Just for today !
re-invention



 代休

5月最終日。
修学旅行の代休で,今日もお休み。

一番下の幼稚園の息子の送り迎えをする。
うれしくて,はにかんだ笑顔。

アメリカにいる義妹から電話。
久しぶりに声が聞けて,うれしい限り。
声だけ聞いていると,遠くにいるように感じないのは,
こちらだけだろうな。
異文化の中で,楽しめるものを見つけられるといいのだろうが,
そういう気楽な言い方が出来るのも,日本にいるから。
言葉にならない思いを感じる。

たまっていたメールをいくつか。
明日の学活で学年の生徒に書かせる修学旅行アンケートを作成。
締め切りが迫ってきた原稿を
仕上げなければと思いつつ,こちらは進まず。

斎藤孝氏の「教え力」を購入し読みきる。
・教える側の人間は,生徒の何倍もの速度で学び続けるべき
・丁寧に切り分けて,よいところ悪いところを示す
・評価を避ける姿勢は,学ぶ側のためにならない
・優れた練習メニューは「ライブ感」があってこそ生きる

など,最近の自分の思いと重なる部分が多い。

就寝前,生徒から気になるメールが届く。


2004年05月31日(月)



 のんびりと静養

おそらく,これまで9回行った修学旅行の中で,
最も睡眠時間が取れたはず。
でも,無理が利かない歳になったせいか,疲れはあり,
半分ぐらい昼寝をして一日のんびりと過ごす。

昨日,UPした日記に,画像やリンクを貼って手直し。

Voyage200のデータを集めたり,データを送るための
TI-Navigatorという無線LANのハブがあることを,
アメリカTexas Instrumentsのサイトから知る。
32人用で,4000ドルということは約45万円。
さすがに手が出ないが,どんな感じなのか,
一度見てみたいものだと思う。


2004年05月30日(日)



 当たり前のすごさ

今日も朝のランニングをする陸上部。
こんな奴等だから,全国大会も狙えるのだろう。
朝のつどいは,なかなかいい。
心のこもった話,心のこもった「ありがとう」。
お返しというわけではないが,きびきびした動きのホテルのスタッフからは,たくさんの笑顔に添えて再び「ありがとう」をいただく。
「ありがとう」は,言う方も聞く方も幸せにする魔法の言葉。
美しい日本の言葉。

希望別コース。バスで,地天井で有名な源光庵へ。
鳥居元忠の話を,住職からしっかり聞いたのは初めて。
このように,敵将でさえ弔うという風習は,日本ならではだろう。
武士道に通ずるものなのか。
アメリカでは,こんなこと理解できないだろう。
9.11で,同時に死んでいったイラクの方を弔ったりはしないだろう。
でも,静岡には,静岡の街を火の海と化し,
その際,撃墜されたB29の慰霊碑がある。
今の日本人は,そんなことが出来るのか。
グローバル化などという言い方で,日本の誇りを捨て,単にアメリカナイズしていくこの国。

でも,揃えられた靴を見ながら,ホントこいつらと一緒に来れてうれしいと思う。思わず写真を撮ってしまった。




比叡山延暦寺。自分が中3のとき以来の根本中堂での法話。
「一隅を照らすものこれ国の宝なり」と看破した最澄。
この言葉のエネルギーに揺り動かされた人は,数知れないだろうと思う。
もちろん自分もその一人。そうありたいと改めて思う。
ロープウエイにケーブルカーを乗り継いで下山。

かわいく,対応の上手いバスガイドさんでバスは一日盛り上がる。
3日間で一番印象に残ったのは?という問いかけに,「このバスの中で,ガイドさんと出会ったことです。」など大ボケ発言も炸裂しっぱなしだが,どれも嫌味がなく単純に楽しい。


京都駅に無事全員到着。
実行委員が,ラストに向けて打ち合わせ。
その間,売店だらけの中二階で,黙々としおりの書き込みをする生徒たち。
こんなことは,今までの感覚ではありえない。
なんでもないことが,あたりまえにできるすごさ。
幸せな彼らにしてみれば,そんなことは普通のことで,そのことのすごさにも気がついていないことだろう。


2004年05月29日(土)



 構えと呼吸

いつもどおり,朝5時に眼が覚める。
6時過ぎに,陸上部の生徒が二条城の回りで練習するとのこと。
散歩がてら,外に出る。たくさんの人が,朝の京都を走っている。

朝食後,班コース。
生徒がお世話になるお店や事業所にあいさつ回りに。
一軒目の団扇の「阿以波」で,
10代目の饗庭智之さんから約2時間(!)
興味深いお話を伺う。
生徒よりも,自分がはまってしまった感じ。
・伝統と意識しないでやろうと思っている。やらねば・・と思うと苦しい。団扇も,ギフトからインテリアに移ってきている。次は何をしようと思っている。伝統を守らんがために,新しいことを考えて攻めていって,その連続が伝統かもしれない。
・インテリアになりつつある団扇だけど,扇ぐ機能を落とさないように,作っている。突っ張って競争してくれる相手もいないのに,そこまで手間を掛けてやらなくても・・・と言われることもある。時代は変化するけれど,団扇作りのベーシックな技術は絶対落とさないようにしなければと思っている。それがあるから,お客さんが来る。あそこに頼もうという話にもなる。
・自分はあまり教えない。こんな時代だから,一時は人に教えなければと思ったが,それではダメだと気がついた。教えると止まる。考えることをしなくなる。成長しなくなる。言われた通りできればいいと思ってしまう。それがプロとアマの差ではないか。人によって骨格も違う。条件が違うのだから,自分で考えて獲得していかなければ。イチローのフォームで打てば,みんな打てるようになるのか。タイガーウッズのようにすれば,みんな勝てるのか。そんなことはないはずだ。うちの職人は,みんな違う。貼り方を見ればわかります。でもきっと自分が一番上手いと思って作っていますよ。
・自分が唯一「こうしたら・・・」と注文することは,「構え」と「息遣い」。何でもそうじゃないかな。これができていないと。

職人さんの仕事場にも案内していただき,その技を見せていただく。

その後,事業所を回る。
鳩居堂十三や山仁
後から聞くと,お土産までいただいたりと,
どこもかなり親切な対応をしていただいた模様。
彼らの中学生としての素直さ,純な姿勢がなせる業か。

寺町のサンマルクで,モバイルBB初体験。
その日の昼までのメールをダウンロード。
しかし時間がなく,発信は出来ず残念。

12:30ホテルに戻って,本部の電話番。
いくつかの班のトラブルを受ける。
財布紛失2件。交番に届けるなどの対応を指示。
なんと両方とも見つかる!お金も無事!!京都の人の心は美しい!


