| 【File096】スパイとエニグマとUボート【ネタバレ警報/後編��・・・完結編】 |
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2003年09月13日(土)
いやぁ〜何やかやと早いもので『大脱走観戦OFF従軍記』以来二ヶ月ぶりの観戦記であります。この二ヶ月というもの、まぁ思うところもあって半分はほったらかし状態だった訳ですが・・・。でも毎度更新を心待ちにして(ホントかぁ〜)日々アクセスいただいている観戦武官諸士には誠に申し訳ない次第と言う事で、お詫びという程ではありませんが別冊『よろず観戦日誌』の方は地道に更新しております(仕事中でも書けるので・・・)さて前置きはコレくらいにして、今回の観戦記のお題ですが・・・もう皆さんお忘れかもしれませんが、実は『enigma』ネタなんですわ!そう『大脱走観戦OFF従軍記』の影に隠れてしまい、私自身忘れかけてたくらいなのですが【File090】狼と羊と猟犬と・・・ココアとラム酒と海の男たちの物語【ネタバレ警報/後編� 曚虜埜紊暴颪�込んだ一文・・・次回『enigma』観戦記、あゝ堂々の完結編・・・どうぞお楽しみに【まだ続くでぇ〜ッ】って事でまだ完結してなかったのですよ(汗)そんな訳で、さっさと終わらせてしまいましょう・・・早く終わらせないとDVD発売になっちゃうしぃ〜それでは【開演ブザー】お久しぶりに携帯電話の電源はお切り下さい・・・【以前にも増して、この書き込みには史料的価値はありません】
【エニグマってどうよ・・・】 物語は1943年の第二次世界大戦真っ只中、ある日突然英軍暗号解読班にトラブルが襲いかかる・・・独軍Uボートが使用するエニグマ暗号の解読コード�爛轡磧璽�(通称:鮫コード)�瓩�突然変更されたのだ。その為、今まで解読出来ていた独Uボートが発信する暗号通信が解読できなくなってしまった。悪い事は重なるもので、丁度米国・カナダから大量の物資と兵員を満載した3つの大船団が、英国に向け出航したばかり。独Uボートの待ち伏せる海域に輸送船団が達するまで残された日数は僅かに四日間。この為、以前コードの解読に成功した天才数学者トム・ジェリコがブレッチレー・パークに呼び戻される。彼は失恋が元で精神を病み休養していたのであった。ブレッチレー・パークに戻った彼は、自分が精神を病む原因となった元恋人のクレアが失踪している事を知る。彼女はブレッチレー・パークで受信暗号の分類処理の作業を担当していたのである。彼女への想いが断ち切れぬトム・ジェリコは、彼女の失踪の原因を探り始める。手始めに彼女の下宿を訪れたトム・ジェリコは、彼女が受信されたまま未解読の独軍暗号電文のメモを下宿に持ち帰っていた事を発見する。果たして彼女は何者なのか?そして彼女の持ち出した暗号の内容とは・・・クレアのルームメイトであるヘスター・ウォーレスの協力を得て、トム・ジェリコはクレアの正体を探る為に巨大な陰謀の渦へ身を投じる・・・そんなトム・ジェリコを独側への内通者として疑う英国諜報部のウィグラム。国家的犯罪である�爛�チンの森�畛�件を背景に、物語は大きく動き始める・・・と言うのが、この『エニグマ』の粗筋である。実は私ATFは、この作品の原作である『暗号機エニグマへの挑戦』(R・ハリス著/新潮文庫刊/1996初版)を購入していた・・・と言っても古本であるが・・・のである。しかし同時に購入したその他多数の書籍と一緒に本棚に積み上げたまま、すっかり忘れていた。それが何たる偶然か、我が家を襲った爆雷攻撃・・・いや地震によって崩落した本の山を整理中に、偶然発見する・・・そして通勤電車の時間を利用して一気に読み返したのだった。そんな訳で、この作品の映画と原作を読んで気付いたツッコミ・ポイントをちょっと列挙してみたいと思う。
