井口健二のOn the Production
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2026年05月17日(日) ドゥランダル作戦(以下に随時追加します)

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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
※スマートフォンの場合は、画面をしばらく押していると※
※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※
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『ドゥランダル作戦』“धुरंधर”
本国では2025年12月5日に公開され、3週間の興行で同年の
ナンバー1ヒットになったとされるインド・ヒンディー語の
作品。
物語の始りは1999年のアフガニスタン・カンダハール空港。
ハイジャックされたインド航空機から乗客と搭乗員を解放す
るため、インド政府は拘束していたテロリストの引き渡しな
ど屈辱的な譲歩を余儀なくされる。
これにより国際社会からの信用も失墜したインド情報局で、
ある極秘の計画が策謀される。しかし情報局長から内務大臣
に上げられたその計画はあまりに奇想天外なため当初は実施
の糸口もないままだった。
ところが2001年に発生したインド国会議事堂襲撃事件で自爆
テロを敢行した犯人の1人が元ハイジャック犯だったことが
判明。因果の廻りに追い詰められたインド情報局は遂に極秘
計画の発動を決定する。
「ドゥランダル(剛の者)作戦」と名付けられたその計画は、
テロリストを裏で操っているとされるパキスタンの犯罪組織
に工作員を潜入させ、テロの計画を事前に察知してインド情
報局に報告させるというもの。
こうして1人の男がパキスタン最大の都市カラチで犯罪の温
床とされるリヤリ地区に現れる。その男はとある飲食店に身
を寄せ、そこから犯罪組織の中枢へと昇って行く。そんな男
の前に様々な障害が立ちはだかる。
それでも何とか同時多発テロ事件の計画を察知し、その情報
をインド情報局に伝えるのだが…。

脚本と監督はインドの名門デリー大学の出身で、2019年の監
督デビュー作が大ヒットを記録。そこに盛られた愛国思想が
同年の総選挙で政権与党インド人民党の勝利に貢献したとも
されるアーディティヤ・ダール。
出演は、2019年4月14日付題名紹介『パドマーワト 女神の
誕生』や2019年8月4日付題名紹介『ガリーボーイ』などの
ランヴィール・シン。他に2007年『ガンディー わが父』で
息子役を演じたというアクシャイ・カンナー。
さらにムンバイ出身で両親共に俳優というサンジャイ・ダッ
ト。2013年1月紹介『恋する輪廻』などのアルジュン・ラー
ム・パール。2013年3月紹介『きっと、うまくいく』などの
R.マーダヴァン。出演作 350本以上で監督のデビュー作に
も出ていたというラーケーシュ・ベーディー。
そして2005年生まれ、2013年12月紹介『神さまがくれた娘』
の演技で人気を博したサーラー・アルジュンが大人のヒロイ
ン役で登場する。
実は上に書いたストーリーはほんのとば口で、物語はここか
ら正に波乱万丈の展開になる。しかもそこにガンアクション
からカーアクションまで多種多様のアクションが挿入され、
当然インド映画なので歌と踊りもある。
そんな演出が上映時間3時間26分を全く飽きさせない作品に
なっている。因にチラシの惹句にはネタバレがあるのだが、
観ている間はそれを全く忘れてしまい。劇中でそれが明かさ
れた瞬間にはやられたと思ってしまったものだ。
それにしても、犯罪組織の仕業とはしているものの悪の対象
をパキスタンとしていることは明白な作品で、中でもパキス
タン統合情報局を ISIと略称で表記し、これがISを想起させ
ることは想定の上なのだろう。それでも国際問題にならない
というのは大したものだ。
勿論物語自体は根拠のないフィクションなのだが、そこに上
記の2つの事件やさらに2008年の事件などを絡め、そこには
事件の記録映像や実際の音声なども挿入されて、正に現実に
裏打ちされた物語が展開される。いやはやすごい作品に出合
ったものだ。
なお映画の最後にはto be continued との表記が登場し、同
時製作された続編は3月19日に本国で公開されている。その
題名の“धुरंधर: द रिवेंज”は“Dhurandhar: The Revenge”と英訳
されており、果たしてどこに向かっての復讐なのか。その辺
も気になるところだ。

公開は7月10日より、東京地区は新宿ピカデリー他にて全国
ロードショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社ツインの招待で試写を観て投稿
するものです。

(以下に随時追加します)



2026年05月10日(日) 原爆資料館・語り継ぐものたち

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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
※スマートフォンの場合は、画面をしばらく押していると※
※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※
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『原爆資料館・語り継ぐものたち』
1955年の開館以来、累計8000万人の来館者を数えたとされる
広島平和記念資料館の意義を伝えるドキュメンタリー。
通称原爆資料館の基になったのは広島文理科大学で鉱石学を
研究していた長岡省吾氏が収集した爆心地の瓦礫。実は本人
は原爆投下時は山口県にいたが2日後には現地に入り、ただ
ならぬ事態を把握して収集と調査を開始している。
それは調査中にふと腰かけた路肩で花崗岩の表面が熔けてい
たという驚愕の事実に始まったそうで、そこから大八車を曳
いて瓦などの瓦礫を集め続け、1949年5月に広島中央公民館
に「原爆参考資料陳列室」を開設している。
そして1955年8月24日に広島平和記念資料館が開館。その本
館は丹下健三氏の設計で、2006年には戦後建築としては初の
重要文化財に指定されたもの。その初代館長には長岡省吾氏
が任命された。
そこから3回の大幅リニューアル工事を経て現在に至る原爆
資料館の歴史が14代を数える歴代館長、特には7代目館長で
初めての被爆者館長となった高橋昭博氏の行動などと共に綴
られて行く。

制作は広島ホームテレビ。監督は広島ホームテレビ報道部所
属の斉藤俊幸と、同報道部長で2024年3月紹介『#つぶやき
市長と議会のオキテ』のプロデューサーも務めた立川直樹。
なお立川はプロデューサーも兼ねている。
また音楽を2023年6月紹介『ほつれる』などの石橋英子が担
当している。
作品は2005年に報道記者となった立川の20年に亙る取材と、
21年入社で自社に保存されていた 100時間以上のアーカイブ
映像を全て見返したという斉藤の賜物というべきもので、そ
こには歴史的な証言も数多く描かれている。
中でも2003年の訪日の際に来館したフェデル・カストロや、
高橋昭博氏が退任後も送り続けた手紙に呼応したオバマ大統
領の来館のシーン(高橋氏は他界した後だったが)は、正に語
り継ぐことの重要さを描いているものだ。
その一方で、2023年5月のG7サミットが広島で開催された
際の広島平和記念資料館で日本政府が行った所業は腹立たし
さを通り越して呆然とさせられる思いだった。その流れが今
の改憲問題にも関っているのだろう。
僕自身は2017年のリニューアル工事以前に訪問したことがあ
るが、何というか筆舌に尽くしがたい衝撃は感じたものだ。
そんな思いを語り継ぐ見事な作品と言えそうだ。

公開は7月18日より東京はポレポレ東中野で、また7月24日
からは広島・八丁座他にて全国順次ロードショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社きろくびとの招待で試写を観て
投稿するものです。
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 なお試写会は4月27日にもう1作品観て原稿も書き上げて
おりますが、情報解禁前のため後日の掲載とさせていただき
ます。


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井口健二