井口健二のOn the Production
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2020年11月29日(日) 東京国際映画祭について

 大変ご無沙汰いたしました。久しぶりに更新します。
 例年ですとこの時期は東京国際映画祭の報告をして参りま
したが、今年はコロナ禍の状況もあり、自らが高齢者に分類
される身としては、罹患した場合に重症化して貴重な病床を
埋める可能性も高いことも鑑み、3密が予想される映画祭へ
の出席を全面的に自粛いたしました。従ってここでの映画祭
の報告はありません。
 実は数年前から、僕のマスコミ資格に対する問題が指摘さ
れており、実際に昨年度は、当初はマスコミとしての登録を
拒絶されておりました。そこを昨年は以前から知り合いの内
部の方のご尽力で登録を許可していただけたものです。しか
し今年はその方から事前に、来年からのマスコミ登録は認め
られないとの通告をいただいてしまいました。
 元々このページの報告は、マスコミ資格の審査に必要な掲
載記事の登録の為に行っていたもので、謂わばアリバイ工作
のようなものでした。よって来年の登録が拒絶されるのであ
れば、もはや報告を行う必要もない。そんなこともあって今
年の映画祭への出席を全面的に見合わせることにしたもので
もあります。
 思えば30年程前、それまで映画祭との関りは一切なく出席
したこともかった僕の許に、突然事務局からマスコミ登録の
申請書が送付され、「僕のような者に何故?」と半信半疑な
がら申請書を提出したところ、それが認められて映画祭への
参加が始まりました。以来渋谷区から港区へと会場の移動に
も付き添いながら今日に至りました。
 当初は当時の勤務先との兼ね合いもあり、時間をやりくり
しながらの参加でしたが、職を辞してからは毎回コンペティ
ション部門の作品を中心に数多くの作品を鑑賞してまいりま
した。その中には、今後も日本では上映機会はないだろうと
思われる作品も多数あり、貴重な体験でした。その点は感謝
をしてもし切れない気持ちです。
 
 来年以降はどうするか、まだ決めかねている状況ですが、
取り敢えず映画祭からの卒業とさせていただきます。
 長い間ありがとうございました。


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井口健二