ぶつぶつ日記
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2004年05月06日(木) 馬鹿馬鹿しい世界

日本では高校出たての18歳が、イラクに行って拘束され、
てんやわんやの大騒ぎになったが、
アメリカでは、美術の宿題にブッシュ批判の絵を描いた
15歳の少年が、シークレットサービスに尋問を受ける騒ぎがあったそうだ。

問題の絵は、米ワシントン州プロサーの男子高校生(15)が描いた、
銃を持ったアラブ風の男が、ブッシュ大統領の頭が先端についた棒を手にしているというもの。
イラクでの戦争をやめるよう求める説明書きがついていたという。
これに驚いた(なんに驚いたかしりたいが)教師→上司→教育長→警察に連絡
警察からシークレットサービスにファクスで絵が送られ、
23日の事情聴取となった。
もちろん、男子高校生は罪には問われなかったが、
学校内での処罰はあったという。
それを受けて高校生の友人の弁、

「15歳の子が大統領への脅威になるなら、
私たちが生きているのは(未来の超監視社会を描いた英作家ジョージ・オーウェルの)『1984年』の世界だ」

アラブや中国、その他のたくさんの「非民主主義な国」には
確かに言論統制がある。
けれど、政権を批判することが許されないような状況になっている
アメリカという国が、
中東に民主主義をもらたそうとしている?
考えると、馬鹿馬鹿しい話である。
そう考えれば、血気盛んな若造が、
熱意のままイラクに突っ走り、
帰国後堂々と記者会見できる日本という国は、
まだいくばくか、マシな部分もあるのかもしれない。
それも、「反日分子」などいう政治家がいる以上、
油断は出来ない状況であるが。


2004年04月30日(金) 「人の心」を失うことはたやすい

アブグレイブ拘置所内での、イラク人捕虜に対する、
米軍兵士による集団的セクシャルハラスメントの
様子を報じるニュースが、
欧米で広く流れているそうです。
日本では、一切報じられていません。

http://www.smh.com.au/articles/2004/04/29/1083224523783.html

上記サイトに載っている写真は、
全く大人しいものです。
私が見た写真は、あまりに生々しく、
なんでこんなことをさせられなくてはいけないのか、
拷問された姿や、死体を見るよりも、
むしろショックなものでした。
アメリカ人兵士は、ムスリムにとって同性愛が
もっとも重い禁忌であることを知っているのでしょう。
だから、それを捕虜たちに強制し、
それをみて、笑っていました。

どちらの心が壊れているか。
正義とはなんなのか。
やはり、イラクは戦場なのでしょう。
人の心を失う場所。


2004年04月29日(木) 思い通りになんか、ならない

いたずら目的などで不審者が子供に話しかけたりする「声かけ」が、
昨年度中、警察に確認されているだけで2700件を超えていたそうだ。
実際に事件に巻き込まれて命を落としてしまった子のニュースも、
いくつかあった。

可愛いと思って声をかけたけど、騒がれたから殺した・・・。
そう言い訳する犯人がほぼ100%。
ある程度の年になった女性とは、付き合えないという。

馬鹿だなーと思う。
大人の女性は、確かに自分の思い通りにならない。
好き勝手させてくれないし、
むしろそんな自分よりも全然強い。
だから、小さい子が可愛いと思う。
なぜなら、自分よりも弱くて、好きに出来そうだから。

でもね、親だって、自分の子供が思い通りにならなくて、
イライラすることがたくさんあるんだ。
それが、どうして他人の思い通りになんてなることがあるだろうか。
子供にだって自我があり、危険を察しする能力がある。
まだ、育ちきっていなくて、しらないことがたくさんあるからこそ、
本能的に、相手を判別できる能力も残っている
(その証拠に、子供には子供好きな大人を見つけることができるでしょう?)。

自分自身の欲望をコントロール出来ないように、
他人のことなんてもっと、
コントロールできないのだ。
自分の思い通りにならないことが、この世にはたくさんあること。
子供の時から、それを教えていかなければならないのに、
その機会が、少なくなっている。
そして、自分勝手な大人が増えて行く。


2004年04月27日(火) 本当に、とどくのか???

北朝鮮の列車爆破事故で怪我をした子供たち。
粗末なベットに寝かされ、
大雑把な手術、ほとんどの子供が失明するという。
韓国も中国も、すぐに物資と人手を準備した。
でも、韓国から事故現場まで、列車で行けば1日、
でも、船で来いと言う。
船だと1ヶ月????