�´爛�イオイ輸送船団どうなったんだよ?�� 物語の発端は、前述の如く暗号コード�爛轡磧璽��瓩諒儿垢砲茲螢┘縫哀洌店罎硫鯑匹�不能になった事でUボートの動向が掴めなくなり、さらにそのUボートの待ち伏せている海域へ、貴重な物資と兵員を満載した3つの巨大輸送船団が突き進んでいる、という事だった・・・それでは英政府や海軍のお偉方を大慌てさせた原因は一体何だったのか?結論から言ってしまえば、貴重な輸送船団を犠牲にする事によって、わざとUボートに輸送船団発見報告電を発信させ、その電文(暗号)内容と発信位置を元に、変更された暗号コードを解析する事。当初輸送船団が大きな被害を被る・・・と言って大騒ぎしていたのは何処へやら。その間に物語は「カチンの森の虐殺」事件を背景にした謀略戦を巡るサスペンスが主体となって行くのである。しかし、これは原作本『暗号機エニグマへの挑戦』でも、その通り描かれているので、映画の責任ではない。こうやって考えて行くと、物語の中で輸送船団の被るであろう被害は余り重要では無いという事が朧げながら見えて来る。物語の中では、如何にもUボートの発するエニグマ暗号通信の解読する事よって輸送船団を守れる様な風に受け取れるが、実はこの状況下ではUボートの暗号が解読出来ても既に対策としては遅すぎるのである。実際この段階では既にUボート戦隊が輸送船団の予定航路に散開して哨戒しており、その発信する電文は、連合軍輸送船団の発見電報しかありえない。これがパリにあるUボート総司令部と付近の海域を哨戒中の他のUボートに受信され、ウルフ・パック(群狼作戦)が展開される訳である。例えエニグマ暗号が解読出来たとしても、英国海軍総司令部が出来る事は、輸送船団を引き返させる命令を出すか、Uボートの待ち伏せを警告するくらい。輸送船団を引き返させる事は、この段階では不可能。連合軍の全ての作戦が、この船団が輸送している物資の到着を前提として動いている。ここで輸送船団を引き返させたとしても、輸送計画を中止する訳にも行かず、結局は再度Uボートが待ち受ける大西洋に送り出さなければならない。連合国側が実施していた輸送船団方式=コンボイ方式は、長年の経験によって培われた�爛薀鵐船Д好拭爾遼‖Л�に基づき、ある程度の損害を想定した上で運用されていた。したがって輸送船団を引き返させ、今後の作戦全体に大きな齟齬を発生させるよりは、ある程度の損害を覚悟した上で、Uボートの待ち伏せる海域を強行突破させる事が戦術・・・いや戦略というものだ。また1942年頃には輸送船団に所属する護衛艦や船団長座乗船など何隻かにはHF/DF(通称ハフダフ:高周波方位測定器)が搭載されており、Uボートの発する僅かな電波を探知し、それによってUボートの待ち伏せ位置(方位)を測定する事が出来た。したがって物語中に登場する輸送船団も、前方に待ち伏せるUボートの大体の位置は、Uボートからの船団発見電報によって探知出来ていた。そんな訳で�爛轡磧璽��瓮魁璽匹硫鯑匹涼戮譴蓮△海陵∩�船団の被る被害については、左程影響が無かったのはないか・・・と言える。結局輸送船団は�爛轡磧璽��瓮魁璽匹硫鯑匹琉戮法⇔匹け造箸覆辰燭鵬瓩�ないのだ・・・。ATF個人としては、わざわざ「カチンの森の虐殺」事件を伏線に持ってくるよりは、この輸送船団にからんだ暗号解読の話をメインにして欲しかった。
�↓爛肇�・ジェリコってアラン・チューリングなの?�� 幾つかの作品紹介サイトを見ていたら、どうも主人公のトム・ジェリコのモデルが、実際エニグマ解読に貢献したアラン・チューリングである・・・と勘違いしているらしい記述を散見した。これは明らかに間違いである。原作本によればトム・ジェリコはアラン・チューリングのケンブリッジ大学での後輩という設定である。そしてこの物語の設定の中では、アラン・チューリングは米国にエニグマ暗号解読の為の�爛椒鵐岫瓩了愼海帽圓辰討い襦△箸い�設定になっている。トム・ジェリコは明らかに架空の人物である。アラン・チューリングについてはハーバート・ワイズ監督による『掟/ブレイキング・ザ・コード(Breaking the Code1996)』に詳しい。