民の安全を守るために(笑)
(ここは笑うところじゃないけど・・)
いつでも、水防パトロールの準備をして、自宅で待っている。
楽しみにしていた、明日の東京ドーム・野球観戦を早々キャンセルして。
そこで久しぶりに、インターネット三昧。
どうせなら「自宅待機」ネタ、書こうと調べてみたら、
【自宅】(大辞泉)は、
自分の生活の本拠となっている家。自分の家。「〜療養」「〜待機」
【待機】(大辞泉)は[名]スル準備をととのえて機会の来るのを待つこと。
「救護班が〜する」「自宅〜」。
どちらも「自宅待機」が、用例に使われていて、笑ってしまった。
ちなみに、プログレッシブ和英中辞典でも【待機】の例文は、
自宅待機する stand by at home だった。
「stand by waiting [wait] at home (for a chance to return to work)
朝から、本も1冊、読破したし、英単語も勉強したし、
どこへも出かけられない「自宅待機」も、悪くないな。
そうだ、愛犬・ジェイクと、一寝入りしようっと・・。
深夜に呼び出されてもいいように。(汗)



2007年07月13日(金)
セーラー服と一晩中

運転中のカーラジオから流れてきたフレーズである。
(放送局・番組名は不明。運転中で、メモできず)
いつまでたっても、忘れなかったから、気になる一言。
映画の話から、薬師丸ひろ子さん・長澤まさみさんの話題へ。
そして当然「セーラー服と機関銃」の話へと・・。
そんな時、片言の日本語を話す外人がつっこんだ。
「えっ、セーラー服と一晩中?」
単なる笑いをとるネタだと思うけれど、面白かったのは確か。
このフレーズ、誰かに話さないと忘れそうもないので。(笑)
「セーラー服で一晩中」だったら、もっとアブノーマルの世界。
「と」と「で」の違いだけで、大きく意味が変わってしまう。
やはり、日本語って難しいけれど、面白い。
このネタ、飲み会で使ったら、顰蹙(ひんしゅく)買うかなぁ。



2007年07月12日(木)
感情を口や顔に出すと、その感情に負けてしまう

もうひとつ「不動心」(松井秀喜著・新潮新書・189頁)から。
タイトルでもある「不動心」を持った人間でありたい、と、
何度となく表現を変えながら、彼は読者の私達に主張している。
「人間だからイライラするのは仕方ないでしょう。
しかし、態度に出さない、口に出さないことはできます。
態度や口に出してしまうと、気持ちが乱れ、
バッティングが乱れ、自分が苦しむことになる」
だから「故郷・白山のような強く動じない心」が欲しい、
と彼は言う。
富士山でないところが、石川県人らしいし、松井選手らしいな。
「どんな技術やパワーよりも、
逆境に強い力を持った選手になりたい」と心から願っている、
彼が最後に例えた、
古代ギリシャの数学者で哲学者のピタゴラスの言葉、
「怒りは無謀をもって始まり後悔をもって終わる」のフレーズが、
私の記憶に残ることになった。
そういえば、私の周りにも・・・。(笑)
「喜怒哀楽」が顔に出る方が人間らしい、と以前は思ったものなのに、
今は「不動心」に憧れる。
私も少しは、大人になった証拠かな。(汗)



2007年07月11日(水)
竹は節があればこそまっすぐに成長する

「不動心」(松井秀喜著・新潮新書・189頁)から。
松井選手の手記なのに、彼のお母さんの言葉に引っかかった。
彼がスランプだった時に、思い出したという母のアドバイス。
それが「今は竹にたとえると節の時期です。
竹は節があればこそまっすぐに成長するのです」だったらしい。
技術的なことは、何にもわからない母であるが、
子どもを見守る親としての優しさが伝わってきた。
竹の節の役割なんて考えたことがなかったし、
一年間の成長の節目くらいにしか考えていなかったが、
実にうまいこというなぁ、とメモをした。
もし、あの竹の節がなかったら、竹は、どんな方向へ
どんな勢いで伸びていくのだろう。
今、打てないのは、スランプではないのです。
まっすぐ成長するための土台作りをしている時期ですよ。
気にする必要はまったくありません。
母は、息子にそう伝えたかったのだろうか。
心温まる母親のアドバイス、胸が熱くなった。



2007年07月10日(火)
梅はほころび、桜は咲き、牡丹は開く

以前紹介した「男の器量・女の器量」榎さんの魅力人生爽快学
(TBSパーソナリティ榎本勝起著・大和出版・251頁)から。
表現豊かな日本語の素晴らしさを伝えてくれた。
「咲く」の表現は、英語では「bloom」、
(果実を結ぶ木の花は「blossom/be out」とも言うけれど・・)
たぶん、花の種類ごとに違うということはないだろう。
しかし日本語は、
「梅はほころび、桜は咲き、牡丹は開く」と表現する。
ここが、日本語が理解しにくいといわれる所以だろう。
私のプライベートレッスンの先生、Timは私に
「Shimoは、Englishのlisteningが難しいというが、
私は、日本語の表現が難しい」と言っていた。
(たぶん・・maybe・perhaps・probably・・(笑))
どうして、花が咲くだけなのに、
こんなにたくさんの表現があるのか、不思議なのだろう。
ただ、私はそんな国に生れたことを誇りに思いたい。
これこそ、日本の文化だと胸を張って紹介したいと思った。



2007年07月09日(月)
自らを裏切らなければ良いのじゃ

久しぶりにNHK大河ドラマ「風林火山」から。(笑)
甲斐・葛笠村からの知人・平蔵が、山本勘助に尋ねる。
武田家を敵として戦ってみたり、
武田家の軍師として味方してみたり、
その生き方は、納得ができない、と詰め寄るシーン。
そう感じるのも無理はないな、と思った。
私も、同じことを思った時があるからである。
そんな疑問を一掃したのが、勘助のこの一言、
「自らを裏切らなければ良いのじゃ」であった。
自分の行動を正当化する詭弁のようにも感じるが、
心からこう思えた時、その変わり身に、迷いはない。
周りからどう思われようと、また期待を裏切ろうとも、
自分を裏切ることさえなければ、それは良しとする考え方。
これは、自分の生き方にブレが生じていないのだから、
人生を振り返った時に、後悔することがないのだろう。
でも、なかなか言える台詞でもないよなぁ。
自分の生き方に、迷いが生じないのだから・・。
羨ましい限りです、迷いっぱなしの私には・・。