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しもさんの「気になる一言」
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2004年01月15日(木)
アイの花咲く女子スポーツ

読売新聞、夕刊の見出しから拾ったフレーズだった。
「アイは地球を救う」なんて言葉も見つけた。
女子ゴルフの「宮里藍」さん、テニス界では「杉山愛」さん、
スキーフリースタイルは「上村愛子」さん、
そして、卓球界では「福原愛」さん。
こんなに「アイ」さんが活躍しているのは過去に例がないらしい。
今回は、言葉のリズムで私のアンテナに引っかかったが、
本当に不思議なことがあるんだな、と改めて記事を眺めて笑った。
他にも調べてみたら、皇太子殿下のお子様は「愛子」様、
携帯電話は「i-mode」、パソコンは「i-BOOK」(笑)。
今年は「申年」に相応しく「アイアイ」はお猿さ〜んだよぉ。
「あい」で変換すると、予想以上の漢字が変換されてくるが、
日本人に好まれる「音・響き」と言うことがわかってきた。
私も以前「あい」について書いたことがあるのを想い出した。
ROMA(ローマ) を反対から読むと、AMOR(愛)
愛というのは真心で、恋というのは下心
50音の最初の二文字は「あい」最後は「ん〜」・・・等々。
よく考えると、日本の子ども達が一番最初に覚える2文字。
「あい」・・う〜ん、やっぱり心に響くなぁ。



2004年01月14日(水)
伝統とは「心」を受け継ぐこと

取材で移動中のカーラジオから流れてきた台詞だった。
歌舞伎役者が話していたのは覚えているが、
番組名も、出演者も覚えていない。
なぜか、このフレーズだけが記憶に残り車を止めてメモをした。
今まで伝統とは、
長く続いてきたしきたりや技術を伝えることだと思っていたから、
ちょっと驚いたが、逆に私のお気に入りフレーズとなった。
「伝統技術(芸能)を後世に伝えるために頑張っています」という、
やや手垢の付いた会話は、何度となくテレビ等で拝見するが、
本当に伝えたいのは、
その技術(芸能)を後世に残そうとする「心」だと知った。
よく考えてみれば、スポーツなどでも伝統校が強いのは、
そのスポーツに真剣に取り組んできた、
先輩方の「心」を受け継いでいるからではないだろうか?
どうみても戦力的には劣るチームでも「伝統校」という重みで
勝ちあがっていく高校野球を何度もみているから、理解できる。
行事・イベント等も、長い歴史と供に出来上がってきた伝統が、
参加している人はもとより、見ている観光客をも感動させる。
文化・芸術の分野は、さらに顕著であろう。
冒頭で触れた歌舞伎をはじめとした、日本文化の数々。
新しいものにチャレンジしながら「心」を伝えていくのだろう。
このフレーズ、挨拶文に使えるなぁ、ともう一度メモをした。



2004年01月13日(火)
「新撰組」と「新選組」、どっちでもいいんだって

NHK大河ドラマ「新選組!」を見ていて気になったこと。
私の知っている名称は「新撰組」なんだけれど・・
三谷幸喜さんが脚本だし、チョットしたパロディかな、と
調べるまでは真剣に思っていた。
もちろん「!」は何かメッセージがあるんだろうけれど・・。
インターネットから図書館、そして本屋の特設コーナーまで
調べたけれど、どっちが正しいか、わからなかった。
と、言うよりも、どちらも使っていた、というのが真相らしい。
日記や掲示板に書き込んでいる人たちも、あまり意識していない。
たぶん「しんせんぐみ」と入力して、変換して表示された単語を
使っているといった感じである。
本当にいいんだろうか?そんな曖昧なことで、と感じている。
ただし三省堂「大辞林 第二版」には
「新撰組」で登録されていて「新選組」では見当たらないから
私はこれからも「新撰組」を使っていこうと思う。
そういえば、ふっと「佐世保」は「させぼ」か「させほ」、
どちらが正しい読み方か、なんて調べたことを思い出した。
その時の答えも「ほぼ、おんなじ」だったなぁ。
白黒、はっきりさせる必要はないんだな、きっと。



