井口健二のOn the Production
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2018年01月28日(日) リビング・ザ・G、さよならの朝に(心と体と、坂道のA、願いと、欲望の、おみおくり、君の名前で、浜田省吾、honey、ジェイン、石綿村)

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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『リビング・ザ・ゲーム』
未来のオリンピック種目になるかもしれないeスポーツの現
状を捉えたドキュメンタリー。
eスポーツというのはいわゆるテレビ/ヴィデオゲームのこ
とで、その対戦を観衆の前で競い合うもの。特にアーケード
ゲームの「ストリートファイター�供廚任論こΤ特呂脳浙發�
掛った大会が行われている。そして日本人を含めプロ契約の
ゲーマーも誕生しているのだ。
そんなプロゲーマーの姿を一部は私生活にまで密着して取材
した作品だ。そこで登場するのは2人の日本人プロゲーマー
=梅原大吾とももち。
梅原は、2004年にラスヴェガスで開催された世界大会の決勝
で記憶に残る劇的な逆転劇を演じ、2010年に日本人では初の
プロ契約を結んだ。そして「世界で最も長く賞金を稼いでい
るプロゲーマー」など3部門でギネスの世界記録に認定され
ている。
対するももちは2014年の世界大会を制しているが、彼の堅実
な戦いぶりは記憶に残る勝利とはいかないようだ。そんな彼
はゲーマーとして活躍する一方で、パートナーで日本人女性
初のプロゲーマーであるチョコブランカと共に、ゲームイベ
ントや後進の育成を手掛ける会社を立ち上げている。
その他、フランス人のルフィ、数奇な人生を歩んできたゲー
マービー、東洋系アメリカ人のジャスティン・ウォンらが登
場して、ゲームテクニックの解説も含めた様々なeスポーツ
の側面が描かれる。そこには映像の1フィールド=1/60秒
を刻む鍛錬なども描かれているものだ。

監督は大阪府出身で大学生時代から自主映画の制作を始め、
卒業後に上京してNHKを中心に多くの情報番組に携わって
きた合津貴雄。本作は監督初の長編作品となる。
最初に「未来のオリンピック種目」と書いたが、チェスや囲
碁などはマインドスポーツと称してアジア・オリンピック評
議会(OCA)が主催するアジア競技大会で、チェスは2006年
のカタール・ドーハ大会から、囲碁が2010年の中国・広州大
会から正式種目となっている。
その流れで、将来マインドスポーツだけでなくeスポーツも
オリンピック種目となる可能性は0ではない。それを踏まえ
てJリーグ東京ヴェルディでは、バレーボール、トライアス
ロン、フットサル、ビーチサッカーと並んでeスポーツ部門
もすでに立ち上げられている。

そんなeスポーツをいち早く知っておくためにも適当な作品
と言えそうだ。
公開は3月、東京は渋谷のシアター・イメージフォーラム他
で全国順次ロードショウとなる。

『さよならの朝に約束の花をかざろう』
2007年12月紹介『シナモン the movie』以来、2013年8月紹
介『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』、2015年
『心が叫びたがってるんだ。』(実写リメイクを2017年7月
2日に題名紹介)などを手掛けてきた脚本家の岡田磨里が、
初監督に挑戦した長編アニメーション作品。
主人公は数100年の寿命を持つ長寿族の女性。10代半ばの容
姿で成長が止まり、そのまま長い年月を生きる。彼女たちは
人里離れて暮らしているが、人間との交流は否定されている
訳ではない。しかし人間を愛したとしても、寿命の長い彼女
たちは人間の老いと先立ちを見守ることとなる。
そのため彼女たちは古から“別れの一族”と呼ばれ、生ける
伝説とされていた。そして彼女らは布を織り、その布に日々
の出来事や歴史を刻みこんでいた。
その世界にはもう一つ、古から生きるレナトと呼ばれる翼を
持つ龍がいた。そのレナトを駆って人間の王国が世界征服を
目指す。その一方で国王は、長寿族の血を王家に入れること
を目論み、軍隊で長寿族の居所を襲撃して主人公の友だった
女性を連れ去る。
その戦いの中で主人公は、狂ったレナトの飛翔に巻き込まれ
て野山を越え、人間の村に辿り着く。そこでも戦いは行われ
ており、死んだ母親に守られた赤子を見つけた主人公は、長
寿族の素性を隠したまま、人間の村で母親の代わりに赤子を
育てることを決意するが…。

声優は石見舞菜香、入野自由、茅野愛衣、梶裕貴。スタッフ
では、副監督に篠原俊哉、キャラクター原案に吉田明彦、キ
ャラクターデザインに石井百合子、音楽に川井憲次らが監督
を支えている。
『シナモン』以外の上記の2作は、いずれも現代が舞台でそ
こにファンタスティックな要素が盛り込まれたもの。しかし
僕にはそれがしっくりと来なかった。それに対して本作は、
最初からファンタシー世界が背景とされたもので、その中で
の物語は巧みに構成されていた。
もっとも上記の2作は、元がテレビシリーズの再編集版で、
いろいろ問題はあったのだろうけど、取りあえず本作に関し
ては認められるものだ。特にSF/ファンタシーでしか成立
し得ない出会いと別れは、それらのファンとしては冥利に尽
きる。ここでは子供の成長が別の意味を持つのだ。
ファンタシー世界の景観も美しく、楽しめる作品だった。

公開は2月24日より、東京は新宿バルト9他にて全国ロード
ショウとなる。

この週は他に
『心と体と』“Teströl és lélekröl”
(2017年のベルリン国際映画祭で最高賞の金熊賞を始め4部
門に輝いたハンガリーのイルディコ・エンエディ監督作品。
ブダペスト郊外の食肉処理工場を舞台に、周囲に馴染めない
女性職員と片腕の不自由な男性上司の交流が描かれる。2人
の関係は最初ぎこちないが、毎夜同じ夢を見ることが判って
から急接近する。その夢で2人は森で暮らす2頭の鹿だった
が…。夢がシンクロするというのは少しファンタスティック
だが、描かれる関係は結構リアル。ただし森の風景がメルヘ
ンで、その辺のアンバランスも面白い作品だった。出演は、
ロシア戯曲の翻訳者でもあるゲーザ・モルチャーニと、本作
でヨーロッパ映画賞の主演女優層に輝いたアレクサンドラ・
ボルベーイ。公開は4月14日より、東京は新宿シネマカリテ
他で全国順次ロードショウ。)

『坂道のアポロン』
(小玉ユキ原作による小学館漫画賞受賞作を、2014年、16年
『超高速!参勤交代』などのジャニーズ知念侑李と、2017年
3月紹介『ReLIFE』などの中川大志、2016年12月18日題名紹
介『沈黙−サイレンス−』などの小松菜奈の共演で実写映画
化。脚本は2017年5月21日題名紹介『トリガール!』などの
高橋洋、監督は、2013年8月紹介『陽だまりの彼女』などの
三木孝浩。物語は境遇の違う3人がジャズを通して交流して
行く姿を描いた青春ドラマで、演奏されるのは「モーニン」
「私の好きなもの」のジャズアレンジなど定番のものだが、
知念、中川にディーン・フジオカを加えたセッションはそれ
なりに聴かせてくれた。他に中村梅雀、野間口徹らが脇を固
めている。公開は3月10日より、東京はTOHOシネマズ日本橋
他にて全国ロードショウ。)

『願いと揺らぎ』
(宮城県南三陸町にある80戸余りの小さな漁村・波伝谷に伝
わる「お獅子さま」の行事を2008年から取材し、その模様を
『波伝谷に生きる人びと』として2014年に発表した我妻和樹
監督が、2011年3月11日以降の同地での行事の復活の道のり
を追ったドキュメンタリー。震災による大津波で海辺の村は
ほとんどが流失し、住民の居所もばらばらになる。それでも
翌年には行事の復活の機運が高まる。しかしそこで人々の気
持ちにすれ違いが生じ始める。その様子が長年に亙って取材
してきた監督の視線から語られて行く。それはどちらの側に
も理のある話であり、容易にまとまりそうもない。そんな中
で行事復活の原動力は意外ではないところにあった。人間の
素晴らしさも描かれた作品だ。公開は2月24日より、東京は
ポレポレ東中野他で全国順次ロードショウ。)

