4つの季節を重ねながら

2001年12月19日(水) ウールを洗うための市販の石けん

やってみたら、石けんでウールを洗うのは、洗濯機で石けんを使うのより、ずーっと簡単でした。

なので、おすすめ。


市販の石けん選びのポイント

市販の石けんを使うときは、商品ラベルの品名のところに「石けん」と書いてあるものを選びます。「複合石けん」じゃなく。洗濯用でも台所用でも可。

ただし、ウールを洗うときだけは、成分のところも見て、炭酸塩とか酵素とか入っていない、純石けん分が90%以上のできるだけ高いものにしたほうがいいという人もいます。

このあたりは、わたしは実験してみていないので、なんともいえません。ふつうは、炭酸塩などのアルカリ助剤と言われるものは、お水の硬度を下げるので、石けんの洗浄力を上げる => 使う石けんの量が少なくて済むのですが。。。

絹やウールの場合は、純石けん度が高いものを選んだほうが無難かも。炭酸塩なしの石けんを買って、あとから洗濯機で使いたくなったら、重曹や炭酸塩を買ってきて加えることもできます。

それから、「主」原料がパーム油や牛脂の場合は、洗浄力を発揮するのに40〜60度以上の水温が必要なので、ぬるま湯で洗う必要のあるウール向きではありません。少し入っているだけなら大丈夫です。

最近は石けんブームらしく、生協やハンズにいろいろおいてあるみたいです。粉石鹸だったら、前日に同じくらいの量のお湯を注いで、軽くかき混ぜておけば、翌日にはジェルになって、洗いやすくなってます。

最初から液体になっている石けんは、お水やアルコールなど、いろいろなものを足していて、石けん分は薄くなっているので、汚れを落とす力は弱く、割高になっているそうです。


洗い方のポイント

石けんは限界まで汚れを取込むと、泡がつぶれて、汚れが再付着するのだそう。
なので、よぉーく泡たてて洗って、泡あわな状態で洗い流すのが大事。

それでもべたべたするようなら薬局で売ってるクエン酸 30g を 300ml くらいのお水で溶かしたものをちょっとかけるか、さらにぬるま湯で薄めたものに浸したあと、すすぎ。クエン酸水溶液は無臭です。フランスでは保存食を作るための無色透明のお酢が安く簡単に手に入るのだけれど、日本なら、もしかしたらクエン酸のほうがお酢より安いのかも?? ミョウバンでも代用できるそうです。

もうキレイになったところへ濯ぐときの水がかかると、汚れが再付着します。なので、一度濯いだものは、まだ濯いでいないものから離して置いておく。溜めすすぎは不可。

以上は、石けんで洗うときに共通の注意点。髪でも食器でも。

加えて、ウールの場合は、温度が高すぎず低すぎずぬるま湯で、手早く洗ってすすぐことが大事だそうです。


ほんとは洗濯機で使っても、柔軟剤いらずのふわふわな洗い上がりになるらしいんだけど、わたしはまだそこまで到達できておらず、要実験。

でもね、エコロジーかどうかはひとまず置いておくとして、洗うのにちょっとした工夫なり注意なりが必要なんだけれど、それでも石けんのほうが洗剤より、使い心地が気持ちいいのです。足に合ういい靴を買ったときに、玄関で足がその靴を選ぼうとするような、そんな感覚。

なので、わたしはもうしばらく、石けんを使い続けていこうと思っています。


参考になるサイト

赤星たみこさんのページ 漫画家で「気持ちよく暮らす簡単家事生活」の著者
石けん百科 リンク先「石けん百貨」ではいろいろな純石けんや洗濯グッズの紹介が。
Mokichi cafe for Soapers! 石鹸日記の12月の10日から13日は洗濯特集です。

洗濯機での石けん使用については上記サイトのほかに 天使のお洗濯 も参考になります。



2001年12月18日(火) ウールを石けんで洗う

たいへんご無沙汰してましたー。
あれも書きたい、これも書きたいと思いつつ、用事が重なって、時間がとれずにいる状態です。

さてさて、体調を崩したので、一昨日から、アロマポットで殺菌効果と空気清浄効果のあるオイルを焚いています。

ティツリーとユーカリ。この2つだけだと味気ないのでオレンジも加えて。

ティツリーの香りは薬くさくて、わたしはあまり好きではないのだけれど、ユーカリとオレンジが加わるといい香りです。

ところが、昨日、グレーの毛糸編みのショールを巻いて部屋の片づけをしていたら、ショールの端を思いっきり、アロマポットのなかに突っ込んでしまいました。

アロマポットというのは陶器でできていて、上部にお水とエッセンシャル・オイル数滴を溜め、その下から小さなロウソクを燃やして熱することで、香りを分散させる構造になっています。

気がついた瞬間、あせってショールを引き上げたので、まちがって、ロウソクの火にショールを晒してしまうようなことにはならなかったのですが、いかんせん、ショールはばっちりオレンジのエッセンシャル・オイルの中へ突っ込んでいたらしく、オレンジ色に。(--;)


   あ゛〜〜!!