夕食後は古典芸能鑑賞会。護王神社にて雅楽と舞妓さんの踊り。
こんな会も,生徒はちゃんと見て聞いて・・・
見せる側もうれしいだろうな。
舞妓さんはとてもかわいい。
でもとても庶民がうかがい知れる世界ではないのだろう。
美に対する日本人の感性を,旨くくすぐるように考えられた世界。
お金で人の人生を左右しているような感じで,
生徒のように単純に見ることが出来ない自分。


夜は,いくつかのトラブルがあるが,かわいいもの。
男子は見事なぐらい寝てしまい,
21:45のチェック前に熟睡してしまう部屋も。
女子は元気。この差は何だろうね。


2004年05月28日(金)



 油断してはいけないが

修学旅行初日。さっそく遅れる生徒1名。
自分の油断を見透かしたように,静岡駅で早速生徒指導2件。
とはいえ,全体のムードはいい。
新幹線でも,和やかで節度がある。
早速着いた東寺では,
クラス全員が講堂に入るまで鳩よけの扉が閉まらないように抑えている生徒。誰かが落として行ったパンフレットを,さっと拾う生徒。
こんな姿を見かけると,
本当にうれしくなる。
三十三間堂では,大きなロウソクに,クラス全員の希望進路達成祈願を書く。
ビデオを見せいているので,
真ん中の大きなご本尊も興味深く見ている。

ロイヤルホテルでのバイキングの昼食は大好評。

南禅寺三門に登らせて,
ちょっぴりスリルを体験。
方丈庭園はいまひとつ受けなかったが,
鴬張りの床には感動。
琵琶湖疎水のアーチも,
絶好のスナップポイント。
八坂神社から円山公園,ねねの道を途中で折れて,石塀小路へ。ここは,京都の小宇宙を感じさせてくれるちょっと上級コース。
さらにその後の路地を曲がると,
突然正面に八坂の塔というのも,感動的。
こういう道に思わず連れて来たくなるクラスでうれしい。
このコースは考えてみると,10年ぶりぐらいか。
今年の生徒達なら,修学旅行は学級担任として来た方が楽しい。
後は,二年坂,三年坂を経て,定番の清水寺。
スリランカのお坊さんも参詣に来ていて,一緒に写真撮影。
どんな思いで,日本に来ているのだろうか。
あとは,みやげ物めぐりの自由行動。
自分たちが海外旅行で,お土産を買い漁るような感じで,
金銭感覚が,おかしくなるだろうな。
こんな経験が正しい金銭教育をしていることに繋がるのかも(!?)。
その間,三年坂の忘我亭で,庭を見ながら暫しコーヒーブレイク。
生徒も雑踏も離れて,アイスカフェラテがたまらなくおいしい。
併設している佐藤勝彦氏の作品展も見学。
生きるエネルギーを与えてくれる,
どっしり太い線と赤が印象的な書画。
感謝して,思い切り生きなければという思いにさせてくれる。

京都国際ホテル着,夕食も豪華。
夕べのつどいも,実行委員でない各クラスの代表者が,
心のこもったいい話をする。夕焼けに映える金閣・・・いいなあ。
実行委員会ではリーダーとして苦言を呈するも,まあよしだろう。

見回りの後,寝ようと思ってベッドに入るとチャイム。
部屋を替わって話していた生徒を発見とのこと。
あまり上手くないお説教をして,就寝。
油断している自分ではいけない。


2004年05月27日(木)



 学びの充実感

いよいよ修学旅行前日。
欠席0も,かえって心配。

授業は,サイン方式による証明がメイン。
静大両角先生のゼミ生3名が参観というより参加。
参観に見えられた校長先生も,指導に入って下さる。
皆さんに感謝。
がんばる生徒たちが多く,サイン方式も有効に機能。
今回は1問出来たら自分の所に来るようにしているので,
常時数人の生徒が来ていて,
自分はその対応で,全体の様子をほとんど見れない状態。
気になる生徒にどこまで関われているのか,
本人のやる気と周りの人間関係に期待しているのは甘いか。
一対一で質問して,そこでのやり取りで指導出来るのはいい。

修学旅行の出発式は,いい雰囲気。
クラスから一名ずつの普通の生徒が,
これだけ前向きで,全体を考えた発言ができるのはすごい。
明日からが楽しみだ。

4時間の調整で,早々に帰宅。
Naocoへ松下財団分の機器の代金を振り込む。

生徒の感想を読む。全4時間の授業を終えての,クラスでは,
学びの充実感を感じている生徒が多く,うれしい限り。
・慣れてくると,(文字式の証明が)だんだん分かるのが早くなっていって,楽しかった。見方を変えるだけで,今まで習ってきたことだったのに,悩んでしまうというのはびっくりだった。ほとんどのものが,a^2−b^2=(a+b)(a−b)で,出来るというのがわかってすごいなあと思いました。和と差の積以外の公式でも出来ないのかなと思いました。
・色々な人の証明を聞いていると面白い。1つの証明でも,文字の置き方が何通りかあることが分かった。数には全て法則があるのだろうか。
・やって説明できました。元の二つの数の和とかが分からなくて,大学生の人が分かりやすく説明してくれまて,よくわかりました。学生さんありがとう。
・証明してきた式が今まで習ってきたことなんて全然気づかなかった。もっとこういうことの気づけるようになりたいと思った。証明できるとすごくうれしかったし,なんか自信もついた。
・今日は時間をとって,必死に証明を考えた。(自分の書いた)証明がOKされた。出来たとき「あーっ!」と言ってしまった。連続する偶数の平方は,元の数の和の2倍に等しかった。わっ!すごっ!そして先生お疲れ様。
・数学でこんなに燃えたのは久々。先生の言っていた,「仮定と結論の両方からいく方法ではなく,仮定→結論といくやり方」がやっとわかった。今度はもう少しランクアップしたのをやってみたい。
・最後の証明は難しくて,よくわかりませんでした。友達と一緒に考えたりすると,色々な考えがあり,一人で考えるよりたくさんの考えがわかるから,今回のようなやり方で,またやりたい。


