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しもさんの「気になる一言」
しもさん
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2004年09月01日(水)
電工道具の使い方を覚えるには、まず手道具

最近、大工になりたいと考える若者が増えているという。
大工養成学校?ではないけれど、電動工具メーカーが
その使い方を教える場合、
昔から使っている、電動に頼らない大工道具の
カンナやノコギリなどを徹底的にマスターさせるらしい。
確かに、電動工具を使えば、私のような素人でも
それなりのものが出来てしまう世の中になった。
しかし、それではいけない。
素材の木に話し掛けながら、その性質を知る。
一本の木によっても、柔らかい部分、固い部分があるし、
木の種類によって、その特徴は千差万別である。
その違いを身体と五感で感じてから、
初めて電動工具を使わせてもらえる、という話を聴いた。
なんとなく「教育」に似ている、と思ってメモをした。
人間も、マニュアルに従って教えれば、
それなりに育つものではない。
人とのコミュニケーションを意識せずに、
通信教育やインターネットを利用した教育もいいけれど、
まずは「人間」というものを知ってから利用して欲しい。
そう願わずにはいられない時代になったのだから。



2004年08月31日(火)
「オリンピック選手」より「わが子」の帰国

8月24日から8日間、美大の先生が同行してくれる
「海外美術講座2004」に娘が参加し、今日パリから帰国した。
彼女にとっては、初めての海外、初めての飛行機、
初めてづくしの経験である。
どんなに変わったのか見たくて(本当は到着まで心配で)
突然だけれど、成田まで迎えに行くことにした。
しかし8月の月末、空港は帰国の人たちで溢れ、
さらにアテネ・オリンピック閉会式に参加した選手たちが
同時刻に帰国するとあって、到着ロビーは報道陣だらけ。
彼らはAゾーン、娘たちはBゾーンから出てくる。
私もミーハーだから、室伏選手や浜口選手たちが見たくて、
時間ギリギリまでAゾーンで待機。
しかし彼らはなかなか現れず、写真撮影を断念しBゾーンへ。
結局、娘の元気な姿を見つけて「おかえり」と声を掛け、
「あとは友達と帰っておいで」と空港で別れた。
その後、数時間後に東京のアパートで再会し、
土産話を聞きながら食事をして、我家に戻ってきた。
帰宅後、テレビで観た、オリンピック選手帰国のシーン、
こんなこともあるんだなぁ、とひとりで笑いをこらえながら
記録として、気になる一言にした。
何年後かに、思い出すために・・



2004年08月30日(月)
悔しくないと言ったら、嘘になります

アテネ・オリンピックを振り返ってみて、
いろいろな台詞が、私の気になる一言にも登場した。
(すみません、どうしても旬なネタなもので・・)
特に私の注目は、勝った人たちのメッセージより、
負けた人たちの気持ちであった。
過激なインタビューに対して「悔いはありません」
「ここまでくれば満足です」と答えるよりも、
競泳女子の田中雅美選手のように
「悔しい」と涙をいっぱい流しながら呟いた台詞が
私には、とても心に残ったから、気になる一言。
しかし人間だから、のど元過ぎれば・・の例えのごとく、
その「悔しさ」もだんだん薄れていくに違いない。
ただ今回の試合後に実感した「悔しい」という想いだけで、
あと四年間続けるには、それなりの気持ちの切り替え方が
必要となるであろう。
四年間は短いようで長い。私には出来そうもない年月。
だから敗者のこれからの身の振り方がとても気になる、
「アテネ・オリンピック、その後」である。
私達は、オリンピックで感動を与えていただいたのだから、
彼らが競技を引退するまで、応援し続ける気持ちを持ちたい。
それが私たちに出来るお返しだから・・。