『欲望の翼』“阿飛正傳”
(2008年1月紹介『マイ・ブルーベリー・ナイツ』などのウ
ォン・カーウァイ監督が1990年に発表した長編第2作で、香
港のアカデミー賞とされる電影金像奨の作品賞、監督賞を受
賞した作品。時代は1960年代、少し怪しい感じの主人公と、
サッカー場の売り子の女性、ナイトクラブのダンサー、ダン
サーに恋をした警官、さらに主人公の親友らが先の読めない
恋愛群像劇を繰り広げる。出演はレスリー・チャン、マギー
・チャン、カリーナ・ラウ、アンディ・ラウ、ジャッキー・
チュン。他にトニー・レオンらが脇を固めている。上映時間
は95分だが、時間経過の描写をバッサリ落とすなど、斬新な
構成とスタイリッシュな映像は今見ても新鮮な作品だ。公開
は2月3日より、東京は渋谷Bunkamura ル・シネマ他で全国
順次ロードショウ。)

『おみおくり』
(高島礼子が女性納棺師に扮する人間ドラマ作品。主人公は
2008年7月紹介『三本木農業高校、馬術部』などの文音が演
じる、幼い頃に交通事故で両親を亡くし、その葬儀にも立ち
会えずにトラウマを抱えていた女性。その主人公が知人の葬
儀で女性納棺師に出逢い、自分の人生を変えて行く。同様の
作品では2008年6月紹介『おくりびと』があり、前回にも近
い職業の『見栄を張る』を紹介したものだが、これらの作品
で描くべきは主人公の成長だろう。しかし本作では、納棺師
としての技術の向上に隠れて、本人の成長が余り見えてこな
い。その点では前回の作品の方が見所があった感じだ。実話
が原作のようだが、7つ描かれるエピソードの中で最後のも
のはちょっと退いてしまった。公開は3月24日より、東京は
有楽町スバル座他で全国順次ロードショウ。)

『君の名前で僕を呼んで』“Call Me by Your Name”
(2008年のLambda Literary Awardを受賞したアンドレ・ア
シマンの原作を、2012年8月紹介『最終目的地』などの監督
ジェームズ・アイヴォリーが脚色し、2016年10月16日題名紹
介『胸騒ぎのシチリア』などのルカ・グァダニーノ監督で映
画化した作品。北イタリアの別荘地を舞台に、大学教授一家
の17歳の息子と、父親が招待した24歳の大学院生とのひと夏
のラヴストーリーが描かれる。出演は2014年11月紹介『イン
ターステラー』などのティモシー・シャラメと、2015年8月
紹介『コードネームU.N.C.L.E.』などのアーミー・ハマー。
日本だとBLで括られてしまうのだろうが、それが文学とし
て成立しているところが凄い。ただ余りに直球で僕らがどう
評価すればいいのか判らない。公開は4月27日より、東京は
有楽町TOHOシネマズシャンテ他で全国ロードショウ。)

『SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2015-2016
                旅するソングライター』
(1970年代から活動するシンガーソングライターの初となる
劇場上映作品。2015年に10年ぶりのアルバムを発表した浜田
が、同アルバムを携えて開催したホールツアーと、25万人を
動員したアリーナツアーのライブ映像にイメージ映像を織り
交ぜて構成。ステージの背景には大型のヴィジョンが設えら
れ、そこに映し出されるイメージ映像と、その映像に被せる
フロントプロジェクションなどが、巧みに演出されていた。
ただそれを黙って座って観ているのは結構辛い気分もしてく
るもので、特に前半などは写されている会場と同じように盛
り上がりたくもなる。因に音響にはドルビーATMOSもあるよ
うで、その会場では立ち上がってしまう観客も出るかな?
公開は2月9日より、東京はTOHOシネマズ六本木ヒルズ他、
全国77館にて2週間限定ロードショウ。)

『honey』
(Mr.KINGジャニーズJr.の平野紫耀と2017年2月紹介『サク
ラダリセット』などの平佑奈の共演で、目黒あむ原作の同名
コミックスを実写映画化した作品。両親を幼くして失った小
心者の少女が、高校の入学式で喧嘩に遭遇し、その片方で粗
暴な感じの同級生に付き合うことを要求される。恐怖心でそ
れを承諾してしまう少女だったが、彼女には別に思う人がい
た…。まあ定番の少女コミックスという感じだが、その定番
を2017年2月19日題名紹介『ピーチガール』などの神徳幸治
監督と、同作及び2017年9月紹介『不能犯』などの山岡潤平
の脚本が卒なく描いている。共演は横浜流星、水谷果穂、浅
川梨奈。他に佐野岳、臼田あさ美、中山忍、高橋優らが脇を
固めている。公開は3月31日より、東京は新宿バルト9他で
全国ロードショウ。)

『ジェイン・ジェイコブズ―ニューヨーク都市計画革命―』
        “Citizen Jane: Battle for the City”
(1950年代、60年代のニューヨークにおいて、市及び州の公
共事業を行っていたロバート・モーゼスに対抗し、住民運動
を展開してワシントンスクエア公園やグリニッジヴィレッジ
の保全、ローワーマンハッタン高速道路計画によるソーホー
地区の消滅を防いだ女性活動家を描いたドキュメンタリー。
僕自身が練馬区豊玉の住民で環状7号線の丸山陸橋から北側
の東西分断の様子を観ていると、本作の主張は極めてよく理
解できた。ただ作品ではその理論的な面をよく描いているも
のの、逮捕も辞さなかった活動家自身の姿があまり見えてこ
ず、そこに工夫があればもっとドラマティックに描けたので
はないかという思いがした。勿論、彼女の理論を伝える意味
では正しい作品ではあるが…。公開は4月28日より、東京は
渋谷ユーロスペース他で全国順次ロードショウ。)

『ニッポン国vs泉南石綿村』
(戦後の日本経済を裏で支えながら、後にそれが人間に害を
及ぼすことが判明する。しかもそれは政府機関には数10年前
から把握されていた。そんな典型的な行政の無策に対する訴
訟を追ったドキュメンタリー。海外ではこの種の訴訟で行政
側の上告は認められない国もあるようだが、日本ではいつも
ながらの第一審住民勝訴、上告審で敗訴の状況が描かれる。
とは言え民主党政権下の影響もあったのか、上級審の判事は
政府べったりばかりではなかったようだ。そんなちょっとハ
ッピーな展開もある。そしてそれを1987年『ゆきゆきて、神
軍』などの原一男監督が追っているのも面白い。因に試写後
の挨拶では「自身で最も柔らかい作品になった。」そうだ。
公開は3月10日より、東京は渋谷ユーロスペース他にて全国
順次ロードショウ。)
を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。



2018年01月21日(日) 見栄を張る、ワンダーストラック、空海(花は咲くか、名前のない、悪女、神さまの轍、リメンバー・ミー、ラブレス、かぞくへ、ROKUROKU)

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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『見栄を張る』
2012年7月紹介『聴こえてる、ふりをしただけ』や、2017年
6月紹介『丸』などを産み出したシネアスト・オーガニゼー
ション大阪(CO2)の助成で、2016年に製作された藤村明
世監督による長編デビュー作。
本作はすでにSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016などで上映
され、SKIPシティアワードやイタリアで開催されたWorking
Title Film Festival 2017での審査員特別賞などを受賞して
いる。
主人公は、東京で俳優を目指しているがなかなか芽の出ない
女性。売れない芸人の男性と同棲しているが、その男はひも
のような存在だ。そんな女性に故郷から唯一の家族だった姉
の急死の報せが届き、彼女は急遽帰郷することになる。
そして葬儀は彼女の喪主で行われるが、葬儀の後、シングル
マザーだった姉の息子の処遇を巡って親族の意見がまとまら
ない。そこで主人公は思わず「自分が引き取る」と口走って
しまう。でもそれは実力の伴わない見栄だった。
それでも東京へ戻る日を先延ばしにした主人公は、姉が生業
にしていた「泣き屋」という仕事の内容を知って行く。それ
は女優である主人公には簡単な仕事に思えたが…。その仕事
はただ泣いて見せるだけのものではなかった。
それと共に、姉の残した子供との交流や、主人公自身の成長
などが細やかに描かれて行く。