これはDVD・ビデオソフト化もされている。元々はヒュー・ホワイトモア原作による戯曲でブロードウェイでも人気を博し、かの劇団四季も日下武主演で舞台化している。アラン・チューリングは�犖渋絅灰鵐團紂璽拭爾良祗瓩噺討个譴襪曚匹療刑与�学者。1912年6月23日ロンドン生まれ。両親は仕事でインドに在住しており、英国に残されたアランと弟は孤独な少年時代を送った。1926年〜1931年までドルセットの名門パブリックスクール�爛轡磧璽棔璽鷙鮫瓩忘濆察�その後奨学学生としてケンブリッジ大学に入学。1936年にアメリカのプリンストン大学に入学し博士号を取る。1938年に英国に戻り、ブレッチレー・パークにある英軍の暗号研究所でエニグマ解読に尽力、彼が開発した暗号解読機�爛椒鵐�(The Bombe)�瓩蕨�合軍の勝利に貢献した。1944年世界初のコンピューター�爛灰蹈奪汽�(Colossus)�瓩魎粟�し、1946年に大英帝国勲章(OBE)を授与される。終戦後マンチェスター大学で大型コンピューターの研究に従事、人間の脳とコンピューターの情報処理のパターンの共通点を見出し、万能計算機�爛船紂璽螢鵐亜Ε泪掘璽鶚瓩陵�論を完成させる。1952年(39歳)に自らが同性愛者であると告白したことで逮捕され、その国家に対する功績から服役の代わりに、同性愛嗜好を矯正し性欲を抑える為の薬物(エストロゲン/女性ホルモン剤)服用を強制される。英国では1967年イングランドとウェールズにおいて21歳以上の男性同士の私的な同性愛行為が解禁されるまで法律として禁止されていた。チューリングが自らの同性愛嗜好を告白したのは、まだ同性愛行為が法律的に禁止されていた1952年の事だった。しかし英国の上流階級の間では、同性愛はそれほど珍しいものではなかったのだが・・・。結局チューリングは1954年6月7日チェシャーのウィルムスローにて青酸カリに浸したリンゴを食して死亡・・・自殺と言われている(享年41歳)1993年に彼の功績を称えマンチェスターの環状道路が�爛▲薀鵝Ε船紂璽螢鵐按未�(Alan Turing Way)�瓩般震召気譴拭�この『掟/ブレイキング・ザ・コード(Breaking the Code1996)』は彼の生涯を、少年時代から戦時中の暗号研究所勤務時代、不遇な晩年までと時代背景を織り交ぜながら描いた作品。原題の『Breaking the Code』は、文字通り解釈すれば�牋店罎魏鯑匹垢覘瓩箸いΠ嫐�だが、その裏には�犲匆馘�な掟を打ち破る=同性愛嗜好�瓩箸いΠ嫐�も含んでいるらしい。この事からも、ぞっこんだったクレアにふられて�珈気聖畴将畩�態になってしまう程の軟弱者なトム・ジェリコとは明らかに異なるのである。
���犒覿疋�レアって何者だったの?�� 主人公トム・ジェリコを�珈気聖畴将畩�態にしてしまう美貌の女性・・・クレア・ロミリー。実のところ彼女の正体は情報部のウィグラムがブレッチレー・パークに送り込んだ密偵である。彼女に与えられた任務は、エニグマ暗号解読の中枢にいる主要人物に近づき、彼らの中にドイツ側に情報を漏らしそうな人物がいないかどうかを探る事だった・・・というのは大方の見方。しかし実際はもっと複雑で、英国内の枢軸側スパイ網を一網打尽にする為にエニグマ解読の中枢人物に近づき罠を掛け囮にして餌を蒔く事だった。ブレッチレー・パーク、特にエニグマ解読の中枢に集められた人物たちは曲者揃い・・・変人揃いなので、一般的な金銭などで母国を売るようなヤツはそうはいなかった。主人公のトム・ジェリコにしても、その精神的軟弱さ故に囮候補から落選した。結局囮として選ばれたのは、亡命ポーランド人のジョセフ・プコウスキーだった。彼は母国を蹂躙したドイツを過剰な程に憎んでいた・・・ポーランド軍将校だった行方不明の弟は、ドイツ側に捕らえられているのか、既に殺されているのか解らない。