2004年08月29日(日)
1日1話/日付けへのこだわり

NHK大河ドラマ『新選組!』は、
アテネ・オリンピックの陰に隠れてしまっているが、
今、観るたびに涙が溢れる展開になって私は困っている。
最近気付いたが、どうして今回の大河ドラマが
今までになくこんなに身近に感じるのか、不思議であった。
その答えをインターネットのホームページで見つけた時、
思わず、嬉しくなったので、ご紹介。
普通、歴史ドラマは、一話の中で何年も過ぎていく。
時代背景を理解するにも、一番オーソドックスな流れである。
しかし今回は、一日一話が基本となっている。
放送回数が全49回あることから
「近藤勇の人生に影響を与えた49日をピックアップして、
順に描いていく」という方法を選んだ、三谷幸喜さんの
こだわりによるものだと知って、とても可笑しかった。
(今回は、本妻とお妾さんがはち合わせをした日?(笑))
私も、一日ワンフレーズにこだわっている。
メモの分だけ「気になる一言」は書きたいのだけれど、
そこを敢えて書かずに、
一日のうちで一番インパクトのある台詞を取り上げてきた。
だからこそ、選んだ一言が生きてくるのだと思う。
大河ドラマも、もう後半戦。
絶頂期を過ぎた彼らが、どう変わっていくのか、
ますます目が離せなくなってきた。
さて今回はフレーズのみで失礼「それはガキの言う言葉だ」。



2004年08月28日(土)
エキストラの基本は「待ち続けること」

久しぶりのお誘いに、思わずメールで参加の意思表示。
土曜日ということもあって、前日の金曜日からそわそわ。
今回の役柄は、離島の島民。
麦藁帽子やタオルなど、自分なりのイメージで服装を考える。
「エキストラの楽しみは、前日のコスプレ」
そう言い切ってもいいほど、私の楽しい時間帯であるから。
さて当日、台風情報を聴きながら、7時には家を出た。
それから9時間、撮影スタッフから声がかからず、
ただただ待ち続けた私の気付きが、気になる一言。
何もせず「ロケ弁」を食べ、何もせず「雑談」(笑)。
本当にこれでいいのだろうか?と考えていたところ、
本物の役者さんが、私たちに声を掛けてくれた。
「役者って、待つことが仕事ですから。
別に気にしなくてもいいですよ」と笑いながら・・。
私は、ハッとさせられた。
エキストラとして参加したからには、
たとえ一度も出番がなくても、心から「お疲れさま」と言い、
「また機会があったら誘って」とスタッフに声を掛けたい。
何もしないで時間を過ごす、という経験。
今の世の中、したくてもなかなか出来ることではない。
もしかしたらこれが「エキストラの醍醐味」かも・・。
「待つことの楽しさ」を教えていただいた1日だった。
本当に心からそう思えたから、若い頃の短気な私から
だいぶ成長したなぁ、と嬉しくなったことを付け加えておく。

PS.
最後、出演機会を与えていただき、撮影スタッフに感謝です。



2004年08月27日(金)
夏休みの宿題は「オリンピックを見なさい」

アテネ・オリンピックも夏休みも、もうすぐ終わる。
この時期、私の職場にも統計とか自由研究などで、
多くの子供たちが窓口に訪れるけれど、どんなものだろう。
せっかく、いろいろな感動を与えてくれるスポーツの祭典が、
この夏休みに開催されるのだから、
それを題材に宿題を出すほうが、子供たちもやり易いはず。
勿論、家族みんなでテーマを決めて・・が理想だけれど。
私たち大人はは私たちなりの感じ方で、寝不足と戦った。
きっと子供たちは子供たちなりに、何かを感じたに違いない。
だからこそ、4年に一度の夏休みくらい、
オリンピックを見て感じたことをまとめなさい、という
宿題だけでもよかったのに・・とも思う。
みんな共通の話題で、こだわるものが違う。
それは、どんな視点でも構わない。
「なぜ個人競技ばかりが金メダルなんだろう」とか
「33個目のメダルが3位の銅メダル、長嶋ジャパンの3」とか。
日本語でも、英語でも、手話でも・・。
是非4年後は、そんな夏休みの宿題を望みたい一人である。