出演は、後で紹介する『神さまの轍』にも出ている久保陽香
と、NHK『純と愛』などに出演の子役の岡田篤哉。それに
CO2の俳優特待生で初の本格出演という似鳥美貴。主な出
演者は大阪、東京でのオーディションで選ばれている。
「泣き屋」は韓国映画などでは見たことがあるが、日本にも
同じような職業があったようだ。監督はテレビ番組でそれを
知って以来この企画を温めてきたものだが、CO2に企画を
応募した段階では、少し展開が違っていたとのこと。
それが審査員のアドヴァイスで現在のものに変わったそうだ
が、それは成功していると言える。それが監督自身の成長に
も繋がっているのは喜ばしいことだ。特に中にいろいろ盛り
込まれたエピソードが的確なのにも感心した。
また僕自身が男性の立場としては、シングルマザーの相手の
存在というのが気になってしまうところだが、その点も上手
く話が作られていた。その前後の子供の行動の描き方なども
実に巧みで素敵な作品だった。

公開は3月24日より、東京は渋谷ユーロスペース他で全国順
次ロードショウとなる。

『ワンダーストラック』“Wonderstruck”
2011年12月紹介『ヒューゴの不思議な発明』の原作者ブライ
アン・セルズニックが原作と脚本も手掛け、2003年4月紹介
『エデンより彼方に』などのトッド・ヘインズが監督した、
時代を隔てた少女と少年の物語。
2つの時代は1927年と1977年。先の時代はこの年の10月6日
に史上初のトーキー映画『ジャズ・シンガー』が公開されて
サイレント映画が終焉を迎える時であり、本作の主人公には
ちょっと辛い思いがある。因に後の時代はSFファン的には
『スター・ウォーズ』の公開年だがそれは直接関係ない。
そして先の時代の主人公は、憧れの銀幕のスターがブロード
ウェイの舞台に立つと知り、女優に会いにニュージャージー
からニューヨークを目指す。一方、後の時代の主人公は母親
が突然他界し、絵本に挟まっていた書店の栞を頼りにミネソ
タから父親の消息を追ってニューヨークに向うが…。
2人は導かれるようにマンハッタンの自然史博物館を訪れ、
そこで自らの境遇に立ち向かうための、人生の転機を迎える
ことになる。

出演は、2016年『ピートと秘密の友達』などのオークス・フ
ェグリーと、全米でのオーディションで選ばれたミリセント
・シモンズ。他に監督とは3度目のコラボレーションのジュ
リアン・モーア、2013年2月紹介『オズ はじまりの戦い』
などのミシェル・ウィリアムスらが脇を固めている。
始めの方で、映画館の前にサウンド映画の宣伝が大量に掲げ
られたシーンが登場する。それはその時代を現しているよう
にも見えるが、観客はその後で主人公の境遇を知りショック
を受けることになる。その巧みな展開が上手さを感じさせる
作品でもある。
そしてその境遇を生き抜くことの難しさが、後の時代の主人
公を後天的にその境遇とすることで観客にも判り易く表現さ
れる。この辺りの描き方には、過去の作品でもマイノリティ
の気持ちに沿うような映画作りをしてきた監督の温かさが伝
わってくるものだ。
そんな全ての人に優しさを教えるような作品だが、同時に原
作者のサイレント映画への愛情も描き尽す。それは2011年の
作品でジョルジュ・メリエスに捧げられた想いが、本作でも
見事に描かれている。時代の流れには逆らえないものだが、
その良さもしっかりと伝えている。
サイレントからサウンドへ、そして映画の歴史の全てに捧げ
られた作品と言えそうだ。

公開は4月6日より、東京は角川シネマ有楽町、新宿ピカデ
リー他で全国ロードショウとなる。

『空海 KU-KAI 美しき王妃の謎』“妖描伝”
2016年『神々の山嶺』などの夢枕獏原作「沙門空海唐の国に
て鬼と宴す」を、2011年11月紹介『運命の子』などのチェン
・カイコーの脚本、監督で描いた作品。
時は西暦805年、遣唐使の僧として長安に暮らす空海の許に
皇帝が病に伏したことでの祈祷の依頼が来る。しかし空海の
祈祷は及ばず、空海はその陰に強い呪術の存在を感じ取る。
そこで、その現場で知り合った宮廷官吏の白楽天と共にその
背後に潜む謎を調べ始めるが…。
そこには玄宗皇帝と楊貴妃の時代から3代に亙っての幻術に
塗れた愛憎の物語が隠されていた。そして事件は、50年前か
ら長安で暮らす阿倍仲麻呂らも巻き込んで、壮大な物語へと
広がって行く。それらが当時世界最大の都市とされる長安の
景観や、華麗な幻術などのVFXと共に描かれる。

出演は、2017年1月紹介『3月のライオン』などの染谷将太
と、2017年2月紹介『グレート・ウォール』などのホアン・
シュアン。それに『神々の山嶺』などの阿部寛。他に松坂慶
子、火野正平。
さらに2017年11月12日題名紹介『52Hzのラヴソング』などの
チャン・ロンロン。またオウ・ハウ、リウ・ハオラン、チャ
ン・ルーイー、チャン・ティエンアイ、チン・ハオ、キティ
・チャンら、中国映画の錚々たる顔ぶれが脇を固めている。
実は試写の前に、特に年配の評論家の評価が低いという噂を
聞いていた。それはまあこの種のVFX多用の作品にはよく
あることではあったが、チェン・カイコー監督の作品という
ことではちょっと気になった。
それで映画を観始めたが、まず気になったのは日本語吹き替
えの口元が余り合っていないという点だった。これは韓流ド
ラマの吹き替えなどでもよく感じるが、西欧人の吹き替えで
は生じない違和感が東洋人の時には感じられてしまう。
したがってこれは韓流ドラマなどを観馴れている人には問題
ないのかな、とも思えたところだった。
そして次に気になったのは、邦題の『空海』というのが映画
の物語に合っているか? という点だ。これは夢枕獏の原作
の題名も「沙門空海」ではあるが、映画は中国題名の『妖描
伝』の方がより的確のように感じられる。
特に本作は、空海本人の宗教的な業績を描くものではなく、
単に空海は事件を解決する探偵であって、『八つ墓村』にお
ける金田一耕助のような存在なのだ。従ってこれを『空海』
と題したことに違和感が生じる。
ただしこれを中国題名のように「猫」の物語として観れば、
特に後半の活躍ぶりなどには、思わず感動してしまうところ
もある作品で、猫好きにはたまらない作品とも言えそうだ。
そう思いながら観ることをお勧めしたい。

公開は2月24日より、全国ロードショウとなる。

この週は他に
『花は咲くか』
(日高ショーコ原作BLコミックスの映画化。広告代理店勤
務の中年男性がCM撮影のために訪れた日本家屋の屋敷で、
美大に通う美貌の少年と巡り会う。出演は『動物戦隊ジュウ
オウジャー』の渡邉剣と、『仮面ライダー剣』や2012年2月
紹介『けの汁』などの天野浩成。脚本は2010年9月紹介『大
奥』などの高橋ナツコ、監督はアメリカで映画制作を学んだ
女性監督の谷本佳織。普通に生きてきた自分にはなかなか判
り難い世界だが、原作は女性にかなり人気のようだ。その作
品を女性の脚本家と監督が描くのだから、これはもう万全の
世界なのだろう。舞台となる日本家屋やその庭園なども美し
く観られる作品に仕上げられている。ただ、ラストシーンが
汐留というのは、主人公は…? 公開は2月24日より、東京
は池袋HUMAXシネマズ他でロードショウ。)