2004年01月12日(月)
コギャルが世界を動かしてますよ

昨年「地域情報化読本づくり」で知り合った人たちと
近況報告も兼ねた新年会があるというので、
なんと浜松まで、往復新幹線で出かけることにした。
(もちろんメンバーの一人ひとりが魅力的であり
久しぶりに話がしたい、というのが前提であるからだけど)
その中の一人に、ヤマハに勤めている方がいる。
話は、中国のピアノ販売が伸びている話、オートバイの話、
そして、一番伸びている携帯等の着メロの話まで。
その着メロ音源、シェアは世界の約7割を占めているらしい。
「えっ?世界のですか?」の私の問いに、彼は微笑みながら言う。
「今まで携帯に着メロなんて発想は、世界市場ではなかった。
それが各国で採用してみたら国民に受けたんです。
プリクラといい、着メロといい、コギャルの発想・行動を
真剣にリサーチしていますよ」と。
大人が、コギャルに受けそうな製品を開発しても売れない。
ドラマやアイドルに使わせて、製品PRしても売れない。
彼女たち独特の感覚で出来あがってきたものでないとダメらしい。
日本国内だけだと思ったコギャルたちの影響力。
実は、世界の勢力地図を塗り替えるほどのパワーをもっていた。
笑いながらも、どこか真剣だった彼の台詞が、気になる一言。
いろいろなジャンルで個性を発揮しているメンバーの集まりは、
また多くの人たちとの出逢いも生み出してくれる。
これだから、異業種交流はやめられない。



2004年01月11日(日)
音楽の分野でも「地産地消」

食料に対する安全志向の高まりを背景に,
消費者と生産者の相互理解を深める取り組みとして
期待されている「地産地消」とは、
地元でとれた生産物を地元で消費すること。
そんな言葉を、地元のアーチストで編成する
「伊豆室内オーケストラ」が演奏する
「伊豆ニューイヤー・コンサート」で思い出していた。
音楽を愛し、一所懸命演奏する人たちは、
ウィーンでなくても、東京でなくても、どこにでもいる。
私は彼らの演奏する、ヴィヴァルディ「四季」が楽しみだし、
(もしかしたら全曲を聴くことが出来るのは、ここだけかも)
コンサートホールだって、地元の文化ホールで充分である。
今年は、各楽章ごとに作者不詳のソネット(14行詩)が紹介され、
「春・夏・秋・冬」の楽しみ方も、ますます増えた。
地元で活動している演奏家を、地元の人たちで応援していく。
彼らは、その期待に応えるように演奏する。
その姿が私たちに感動を与え、
私たちは精一杯の拍手として返す、循環サイクルが生まれる。
これこそ、文化・芸術の分野の「地産地消」であると思う。
「地産地消」という四字熟語。
食料だけでなく、多方面で応用できる言葉であるから、
地元に眠っている才能を掘り起こし、育ててみよう。
あとは、それをうまく「消費」する仕組みを考えればいい。



2004年01月10日(土)
常在戦場(常に戦場に有り)

この言葉を見て、
あの「米百俵」に出てきた四字熟語、と思った人はいるだろうか?
地方自治体も長引く不況からの財政難や、
平成の大合併と言われる、市町村合併で揺れている。
こんな時、まちづくりの原点にかえって「ひとづくり」に力を注ぐ、
教育に重点をおいた行政を展開したい、という考えは正しいと思う。
しかし、今さら「米百俵」の例え話も古かろう、と思ったが、
そういう私も、美談の部分しか知らないので、これはいかん、と
さっそく本屋に出かけ、帰宅後、一気に読み終えた。
「米百俵」(山本有三著・新潮文庫・181頁)は、
読んだ人にしかわからない、多くのヒントが詰まっていた。
そのひとつが、気になる一言に紹介したフレーズ。
読む前の私の疑問は、山本五十六元帥など立派な人物が
この米百俵の舞台、越後の長岡藩から排出されたという結果よりも、
どうやって、貧窮で困っている不満藩士たちを説得したか、
であったから、この一言は「長岡藩、小林虎三郎、米百俵」より
私の記憶に残ることになった。
小林虎三郎は「常在戦場」と書かれた掛け軸を見せただけである。
この四字熟語、文中「参州牛久保のおん壁がきの第一条」として、
300年来、とりわけ重い掟「家風」としていた考え方であった。
「戦のないおりにも、常に戦場がある心で
いかなる困苦欠乏にも耐えよ」という意味の掛け軸こそが、
不平不満だらけの藩士たちに自問自答させ、賛成させた。
「戦場にあったら、つらいの、ひもじいのなどと言っておられるか、
何がないの、何がたりないの、などと不平を言っておられるか」
この「米百俵」の話を支えた家風こそが、今、一番重要であろう。
大切なことは、長期的な視点で考え成功した結果ではなく、
反対する人たちに、どうやって自分の想いを伝え理解を得るか、
である気がしてならない。