バレエを習っていたころに、肩を冷やさないようにレオタードの上から羽織るために買ったもので、10 年選手のショールです。(あ、もっとだ(苦笑))

シミはつけたくないし、クリーニングに出してる時間もない。洗面所に入り、覚悟を決めて、えいやっ! と、湿らせたあと、数日前に作ったばかりのジェルソープをこすりつけました。すぐに泡立ってくれたので、シミをつけたところを中心に押し洗い。

泡をすすいだら、けっこうきれいに落ちたよう。それでもちょっとべたつきます。

ほんとうはクエン酸の水溶液があるとよかったのだけれど、あいにく切らしていて、普段、すすぎのときに洗濯機に加えていた、エッセンシャル・オイルで香りをつけたお酢をじゃばじゃばとかけ、繊維に染みとおらせるようにしたあと、またすすぎ。

少々、不安だけれど、そのまま干しておきました。


   今朝、起きて、触ってみると、ウールがふわふわなのですよ〜。(*^-^*)


あ〜、嬉しい。もう2度とウール製品はクリーニングに出さないかも。

毛糸の目が詰まってしまったなんてこともなく、編み地が薄くなってしまったなんてこともなく、へんに色が落ちたとか、黄ばんだ、とかもなく。しっかりシミだけは落ちていて。


よくできた主婦のかたなら「シミができたら即、部分洗い」は当然なのでしょうけれど、わたしはいままで好きじゃなかったんですね。今回は抵抗なくできたのは、自分で作った石けんで、合成洗剤のように手がぬるぬるしたり、洗い流した後は乾燥して手ががさがさになったりしないと身体が知っていたからだと思います。

それから、ただ石けんで洗って流しただけではべたべたしていること、お酢を含ませてから流すとちゃんとさっぱりすることがわかったので、今後の洗濯の参考にもなりました。

そうそう、レポートを書いていませんけど、ちゃんと石けんでお洗濯も続けています。
洗い上がりの洗濯物や洗濯槽を見るかぎり、パリのお水程度であれば、硬水で石けんでお洗濯していても、石けんカスの問題はそれほどでもないみたいです。

たしか240〜270 mg/l くらいだと思ったのだけれど、今度、パリのお水の硬度も調べてみますね。
(日本では沖縄など一部地域を除いて、30〜60 mg/l くらいのところが大半だそうです)

   ↑ ↑ ↑ ↑ ↑

ごめんなさ〜い。単位は ppm でした。これはアメリカ式の単位で、日本ではこれを標準的に使っているみたい。mg/l はフランス式。ドイツ式は/リットルじゃなくて、/100g なんだそうで、いろいろややこしい。ここらへんを含めて、今度確認してきます。



2001年12月02日(日) しょくよく〜。

しばらくまえに使って、肌がぴりぴりした蛇油石けんと、亀油石けん。昨日、おとといとひさびさに使ってみたら、ぜんぜんぴりぴりしませんでした。どーして?(苦笑)

まあいいや。それでもやっぱり肌はもちもちするので、わたしにとっては疲れてるときのレスキュー石けんになりそうです。高かったし、もったいなくて顔にしか使えてましぇん。


     *          *          *


先月の23日に、ようやっと駆け込めた自然食品店で、盛大に買物をしてきました。 BND(Buy Nothing Day* ) だっていうのに。でもでも、前日も、前々日もなにも買わなかったんだからいいんだい。(言いわけモード)

まずは掲示板のほうでお薦めいただいた穀物類。すっかりなくなってしまった五分づき米と、アマランス、キヌア、ミレット。それからちょっと黒ずんでる乾燥アプリコットと、レーズンと、白くて小さな乾燥イチジク。根野菜のじゃがいも、人参、玉葱。そして、果物多種とライム。新しいものに挑戦!のハーブティは今回、グレープリーフと、サクランボのヘタ。そして偶然見つけてしまったにがりと、切り干し大根。きわめつきが梅干し。

お味噌はもうじき日本に帰るんだから我慢って、だったら切り干し大根もにがりも我慢できそうなものを(笑)。

そして、23日以来ずぅ〜っと毎日、上の4種に中国産のもち米を混ぜたものを食べてました。いっやあ、ひっさしぶりにはまった、はまった。

ほんとはお薦めしていただいてたのは、中国産の黒いもち米のほうだったんだけど、うちにはしばらく前に買った白いほうのもち米がたっぷり残っていたので、まずはそっちから。五分づき米を半合弱、もち米を1/4合弱、3種の穀類をそれぞれ1/8 合弱。

1人暮らしなのに、1日1合も炊いて、半生タイプのふりかけや、黒ゴマや梅干しと。そして残ると次の食事のときに、お味噌汁やアサリのお吸い物のもとと一緒に煮込んで。

今日は中華食品店に行って、リンス用米酢のほか、(すっかり旬は過ぎた気のする)苦瓜、小エビ入り点心などを買ってきて、久々に雑穀ご飯以外のものを食べました(笑)。(もちろん、黒いもち米も買ってきた!)