『名前のない女たち〜うそつき女〜』
(AV業界に取材した中村淳彦のノンフィクションを2009年
3月紹介『ジャイブ』などのサトウトシキ監督が映画化。監
督は「ピンク四天王」の1人としても知られており、題材に
はぴったりと言える。出演者では吹越満がルポライター役で
登場する。2017年10月15日題名紹介『最低!』がよく似た題
材だったが、東京国際映画祭コンペティションの作品よりは
多少現場に近いかな? エピソードも少し多岐に亘っている
感じだが、ここでレポーター本人の話は必要な物だったか。
介護の話は欲しかったのかもしれないが、何処か違和感があ
った。それと夫婦茶碗を来客に出すというような演出ミスは
いただけない。その後のシーンで同じ茶碗を夫が使っている
のにはあきれてしまった。公開は2月3日より、東京は新宿
K's cinema他にて全国順次ロードショウ。)

『悪女 AKUJO』“악녀”
(2013年5月紹介『殺人の告白』のチョン・ビョンギル監督
によるスタイリッシュ・アクション。犯罪組織の殺し屋とし
て育てられた女性が最愛の人を殺され、怒りに駆られた復讐
を果たすが国家組織に拘束される。そして今度は国家直属の
暗殺者として任務に就く。そこには命令に従って一定数の任
務に成功すれば自由を与えるという条件があったが…。その
最後の任務の標的は思いもよらない人物だった。上記の作品
は2017年4月2日題名紹介『22年目の告白』としてリメイク
されたが、実はオリジナルでは多少きめの粗さを感じた。本
作も映像は見事だがちょっと展開に難があるかな。まあそん
なことは気にさせないくらいのアクションの展開ではあるの
だが。公開は2月10日より、東京は角川シネマ新宿他で全国
ロードショウ。)

『神さまの轍 check point of the life』
(2017年8月27日題名紹介『氷菓』などの岡山天音と、11月
19日題名紹介『ちょっとまて野球部!』などの荒井敦史の共
演で自転車のロードレースに挑む若者たちを描いた作品。主
人公たちは中学時代に出逢ったロードバイクに魅せられる。
しかし1人はオリンピックを目指すプロレーサーとなり、も
う1人は社会人となってペダルを漕ぐことを止めてしまう。
だがそれぞれに壁が立ちはだかる。そんな2人が偶然再会し
て人生の転機が訪れる…、というお話だが。レースシーンな
どの迫力はあるものの、描かれるエピソードが何となくぶつ
切れで、肝心の主人公らの成長が描き切れていない。その点
で物足りなさを感じてしまった。監督は企画会社の経営者の
デビュー作のようだが、もう少し脚本から練ってほしい感じ
がした。公開は2月24日より関西地区で先行上映の後、東京
は3月17日より新宿武蔵野館他で全国順次ロードショウ。)

『リメンバー・ミー』“Coco”
(『トイ・ストーリー』などのピクサー・アニメーションに
よる新作。メキシコの祝日「死者の日」をテーマに、ふとし
たことで死者の国に紛れ込んだ主人公が、家族の秘密を紐解
きつつ自らを現世に戻すための冒険を繰り広げる。主人公の
曽祖父がミュージシャンという設定で、陽気なマリアッチの
音楽と共に、1930年代サウンド映画初期へのオマージュも込
められている。それにしてもメキシコ人の死者の国のカラフ
ルで華やかなこと。そしてそこに家族の絆の物語が巧みに描
かれて行く。物語の原案と監督は『トイ・ストーリー3』で
オスカー受賞のリー・アンクリッチ。受賞作でも家族の絆と
主人公の成長を巧みに描いた監督が、本作でも本領を発揮し
ている。公開は3月16日より、東京はTOHOシネマズ日本橋他
で全国ロードショウ。)

『ラブレス』“Нелюбовь”
(2004年6月紹介『父、帰る』などのアンドレイ・ズビャギ
ンツェフ監督が、昨年のカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞
した作品。ロシアでは比較的良い暮らしの夫妻の1人息子が
行方不明になる。しかし夫妻は離婚協議中であり、その行方
不明にはいろいろな憶測が生じる。そして他の犯罪捜査で人
手の足りない警察に代って、ヴォランティアの人たちによる
捜索が始まるが…。子供の行方不明に対してヴォランティア
の捜索隊という展開にも驚かされるが、雪に閉ざされた郊外
の住宅地で絨毯捜査を行う組織力には、ロシアの民衆の力の
ようなものも感じさせた。そして子供を行方不明にした夫妻
にはかなりの手厳しさも描かれている。そして冬のロシアの
寒さもひしひしと感じさせる作品だった。公開は4月7日よ
り、東京は新宿バルト9他で全国ロードショウ。)

『かぞくへ』
(2016年11月5日付「東京国際映画祭」でも紹介した作品。
前の紹介でも詐欺事件が絡むことは書いたが、詐欺の話はそ
の手口の把握が難しくて今回の試写を観に行った。そこで再
見するとさすがに手口は判ったが、主人公たちにはもっと他
に取るべき手はあったのではないかという気持ちは変わらな
かった。ただし監督が描きたいのはそこが主ではなく、「か
ぞく」というものに対する施設で育った主人公らの思いなの
だが、そこも僕にはしっくりこなかった。しかし再見して途
中で2度ほどその点に言及している場面に気付き、成程そう
いう気持ちなのだということは判り掛けたかな? そんな気
持ちにはさせてくれる作品だった。脚本と監督は助監督出身
の春本雄二郎によるデビュー作。公開は2月24日より、東京
は渋谷ユーロスペース他で全国順次ロードショウ。)

『ROKUROKU』
(2017年12月紹介『牙狼』などの雨宮慶太原作、総監督で、
2016年1月紹介『珍遊記』などの山口雄大監督による日本古
来の妖怪を描いた作品。登場するのは表題の「ろくろ首」を
始め「ぬり壁」や「かまいたち」など、様々な妖怪がVFX
で描かれる。そして物語の全体では、祖父の言い付けに従っ
てそれらと闘う女性の姿を描いたものだ。出演は中西美帆。
他に遠山景織子、いしだ壱成、マキタスポーツ、駿河太郎、
仁科貴、落合モトキ、佐々木心音、螢雪次朗、伊藤かずえ、
ミッキー・カーチスらがそれぞれのエピソードの主役として
登場する。ただ全体の尺が91分と短く、各エピソードの展開
が物足りないかな。でもまあ日本の妖怪のオンパレードとし
てはそれなりの面白さはあった。公開は1月27日より、東京
は新宿K's cinema他にて全国順次ロードショウ。)
を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。



2018年01月14日(日) ジオストーム、風の色(東の狼、ラッキー、デトロイト、あなたの旅立ち、曇天に笑う)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
『ジオストーム』“Geostorm”
1994年『スターゲイト』以降のローランド・エメリッヒ監督
作品で共同製作と共同脚本を担当してきた盟友ディーン・デ
ブリンが、長編映画では初のメガホンを取った作品。
本作の予告編を観た人は、エメリッヒの盟友と聞いて納得し
てしまうと思うが、本作は単純なパニック映画ではない。勿
論エメリッヒ張りの豪勢なパニックシーンが売りの作品では
あるが、よく観るているとむしろSF映画として周到に考え
られた作品とも言える。
物語の背景は、異常気象による災害を防止するために地球を
覆うように配置された気象制御システムが構築された時代。
各国の協力の許に構築されたシステムは、暫定的にアメリカ
合衆国によって管理されているが、暫定期間の終了後は国連
の管理下に置かれることになっている。
ところがその期限が間近になったある日、システムに不具合
が発生し、中東の砂漠の村が極寒になる災害に見舞われる。
しかしホワイトハウスはその事実をひた隠しにし、一方では
システム構築の立役者だった博士に極秘でシステム修復の任
務が与えられるが…。
続いて香港が灼熱の災害に見舞われ、そこで背後に隠された
陰謀が浮かび上る。果たしてその陰謀の目的は? 衛星軌道
の制御ステーションで修復を進める博士と、ホワイトハウス
で政治折衝に当たる博士の実弟の2人が、地球を破滅に導く
陰謀に立ち向かう。