岡本先生から,前回の授業についてのメールが届く。
冷静に分析をしていただき,有難い限り。
岡本先生からの問いに答えていくことで,自分のやりたい授業や,
論とするものが出来上がっていくのを感じる。

今年採用された焼津の先生に,
「情報活用能力を育成する授業」についてメール。
授業を考えることの面白さを伝えたい。


2004年05月26日(水)



 証明したくなる気持ち

欠席三名。ちょっと心配。

数の法則を文字を使って証明する,サイン方式の授業。
昨日のM先生からの指摘を考慮して,
「分からない人に説明して,納得させられたら2ポイント
 分かっている人なら1ポイント。合計3ポイント以上になったら,
 武藤のところまでもってくる。」
という新たなルールで行なう。
これはなかなかいい。
教え合う姿が増え,それによりわかる生徒が増えた感じ。
率直な指摘をしていただけるM先生にに感謝。

文字式の証明が出来るようにという狙いがあって,
本時は仕組まれているのだが,
自分が発見した3次式が含まれる難しい法則を証明し,
他の生徒を納得させて,喜ぶ生徒もいた。
証明は生徒には難しいです。
その原因は「自分で見つけた法則ではないからです」
「おもしろいことを見つけた」「いつでも正しいのだろうか」
「うん、正しいようだ」「みんなに話す前に証明をしておこう」
これだけの準備が生徒の心の中にできれば
証明はとても楽しいものになります。

今回の「数の法則」の授業に対して,
清風高校の公庄先生から,こんなメールをいただいたが,
まさしくその通り。
証明は,相手を説得させるためのもの。
誰かが見つけた法則を,興味がないのに証明させるのは,
実はとても不自然なこと。
でも,自分が見つけた法則であったり,
「不思議だ」「なぜだろう」という思いを持った法則であれば,
それを証明して,その理由を解明したくなる。
それがわかれば,他の人にも伝えたくなる。

生徒の感想をいくつか
・人に自分の(証明を)説明をするのは難しい。でも,がんばって納得させたい。
・証明はできたのだけれど,説明するには程遠く,自分でもわからないところがあった。でも,分かる友達に出来そこないの説明をすると,「あっ,こうだからこうなるんだ」とわかった。
・証明のやり方が少し難しかったけれど,結論に達すると・・・・・・気持ちイイですね。
・証明するのは難しい。1つを証明するのに,色々なやり方があって,面白かった。もっと色々な証明をしていきたい。
・今日は時間が経つのが早かった。2つ出来たんだけど,2つ目の最後の,2(2a+2a+1−1)というのを,2(2a+1+2a−1)にした方がわかりやすいと,Kさんに教えてもらった。


こんな生徒たちと共に授業を楽しめることに感謝。


2004年05月25日(火)



 不思議さがあるから

欠席一名。

「数の法則」の授業は,発見した法則を共有化する授業と,
文字を使って証明するサイン方式の授業。

共有化する授業を,元静大の岡本先生が見に来て下さる。
ちょっとしたヒントでその場でも性質が見つかっていき,
発表したいという生徒が出て,広がっていく。
授業後に回収したワークシートを見ると,
文字による証明を始めている生徒も数人いる。
不思議さがあるから解明したくなる。証明したくもなる。
自分が見つけた法則なら,なおさらだろう。

文字を使って証明する授業では,
生徒は,文字式を展開したり因数分解したりして,
結論に合わせて,式を色々な形に変形し,式の意味を読む。
これまで学んできたことの価値が見えてきて,
この流れのよさを感じる。
でも,時間は足りない。個人差もある。
初のサイン方式ということもあり,関わりはもう一つか。
どうしていいか困っている生徒をM先生がしっかりフォロー。
「出来る子同士が交流するのではなく,
 出来ない子とも交流が起こるような仕組みを考えるべき。」
という指摘ももっとも。

修学旅行まであと3日。
コース別に集めて集会。
バスの座席を決めたり,注意事項を説明したり。
楽しそうな生徒の表情を見ているのはこちらも幸せ。
多少のことはあるが,
でも今回は,楽しい旅行になりそうで有難い。

放課後,最終打ち合わせ。
同時に実行委員が掲示物を作成。

公立高校の夏の体験入学の書類が届く。
処理できるように,申込書を作成する。
たくさん申し込んでほしいけれど,
これを間違いなく集約するのは,かなり大変なこと。
エクセルの技を駆使することになるのだろうが,
こんなことを一教員が四苦八苦してやるところに,
そもそも大きな間違いがあると思う。



2004年05月24日(月)



 観察力が低ければ

ノートパソコンのバッテリーが,ほとんどだめになり,
昨日の朝,ネットで注文したところ,午前中に届く。
バッテリーはこれで三代目。
ハードディスクを含め,ノート自体大丈夫かと心配に。

いくつかのMLで,激しい議論が繰り広げられる。
数学の種類・習熟度別など,
どれも,なるほどと思わせる意見が飛び交う。
ひとつひとつに共感しつつも,
自分のスタンスが,ふらふらしているのを感じる。
理論が,自身の経験に基づいているかどうかの差は大きい。
結局は,日頃の何気ないところの積み重ねの差。
昨日読み始めた,「自分の仕事をつくる」の中に,
つくり手の観察力が低ければ,なんでもすぐに完成する。
という文を見つける。

数学に関するアンケートを作成。
項目を挙げていくと,かなりの数に。
自分が何を知りたいのか,意図が見え隠れするもの。
こんなに多いと,集約も大変になるだろうな。

いくつかの原稿に手をつけ始めるも,
思うように進まない。
今やっている授業が,どうなるのかで
ずいぶん内容も変わりそう。

修学旅行まであとわずか。


2004年05月23日(日)



 誰かの心を一杯にすると・・・

疲れが残る体を起こして,部活へ。
ちょっと早く登校し,柔道月次の書類を作成。
練習では,生徒の動きをビデオ撮影する。
自分の動きを見せて,「どう思う?」
という聞き方で,技のチェックを自分でさせる。
言葉では伝わらない部分が,伝わるように感じた。
自分にもできることを見つけ,ちょっとうれしい。