2004年01月09日(金)
親バカ、妻バカ、娘バカ

関西では、バカと呼ばれるよりアホと言われるほうが
頭にくるらしい。関東では逆のような気がするが・・。
しかし、この「バカ」という単語は面白い。
接頭語、接尾語として捉えると意味が変わってくる。
「すみません、親バカなもので・・」と照れながら言う。
「すみません、バカ親なもので・・」と呆れながら言う。
同様に「うちのバカ嫁」「我が家のバカ息子」などと使い、
単語の前に「バカ」を持ってくると、
本当に「頭が悪い」印象が強くなるのは私だけだろうか。
逆に、単語の後ろに「バカ」をつけると、
恥ずかしいくらい愛情が溢れ、
いつまでも子離れできない親などを指すことになる。
だから私は「親バカ」大賛成である。
これを応用すれば、
いつまでも夫(妻)を愛している「妻バカ」(夫バカ)
いつまでも親を大切にする「娘バカ」(息子バカ)が
いてもおかしくない。
気になる一言は、リズムとして「妻バカ、娘バカ」を挙げたが
私としては「夫バカ、息子バカ」なのかな、と思う。
なかなかむずかしいなぁ・・。意識してみようっと・・。



2004年01月08日(木)
以上、現場からでした。

久しぶりに、タイトルだけで読みたくなった本である。
(安藤優子著・マガジンハウス刊)
「見た!聞いた!伝えた!」20年の記録、
サブタイトルには、こう書かれていたが、
なんだか、久しぶりにワクワクしたタイトル。
今、読みかけの本が厚いので、
なかなか買えずにいるが是非、後日読みたいと思う。
本のタイトルは、私の本屋での楽しみの一つである。
私の場合、読みたい本があると買ってしまう性格だから
立ち読みはほとんどしない。
もっぱら、インパクトのある言葉探しの場所として
本屋を利用している。
たくさんある本の中から、面白いタイトルは携帯メモ機能で記憶。
あっという間にメモが溢れ、1時間が過ぎる。
だから、本屋は一人で行くことにしている。
たぶん店員は怪しい人と思っているだろうし、
誰かと一緒に出かけたら、退屈で仕方がないに決まっているから。
話を戻す。
そのうち携帯なども動画配信が主流になる日がくるだろう。
その時こそ、この台詞が流行するに違いない。
「以上、現場から、下山がお伝えしました」
ねっ、誰でも一度はやってみたいシーンでしょ?



2004年01月07日(水)
今日も咲け咲け、明日も咲け

このところ新年会が続いている。
(いや、自分で企画しているという噂もあるけれど・・)
そこで、口について出たフレーズは
「今日も酒、酒、明日も酒」。
これは、先日結婚した田村亮子さんの父親の口癖だった。
彼女が、両親への手紙を読んだ時、知ったばかりである。
しかしその意味は違っていたらしい。
披露宴当日に紹介された新しい解釈が、気になる一言。
彼女の活躍を期待し、世界に向けて「咲け」と呟いていた。
私はちゃっかりその台詞を拝借して、言い訳に使っている。
アルコールが苦手な人にはわからないだろうけれど、
お酒を共にすると、いろいろな話題で花が咲く。夢が咲く。
人間関係だって広がる。
10回会議で話すより、1回飲みに行け、とまで
ある講演会で聴いたことがある。
そのほうが意気投合しやすいし、親密になるということ。
さらに10回飲みに行くより、1回泊まれ、とも言われる。
寝食を共にする、ということは、それだけ繋がりが強くなる。
そんなことを考えながら、毎日飲んでいる。
来月には、恐怖の人間ドックが控えていることも忘れて。



2004年01月06日(火)
嫌な役、ありがとうな・・

昨年5月、K1創設の頃から支えてきた角田信朗(正道会館)選手の
引退試合が、アメリカ・ラスベガスで行われた。
その最後の相手は、角田が大切に育ててきた「武蔵」選手。
どんなに辛くても、仁王立ちしていたい、そう呟いた彼に
武蔵は、容赦なくキックやパンチを浴びせかけた。
そして判定は当然のように「武蔵」で試合は終わった。
そんな武蔵が、角田に向かって「お疲れ様でした」と声を掛けた時、
彼は開口一番、こう話しかけた。その台詞が、気になる一言。
自分の引退試合、会場の雰囲気も全て、角田の声援。
(まぁ、人気格闘家の引退試合だから、仕方ないのであるが・・)
そんな試合の相手をしてくれた後輩に、深々と頭を下げた。
本当なら倒せるのに倒さなかった武蔵選手を、
人間として誉め、格闘家として未熟さを叱ったシーンも、
忘れられないものとなった。
年末の格闘技ばかりが目立った最近であるが、
昨年1年を振り返ったK1名勝負番組を見て、感動した。
やはり人間、嫌な役はしたくないのは誰でも同じ。
しかし、誰かがこの誰からも嫌われる役をしなければ、
角田の引退試合はできないのだと、気が付いた。
幕開けは、みんなに喜ばれるから誰でもやりたがる。
幕閉じは、みんなの非難の視線を浴びて辛い想いが残る。
それでも、嫌な役をしなければならない時がある。
自分のためではなく、相手のため、組織のため、社会のため。
肝に命じておきたい。