出演は、2013年4月紹介『エンド・オブ・ホワイトハウス』
などのジェラルド・バトラー、2012年12月紹介『クラウド・
アトラス』などのジム・スタージェス、2011年4月紹介『エ
ンジェル・ウォーズ』などのアビー・コーニッシュ。
さらに2008年7月紹介『コッポラの胡蝶の夢』などのアレク
サンドラ・マリア・ララ、2005年1月紹介『香港国際警察』
などのダニエル・ウー、そしてヒスパニック系俳優のエウヘ
ニオ・デルベス。
また、エド・ハリス、アンディ・ガルシアらのベテランと、
2016年10月紹介『MICメン・イン・キャット』に出ていた
子役のタリタ・エリアナ・ベイトマンが脇を固めている。
映像的には摩天楼の倒壊や、津波、竜巻、巨大な雹など正に
ディザスターシーンのつるべ打ちといった感じだが。本作で
僕が注目したのは、宇宙ステーションとの連絡手段として登
場するスペースシャトルだ。
現実のシャトルは2011年8月の飛行を最後に運用が終ってし
まったものだが、本作の世界では2本の補助ブースターと、
赤色の巨大な外部燃料タンクを装備した機体が何度も打ち上
げられる。
それは操縦性能など、現実のシャトルでは難しい描写も登場
するが、最後のシーンで背景にずらりと並んだ機体は、宇宙
開発の一時代を担ったシャトルへの惜別の思いが込められて
いるようにも感じられたものだ。

なお脚本はデブリンと、TVシリーズ“The Librarians”な
どの製作を手掛けるポール・ギヨーの共作となっている。
その他にも宇宙ステーションの運用や、ホイール部分が止っ
た時点から無重量になる描写など、細かい点ではいろいろあ
るだろうけど、全体としてはSF的にも良く描かれている感
じがした。
一方、その対極に描かれる政治劇は、戯画化されてはいるも
のの。アメリカ合衆国の現状を見ているとあり得るかなあと
も思えるところが、面白く、且つ恐ろしいところだった。

公開は1月19日より、2D/3D、IMAX3Dでの全国ロード
ショウとなる。なおマスコミ試写は2Dで行われたが、複雑
な宇宙ステーションの構造などは3D映えがしそうだ。

『風の色』
2008年10月紹介『最強☆彼女』などのクァク・ジェヨン監督
が、2008年3月紹介『僕の彼女はサイボーグ』以来となる日
本の映画人と組んだ作品。超常現象の1つとされるドッペル
ゲンガーと、イリュージョン・マジックとを組み合わせ、少
しファンタシーの要素も含む物語。
主人公は恋人の母親から彼女の死を伝えられ、そのショック
で部屋に閉じ籠っていた。そして100日目にようやく部屋を
出て訪れたマジシャンの店で、彼自身が100日前に預けたと
いう箱を渡される。しかし彼にはその記憶がなかった。
それでも持ち帰った箱を自室で開いた主人公は、その中に居
なくなった恋人のものだった品々を見つける。それは彼に彼
女との楽しかった日々を思い出させ、その思い出に支えられ
た主人公は、マジシャンの道を目指すようになる。
ところがそこで彼はドッペルゲンガーの話を聞き、2年前に
イリュージョン・マジックの最中に行方不明になった天才マ
ジシャンの容姿が自分にそっくりだったことを知る。そして
その天才マジシャンの恋人も彼の恋人にそっくりだった。
斯くして主人公は、生前の恋人が行きたいと語り、天才マジ
シャンが消えた北海道の海を訪れるが…。

出演は、2016年1月紹介『太陽』などの古川雄輝と、2015年
『人狼ゲーム』などに出演して本作には1万人のオーディシ
ョンから選ばれたという藤井武美。その脇を竹中直人、袴田
吉彦、中田喜子、石井智也、小市慢太郎らが固めている。
2013年10月及び2016年7月に紹介の『グランド・イリュージ
ョン』はイリュージョン・マジックを犯罪に結びつけたもの
だったが、本作ではそれがラヴストーリーに結び付けられて
いる。その辺はジェヨン監督の真骨頂というところかな。
それに本作のような容姿が同じ相手を、本人でないと知りつ
つ愛せるかという問題は、決して綺麗ごとでは済まないもの
だが。本作ではその点も見事に解決している。それはドッペ
ルゲンガーという事象も含めて巧みに描かれている。
この辺は脚本も手掛けた監督本人が「自分史上、最高のラヴ
ストーリー。」と言い切るだけのことはあるものだ。
その他、劇中に登場する様々なマジックも、Mr.マリック
の監修ということで、VFXも絡めて巧みに描かれている。
また鉄道と道路が並行に走るシーンでのやり取りは、恋愛映
画史上でもトップクラスに入るものと言えるだろう。
100日前に箱を預けたのが誰かなど、謎が残る部分もありは
するが、まずは最上級のラヴストーリーと言えそうだ。

公開は1月26日より、東京はTOHOシネマズ日本橋他にて全国
ロードショウとなる。

この週は他に
『東の狼』
(2010年から2年に1度、奈良県で開催されている「なら国
際映画祭」が母体となって製作されたキューバの若手監督に
よる作品。1969年に日本キューバ合作で製作された黒木和雄
監督作品『キューバの恋人』で津川雅彦が演じたのと同じ名
前の初老の男を藤竜也が演じ、漁船を降り奈良の山奥で猟師
になった男が、絶滅したとされる日本狼の姿を追い求める。
製作総指揮を河�鹹照�が務めているが、脚本もキューバ側で
用意されたもののようで、多少日本の国情に合わないという
か、首を傾げたくなる展開も含まれている。狼をロマンの象
徴として描きたいのだろうが、僕にとって日本狼という存在
にはそれ以上の意味が出てきてしまうもので、その辺で題材
そのものに違和感が生じてしまった。僕のような思い入れが
なければ、問題ないことだとは思うが…。公開は2月3日よ
り、東京は新宿ピカデリー他で全国ロードショウ。)

『ラッキー』“Lucky”
(2017年9月に91歳で亡くなった俳優ハリー・ディーン・ス
タントン主演による最後の作品。なお助演ではこの後に長編
1本とTVシリーズ“Twin Peaks”にも出演している。主人
公は田舎町に1人で暮らしている老境の男。そんな男と周囲
の人たちとの交流や諍いが淡々と描写される。脚本は俳優の
アシスタントだったローガン・スパークスが俳優に当て書き
したもので、中で語られるエピソードなども実話のようだ。
そして共演者には“Twin Peaks”監督のデヴィッド・リンチ
を始め、1970年『エイリアン』でもスタントンと共演したト
ム・スケリット、1960年代TVシリーズ『タイムトンネル』
のジェームズ・ダーレンなど懐かしい顔ぶれが並んでいる。
監督は2007年4月紹介『ゾディアック』などの俳優でもある
ジョン・キャロル・リンチ。公開は3月17日より、東京は新
宿シネマカリテ他で全国順次ロードショウ。)