ん〜、でもこれって万人におすすめできるものなのかどうか、わからないな〜。わたしはもともと、コシヒカリの米所のなかでも有名なところから送られてきた白米より生協の胚芽米のほうがおいしいとか言いだす人間だったので。

そのコシヒカリは父が新潟出身のお嬢さんの結婚式で仲人をしたから送っていただけたものだったので、食卓で平然とそう言いきったとき、父の顔はむっとしていました(笑)。いまだったら、もうちょっとうまくご機嫌を損ねない言いかたをするかな〜?

とにかく、もう今日はお料理する気力( or 体力)はもう残ってないよ〜っていうときは、これと黒ゴマと、ちゃんとしたふりかけだけで済ませてしまっても、ぜんぜん問題ないんじゃないかっていうくらい、いろんな栄養が身体に入ってきていると感じられる味がするのです。

しかも、黒ゴマ。これをご飯にたっぷりかけるだけで、こんなにおいしくなるなんて。すごい発見! いくらおいしくても、雑穀だけだとすぐに飽きてしまいそうなんだけれど、胡麻の味のおかげでどんどん口に入ってしまう(苦笑)。いや〜、KIYOMI さん、ありがとう。黒ゴマはもうじきなくなってしまいそうなので、これもちゃんと中華食材店で買い足してきました〜。

反対にね、梅干しのほうはいまいちでしたよ。ダメダメではない、けれど


   「このお値段でこのお味は...ん〜〜〜(--;)」


って感じ。まあ、日本食一般、日本の物価の3倍なので、こんなものかなとも思うのだけれど。さすがに自然食料品店で買ったので、へんな化学調味料系の味はしませんでした。でも、ぜんぜん塩分控えめじゃあないんだな。あとね、梅の実自体の質がいまいち。

でも、しっかり ECOCERT の有機栽培認定を受けているようなので、無農薬で育てた梅って、こんなふうになっちゃうのかしらん?

   商品名は Umebosis。

e の上には´のアクセント記号(「え」と発音させるため)つきで、最後には複数の s つき。でもでも、母音に挟まれた s は z の発音になるし、フランス語は最後の母音にアクセントが来るので、「ウメボジー」になってしまっている(笑)。いいけど。

だから、ほんとは MASACO も「マザコ」なんだよね。商品名はフランス語になっているわけだし。パリで日本人の男性が経営しているヘアサロンの店名はちゃんと Massato だし。(ご本人にカットしてもらうと、カットだけで2〜3万円もいっちゃう売れっ子のおじさまなので、わたしは別の人に頼んでいる (^^;) オリジナル商品で椿油の真っ白なシャンプーを売っているサロン!)

おまけにこの梅干し、ごはんですよ〜くらいの大きさの瓶に入っているというのに、どうして蓋はプラスティックなんだろう?(笑) 開けるたびに指が痛くなっちゃうよ。とまあ、疑問はいっぱいなんだけれど、それでも日本食品店よりは近いから、今後も買ってしまいそうな気はする(苦笑)。日本からの輸入物で、150g で、59 Frs くらいだったかな? ほぼ千円。

豆乳はどこのスーパーでも有機ものを売っているので、今度にがりを使ってお豆腐を作ってみたいんだけど、作りかたがわからない。またまたインターネットリサーチをしてみなくっちゃ。

ではでは、これにて、また後日。
食べ物の話になると、いきなり元気にカジュアルになる、かなでした。
(前田さんの本が好きなのだって、結局食べものの話しがたくさん出てくるからだったりするしね。きゃはっ(笑))

あっ、そうそう。黒ずんだ乾燥アプリコットは色のきれいなものよりずっと酸味が少なくて、甘くって、べつの果物のようでしたよん。


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Buy Nothing Day とは、読んで字のごとく「ものを買わない日」 8年前にアメリカとカナダで始まった運動で、例年、アメリカ人がもっともショッピングに精を出す日である感謝祭(11月の第三木曜日)の翌日。いまは世界 30 カ国で話題になっているそうです。リンク先にある Uncommercial 日本語版もあるし、体感ではけっこう軽かったので常時接続のかたはぜひ1度見てみてください。

あのペット君の体形は、アメリカの国の形にはぴったりだったけど、細長い日本列島にはいまいちな気もするけれど(苦笑)。



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