そんな時明らかになったのが「カチンの森の虐殺」事件。状況証拠から考えると、どう考えても犯人はソ連である。この事件を知った英国政府は、ソ連との友好関係から事件を黙殺する。情報部のヴィグラムはクレアに命じて、傍受された事件に関係する独軍の暗号通信を処分させる。そして極秘裏に入手(多分国際赤十字経由)した虐殺被害者のリストから、プコウスキーの弟の名を発見した事により、プコウスキーに白羽の矢を立てた。映画には登場しないが、中立国ポルトガルの外交官・・・実はドイツ側の連絡員がプコウスキーと接触する。そして英国情報部の予期した以上に事は進展、エニグマ解読に関する情報がプコウスキーによりドイツ側に伝わってしまった。これによって警戒したドイツ側は用心の為に�爛轡磧璽��瓮魁璽匹鯤儿垢垢襪里任△襦9垢鳳儿饐霾麌瑤鮨儲�させたのは、肝心のクレア・ロミリーの失踪だった。これは英国情報部の計画にはなかった事なので、ウィグラムにしても、クレア・ロミリーはプコウスキーに殺されたのでは・・・と疑わせた程。結局クレア・ロミリーは、プコウスキーに殺されていた訳では無く、自らの意思で失踪したのである。彼女の名前クレア・ロミリーは本名ではない。実際のクレア・ロミリーは外務省の役人の娘で既に事故死しており、その名前と戸籍を利用してブレッチレー・パークに潜入していたのである。彼女の本名は原作でも明らかにされていない。彼女はウィグラムによって幾多の過酷な任務に利用されていた。今回の任務でも、ウィグラムからの命令によってブレッチレー・パークの何人かの監視対象者と関係を持った。しかし彼女の精神は既に極限まで疲労していた。そんな中、彼女は自らの存在を世の中から抹殺する事によって、精神の自由を得る事を思いつくのである。英国政府や情報部、ブレッチレー・パークの面々が�爛轡磧璽��瓮魁璽匹諒儿垢砲茲蟶�乱に陥っている隙に、犯罪に巻き込まれたかの様に偽装して、自らの存在を消す事に成功する・・・ラストシーン、戦後、演奏会を鑑賞する為トラファルガー広場に面した聖マーティン教会の前で身重のヘスターと待ち合わせるトム・ジェリコの目に一瞬映ったクレア・ロミリー・・・いや元クレア・ロミリーだった女性の姿は、トム・ジェリコの記憶の中の姿より一層光輝いていた。何の束縛もない真の自由を謳歌するかの様ように。映画の中でプコウスキーは、ドイツに逃亡を計り、スコットランド北西部オーバン沿岸で迎えに来たUボートに移乗しようとして、哨戒機の爆撃を受けて死亡・・・でも真昼間からUボートがあんな沿岸に浮上するのか・・・そう言えば『マッケンジー脱出作戦』でも真昼間からUボート浮上してたしなぁ・・・するが、原作ではドイツ側の連絡員との接触中に警官隊に包囲され、射殺される。因みにヘスター・ウォレスは、原作では痩せた女性で、映画以上に大活躍する。
【おまけ】 この『enigma』は世界的ロックバンドである�爛供Ε蹇璽螢鵐亜Ε好函璽鵐梱瓩離潺奪�・ジャガー(御歳60歳・・・還暦かよ)が、初めて映画製作に挑戦した作品で、彼は作品中に巨匠ヒッチコック宜しくエキストラとして出演している。その場面は・・・回想シーンでトム・ジェリコとクレア・ロミリーがバーで躍っている場面で、背後で女性兵士を侍らして酒を飲んでいる将校役・・・。 さてこの他に「エニグマ暗号機」やUボート絡みの諜報戦を描いた作品としては・・・