『デトロイト』“Detroit”
(2010年2月紹介『ハート・ロッカー』や、2013年1月紹介
『ゼロ・ダーク・サーティ』などで鮮烈な印象を残すキャス
リン・ビグロー監督が、1967年にミシガン州で発生した黒人
暴動と、その背後で起きた実際の事件を描いた作品。暴動の
シーンの多くは当時のニュース映像が援用され、本作では主
にその陰に隠されたアルジェ・モーテル事件が再現される。
そこでは黒人差別に基づく白人警官による違法な権力行使が
描かれる。それはソリッド・シチュエーション・ホラーにも
匹敵する恐怖に満ちたものだ。正直に言って監督の前記2作
品は白人社会の体制に沿ったものとも取れたが、本作では最
終的な結論も含めて白人社会を告発するものになっている。
それは日本人の我々には中々理解し難いものだが、本作では
そこにホラー的な演出を持ち込むことで感覚的な理解も得ら
れるものだ。公開は1月26日より、全国ロードショウ。)

『あなたの旅立ち、綴ります』“The Last Word”
(2009年5月紹介『ココ・シャネル』などのシャーリー・マ
クレーンと、2015年10月紹介『ネバーランド、夢の始まり』
などのアマンダ・セイフライドの共演で、老境の女性と新進
文筆家の交流を描いた作品。登場するのは、成功者だが周囲
に友人のいない老女。そんな女性がふと目にした新聞の追悼
欄には、知人の生涯が美辞麗句で書かれていた。しかしその
内容を承服できない老女は新聞社に乗り込み、自分の追悼記
事を先に書かせようとする。その求めに追悼記事の執筆者の
女性が応じたものの、取材を始めると老女の周囲には彼女を
良く言う人物が存在しなかった。それを知った老女は、自ら
の生涯を輝かしいものにするための行動を開始するが…。監
督は2002年8月紹介『プロフェシー』などのマーク・ペリン
トン。本作は随分と方向性の違った作品だ。公開は2月末〜
3月上旬に、東京はシネスイッチ銀座他でロードショウ。)

『曇天に笑う』
(滋賀県出身の漫画家唐々煙が故郷の琵琶湖を背景に描き、
すでにTVアニメ化や舞台化もされているコミックス作品の
実写映画版。300年に1度現れて災害をもたらすとされるお
ろちの復活を巡って、その阻止を宿命とされた3人兄弟が活
躍する。出演は福士蒼汰、中山優馬、若山耀人が扮する3兄
弟に、桐山漣、古川雄輝、東山紀之。さらに大東駿介、小関
裕太、市川知宏、加地将樹らが脇を固めている。監督は『踊
る捜査線』シリーズなどの本広克行。脚本は2016年12月18日
題名紹介『LUPIN THE �沓劭� 血煙の石川五ェ門』
などの高橋悠也が担当。主題歌をサカナクションと、劇中の
祭りシーンにも登場の和太鼓バンドGOCOOが提供している。
VFX多用のアクション作品だが、福士らの剣戟シーンもそ
れなりに工夫されている。ただ上映時間94分はちょっと物足
りないかな。周囲の状況などをもう少しじっくりと見たかっ
た。公開は3月21日より、全国ロードショウ。)
を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。
        *         *
 なお、今週は筆者が木曜日の夜に強烈な腰痛に見舞われ、
金曜日に予定していた
『しあわせの絵の具』“Maudie”
『ハッピーエンド』“Happy End”
『ANIMAを撃て!』
の試写を観逃した。後日観られるよう算段するつもりだが、
出来なかった場合に備えタイトルだけ記録しておく。



2018年01月01日(月) 2017年Best 10 & INDEX

 明けましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いいたします。
 今回は新年1月1日ということで、昨年の僕的ベスト10を
発表したいと思います。選考対象は2017年度の公開作品で、
試写を観せて貰った中から選びます。
 まずはSF/ファンタシー映画:
1位:キングコング髑髏島の巨神(2月26日紹介)
2位:パッセンジャー(2月5日紹介)
3位:あなた、そこにいてくれますか(7月23日紹介)
4位:虐殺器官(2月5日紹介)
5位:ひるね姫(3月5日紹介)
6位:パーティで女の子に話しかけるには(10月15日紹介)
7位:ゆらり(10月8日紹介)
8位:新感染 ファイナル・エクスプレス(7月2日紹介)
9位:ドクター・ストレンジ(2016年12月4日紹介)
10位:DARK STAR H.R.ギーガーの世界(7月30日紹介)
 1位の作品に関しては、物語がちゃんと1933年『コングの
復讐』“Son of Kong”のリメイクであったことと、何より
エンドタイトル後に続いた映像の強烈さによる。ワーナー版
の今後の展開は一体どうなってしまうのだろう?
 2位の作品は科学考証的にはいろいろあるが、ハリウッド
の王道のSF大作の中では『メッセージ』(3月26日紹介)
や『ライフ』(4月30日紹介)よりこれが好きだったという
ことだ。
 3位は、時間ものとしては定番過ぎる展開だが、その背景
にあるものに惹かれる感じがした。韓国映画の時間ものでは
『イルマーレ』(2000年)という傑作もあり、昨年は他にも
『隠された時間』(7月16日紹介)などもあって、これから
も期待したいところだ。
 4位は伊藤計劃原作のアニメーション作品。SFとしての
設定やテーマもしっかりしており、観ていて満足できる作品
だった。
 5位も日本製のアニメーション。物語はオリジナルのもの
だが、いろいろと考えて作られている感じがした。
 6位は、このタイトルでSFとは思わなかったが、捻りの
利いた中でもSFとしての本筋を忘れていないのがさすがと
思える作品だった。
 7位は、昨年の1位と同様の日本の舞台劇からの映画化。
昨年ほどのインパクトはなかったが、日本演劇人の底力が感
じられた。
 8位は韓国製のパニックアクション。元はアニメーション
だった作品からの発展的続編だが、オリジナルの『ソウル・
ステーション パンデミック』(8月6日題名紹介)も日本
公開され、併せて楽しむことができた。
 9位は、昨年のベスト10でも触れたマーヴェル作品。本作
の主人公は『アベンジャーズ』の中でも少し毛色が違ってい
るので、今後が楽しみな作品だ。
 10位は、昨年と同様のSF映画に関るドキュメンタリー。
ただし今回は人物論だが、往年の名作SF映画の裏側も垣間
見えて面白い作品だった
 続いては一般映画のベスト10で、
1位:立ち去った女(8月6日題名紹介)
2位:花筐(10月1日紹介)
3位:ドリーム(9月3日紹介)
4位:あさがくるまえに(5月14日題名紹介)
5位:ビジランテ(9月24日題名紹介)
6位:ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男
                (2016年11月27日紹介)
7位:仁光の受難(8月20日紹介)
8位:人生はシネマティック!(8月27日題名紹介)
9位:サーミの血(7月2日題名紹介)
10位:ハロルドとリリアン(3月12日紹介)
 内容はそれぞれの紹介記事を参照してください。

