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しもさんの「気になる一言」
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2004年02月14日(土)
日本中で、その「白」が似合うのは、おまえと雪だるまだけだよ

人間ドックが終わった途端、飲み会とは
呆れて、ものが言えない・・今日は何回聴いたことか・・。
それでもめげずに、中学同級生仲間の近況報告会へ。
(もちろん、単なる飲み会であるが・・)
以前、スーツの胸ポケットに手を突っ込み
「これで旨いものでも食ってくれ」と割り箸を出す、という
ギャグで思いきり笑わせてももらった。
今回は、白の服を着ている女性陣を見つけて、こう呟く。
飲みながら聴いていたからかもしれないが、やっぱりハマった。
文句なく、気になる一言、採用決定。
「それ、戴いていい?」と尋ねてみたら
「赤バージョンは、ポストだからね」とアドバイスをもらった。
「日本中で、その「赤」が似合うのは、おまえとポストだけだよ」
ふ〜ん、なるほどである。
応用して、いろいろな色のパターンが考えられるけれど、
これから先は、企業秘密。
聴きたかったら、やっぱり私と一緒に飲むしかないかもねぇ。
(こうやって、飲む機会を増やしているだけですが・・)




2004年02月13日(金)
へぇ〜、こんな顔しているんですね

一泊の人間ドックから帰ってきたら、玄関に小包が・・。
以前、エキストラで参加したテレビドラマの録画ビデオだった。
フジテレビ局しか放映されなかったため、
地方局では見ることが出来ないので、録画を頼んでおいたもの。
どうせ、顔なんてわかりっこないから、と思っていたが、
なんとしっかり映っているから驚き。約2秒のドラマ出演である。
それでも「見たよ〜」「偶然見ていたら、知ってる顔が映った」
「なんでテレビになんて出てるんだぁ」と書かれたメールなどが
何通か届いていたから、なかなかの反響であったようだ。
その反面、私の顔を知らない人は、ずっと見ていてもわからない。
「どこに映っていたんですか?」とメールで訊かれたから、
「セーラー服の女子高生役でした・・」とふざけて返信したら、
「もう一度観たけれど、女子高生、わかりませんでした」
と戻ってきたので、慌てて
「すみません、まさか本気にすると思わなかったもので・・」
と返信し直した。(笑)
「試合の審判役で、男優の隣にいて前を向いている役です」と
付け加えたらわかったのか、戻ってきたメールが、気になる一言。
実はここ数年、本人の意思とは関係なく、顔が公表されている。
喜んでいいのか、悲しんでいいのか・・
複雑な「中年おとこ心」といったところであろう。
と、いいつつも気分は「残すところ、あとは映画出演だけ」
一度きりの人生だから、楽しまなくちゃ。
可能性は試みる人だけのものだから・・。やるっきゃ、ない。



2004年02月12日(木)
英語は「強い・弱い」日本語は「高い・低い」

先日紹介した小説「アヒルと鴨のコインロッカー」から。
河崎という日本人が、ブータン人に日本語を教えるシーン。
英語のアクセントは強いと弱いで表わす。トマトは「マ」が強い。
日本語は、高いと低い。「ト」が高くて「マト」が低い。
とてもわかりやすい教え方だと思った。
他にもメモした、日本語の覚え方、話し方。
「言葉というのは、音感と呼吸だ。身体の動かし方も重要だし」
「丁寧なしゃべり方は良くないし、
リアルな日本語はもっと雑だし、乱暴だ、ざっくばらん」など。
私が英語を覚えようとして挫折したのは「発音」だと思う。
今考えると「高低」で単語を話す癖がついているので、
「強弱」で単語を覚える事がなかなか出来なかったのかもしれない。
ある人に言われました。
「必要になってから覚えようと思っても遅いよ、始めなさい」って。
そういえば、私の回りには英語を話せる人たちが多いのも事実。
是非、一度訊いてみたい、英語の面白さ、楽しさを。
エキストラでテレビ出演も果せたし、次は英語かな、とも思うが
私のやりたいこと優先順位では、まだ下の方なんだよなぁ。
これって、言い訳かな。うまく、まとまらなくなっちゃった(笑)