まず第一に『U-571(1999)』この作品はご存知の通り「米海軍がUボートからエニグマ暗号機を奪取して死闘の末に持ち帰った」と言う、全く以ってトンデモ作品。アクション部分に力を入れすぎた為、戦争映画ファンの評価もイマイチ。英国のブレア首相も下院本会議で「英国に対する侮辱」と言った程、関係各位から多大なる抗議を受けた曰くつき作品である。D・ホープ原作の海洋冒険小説『囮のテクニック』第三巻「暗号編」と言う英国海軍省対潜水艦戦情報部の特殊部隊がUボートを乗っ取り、エニグマ暗号機を奪取する『U-571』の元ネタの様な作品もある。英国は嘗て米国の人気ドラマ『ラットパトロール』についても「米国は北アフリカであんなに活躍していない・・・」といって怒っていた! それから『エニグマ奇襲指令(1982)』マイケル・バー=ゾウハー原作による傑作スパイアクション。原作では『ルパン三世』を彷彿させる主人公の大泥棒ド・ベルヴォアール男爵が、独占領下のパリを舞台に独情報部のフォン・ベック大佐やゲシュタポを相手に、エニグマ暗号機を奇策を弄して奪取する戦争冒険活劇ミステリーの傑作なのだが、映画では舞台を冷戦下の東ベルリンに移し、ソ連の新型暗号解読機を巡るサスペンス・アクションに変更されている。原作の持ち味は生かされているが、二次戦ものファンとしては独国防軍や親衛隊の軍服が登場しないのが残念・・・東独軍の軍服で我慢するか・・・。 お次は『ブリタニック(2000)』1916年11月21日エーゲ海で謎の沈没を遂げた悲劇の船ブリタニック号・・・かのタイタニック号の姉妹船・・・沈没の原因については今だ不明な点が多い。そこで独軍スパイの破壊工作、Uボートによる攻撃等大胆な仮説を基に、悲劇的なラブストーリーを絡めて描いたアクション戦争映画。ロマンス的な要素も多分に含まれ『タイタニック』を意識しているのは見え見えですが・・・。病院船に武器を隠して運ぼうとする英国と、それを奪取・・・不可能な場合は撃沈・・・しようとするドイツ帝国のスパイ戦・・・まあ『ヒンデンブルグ(1975)』の海洋版ってとこですかねぇ! 最後は『シーウルフ(1980)』1942年、戦局も熾烈を極める中、インドでは独側スパイ綱の情報が功を奏し、連合国側輸送船が次々とUボートに撃沈されていた。英軍特殊作戦執行部は、インド西海岸の中立国ポルトガル領の港町で、輸送船航行予定を抑留停泊中の独商船に極秘に搭載された高周波無線機によって、印度洋遊弋中のUボートに連絡しているという情報を掴む。しかし中立国領内の為、英軍は手を出せない・・・。そこで地元の在郷民兵クラブ“カルカッタ軽騎兵隊(カルカッタ・ライト・ホース)"に出動命令が下る。いよいよ作戦決行の夜、カーニバルの花火の音をカモフラージュにして、老体ボランティア襲撃部隊が独商船に突入、無線機の破壊に成功し商船自体の爆破にも成功する・・・なんと実話の映画化。G・ペックとD・ニーブンと言えば、もうお解りでしょう・・・傑作「ナバロンの要塞(1961)」の名コンビ。監督は「コマンド戦略(1968)」「ヘル・ファイター(1969)」「ワイルド・ギース(1978)」のマクラグレン。これに「ワイルド・ギース(1980)」「北海ハイジャック(1980)」繋がりからか、はたまた「オフサイド7(1979)」「007(ムーンレイカー1979)」で脂が乗ってるロジャー・ムーア(でも御歳53歳)が加わった豪華作品・・・なんですが評判はイマイチ。ATF的には大好きなんですが、戦争映画通の間では人気がない・・・監督、前年に「戦場の黄金律〜戦争のはらわた��(1979)」なんて迷作を作っちゃった後遺症でしょうか・・・この「シーウルフ」と同時に「北海ハイジャック(ロジャー・ムーア主演/1980)」なんて作っちゃってパワー使い果たしたのか?まぁ要するに主要登場人物の高齢(ペック/64歳・ニーブン/70歳・・・二人とも、そんなお歳には見えないが・・・)を気遣ったとしか思えない作りなのですわ!よくよく観直してみると、何となく物語の設定や展開が同年公開された「ワイルド・ギース」に似てなくもない・・・って言うか監督以下プロデューサー、脚本、音楽、タイトルデザインと同じじゃないか・・・そりゃ似て来るわな!
さて、とにかく『enigma』も片がついたので、次回からは本腰を入れて頑張って更新しますので、お楽しみに・・・【続く】
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