救援物資が届かないのは、有名な話。
でも、この国ほど、届くのか不安に思う国は、
正直いってほかにはあまりない。
アフガンの方がまだ全然届きそうだ。
割と寄付好きな我が母がため息混じりに言った。
「見ていると、本当にかわいそうで、何とかしてあげたいけど・・・。
全然信用できないから、寄付もできないよ・・・。」

こう言う時、本当に、人の命なんて、
同じ重さのわけがない、と思う。


2004年04月26日(月) こっちの方がよっぽど不快です

自民党の柏村武昭・参院議員(広島選挙区)が、26日の参院決算委員会で、
イラクでの人質事件に関して人質になった人たちに対し、
人質の中には自衛隊のイラク派遣に公然と反対していた人もいるらしい。
そんな反政府、反日的分子のために血税を用いることは強烈な違和感、
不快感を持たざるを得ない」と発言。

・・・・・。
この人、同じ時に中国についても
「中国なんてろくな裁判もない」などと発言したそうですが。
中国のこと、言えるか?
一体いつの時代だよ、今。
戦時中の非国民かっつーの。
言論の自由なんてものも、ないわけですかいな。

こんな人に、私の血税が使われて、
給料払われてるかと思うと、
そっちの方がよっぽど不快で、強烈な違和感があるっつーの。




2004年04月23日(金) そりゃあ、自衛隊には無理ですなあ(^^;)。

新聞によると、サマワでの自衛隊の活動について、
イラク人の支持率は、50%を切る結果。
そして、自衛隊に求めるもの、「失業の解消」が45%。
うーーーん、イラクのミナサマ、
申し訳ないが、それは自衛隊には無理ですなあ・・・。
一瞬の雇用はあるかもしれないけど、
永続的なのは無理。
だって、商業活動が基盤じゃないもん(当然)。

相手が何を求めているか。
検討違いじゃ、感謝もされまい。


2004年04月20日(火) 邦人誘拐について、色々

政府の情報操作の話しが出てきたり、
当の本人達に健康診断費や旅費を自己負担させたり、
そのためか、あとから誘拐されたお二方は、
なぜか陸路でヨルダン、アエロフロートで帰国、
とか、色んな話しがまだまだ続く、誘拐問題。

雑然とした今の私の感想。

*個人情報の漏洩*
家族の政治主義が明らかになったり、
10代での補導経歴が公表されたり、
そこまでされちゃうのね、被害者なのに、というマスコミの報道振りだが、
高遠さんに関しては、私はそれを知ることによって、
彼女の活動のバックボーンが見えたような気がし、
悪いようには受け止めなかった。
人生、色々。
自分の人生の過ちを、何かに生かせれば、それはそれでいいんじゃないの?
今、薬物中毒のわけじゃないだろうし。
自分の経験を語れる人は強い。
イラクの子供達の心に直接響くことも多いだろう。

でも、だから何?って報道の仕方でしたけどね。
一流紙であんな感じ?って。

*無謀論*
無謀だったかそうじゃないか。
これは悪いけど、今井氏が言っていたように運次第な気がする。
自分で無謀だなあ、俺・・・って思っていたとしても、
運良く何もなかったら、そりゃ無謀だったとばれないかもしれない。
無謀かどうかというのは、その結果に左右されてしまう。
それに、ジャーナリストたるもの、無謀さを恐れていて、
スクープが物にできるか?
出来ませんよね。
だから、ジャーナリストとNGO関係者を
同じまな板の上で料理するのはどうかと思う。
それに、中国人なんて、その時期に出稼ぎですよ(^^;)。
なーんか、そのニュースを聞いた時には虚脱しました。
それとこれとを比べてはいけないけどね。

*謝罪*
謝罪しなかったのなんだの、まあ色々言われていますが・・・。
私は、別に私(国民)に謝らなくてもいいよって気がします。
でも、謝らなくてはいけない人たちはいる。
それは、イラクの子供たちじゃなくて(イジワルな私)、
支援者の、寄付してくれた方たちには、
やっぱり謝らないとね。
心配もしただろうし、彼らのお金と善意を預かっているんだから、
そういう責任は、やっぱり重いでしょう。
その上で、支援者の方々が、これからも彼らを支援して行くと決めたなら、
外野がとやかく言うことではない。

*活動の継続*
「イラクにとどまりたい。」というのは、大変正直な気持ちだったのでしょう。
とどまりたいけどとどまれないことくらいは、
わかっていたと思いますよ>小泉さん(あんたも黙ってろ!って感じ)
もし、近々彼らがまたイラクに行く!と決めたなら、
それはこれまた、外野がとやかく言うことじゃない。
それに、こんなことで活動を中止されたら、
逆に「?????」って感じじゃないですか(笑)。
支援活動は、継続が力なり、です。
今の活動に何か無理があるのならば、
本人と支援者がこれからの活動内容を見直せばいいのです。
そして、それでまた何かあったとしたら、
それは、やはり彼女達の判断力にどこか問題があることなのかもしれません。
それを今ここで、糾弾し、
彼らのパスポートを取り上げることはしてはいけないと思うけど。

*発言操作*
やりましたね、政府。
やってるだろーなーと、思ってはいたのです。
そしてまた、操作しやすいご家族の発言が多かったので、
政府としては、大変やりやすい作戦だったでしょう。
ふざけるなっつーの!!!!