帰りに本屋へ。
ネットで見つけてネットで予約という買い方が増えてきた。
お菓子を仕事にできる幸福
お菓子づくりの,神聖な秘密。
それは,だれかのココロをいっぱいにすると,
自分のココロもいっぱいになるということ。
だから−。気持ちを込めてお菓子をつくろう。
自分をこめてお菓子をつくろう。
お菓子を仕事にできる幸福。
それは,お菓子の仕事でもらう幸福。

『お菓子』と言う言葉を,自分の仕事に置き換えるといい。
自分の場合は,『授業』にするといいのかな。
なぜか東鳩の本なのに中田英寿が関わっている。
(CBOとして経営にも関わっているらしい。)
最後の中田のコメントもいい。
もう一冊は,「自分の仕事をつくる
こちらも,イントロからいい感じ。

夜,生徒のワークシートを見る。
それにしても,見れば見るほど面白い。
こんな学びをしていたのかと,感心することが多い。
「連続する2つの数の平方の和」や「差が2の2つの整数の平方の和」
のように,和について統合的な見方で法則をとらえている生徒も。
また「連続する2つの整数の3乗の差」の結論も,
「元の数の和の2乗−元の数の積」というとらえだけでなく,
「元の数の積の3倍+1」というとらえもあり,
いや・・・参りましたと言う他はない。
生徒の感想にも,
「Voyageがあったからできたし,結論も出て理解できた。」
というものがあった。
今年のT^3や,数学教育の原稿もこっちの方がおもしろいかな?
3時間扱いではもったいない。
M先生に頼んで,4時間扱いにさせてもらおうと思う。


2004年05月22日(土)



 面白さだけでは不十分

Voyage200を使って,数の法則を発見させる授業を2クラス。
ついに,「連続する2つの整数の3乗の差」の法則を
発見できた生徒が現れる。
発見できるのは,
必ずしもテストができる生徒とは限らないのも面白い。
法則を発見できなかったが,
333^2-222^2や,444^2-333^2で,
法則を見つけようと試す生徒も。
(回収したワークシートにはこれが書かれていなかった。しっかりサポートしておくべきだった。)
もっとも,こんなことも,Voyageがあるからこそできること。

発見した数の法則を確認する授業も2クラスで。
発見したことを,そのまま言わせるのではなく,
仮定のみ言わせて時間をとり,全体で考えるようにする。
「差が2ある整数の平方の差」では,
「元の数の和の2倍」と「元の数の間の数の4倍」のように,
同じ仮定でも,結論が複数出るものもあり,盛り上がる
「連続する整数の2乗の和」の仮定からは,
3パターンも結論が出て,なかなか面白い。
集約するこの授業では,全員にVoyageを持たせずに,
こちらが操作して見せるだけの方がいいようだ。
手元にあると,ついつい別のことを考えてしまう生徒たち。
それも学びの姿ではあるが。
授業者の自分は楽しんでいる生徒の様子しか見えないが,
M先生からは,
流れについていけない生徒たちもいることを指摘される。
このぐらいで満足していてはいけないということか。

今日は授業が2F→1F→2F→1Fの4時間連続。
Voyage20台,プロジェクター,2つをつなぐTI-Presenter,
さらにプロジェクターの台。
これだけ自由に使えて,文句を言うのは申し訳ないが,
けっして手軽ではないことも感じる。
ワイヤレスで,つながる環境がほしい。
TI-Presenterがある分,パソコンを使うより面倒に感じる。

放課後,全体研修。
「うちの学校としてはレベルが高いんじゃないの」と
夜の職員室でささやかれる。
みんなで何かを作ることは,難しい。

評価について,M先生と打ち合わせ。
評価することよりも,全体を伸ばすことの方が大事だと思って,
授業をしている自分。
その甘さを指摘されているようだ。
3年生だと,進路も絡んできて何とも難しい。

岡本先生から,月曜日の授業を見に来ていただけるとのメール。
返事を書こうとして,いつの間にかダウン。


2004年05月21日(金)



 共に学べる幸せ

欠席3名。
Voyage200を使った授業。
昔,T^3の大会で岡山の川上先生が
「歩いてみないと分からない風景もあるが,
 車に乗って走ってみないと分からない風景もある。」
のようなことを言われていたのを思い出す。

数の法則の2時間目のクラスでは,
発見したものを発表した後で,
「本当にそうなると言えるのか?」を考える。
自分としては定番の「戸締りの理論」。
(いくつかの窓を調べて閉まっているから,
 残りも閉まっているといっていいのか?)
そこから文字式による証明の必要性や価値の話へ。
なかなか,納得してもらえた授業になり満足。
とはいえ,生徒の問いを全て拾い上げているわけではない。

数の法則1時間目のクラスの授業も,新たな発見あり。
いやー生徒はすごい。
後で,ワークシートを見ると,その学びの跡がうかがえて,
とてもおもしろい。
一般化してとらえている生徒がいるのはもちろんのこと,
間の数の4倍など,多様なとらえ方をしている。
また,連続する2つの整数の平方の和が,
元の2数の積の2倍+1であることを発見する生徒もいて,
自分もM先生も感動。
これも文字式で表し,構造をとらえるよさにつながる。
何とか紹介したい。
Voyageで,具体的な数を素早くたくさん調べられることが,
一般的な思考に素早く結びついているのではないかと思う。

放課後は,修学旅行実行委員会。
リーダー論を繰り返し,修学旅行の成功を共に考える。
しっかり受け止めてくれる生徒たちで期待が持てる。

さすがに疲労が蓄積。夜はダウン。


2004年05月20日(木)



 生徒のワークシート点検で

授業は,素因数分解。
最後にVoyageを使って答え合わせという流れ。
短縮日課で,時間が足りない。
残念ながら,Voyageの画面を黒板に写すのは苦しい。
素直に,スクリーンを使用する。
授業開始時の因数分解の練習で,諦めている生徒1名を発見。
何とかがんばらせたい。

修学旅行前の学年集会。
この学年が築きあげてきたものがよく見える。
生徒の話,生活面の話,日程の話,学年主任の話
どれもいい内容。
学級で,さらに詰めた話をする。