 以上です。
 なお1月の第1週は観るべき試写がありませんので、次回
の更新はお休みさせていただきます。再開は1月14日からに
なります。

INDEX
1月1日
動物戦隊ジュウオウジャーvsニンニンジャー
        未来からのメッセージ from スーパー戦隊
ラビング 愛という名前のふたり
マリアンヌ
サクロモンテの丘 ロマの洞窟フラメンコ
1月8日
ヨーヨー・マと旅するシルクロード
グッバイエレジー
1月15日
トゥー・ラビッツ
黒執事 Book of the Atlantic
真白の恋
モン・ロア 愛を巡るそれぞれの理由
エイミー、エイミー、エイミー!
          こじらせシングルライフの抜け出し方
哭声<コクソン>
ウィーナー 懲りない男の選挙ウォーズ
家族の肖像
1月22日
3月のライオン前編/後編
話す犬を、放す
しゃぼん玉
ミス・サイゴン 25周年記念公演 in ロンドン
サラエヴォの銃声
モアナと伝説の海
第3の愛
素晴らしきかな、人生
SING/シング
1月29日
おとなの事情
標的の島 風かたか
コスメティックウォーズ
まんが島
午後8時の訪問者
僕とカミンスキーの旅
ザ・スライド・ショーがやって来る
退屈な日々にさよならを
イップ・マン 継承
2月5日
虐殺器官
パッセンジャー
マイ ビューティフル ガーデン
トリプルX:再起動
暗黒女子
花戦さ
ブルーハーツが聴こえる
日本と再生 光と風のギガワット作戦
お嬢さん
スレイブメン
ムーンライト
2月12日
サクラダリセット前編/後編
バーフバリ伝説誕生
ジャッキー ファーストレディ 最後の使命
MY FIRST STORY DOCUMENTARY FILM 全心
ボヤージュ・オブ・タイム
光をくれた人
フリー・ファイヤー
ねこあつめの家
2月19日
グレート・ウォール
無限の住人
oasis FUJI ROCK FESTIVAL '09
ピーチガール
ドッグ・イート・ドッグ
PARKS
たたら侍
バッド・バディ!私とカレの暗殺デート
TAP THE LAST SHOW
2月26日
美しい星
ろくでなし
キングコング髑髏島の巨神
わすれな草
T2 トレインスポッティング
破裏拳ポリマー
残像
ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど
日々と雲行き
トトとふたりの姉
LION ライオン 25年目のただいま
トンネル 闇に鎖(とざ)された男
WE ARE X
3月5日
ひるね姫
レゴバットマン ザ・ムービー
あの日、兄貴が灯した光
おじいちゃんはデブゴン
ターシャ・チューダー静かな水の物語
バーニング・オーシャン
Don't Blink ロバート・フランクの写した時代
3月12日
ハロルドとリリアン
スプリット
リトル京太の冒険
猫忍
トモシビ-銚子電鉄6.4kmの軌跡-
夜明けを告げるルーのうた
赤毛のアン
コール・オブ・ヒーローズ 武勇伝
ノー・エスケープ自由への国境
笑う招き猫
3月19日
夜は短し歩けよ乙女/夜明けを告げるルーのうた
いぬむこいり
美女と野獣
夜空はいつでも最高密度の青色だ
作家、本当のJ.T.リロイ
映画プリキュア・ドリームスターズ!
バイオハザード:ヴェンデッタ
オリーブの樹は呼んでいる
3月26日
ReLIFE
メッセージ
ある決闘-セントヘレナの掟-
心に吹く風
シチリアの恋
パトリオット・デイ
パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー 永遠の3秒
いつまた、君と
潜入者
ブラッド・ファーザー
4月2日
ゴースト・イン・ザ・シェル
BLAME!
笑う101歳×2
22年目の告白 私が殺人犯です
ラスト・プリンセス-大韓帝国最後の皇女-
君のまなざし
武曲 MUKOKU
ダブルミンツ
ハクソー・リッジ
アムール、愛の法廷
ポエトリー・エンジェル
コンビニ・ウォーズ バイトJK VS ミニナチ軍団
4月9日
ジェーン・ドウの解剖
アイム・ノット・シリアルキラー
パージ:大統領令
ラプチャー 破裂
夜に生きる
ろんぐ・ぐっどばい〜探偵 古井栗之助〜
今宵、ほろ酔い酒場で
きらめく拍手の音
ラオス 竜の奇跡
カフェ・ソサエティ
ジョン・ウィック:チャプター2
4月16日
皆はこう呼んだ鋼鉄ジーク
こどもつかい
ラストコップ THE MOVIE
フィフティ・シェイズ・ダーカー
裁き
まるでいつもの夜みたいに
VIVA! 公務員
パーソナル・ショッパー
ワイルド・スピード ICE BREAK
八重子のハミング
家族はつらいよ2
20センチュリー・ウーマン
4月23日
ローマ法王になる日まで
ハイヒール こだわりが生んだおとぎ話
怪物はささやく
イイネ!イイネ!イイネ!
静かなる情熱エミリ・ディキンスン
ザ・ダンサー
歓びのトスカーナ
獣道
結婚
光(河�鹹照�監督)
身体を売ったらサヨウナラ
4月30日
トモダチゲーム・劇場版
ライフ
ディストピア パンドラの少女
桃とキジ
マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白
海辺のリア
ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣
ハートストーン
めだまろん ザ・レジデンツ・ムービー
ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ
パッション・フラメンコ
天使の入江
セールスマン
5月7日
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス
ジーサンズ はじめての強盗
ウィッチ
ゴールド 金塊の行方
約束の地 メンフィス
5月14日
エタニティ 永遠の花たちへ
ポリーナ、私を踊る
あさがくるまえに
セザンヌと過ごした時
パワーレンジャー
地獄愛
鎌倉アカデミア 青の時代
ボンジュール、アン
ぼくらの亡命
ふたりの旅路
トータスの旅
5月21日
パリは今夜も開演中
夜明けの祈り
愛を綴る女
十年 Ten Years
ダイバージェントFINAL
トリガール!
パイレーツ・オブ・カリビアン最後の海賊
ブレンダンとケルズの秘密
5月28日
宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち 第二章「発進篇」
君はひとりじゃない
兄に愛されすぎて困ってます
甘き人生
ハロー・グッバイ
ボブという名の猫 幸せのハイタッチ
世界は今日から君のもの
クロス
キング・アーサー
ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦
6月4日
time slipという言葉について
丸
フェリシーと夢のトゥシューズ
ローサは密告された
世界にひとつの金メダル
旅する写真家レモン・ドゥパルドンの愛したフランス
便利屋エレジー
彼女の人生は間違いじゃない
ボン・ボヤージュ〜家族旅行は大暴走〜
関西ジャニーズJr.のお笑いスター誕生
あしたは最高のはじまり
レイルロード・タイガー
きみの声をとどけたい
6月11日
仮面ライダー/スーパー戦隊・記者会見
Raw〜少女のめざめ
ルージュの手紙
ロダン カミーユとの永遠のアトリエ
海辺の生と死
狂覗
草原に黄色い花を見つける
6月18日
二度めの夏二度と会えない君
空と風と星の詩人 尹東柱の生涯
あの人に逢えるまで
春の夢
バッカス・レディ
ワンダーウーマン
米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー
逆光の頃
俺たちポップスター
怪盗グルーとミニオン大脱走
三里塚のイカロス
幼な子われらに生まれ
6月25日
エレファントカシマシ〜1988/09/10 渋谷公会堂〜
REBECCA〜1985.12.25 渋谷公会堂〜
スターシップ9
ウインター・ドリーム 氷の黙示録
ベイビー・ドライバー
山村浩二 右目と左目で観る夢
銀魂
ロスト・イン・パリ
きっと、いい日が待っている
リベリアの白い血
カーズ クロスロード
海底47m
7月2日
東京喰種 トーキョーグール
新感染 ファイナル・エクスプレス
わたしたち
50年後のボクたちは
いつも心はジャイアント
オラファー・エリアソン視覚と知覚
心が叫びたがってるんだ。
サーミの血
笑う故郷
もうろうをいきる
スキップ・トレース
関ケ原
スパイダーマン:ホームカミング
7月9日
ナミヤ雑貨店の奇跡
ザ・マミー 呪われた砂漠の王女
少女ファニーと運命の旅
蠱毒(こどく) ミートボールマシン
パターソン
彼女がその名を知らない鳥たち
アンダー・ハー・マウス
ひいくんのあるく町
ドリーム私たちのアポロ計画
三度目の殺人
7月16日
隠された時間
東京タワーお化け屋敷第3弾「東京タワーに届いた柩」
REBECCA〜1985.11.1早稲田大学〜
禅と骨
ゴーストロード
パーフェクト・レボリューション
チャルカ〜未来を紡ぐ糸車〜
トランスフォーマー 最後の騎士王
ジュリーと恋と靴工場
ザ・ウォール
戦争のはらわた
ターミネーター2・3D
僕のワンダフル・ライフ
7月23日
あなたそこにいてくれますか