2004年02月11日(水)
寅さんは、一人でいいんだよ

2か月に一度の楽しみとなった、働く女性の会の例会。
(私は、もちろん賛助会員なのであるが・・)
今回のゲストは、沼津市出身のイラストレーター、
田村映二さん。
演題は「タムタムワールドへようこそ」。
気になる一言は、彼がまだ日大芸術学部の学生だった頃、
憧れ続けた画家、原田泰治さんの住む信州へ
野宿の旅をしながら訪ね、
自分の絵を見ていただいた時の感想である、と言う。
原田さんは、映画の寅さんが好きだったようで
「う〜ん、田村くんの絵には寅さんがいっぱいいるね」に
続けて言われた台詞らしい。
要するに、一枚の中にいろいろなことを書こうとしている、
ちょっと欲張り過ぎじゃない?と言いたかったのだろう。
私も、エッセイの書き方を教える時、
「太陽はひとつでいいんです」と同じことを言うから、
なんだか嬉しくなった。
また彼の口から、私が親しくしていただいている絵本作家、
宮西達也さんとの出逢いが紹介され、初めて二人が
同級生だと言うことに気が付き、楽しくなった。
いろいろな方と知り合いになれるこの例会、
これからも大切にしていこう、と思う。



2004年02月10日(火)
夜は人を残酷・正直・キザ・軽卒にする

テレビもラジオも、時計もない病院の一室、
私は、職場の同僚から借りた1冊の本を一気に読み終えた。
「アヒルと鴨のコインロッカー」
(伊坂幸太郎著・東京創元社刊・331頁)
次回の直木賞候補だね、と話し合うくらいの傑作である。
読みながらメモしたフレーズの中から、気になる一言。
本の中の原文では、主人公の叔母さんの台詞。
「夜は人を残酷にするし、正直にするし、気障にする。
軽卒にもするのよねぇ」なのである。
おもわず笑いながら、頷いた。
メールを書いていても思う。このコラムを書いていても思う。
朝では書けない文体が、夜、それも深夜になればなるほど、
これでもか、と湧いてくるから不思議である。
読者には気が付かなくても、書いている私は、何年経っても
この一言は、誰の台詞、情報源はなに、とわかるように、
朝書いた文と、お昼休みに書いた文、そして夜に書いた文が
だいたいわかる。
もちろん一番わかりやすいのは、酔っぱらって書いた文だけど。
それだけ、夜は書き手の心が揺れ動く時間帯なのである。
■自信は経験と実績から生まれる
■先延ばしは、ろくな結果を生まない
■得意分野の失敗は、ショックが大きい
こんな台詞も散りばめられていたこの作品、是非、御一読あれ。



2004年02月09日(月)
初体験 超薄味の病院食

以前より気になっていた「大きないびき」に加えて、
「睡眠時無呼吸症候群」ではないかと心配になっていたので
思いきって検査入院をすることにした。
(今週末、人間ドックだというのに・・)
初めての入院、何もかもが未知の世界なので、
私の手帳はメモだらけとなった。
せっかくの検査入院だから・・テレビも付けず過ごしてみる。
箇条書きかもしれないが、忘れないために。
■食事の超薄味には驚かされた。もちろん量にも。
ふだん、いかに濃い味でポリュームたっぷり食べてるか実感。
少ない方が、ゆっくり味わって食べ、食物の本来の味を知った。
ネギって、こんな味がしたんだ、ってね。
慣れてくると、少量でも満腹感が味わえる。
■時計のない生活は不安。
部屋には時計がない。外の明るさ、暗さで時間を推測してみた。
最近は、携帯電話に表示されている時計を使っているので
携帯電話の電源を切っていた一日、とても長く感じた。
■壁に絵が欲しい、と思った。
あまりに無機質な壁、なんだかとても温かい色が欲しくなる。
こんなところに、明るい絵でもあればいいのになぁ、と思う。
文化・芸術の役割を、こんなところで発見した。
私にとっては、全てが初体験。
機械を体中につけて寝ることも初体験なら、
なかなか寝付かれなかったのも、初体験だった。