放課後,昨日行なった「数の法則を発見しよう」の
授業の生徒が書いたワークシートをきちんと点検。
「差がaある整数の平方の差は,元の2数の和×aになる」
という法則の一般性まで気がつきはじめている生徒が8名。
その法則を確かめようと,
差が100になる整数の平方の差を確かめている生徒もいた。
いや・・これはすごいことだ。
法則を発見できなかった生徒も2名いた。
さあ,どう共有化を図るのがいいのか,悩むところ。

珍しく会議がない日。
「進路だよりの内容がいい」「学活で使いたい」と,
他学年の先生からお褒めの言葉。
褒めていただくと,やはりうれしいもの。
次の進路だよりのネタを考える。

夜,柔道部の父母会。
要点を押さえ,手際よく司会進行する会長さんで有難い。

ちょっと疲れ気味。


2004年05月19日(水)



 Voyageで法則を発見する授業

今日も全員出席。よしよし。

いよいよVoyage200を使って「数の法則」を発見する授業。
「連続する2つの整数の2乗の差は,もとの2数の和に等しい」
という例題も,Voyageを使うことで,
37^2−36^2=73や,11111^2−11110^2=22221などを
瞬時に確かめられ,これは面白い!!
やろうとしていることが,答えだけでなく,
数式として表示されるのもいい。

仮定を変えて,新たな法則を発見する場面では,
15分程度で,ほとんど全ての生徒が何らかの発見ができた。
同じ仮定でも,結論が多少違ってそれも面白い。
(人によって気がつくことが違うのは当然か。)
これまで,同様の授業を電卓を使って行なったことはあるが,
法則を発見できた生徒は数人だった。
予想されたこととはいえ,うれしい限りだ。

生徒の感想をいくつか。
・自分は数の規則性を見つけることができた。しかし,もっと規則性を見つけて,考えを深めていきたいと思います。
・いろんな仮定でやってみた。仮定を考えるのに戸惑った。とりあえずやってみることが大切だと思った。みんなは何を発見できたのか気になる。
・今日は○○くん(ペアの相手の名前)がすごかった。結論がわかると,すごい楽しい。すごい大きい数が出てきたけど,わかったからよかった。
・摩訶不思議な数の魅力にとりつかれた。


これだけたくさん出ても,生徒は次の時間もやりたい雰囲気。
さあ,収拾できるか?

道徳では,「With・・・若き女性美術作家の生涯」のビデオを見る。
この映画を静岡で上映する会のスタッフとして
前任校の教え子が活動していたという話を本人から聞き,
思い切って購入たものだが,確かにいい映画。
進路を考える中3・高校生に,是非見せたい内容だ。
・阪神淡路大震災が起きた当初,自分が美術をやっていることが,何にも役に立たないことがショックだった。
・こんな自分でも,人に元気を配ることはできる。ボランティアをやってあげているという気持ちはない。
・美術は自分が生きている証を残すこと。生きていることはこんなに重要。宝物。
・作家活動を,世の中での自分の役割にしたかった。

次から次へと輝いた言葉が出て,メモした黒板も一杯に。

放課後,進路だよりを印刷。ついでに学級通信も作成。
睡眠不足ながら,なかなか快調な一日。


2004年05月18日(火)



 さっそくVoyageを使う

久しぶりの全員出席。

授業は,素因数分解。
明日からの「数の法則」の授業ために,
Voyageを使って素因数分解の練習問題の答え合わせ。
そういえば,英語では,因数分解も素因数分解もFactor。
なぜなんだろう。
2人1台で,多くの生徒はすぐに使い方をマスター。
数式を扱える電卓に興味津々。
これからが楽しみだ。
M先生からは,
「Voyageを使うために時間的に無理をしている。」
と厳しい指摘。
評価についても意見が食い違う。
思い切りやりたいようにやれないのは苦しいところ。
でもこの先生を納得させられれば,本物ということ。
今年の出会いに感謝して,負けずにがんばろうと思う。

放課後,分掌部会。さらに研修委員会。
研修の方向をどうするのか,
去年の発表の流れを踏襲しながらも,
今年なりの路線を打ち出そうとする研修主任の苦労が見える。
でも,ずいぶんすっきりした感じだ。

帰宅後,深夜までかかって
明日からの授業案を何とか形にし,メールで送る。
わかりやすく書くことが,相変わらずいまいち。


2004年05月17日(月)



 仕事の見通しを持つ

朝,中1の娘を叱る。
生活習慣や心の持ち方を,どう育てていくのか。
親であることは,なかなか難しい。
親になって,初めてわかることがある。

午前中は部活動。
4名のOBが練習に参加。
昨日のインターハイ予選に出場した勢いを
そのまま持ち込んでくれて,有難い限り。
苦しい中でも,がんばる生徒たち。

帰宅後,夏までにやるべき仕事を書き出す。
なかなか,仕事があるものだ。
計画的に仕事を片付けていかないと,
迷惑をかけてしまうことになる。
まずは,修学旅行までにいくつかを片付けたい。

「数の法則を発見しよう」の展開を考える。
機器を使うことで,できることもたくさんあるが,
機器に振り回されないように,コントロールしたい。







2004年05月16日(日)



 Voyage(航海) 

休日に,登校するのが当たり前になっている。
仕事があるのだから当然か。

木曜日に届いたVoyage200,TI-Presenter,CBRなどを,
ようやく箱から出し,電池を入れる。
マニュアル,CD,ケーブルなどなど
さすがに20台もあると,これだけでも時間がかかる。
管理をどうするのかも考えなければと思う。
責任の重さもズシリ。
でも,せっかく買わせていただいたのだから,
そんなことばかりに気を遣わずに,積極的に使おうと思う。
昨日の贈呈式の報告書を作成し,昼で帰宅。

科研費の正式な申請書類を提出する。
ホントは,もう少し手を入れるべきだが,
目前の実質的なことを優先した方がいいと判断。

来週の授業を,Voyage200を使った展開に構想し直す。
条件を変えて,法則を見つける場面でも
その法則が成り立ちそうかどうかをためす場面でも,
さらには最終的な文字式での証明でも
Voyageは使えるが,さあ,どこでどう使うのが効果的か。

いつもは数人しか法則を発見できない場面だが,
うまく使えば,面白さを多くの生徒に味あわせることが可能に。
3乗,4乗でもOKだから,
思い切って生徒に問いを持たせることが可能になる。

航海に出よう。Voyagerになろう。



2004年05月15日(土)



