子育て情報交換
sunclinicの日記

2007年11月01日(木) もう一人の自分と出会う思春期

今日いつものRSKラジオ番組「生命はぐくむ人たちへ」で、思春期に作られる「もう一人の私」についてお話しました。

ギリシャ神話アキレスのお話は、どんなに強い勇者でも生命を失うほどの弱点があるという逸話です。アキレス腱というのはそこからきた足首の名前ですね。

ほとんどの人はこれだけは言われたくないとか、知られたくない自分を持っています。

神話の中で、母テティスがアキレスを不死の体にしようと冥府を流れるスティクス川に彼を浸けたとき、掴んでいた足首だけが川に浸からなかったという物語のように、自分の知らないうちに弱点ができてしまったと思いがちです。

いつの間にかではなく、じつは思春期にできるといわれています。

思春期は自分に向かう、内なる旅をするのですが、家族や仲間から指摘される自分に、さまざまな出来事の中で行動する自分に、真正面から向き合うことになります。

このとき出会う自分はどうも自分にとってあまり好ましいものではないようです。
小心者、いい加減、お調子者、卑怯者、いじっぱり、などなどたくさんあります。

この向き合い方で心の深い部分への刻まれ方が決まっていくといわれます。
ある意味、人生の地雷とも言えそうです。

もちろん負の部分だけではなく、好ましい自分とも出会うでしょう。

このような自分を「サブパーソナリティ(分身)」と呼びます。
自分の中のサブパーソナリティをどう扱うかで人生は随分変わっていきます。

できれば、思春期のこどもとつながっている人たちが、子供たちの自己表現に耳を傾け、まるごと受け入れる自分を養っていけると、そのこどもはきっと勇気ある生き方ができるように育つでしょう。


 < 過去  INDEX  未来 >


sunclinic