Art-Hanaの日記

2006年05月31日(水) 諸行無常・・・。

天気予報では関西方面は今週木曜日ぐらいまでは、お天気が続くように言うたはったが、今日のお昼間は夕立のような雨風があって、お蔭で外のそこらへんの汚れたもんが、洗われたみたいで空気がすっきりしたけど、植木の葉っぱが散ってこれまた掃除で。掃除しながらふっと思うた。この植木やら花は増えたり、咲いたり、枯れたり、散るようになったり、知らんうちに刻々と変わっていったはんのやなぁ〜、て、「諸行無常」(この世にあるものはすべてうつり変わり変化する)と、お釈迦さまがそう覚って言わはったその裏には「そやから「仏」(宇宙)の智慧を知り、その覚りにそっていまを大切に生きなさい。」という意味がこめられているんやという言葉を思うた・・・。(このあいだTVを見てたら堀江モンさん、がなんや「諸行無常」とか言うたはったみたいやが・・・、どんなもんやろなぁ〜思うが)生き物(動物)には四つの生まれ方があるそうで、仏教では「母胎から生まれる胎生」「卵から生まれる卵生」「湿ったところから生まれる湿生」「突然生まれる化生」の四つに分けられるという。「卵生」の代表は鳥やが、卵は固い殻だけでなく魚のなかでは特別な酵素を出して卵から稚魚で生まれてくるものもある。「湿生」はじめじめした暗い土の中から生まれてくる昆虫が代表。「化生」は何もないところからポンと生まれるという。その場所が天であったり、地獄であったり、また生まれ変わる途中に人間界に出てしまったり、というのが、あるそうで、まさか?と思うが、私たちはまだまだ、すべてを知りつくしているわけではない。「胎生」のなかでの人間はほかの動物と違うのは自分の中に「過去、現在、未来」という時間軸を意識しているということ。過去をふり返り未来を信じられる動物は、ほかにはいないということ・・・。それから仏教では人間界にはほかに五つの世界があるという。「安楽な天界、生存競争に明けくれる畜生、食べ物に苦しむ餓鬼、争いのたえない修羅、人間でいたときに犯した罪のために責めぬかれる地獄」で、ふつうの人間はこの六つの世界の中で、生まれ変わり死に変わると考えられてる。しかし四つのどの生まれ方をしても、生き物に共通しているのは時間に限りがあること。この時間の中で悩んだり、苦しんだりすることが多いこと・・・。それで、仏教では人間には心の拠りどころになるもんがいくつかあって、その一つが仏法で、「法」(お釈迦さまが覚ったルール)に従うのが仏教で、体に食べ物が必要なように、心にも拠りどころとなる「法(ルール」が必要で、仏教に限らず人間の「心のルール」を知り、守ろうと生きた人の一生が豊かになる、という。この頃のニュースなんかを見聞きしていると、この昔からの教えがすっかり忘れられてしもてる感じがして・・・。これから求められるのは人格、品格、というもんと違うやろか・・・?人格、品格、はお金では買えんわなぁ^。と、心しながら門掃除・・・。



2006年05月19日(金) あの言葉どこいったんやろ、

町内会の今年の役は赤十字協力募金集めになった。
これは強制でなく心出しなんで、集金に回るんやが、お留守のところも多々あるんで、なかなかいっぺんには集まらへん。先日向かいの家に回って行った時、ちょうど向かいの家の小学校2年生になる坊やが学校から帰ってきはった。「ただいまぁ〜」ていつも元気な坊やで、ちょうど向かいのご主人がいてはって、「わたしらの時は友達の処やら、よそさんに遊びに寄せてもろて、帰りしなには ’おやかまっさんでした’言うて帰ってきましたなぁ」て言うたはって、「ほんまそうでしたなぁ〜」と、「それから外に出て行く時は、’おはようお帰りやす’て言うてましたなぁ〜」と「ほんま、今はそんなん、あんまり聞かんようになりましたなぁ」と、そやなぁ京都の日常の言葉も変わってきてるんやなぁ思うた。そやけど昔の言葉のほうが、何か気使い、気配り、みたいな情緒があって好いように思うけど・・・、あんな言葉どこにいってしもたんやろ思う。そうそうこの頃カラーコーディネイトの感覚で曼陀羅の仏さんの色の意味を調べてみた。密教曼陀羅の中の金剛界5仏のそれぞれ違った色の意味は。
*白色の大日如来は、すべての色を総合した、無色透明を表している。すな わち、「大宇宙そのもの」を表している。
*黒色の阿閃如来は「怒り」を表す。
*黄色の宝生如来は「豊饒」を象徴している。
*赤色の阿弥陀如来は「衆生救済の情熱」を表している。
*青色の不空成就如来は「必ず目的を達成させることを
 その願いとしている仏の行動力」を示している。
それから五行思想、宇宙の森羅万象を表す
「木、火、土、金、水」での色彩は、
*木「青(藍)」東、春、   青龍、
*火「赤(紅)」南、夏、   朱雀
*土「黄(瑠黄)」中央、土用、黄龍、
*金「白(縹)」西、秋、   白虎
*水「黒(紫)」北、冬、   玄亀
となっている。これにより昔からの色の何らかの重大なパワー、感覚的意味の考え方というのもが分かるような気がしてくる、が・・・。