 松下教育財団の贈呈式

欠席4名。ちょっと心配。
授業を1時間で切り上げて東京へ。
松下教育財団の実践研究助成の贈呈式に出席。
同郷の遠山敦子理事長から奨励書を直接手渡される。

「つたない研究と言ったら,
受賞させていただいた手前,申し訳ないが,
這いずり回りながら研究してきたことを
紹介させていただきます。」

という一言で始まった文部科学大臣賞の研究発表。
環境についての番組を子供たちがグループで作成し,
それをプロに見ていただいてさらに改善し,
最後には地域のケーブルテレビで放映するというもの。
最初はやらせがあったり,
本気でないことが映像から伝わってきたり・・・
プロの言葉は身にしみる。子供の心にストンと落ちる。
外部のプロからの提言を子供に直接ぶつける,
キーワードはリアリティ。
小牧中「創の時間」の実践で教えていただいたことと同じ。

大阪大名誉教授の水越先生の講評は,
日本映画の黒沢・小津監督の映像表現へのこだわりが中心。
映画を見ていない自分にもなるほどとわかる内容。

懇親会では,Web上で勉強させていただいている堀田先生など,
この世界の有名人と名刺交換。
遠山さんとも写真を撮って頂いたりして,
案外権威に弱くミーハーな自分。
視聴覚教育関連の会に出席するのは初めてなので,
知らない方ばかり。
気がつくと,中学校関係の方は少ない。
さてどういう方にどんな話をしていいものやら戸惑う。
後半になって,自分が今迷っていることや,
解決したいことを質問すればいいのだと気がつき,
鳴門教育大の村川雅弘教授に
「個にテーマを持たせて追求させると拡散してしまう。
 どうやってこれを集約したらいいのか?」と質問。
「まずは,テーマの根っことなるものを共通にすること。
 それをウェビングにして常に掲示しておく。
 追求していく中で書き込みをしていけば
 お互いの位置も見えてくる。
 また最後で交流ではなく,
 途中でどんどん交流させればいい。
 その中だけでなく,授業後にも
 いろんなアイディアが交流されるかも。
 個の追求が蛸壺になってはいけない。」

さすがに,的確に答えが返ってきた。
もっと早くから,たくさんのことを聞き出すべきだったと反省。

こうやって実践が集まるから機器も売れる。
E-JAPAN計画などの企画を政府に提案もできる。
もっと大きいパイを目指している
松下側の本音も聞けて,なるほどなるほど。

たくさんの話を聞きながら,
自分のやろうとしている研究を振り返ってみた。
Voyage200をほしいと思った最大の理由は,
必修の授業の中でパソコン教室は使えないが,
これならいつでも生徒が使えると思ったから。
せっかっく機器が届いたのだから,
来週の「数の法則を見つけよう」で使おうと決意。
テクノロジーを生徒が使う価値がある場面にできるはず。
忙しいが授業案を書いて,記録をとろうと思う。
また,その前に生徒の意識調査もとろうと思う。

帰りに増上寺にお参り。



2004年05月14日(金)



 人を惹きつけるもの

欠席一名。
授業は,昨日同様因数分解。
一番進んでいるクラスでは,共通因数のくくり出し。
タイル図を描いて確認し,一気に練習。
−9X^2+6X−1の因数分解は難しい。
まあ,しかたがないことか。

家庭訪問は最終日。
今日も思いがけない話を聞ける。
様々なことを背負っている生徒たちであることを知る。

学校へ戻ると,Voyage200などの機器が早速届く。
有難いが,今日は手を着ける暇もない。

家族ぐるみでお付き合いしている方のお母様のお通夜に参列。
こういうときに小さい子供がいるのは大変だが,
でもそれが救いでもある。子供は希望の光だ。

そのまま市の数学同好会へ。
参加者は6名。そのうち教員は3名と低調。
人を動かすのは難しい。
人を惹き付けるものが欠けているということ。
何とか変えていきたい。




2004年05月13日(木)



 忙しいけれど充実感あり

今日も欠席者あり。

授業は公式による因数分解。簡単なものを徹底して練習。
20問を4分という方法で,9人が合格。
緊張感の中で,全力で取り組む生徒達。
まだまだ伸びるはず。
がんばる姿を見られるのは,教師としても幸せなこと。

道徳は,命シリーズの第二弾。
トットちゃんとトットちゃんたち。」
この本の「はじめに」と「終わりに」を読む。
悲惨な環境の中でも健気に生きている子供たちの様子が,
これでもかと続き,最後に日本の子供は・・・という内容。
中学生年代に必ず読んでほしい本だ。
今回は紹介できなかったが,
この中の,イラクについての記述を読むと,
今のイラク情勢の憎悪の連鎖が,当然であることがわかる。
湾岸戦争におけるアメリカのピンポイント攻撃が,
こんなにも,民衆の生活を悲惨なものにしていたとは。
あれから約10年。湾岸戦争当時の少年は青年に。
アメリカ軍が駐留して,歓迎されるはずがない。

家庭訪問3日目。今日は10件。
進路については,現実とは程遠い。
どうがんばらせ,どう決断していくのか。先は長い。
「長距離ハイクを是非やりましょう!」というお母さん。
提案ができる方がいるのもありがたい。
学校には18:40に戻る。さすがに疲れる。

進路だよりNO.2を校正し,裏面を作成。
今週末を目指していたが,学年便りも出されるようなので,
来週の発行に変更。

大学時代に教えていただいた「夢を実現する方法」を
学級通信に書き始める。
当時の記述がどこかにあるにではと
大学時代のノートを久しぶりに手にする。
残念ながら,それは見つからなかったが,
BLUEBLACKのインクがなんとも懐かしい。
教育実習当時の,生意気な教育論を見つける。
こんなものも,UPしておきたいが・・・
自分の仕事や,この日記を一元管理できるサイトがほしくなる。


2004年05月12日(水)



 人との出逢いで人は変わる

授業は因数分解。
公式を使った単純なものを,まずは徹底する。
長方形のパズルで遊んでしまった分,残り時間は限られている。
この単元で一番やりたい「数の法則を発見する」授業も残っていて,
時間との勝負。
がんばる生徒たちに期待(?)する。

家庭訪問2日目。
昨日とは打って変わっていい天気。
今日は,人間ナビゲーターシステム(?)がうまく作動せず。
いつもはほぼ時間通りいくのだが,後半の2軒は大幅に時間遅れ。
困ったものだ。
とはいえ,思いがけない話も聞け,ありがたい。