その点、あとから誘拐されたご家族は、賢明でしたね。
陳情したあと、沈黙し上京もしなかった。
それなので、バッシングもなかったように思います。

これからは、どんなにむごい被害を受けても、
被害者家族も感情的に何かを話してはいけない時代になるのでしょうか。
それによって、ただ黙っているしかないような状況になるのは、
怖いことですね。
自分自身を含め、心の寛容さとか、許容とか、
そういうものが日本人には少なくなってきているのかもしれない、
そんなことを考えた、発言問題です。

*自己負担????*
アメリカ在住の井筒 周(いづつ めぐる)さんという方がいらっしゃるのですが、
今日のメルマガ、「そうそう!」って感じでした。
一部抜粋。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
国家のいちばん大事な仕事は、国民の生命と財産を守ることである。(略)

 人質になった人の行動が「勝手だ」とか「無謀」だとかいう人がいる。無謀であ
ろうとなかろうと、アホであろうとなかろうと、会社員であろうとプータローであ
ろうと、戦争に反対であろうと賛成であろうと、そんなこととは無関係に、日本人
なら誰でも平等に保護するのが日本政府の義務である。バカで無謀で勝手な人は、
日本人に非ずということなのだろうか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最初に私が支援者側に感じた違和感は上記とダブります。
馬鹿だろうがなんだろうが、助けなくちゃいけないことには変わりない。
えらい人、すばらしい人、
そればっかり押し出されると、けち臭い私には、何かが鼻につくんだ!ってね(笑)。
それはそれで、おいておいて。

日本人として、日本政府に助けてもらえなかったら、
誰に助けてもらえるんでしょうか。
誰にも助けてもらえません。
だって、どの国だって、自分の国の人を救出するので手一杯だから。
ちなみに、湾岸戦争の時だったかな。
日本はクエートだかどこだかにいた日本人救出のために、
日本から飛行機を飛ばせませんでした。
某航空会社はリスクを恐れて飛行機出さなかった。
ヨーロッパ系のエアは自国民だけで手一杯。
どうしたと思います?
最後に飛行機出してくれたのは、トルコ航空だよ!
こんな時でも、にほんってこんな国。
彼らにお金を払わせるということは、
私達も同じことをされる可能性があるということです。
今回のような特殊なケースではなく、
自分が国際的な紛争や事件に巻き込まれる可能性は、
100%ないのでしょうか。
これだけ気軽に海外に行けるようになっている現在、
例え1週間のパック旅行であっても、
危険がないとは言い切れない。
そのためにも税金払ってるんですよね。
保険と一緒で、掛け捨てに近いですけど。

*ボランティア活動について*
ボランティアやNGO/NPO活動というのは、
自己満足におっている部分が結構多く、
それを敏感に感じ取ってしまうと、
イマイチ同調できなくなってしまうのです。
自分もちょびっとだけボランティア活動の入り口付近で活動をしてみましたが、
かなりの部分が自己満足であると自覚していました。
だから、それをどうしたら、、いろんな人に手伝ってもらえるか、
考えたりしました。
こういう活動が、例えばイラクという国を良くするか、
というと、それは絶対に無理でしょう。
それでも、こういう活動はやはり無駄ではないわけで・・・。
そういう小さな地道な活動で、
助けられる人というのは、やっぱりいるんですよね。
今回の事件は、紛争下での個人ボランティアの限界を
ある意味示しているかなと思うのですが、
それでも、そういうのが全部なくなっちゃったら、
殺伐としたどころじゃない、悲惨な世の中になってしまうこともわかります。

どんな活動をするのか、どんな活動をしている人を支援するのか。
それはもう個人の問題で、
まわりがやんや言う必要なないのかもしれないです。
なんたって、自己満足の世界。
自分が満足できる活動を一人一人が見つけられれば、
こういった活動も大きくなるのかもしれない。
そして、自分が納得できる活動を見つけてサポートしていきたいと思います。


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