空虚。
しずく。



 

誰かを慰めるとか、癒すってことを、
とても自然に、簡単にできる人が羨ましい。

何も出来ないのは当たり前で。
その涙をぬぐってあげる事すらできなくて。
今頃、私じゃない誰かに泣いてるんだろうな、と思うと、
…自分勝手な思いだけに囚われてしまう。

私は、何をしているのだろう。
私は、何を出来るのだろう。

どうしたらいいのかわからなくて、結局ただの、役立たず。
私に「何か」が出来るなんて、大間違いだ。
なんにも、出来ない。なんにも、あげられない。
泣いてる背中をさする事も、やさしい言葉をかける事も。

ああ、すごくもどかしい。
でも…私じゃダメなんだよね…
それがとても卑屈な思いでも。
それは重く圧し掛かる事実だから。

悔しいな、何も出来ないのが、悔しいよ。

2005年01月26日(水)



 防御。

ああ、まただ。
この間と、同じだ。
静寂が耳につく。キーを叩く音が耳につく。
けれど、音楽は要らない。うるさい。浸食される。

眠ってしまいたい。だけど眠りたくない。
何も考えたくない。ただ、ぼんやりと「生きて」いたい。
…これが、僕の得たものだ。
何もかもを切り離して、
ただ、「生きる」状態にすること。
これを正常にしてしまうこと。
今ごろ気付いた。

何が痛いのか、痛かったのか。
どうしてこうなのか、こうなっているのか。
それもすべて切り離して、放り出して。
…とても、楽だ。と、笑ってみた。はずだ。
笑っている、はずだった。
…笑ってなどいない。
すべて閉ざしているのだから。
何も生まれず、何も浮かばない。
それは、何も感じないということ。
これが、僕の正常。
僕が得た、自分でいるための防御反応。

でも、大丈夫だ。まだ耳障りだと感じている。
不快だ、と感じている。心がついてこないだけだ。
僕は…

私は、生きている。生きているんだ。
…もう、それだけでいいだろう?

2005年01月11日(火)



 酒浸り。

逃避しているわけじゃない、
と自分を納得させる事も、もう止めた。
現実から逃げたい。でも、それは出来ない。
だからかりそめの浮遊感にこの身を任せてしまう。
自分でない瞬間が得られるのなら、
酒であろうとセックスであろうと、なんでも構わない。
自分の中に傷をつけられるのは結局自分しかいない。
自らがおぞましくなる程の、個人主義。
何にも感情を動かすことなく、生きている。

彼女に腕を切ることを止められてから、
今まで一度も、自らの意思で切ってはいない。
今度切ったら塩を傷口にすり込むよ、って。
…笑ってしまったけど、少し、嬉しくて、怖かった。
でも、この間誤って掌を切ってしまった時に、
…ほっとしたんだ。そして、嬉しかった。昂ぶった。
久しぶりに自分の血を見られた事の喜び、昂ぶり。
私の中に血が通っていた、こんなにも赤い、血が。
そんな実感。情けなくなるほどの、現実感のなさ。
自分の身に起こる事、世の中を騒がせるすべての事象に対しての、
興味のなさ。自分の心。
復活した、死への憧れ。
奇形児を見て、笑っている自分。
子供を殺したくなる自分。
死体写真を見て、喜ぶ自分。死に触れたい自分。
食べたい気持ちはおさまった。スカトロへの欲望もおさまった。
…だけど、どんどん深みにはまっている自分を感じる。
もっと刺激が欲しい。何かを感じたい。
気持ち悪さでも、恐怖でも、快楽でもなんでもいい。
こんな状態を続けたくは無い。
なんでもいい。ただ、感じたい。
心の底から、何かを感じたい。
少しずつ置き忘れてきたものを取り返す事は出来ないけれど。
今からでも遅くない。今からでも、生きていける。
私はまだ、終わりたくない。

なぁ、…私は許されるか?
これだけ罪を犯して、許されるのか?
ごめんな。自業自得だよな。
…怖かったよな。ごめんな。
ごめんな。ごめん…

…助け、って誰に呼べばいいのかな?
そんな人、誰もいないときは、誰を呼べばいいのかな?
…苦しいのかわからないけど、なんだか、気持ち悪いんだ。
生きてるよな?私、今、生きているよな?
誰がそれを証明してくれるのかな。こんなに、許されていないのに。
ああ、もう、あなたを抱いても何も感じられない。
欲しい。めちゃくちゃに壊したい。側によるな。
嫌だ。くれ。ダメだ。よこせ。死ね。生きて、そのままの。
お前が、死ね。はやく、生きろ、生きて、死ね。クソ野郎。
誰も。誰も彼も。
けっ…つまんねえ…あはは、壊れたい。

2005年01月02日(日)
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