東京書籍から数学基礎の教科書が届く。
この教科書での授業を,一度見てみたいと思う。
高校の授業を見る機会がほしい。

Naocoの中澤さんにVoyage200などの機器を発注。
もう後には引けない。覚悟はできた。
科研費の書類も,
もう一度手を入れて研究内容を具体化しようと思う。

いつもお世話になっている玉置校長先生
小牧市立光ヶ丘中のHPがリニューアル。
なるほど,こうやって情報を集約し発信し続けることが
学校教育を変えていく力になると,感心する。
学校経営の根幹につながる大きな流れと,
日々の活動の様子が一目で見える。
小牧中の職員ネット(?)で培われたセンスなのだろう。
いつものことながら,
これからの時代の教育のあり方を,
具体で示し続けているところが素晴らしい。

触発されて(?)進路だよりNO.2を作成する。
人は,人と出逢うことで成長します。
輝いている人の持つエネルギーは,
人の心を揺さぶり,その人をもエネルギッシュに変えます。
もしかするとあなたの人生を大きく変える出逢いが,
今日あるのかもしれません。



2004年05月11日(火)



 家庭訪問スタート

転入生が今日から登校。
進路指導用の個表は,家庭訪問直前にも関わらず好評。
先を見て,担任が楽になる働きをしていきたい。

授業は長方形のパズルから因数分解と,公式による因数分解。
因数分解は,生徒によってかなりの時間差が出る。
対応するため,結局全ての公式を一気にやってしまうことに。
簡単な展開を徹底してやっていたため,
全体として因数分解のできは悪くない。
時間のかかる生徒をM先生がきちんとフォローしてくださる。

午後から家庭訪問スタート。
中学3年生としてどんな生き方をするのか。
がんばっている姿や迷っている姿などいろいろ見えてくる。
生徒の変化(成長)に親としてどう寄り添うのか。
我が家でも,同様の悩みが起きつつあり気持ちはよくわかる。
的確なアドバイスは難しいが,一緒に悩んでいてはいけない。
「親として,子供と共に成長する必要がある」と,
言葉にするのは簡単だが,現実には難しい。

来校する卒業生に,自分以外の先生が声をかけて,
進路だよりのネタを書いてもらうことが定着しつつある。
有難い。



2004年05月10日(月)



 どんな進路指導ができるのか

今日も登校し,昨年の学力調査のデータを再入力。
情報を一元化していないことのつけが,こんなところに。
でも自分が抱えてしまうのでは,他の人から見れば同じことか。
昨年度の成績も含めて,
教師用の進路指導個票を差込印刷で両面印刷。
165人分が約1時間。表組みだと時間がかかるプリンター。
その間に因数分解のプリントを作成。

作成した個表にさっそく,進路希望を記入。
例年のラインから考えると,無理なものが多い。
諦めさせるのが指導ではつまらないが,現実は厳しい。
進路を一緒に考える最前線の担任は,なかなか辛い役回り。
明日からの家庭訪問もどんな話が聞けるのか。
進路のデータを再度まとめる。

修学旅行までの日程も詳細を考える。
学年の実態をつかみきっていないので,詰めが甘い。


2004年05月09日(日)



 運は志に対する賜物

午前中は部活動。
前回の大会結果から,意欲的に取り組む生徒が多い。
勝つことの大事さを改めて思う。
成功体験が,人を本気にさせる。
怪我をした生徒のために,筋トレマシンを修理。

終了後,昨年の進路のデータ類を確認する。
家庭訪問のために,昨年の生徒のデータをメモする担任。
やっぱり昨年度の生徒のデータが必要だと感じる。

書きかけの原稿を仕上げようと思うが思うように進まない。

図書館と本屋で予約した本を受け取りに行く。
仕事が詰まっていると,本を読む心の余裕がない。
でも,手にしてみるとついつい引き込まれる。
さっそく「伝える力」久恒啓一/編を読む。
「成功の契機となる"出逢い"は,単なる偶然じゃない」
「"運"の根源には"志"がある」
運は志に対する賜物。
志は単なる目標ではなく,感動を伴うことが重要な意味をもつ

最近ちょっと弱気になっている自分を反省する。
せっかく,多くの方との知遇のお陰で
"志の第一歩"を踏み出せるのだから,
この志を何としても果たし,新たな成功体験に結び付けようと思う。


2004年05月08日(土)



 考える力を育てるには

授業はパズルから因数分解へ。
うずうずして,
自分の考えた意見を言いだしたくなる生徒のいるクラスでは,
その生徒たちを指名して,授業はなかなか盛り上がる。
「何人かの生徒は自分で考え出すが,他の生徒は考えを聞くだけ」
というパターンを脱して,
多くの生徒が考えを出す展開にしたいと思うが,実際はどうだろうか。
何人かの生徒が発表すれば授業は盛り上がるが,
それで,考える力を育てていると言えるのか?
M先生からは,授業者の意図と生徒の思いとのズレを指摘される。

放課後,転入生と保護者が来校。
最初ははにかんで目をあわせられなかったが,
最後は握手して別れることができた。

「これは難しい」とM先生から私立高校の入試問題を渡される。
法則を見つけて20分ほどでなんとか解くが,
もっと簡単な解法のパターンがあるのだろうか?
解ける生徒は,ごく一握りだろう。
でも,こんな問題を自力で解けるのなら,
「考える力がある生徒」と言えるのだろうか。

帰宅すると,
一昨年から約1年関わった数学関係の本の見本が届く。
全体的には,いい雰囲気の出来上がり。
自分の関係した部分は,かなり手を入れられていたが,
アイディアの香りは残っていた感じ。
以前この仕事に携わったときは,跡形もない感じだったから,
よしとすべきか。
「わかりやすく書く」ということが今の自分の課題のようだ。


2004年05月07日(金)



 選択説明会

転入生があるとのことで,急いで机と椅子を用意する。
天板がいい机がなく困っていると,用務員さんが快く交換してくれる。
ドリルを持つ手も慣れたもの。ありがたい。

久しぶりの授業。
思ったよりも,勉強してきている生徒たち。
授業開始時の2分で20問の展開計算も,まずまず。
長方形のパズルで楽しむ。
進んでいるクラスのパズルから因数分解へのつながりで,
M先生から「パズルはパズルになっている」と指摘を受ける。
また「aX^2+bX+cのcに着目させるなら,
cを一定にして,bを変化させる問題を出す方がいい」
自分はcを変化させる問題を順に出題していた。
なるほど。さっそく明日試してみようと思う。