2004年02月08日(日)
俺を頼ってきたからだ

久しぶりに、NHK大河ドラマ「新選組!」から一言。
三谷幸喜さんの脚本は、驚くことばかりだが、
私なりに、一年間楽しめそうなドラマだと思っている。
今回はあえて、細かい場面の説明はしない。
自分の婚礼の日、罪人が「助けてくれ・・」と入ってくる。
誰もが反対する中、罪人を助けようと近藤勇は叫ぶ。
「あいつを助けたい!!」と。
間髪入れずに「なぜだ?」(助ければ、罪になるんだぞ)と仲間。
そして、それに呼応するように即答した理由が、気になる一言。
みんなを納得させる理由なんていらない。
自分が選択し行動するのであれば、信念さえあればいい。
その信念が「俺を頼ってくれたから、彼を助けたい」
こんなにハッキリした理由は他には見当たらない。
ちょっとカッコ良すぎるけれど、やっぱりメモしなくちゃ・・。
この台詞って、仕事・家庭、いろいろな場面で応用ができる。
大きな変化を避け、「安全・安心」を好み、
「なにもそこまでしなくても・・」と思う人たちには、
なかなかわかりにくいかもしれない。
体調がすぐれなくても「飲み会に出かけてくるよ〜」と私。
「えっ、どうして断れないの?」と妻。
「だって、俺を頼ってきたから・・」と私。
ちょっと例えが悪かったかな、ただお酒が好きなだけだから。
考えておきます、もっといい例え話。



2004年02月07日(土)
「鳴かず飛ばず」と「飛ばず鳴かず」

ある人に「最近、鳴かず飛ばずだなぁ」と言われた。
何を根拠に、どんな意図で言われたのかわからないが、
言われれば、あまり面白くない。
そこで調べてみた。意味は、
これといった行ないや活躍もしないでいることのたとえ。
しかし、ついでに調べた「飛ばず鳴かず」という言葉の意味は、
将来の活躍を期してじっと機会を待っていることの意味。
「石の上にも三年」と同じような意味になるようだ。
〔楚の荘王が三年間酒色に耽って政治を顧みないのを
臣下が諫(いさ)めると、
王は「飛べば天まで上がり、鳴けば必ず人を驚かすだろう」
と答えたという「史記(楚世家)」などの故事から〕
生まれた言葉だという。
こんな言葉の面白さに触れると、誰かに話したくなる。
そして今度「鳴かず飛ばずだな」と言われたら、
「えっ?三年飛ばず鳴かずですよ」と言い返そうと思う。
たぶん、その意味もわからないだろうから・・。
そして、機会を与えてもらったら、期待に応えて活躍する。
その心構えが「鳴かず飛ばず」と「飛ばず鳴かず」の境目となる。



2004年02月06日(金)
ひらめいてもメモはしない

その理由は
「そのときの気分や臨場感を忘れるから」。
「燃焼系アミノ式」のCMプランナー、
そしてコピーライター、本間絹子さんの台詞である。
「アミノ式」は、作詞・作曲も彼女の作品だとか。
自分の作品を「この子」と呼ぶ彼女は、
トヨタ「ヴィッツ」や日清食品「UFO」なども手がけ、
いつも手帳はアイデアだらけなんだろうなぁ、と思っていたら、
意外や意外、メモはしないという。
これには、参った、驚いた。
だって、メモする私と理由が同じだから・・。
その時の雰囲気を言葉に封じ込めるためにメモしてきた私、
しかしメモしない彼女が大活躍だけに、ちょっと自信喪失。
そんな彼女も「あれを歌うと元気になります」という
視聴者の生の声を聴いて
「あ、私なりのやり方でも、世の中を幸せに出来るんだ、
と分かってホッとしました」というコメントを残している。
そんなメッセージを聞いて、私もホッとした。
これからも、私なりのやり方で、世の中を幸せにしたい、
そう考えながらメモをし続けていこうと思う。



2004年02月05日(木)
バランスを保たないと力が発揮できない

イチロー選手が、松井選手とのテレビ対談で話していた台詞。
明と暗、プラスとマイナス、陰と陽・・・
全て、そのバランスで成り立っているから、
「人間はバランスの生き物」だと、彼は言い切った。
それだけではメモで終わっていたのだが、
六星占術・細木数子さんも、同じようなことを言った。
この地球の全て、バランスだと。
先日まで読んでいた、中谷彰宏さんの本にも書いてあった。
最近、バランスという言葉が、私の周りを飛び回っている。
「バランス」の意味は、
(1)つりあい。均衡。かたよりがないこと。
ところで[バランス」は、とるものなのか、保つものなのか、
〜のとれた[とれない]という言い方もするし
〜を保つ[失う]という言い方もするから、気になった。
(こんなことを気にするのはおかしいかもしれないが・・)
さらに、英単語「balance」を調べてみると
「安定・平穏」という意味があることに気付く。
この意味で、冒頭のイチロー選手のコメントが理解できた。
そう、力を発揮するには、安定・平穏が必要なんだと。
だからこそ、バランスなんて気にしない、と言い切った
松井選手がとても偉大に見えたのは、私だけだろうか。