2004年08月26日(木)
二の腕が振り袖になってたよ

ちょっと遅くから飲みはじめた飲み会は、
気が付いたら、あっと言う間に午前様。
それだけ楽しかった、と言うことなんだけれど。
初対面の人もあり、もう少し緊張するかな、と思ったが
リラックスして飲み過ぎてしまった。
食べながら、飲みながら、話題が「ダンス」になった時、
「阿波踊り」からわが町の「オリジナルダンス」まで
レベルの違いはあるけれど、普段着ることがない衣装を
身にまとう快感みたいな話になった。
私ももう少し酔っていたら、踊り出していたかも。(笑)
歳を重ねると、なかなか皮膚を露出する衣装に抵抗を感じる。
そう思っていたから意外な感想だった。
両手を水平に開いて挙げる動きの写真を見ながら、
「こんな歳になっても、私は元気。
みてみて・・ほら、二の腕が振り袖になってたよ」と・・・。
なるほど、そんな表現があるのか・・と大笑いし、
おもわずメモしたのは言うまでもない。
歳を重ねると、筋肉がたるんでくる。それは仕方がない。
それを恥ずかしいとするのではなく、アッケラカンと
「振り袖」と使ったタイミングは絶妙だった。
今回の飲み会を思い出すには、これだな・・
きっと何年経っても忘れることがないキーワード。
そんな感じがする。



2004年08月25日(水)
「考えている」と「やる」は百倍違うからね

ラジオ人生相談のアドバイスだった。
相談者は、恋愛コンプレックスの女性。
なかなか本当の恋愛ができないのですが・・と
真剣に悩んでいる様子。
そんな彼女に「あなたは素敵な女性になるために
あれもやってみたい、これもやってみたい、
と考えているが、実際は何もしてないじゃないですか」
と厳しいお言葉。
「失敗してもいいから、やってみること」
その経験があなたを磨き、魅力的な女性になっていく。
そうすれば、自然にあなたに相応しい男性が現われますよ、
そんなことを言ったと思う。(運転中でメモがとれず)
そして最後に、相談者の彼女だけでなく
視聴者の私のアンテナにも響いた台詞が、気になる一言。
「百倍違う」と言い切ったところに、心が動いた。
「もの凄く差があるよ」と表現するよりも、
「百倍違うよ」の方がインパクトがあることも気付いた。
数字での説得力、面白いものである。



2004年08月24日(火)
「しかない」野口、「でもいい」土佐・坂本

アテネ・オリンピック、女子マラソンのレース後
三人の金メダルへのこだわりを、
スポーツ新聞「スポニチ」がうまくまとめていた。
そのこだわりこそが、今回のレース、
それぞれの結果に結びついたと言っても過言ではない。
まさしく「なるほどなぁ」である。
自分を自分で追い詰めることの大切さを知った気がする。
4年前の女子柔道・田村選手(現・谷選手)の
「最低でも金、最高でも金」のフレーズが重なった。
私たちはついつい失敗や、負けた時を考えて、
「出来ることなら、こうしたい」ということが多い。
しかし想いが弱いと、相手にもその想いは伝わらない。
何が何でも、死に物狂いで・・そんな言葉ほど、
その想いが伝わってくるのではないだろうか。
「金メダルしかない」そう思って臨んだ野口選手、
誰よりも、金メダルへのこだわりを感じたレースだった。
さて、宇津木ジャパンは?、長嶋ジャパンは?



2004年08月23日(月)
25キロ過ぎからラストスパートしろ

またまたアテネ・オリンッピック。
女子マラソン・野口みずき選手の金メダルに
多くの人が、寝不足になったに違いない。
「幸せです」「頑張ってきてよかった」
そんな台詞が、テレビの前で応援していた人の
心に残ったと思う。
しかし私は、コーチが彼女にアドバイスした台詞。
42.195キロのマラソンで、25キロ過ぎから・・と
ラストスパートを指示した感覚に驚いた。
まだ、中間点とも思える距離での指示である。
しかし、この一言が今回の優勝を決めたといっても
過言ではないのではないか。
人生をマラソンに例えて話す人がいるけれど、
コーチは、40歳代からラストスパートを指示したことになる。
ここで人生の勝負を掛けろ、と。
さて自分の人生にダフらせてみよう。
40歳過ぎ、人生のラストスパートを掛ける余裕と
優勝を信じて力を蓄えているエネルギーが
残っているだろうか。
レース前、野口さんにとってマラソンとは?の問いに
彼女は「一人で走るんですけれど、一人じゃないんです」
とニコニコしながら答えた。
これまた人生と同じである。
「一人で生きるんですけれど、一人じゃないんです」
ねっ!素敵な台詞でしょ。