選択の説明会。
「数学選択は,問題が解けてもまた新たな問題が出てきて,
それを解くと,また新たな問題が生まれるのが面白かった。」
という昨年の生徒の感想を紹介し,
今年は本格的にVoyage200を使った図形の研究をすることを説明。
どんな生徒が集まるのか楽しみ。

放課後,修学旅行実行委員会。
今後の日程を確認し,仕事を分担する。

修学旅行の当日の日程や名簿を再確認。
進路関係の仕事が滞っていて,気になるところ。


2004年05月06日(木)



 自分で見つけること

連休最終日。
ブレイカーが落ちると,ネットにつながらなくなる。
あれやこれやいじって,再起動を繰り返し復旧。
結局何が原因だったのかは不明。
今度はバックアップ用のHDにつながらなくなる。
さて,どうしたものか。

道徳のMLに星野富弘さんの「命よりも大事なもの」
を使った授業展開が紹介される。
ネットで調べてみると,こんなサイトを見つける。

星野富弘氏の詩のひとつに
いのちが一番大切だと思っていたころ、
生きるのが苦しかった。
いのちより大切なものがあると知った日、
生きているのが嬉しかった

という作品がある。
 この詩をめぐって、星野氏に多くの質問が届く。
「命より大切なものとは何ですか」
この質問に対して星野氏は明確に答えず、
「さあ何でしょう。・・・あなたが自分で探して下さい。
本気で探し続ければ必ず見つかります。
私でも見つけられたのですから」
と答える。
その理由は、人に「それ」を教え、
その時は納得したつもりになっても、実はわかっていない。
特に真理に関する事柄は、自分で発見しないと
心の奥深くに残らないという信念からである。


学校も,一人一人の生徒にとって,
何かを発見する場でありたい。
ささやかでもいい。発見のある授業を心がけたいと思う。



2004年05月05日(水)



 子供とのトランプ

今日は休日。
朝から雨で出かける気もなく,子供とトランプ。
遊びを通して,自分も多くのことを教わってきたのだと感じる。
相手の表情を読んでの駆け引き,勝負どころでの決断,
もっと子供と遊ぶ時間を持ちたいと思う。
片付けたい仕事はあるが,午後もなんとなく過ごしてしまう。
懸案だった台所の蛍光灯を本体ごと交換。
これも今ごろなのだが「バカの壁」を読む。


2004年05月04日(火)



 大蝶杯柔道大会

大蝶杯柔道大会。
男子は階級別の個人戦,この大会でシードが決まる。
小学生のコートのコート係を割り振られる。
入部したばかりの1年生が活躍。
一気に柔道を覚えてしまっただろうと思う。
責任を持たせることの大事さも改めて実感。
肝心の生徒の試合の様子は,遠くから時々見る状態。
コーチングができないのは,なんとも残念。
昨年の3年生のように入賞する生徒は出なかったが
ほとんどの生徒が何試合か勝利し,
着実に力をつけていることが,実感できた。
大会後に,保護者の前で生徒に感想を言わせるセレモニーでも,
いい顔をしていた。
唯一,主将が僅差の判定で破れ,悔しさを噛み締める顔。
強くなりたいという思いが伝わってくる。
勝つことも負けることも,生徒の成長につながる。

夜は,いつもの2家族と会食。
ストロベリーのマスターの話は,今夜も快調。
自分のスタンスからものを見る眼が光る。
「自分のことは自分で」と大人は言うが,子供は動かない。
それは,自分のことだというスイッチが入らないからだろう。

だとすると,どうするとスイッチが入るのだろうか。



2004年05月03日(月)



 連休2日目

練習の前に,昨年の進路関係の書類を探す。
肝心のものが見つからない。
今頃これではいけない。
早速昨年の担当者に聞くことに。

練習では,女子のエースが怪我。
昨日の練習からのもので,明日の大会は欠場に。
3年男子は,技の切れが出てくる。
思い切りのいい背負い,体落としを明日は見たいものだ。

展開の問題をエクセルで自動的に作ってくれるものを見つけ
因数分解用に作り直す。

職員室でWin98のノートをネットに接続してほしいと頼まれ,
やってみるが・・・?接続のプロパティの所在がわからない。
XPに慣れてしまうと,こうもわからなくなるものか。

日程を確認し,帰宅後,T^3JAPANへの参加を申し込む。
発表もこれで三年目。
今年はTI92を使った関数の授業を発表しようと思う。

進路関係の個表を二種類作成する。
まだまだ,やることがある。


2004年05月02日(日)



 迷い

部活へ出かける前に,道徳の指導書の原稿に手を入れる。
連休中に片付けたい仕事は多い。
前回の編集会議に出席できなかったので,
送られてきたFAXの指示で,展開を変えてみるが,
これなら元の展開の方がいいと判断。

柔道部の練習に,いよいよ1年生が参加。
今年は男子7名,女子1名。あんこ型が多い。
人数が多いと,張り合いも出てくる。
コーチが登場するとムードはさらに高まる。
生徒の頑張る姿を見つつ,全柔連の登録用紙に記入。
お金も手間もなかなかかかる。

帰宅後,科研費に提出する書類を作成。
こうやって,何度も計画を書いていくと,
数学の授業で,
自分が何をどうやりたいのかが見えてくる。
こちらの準備もしなくては。
とはいえ,今年は選択でパソコン教室が使用可能で,
GC/JAVAも使える環境であることが判明。
3年担任で進路担当ということが再び頭をよぎる。
授業案を書いたり,まとめをしたり・・・
最近の自分の仕事をこなすスピードのなさを振り返ると,
申請して本当に大丈夫なのかと心配に。
せっかくいただいたチャンスだが,迷い始めている。
しっかり考えて連休中には判断しよう。

妻の関わる小学校PTAの委員会の連絡網を作成。
名簿を紙でなくデータとしてほしい。
一度楽を覚えると,打つだけの作業が苦痛に感じてくる。


2004年05月01日(土)
目次