アウトレイジ最終章
3ねんDぐみガラスの仮面 とびだせ私たちのVR
あさひなぐ
人情噺の福団治
西遊記2 妖怪の逆襲
あさがくるまえに
散歩する侵略者
スイス・アーミー・マン
7月30日
劇場版仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング
宇宙戦隊キュウレンジャーTHE MOVIE
               ゲース・インダベーの逆襲
DARK STAR H.R.ギーガーの世界(仮)
オン・ザ・ミルキー・ロード
おクジラさま ふたつの正義の物語
交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1
NELLY ネリー・アルカン愛と孤独の淵で
追想
三つの光
我は神なり
ハイジ アルプスの物語
プラネタリウム
ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ
8月6日
ゲット・アウト
汚れたダイヤモンド
茅ヶ崎物語
ナラタージュ
チェイサー
ダンケルク
ソウル・ステーションパンデミック
機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦
夜間もやってる保育園
立ち去った女
AMY SAID
8月13日
ホリデイ・イン
恋と嘘
ナインイレヴン
望郷
アメイジング・ジャーニー 神の小屋より
アナベル 死霊人形の誕生
8月20日
仁光の受難
問いかける焦土
HiGH&LOW THE MOVIE 2 END OF SKY
エンドレス・ポエトリー
リミット・オブ・スリーピング・ビューティ
南瓜とマヨネーズ
先生! 、、、好きになってもいいですか?
泥棒役者
8月27日
トモダチゲーム−劇場版FINAL−
じんじん〜其の二〜
シンクロナイズド・モンスター
セブン・シスターズ
ポルト
MASTER マスター
ミスター・ガガ 心と身体を解き放つダンス
鉱ARAGANE
月と雷
人生はシネマティック!
アトミック・ブロンド
氷菓
ALL EYEZ ON ME
シネマ歌舞伎 四谷怪談
永遠のジャンゴ
9月3日
Infini-T Force(インフィニティ・フォース)
ドリーム
ギフテッド
はじまりの街
地の塩 山室軍平
ソニータ
全員死刑
HER MoTHER娘を殺した死刑囚との対話
覆面系ノイズ
ニコトコ島
石と歌とペタ
謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス
光(大森立嗣監督)
9月10日(日)
74歳のペリカンはパンを売る
スマーフ スマーフェットと秘密の大冒険
静かなふたり
KUBO/クボ 二本の弦の秘密
キセキの葉書
否定と肯定
一陽来復
劇場版シネマ狂想曲〜名古屋映画館革命〜
女になる
ブラッド・スローン
女神の見えざる手
9月17日
不能犯
ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間
エキストランド
リュミエール!
レゴ ニンンジャゴー ザ・ムービー
希望のかなた
一礼して、キス
ユリゴコロ
あゝ、荒野・前篇/後篇
BRAVE STORMブレイブストーム
ポンチョに夜明けの風をはらませて
プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード
オトトキ
9月24日
リンキング・ラブ
密偵
勝手にふるえてろ
シネマ歌舞伎 め組の喧嘩
エルネスト
レミングスの夏
ビジランテ
バリー・シール アメリカをはめた男
ロキシー
10月1日
花筐
DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団
KOKORO
ドクター・エクソシスト
Ryuichi Sakamoto: CODA
こいのわ 婚活クルージング
ローガン・ラッキー
リングサイド・ストーリー
ヒトラーに屈しなかった国王
YARN 人生を彩る糸
IT イット “それ”が見えたら、終わり。
10月8日
ゆらり
ブレードランナー 2049
アランフェスの麗しき日々
恋とボルバキア
女になる
嘘八百
セントラル・インテリジェンス
写真甲子園 0.5秒の夏
彼女が目覚めるその日まで
ゴーストブライド
ラ・ベア マッチョに恋して
青春夜話 Amazing Place
探偵はBARにいる3
10月15日
パーティで女の子に話しかけるには
斉木楠雄のΨ難
二十六夜待ち
5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生
コードギアス 反逆のルルーシュ�� 興道
デメキン
はいからさんが通る・前篇
機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER
機動戦士ガンダム Twilight AXIS 赤き残影
カンフー・ヨガ
猫が教えてくれたこと
最低!
10月22日
わたしたちの家
We Love Television?
劇場版 マジンガーZ/INFINITY
新世紀、パリ・オペラ座
映画キラキラ☆プリキュアアラモード
           パリッと!想い出のミルフィーユ!
10月29日
ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!
マイティ・ソー バトルロイヤル
GODZILLA 怪獣惑星
紅い襷 富岡製糸場物語
8年越しの花嫁 奇跡の実話
HiGH&LOW THE MOVIE 3 FINAL MISSION
ネルーダ 大いなる愛の逃亡者
11月4日
スヴェタ
シップ・イン・ア・ルーム
グレイン
グッドランド
マリリンヌ
ナポリ、輝きの陰で
さようなら、ニック
ペット安楽死請負人
ザ・ホーム−父が死んだ
泉の少女ナーメ
迫り来る嵐
アケラット−ロヒンギャの祈り
スパーリング・パートナー
11月5日
アリフ、ザ・プリン(セ)ス
現れた男
ソウル・イン
殺人の権利
老いた野獣
うろんなところ
地球はお祭り騒ぎ
アイスと雨音
Of Love & Law
ライフ・アンド・ナッシング・モア
アンダーグラウンド
こんなはずじゃなかった!
セクシー・ドゥルガ
Have a Nice Day
サッドヒルを掘り返せ
マカラ
レインボウ
詩人の恋
大仏+
怪怪怪怪物!
フォーリー・アーティスト
ヤスミンさん
私のヒーローたち
4月の終わりに霧雨が降る
マウンテン・ミラクル
ハウス・オブ・トゥモロー
リーナ・ラブ
空海―KU-KAI―(特別映像)
ミッドナイト・バス
11月12日
ガーディアンズ
シェイプ・オブ・ウォーター
はじまりのボーイミーツガール
ジャコメッティ 最後の肖像
ダンシング・ベートーヴェン
スリー・ビルボード
インフォ・メン 獣の笑み、ゲスの涙
52Hzのラヴソング
わたしは、幸福(フェリシテ)
11月19日
霊的ボリシェヴィキ
フラットライナーズ
ダークタワー
星くず兄弟の新たな伝説
女の一生
サファリ
Mr.Long/ミスター・ロン
坂本龍一‐PERFORMANCE in NEW YORK: async
ちょっとまて野球部!
スキャンダル
孤狼の血
11月26日
ZEN FOR NOTHING〜何でもない禅〜
エターナル
悪と仮面のルール
ロング、ロングバケーション
blank13
ピンカートンに会いにいく
長江愛の詩
アウトサイダーズ
THE PROMISE 君への誓い
オレの獲物はビンラディン
12月03日
ロープ 戦場の生命線
レディ・ガイ
ホペイロの憂鬱
ラーメンヘッズ
プリンシパル 恋する私はヒロインですか?
ニワトリ★スター
DEVILMAN crybaby
息衝く
愛の病
アバウト・レイ 16歳の決断
12月10日
神と人との間
富美子の足
悪魔
スターシップ・トゥルーパーズ レッドプラネット
野球部員、演劇の舞台に立つ!
コンフィデンシャル共助
仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL
バーフバリ王の凱旋
犬猿
巫女っちゃけん。
西遊記 ヒーロー・イズ・バック
サニー/32
生きる街
目撃者 闇の中の瞳
パディントン2
12月17日
ゆれる人魚
素敵なダイナマイトスキャンダル
ベロニカとの記憶
ロシア・アニメーション特集
泳ぎすぎた夜
ボリショイ
スリープレス・ナイト
The Beguiled 欲望のめざめ
戦狼/ウルフ・オブ・ウォー
デヴィッド・リンチ:アートライフ
クイーン 旅立つわたしのハネムーン
12月24日
牙狼 GARO 神ノ牙 KAMINOKIBA
ザ・リング/リバース
ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男
北の桜守
ローズの秘密の頁
チェリーボーイズ
花咲くころ
彼の見つめる先に
ナチュラルウーマン
ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ
ザ・シークレットマン
ジュピターズ・ムーン


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井口健二