2006年05月11日(木) 密教の宇宙観、

しとしと、しとしと、昨日からずぅーと、しとしと雨が続いてる。
温度は下がってるので先日のカンカン照りの熱い日よりはわたしは好い。
先日お墓参りしたんで、ふっと思い出した。(父が真言密教の僧侶やったんで生きてたはった時はあんまり興味もなかったんやが、亡うなってから何となく興味をもっきた)密教では「密教宇宙観」というのがある。その中で、「須弥山(しゅみせん)」というのがある。神々が住まう山の名で、「帝釈天」(映画、寅さんの、帝釈天は人間身があるけど・・・)を頂点とした三十三天の仏尊は高さ180万キロという山にいるという。古代インドの仏典「倶舎論」によれば、世界(地球ではない)は無限の虚空に流動・回転する風輪という巨大な円筒形の輪からなっている。その外周は、無数で、厚さは3500キロメートル。風輪の上に、水輪、金輪が重なり、そこに満たされた香水海の中に、「須弥山」は立ってる。須弥山麓は、交互にならぶ9山8海に取り巻かれて、その一番外側の海の中の四方に島があって、そのうちの閻浮提(えんぶだい)という南の島の中に、人間界がある。閻浮提の地下は八大地獄がある。
須弥山上空には、21の天界、その上空に18の天界、さらに次元を変えて無色界がある。如来や菩薩は、これら遙か上空の天界に座してはるんで。
「梵網経(ぼんもうきょう)」によるとこの須弥山世界が100億あつまって1枚の蓮華葉となり、千の葉を持った蓮華台に「大日如来(マンダラの中軸をなす宇宙最高の仏)」が座してはるという。ほんまにスケールの大きいことや思う。はぁ〜・・・。



2006年05月07日(日) つつじが咲きだした。

天気予報は当たってた。夜更けから、しとしと雨が降り出してきた・・・。これは明日もつづきそうに思える。昨日〜今日の昼間まで気温が上がって「もう暑いなぁ〜」と・・・思うたら、今までのお布団が見るのも暑苦しい感じがして、夏布団に変えた。そうそう、一週間ほど前やったか、日和も良し時間も空いていたんで久しぶりに、お墓参りに行ってきた。今日のようには暑うのうて、良い墓参りの日やった。花屋さんに寄ったら、ちょうど霞み草、小菊、撫子、黄色のダリア?、可愛いピンクの名前は忘れたけど丁度好い加減の花束が売ってあったんで買いこんで・・・、(わたしんとろのお墓は東山泉通寺真言宗密教本山にあって東山のテッペンにある。お天気の日は京都の大半が見渡せる。父が生存してた時はこの本山の少し下の方に父が住職をしていたお寺があったが、亡うなってからは父のお寺は住職なしの皆様のお寺になってる)お供え花の’お花入れ’があれこれと六つあるんで、たいがいお花は沢山いる。久しぶりやから、御先祖さんや皆さんに喜んでもらいたい思うて、白い花を基調に季節花を入れてみたら、ちょっとしたお供え花アート?になった(ちょっと満足気味やった)。お線香はお香でもある白檀の「華月」。’おとうちゃん’やら’にいちゃん’はお酒が好きやったから、カップのお酒、それから、柏餅にお茶、と、掃除用のスポンジたわし、タオル、準備ばんたんで・・・、お寺にご挨拶に行ったら、お住さんも元気にしてはってなによりで、好いお天気やったんで、お参りの人もちらほら来たはっが、なんせ、落ち葉やら枯れ葉で、わたしんとこだけの掃除ではとてもあかん!(なんで?て、わたしのとこだけしても風で隣近所の落ち葉枯れ葉が戻って来て元のモクアミになるんや)、久しぶりの御先祖さんのお参り、失礼にならんようにと、季節柄のちょっと控えめの桜模様の着物を着て行ったさかい、まぁ〜暑いことシンドイことになって・・・(自分で言うのもおかしいけど、こんなこともあろうか、と、エプロンを持っていっておいたんは正解やった)掃除してお供えもんして、お経上げさしてもろて、また、お供えもんお下げしてたら、昼行ったんが、夕方になってしもうてた。そやけど、なんや、気が済むというか、気持ちが落ち着くもんで・・・。不思議やなぁ〜思う。そうそう、お墓にいてる間、鶯が鳴いてた。「ホゥーケキョケキョ」と鳴いたり「ホゥ、ケキョ、ケキョケキョ」と鳴いたり、まだまだ、いろんな鳴き方してた。(この鶯の鳴き声も「じ鳴き」と「さえずり」との鳴き方があるとか、で、雌を誘う鳴き方は「さえずり」とか?)掃除しながら真似してみたりして・・・(なんか、あれも優雅な趣があったように思う)。あっと言う間にGWも終わりやなぁ・・・、わたしはなんやかんやでレッスンしてたけど・・・。ぼつぼつ、「つつじ、さつき」が咲き出した。


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